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-2006年から大恐慌の到来を予想
-6年半ぶりに投稿

ここのところの話し、&「米家計、一段と借入金依存・3月末負債残高過去最高」

2006-06-13 09:27:59 | 世界経済
本業超多忙につき、すっかり筆不精となっているが、私の様に中長期的なトレンドの話しを書く場合はたまに投稿するくらいで丁度いいのかもしれない。

株価の動きがファンダメンタルから乖離しており、株価の大幅調整は避け難いのではないかという私が繰り返し指摘した点については、ほぼ予想通りの展開を示したと考えている。ただ、市場の調整はまだ途上であり、一時的な小康状態や買戻しはありえても、特に米国株式市場においてはまだまだ下落余地が大きいだろう。

以前から注目している米国人の借金体質も益々進んでいるようだ。資産効果の中で、ホームエクイティローンなどリスクの高い借り入れに積極的であっただけで、ここのところ顕著な住宅市場の沈静化が、更に進んで住宅価格の下落が始まり、株式市場の調整も進んだ時、逆資産効果のスパイラルは始まる。残念ながら、まだスパイラルは始まっておらず、それが冒頭にまだ調整途上と書いた理由である。

イラン問題も、私が懸念したとおり、イランの思惑通り長期化を見せている。イランとしては、大国の足並みの揃う前に不可逆的な核開発の成果を挙げたいと懸命に核開発に勤しんでいるところだろう。なぜか危機意識が遠のいた様な感があるが、今後緊張感が再び高まる事態は容易に想定できる。

原油高に端を発する物価上昇圧力により、利上げ継続をせざるをえないとすると、先に述べた逆資産効果のスパイラルは数ヶ月~数年という近いタイムスパンで起こりうる事態だろう。特に、ゆとりローン的な米国ローンの利子負担が、今後急激に増加する段階で、個人の消費を抑制する圧力が一気に高まるタイミングが来よう。


◎米家計、一段と借入金依存・3月末負債残高過去最高
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060613AT2M1000P12062006.html
 米家計の借金依存が加速している。3月末の家計負債残高は前年同期比12%増の約12兆2000億ドル(約1390兆円)と過去最高を更新した。住宅担保ローンだけでなく、消費者金融や証券を担保にした借り入れが増えた結果だ。個人の借り入れ拡大を支えてきた住宅価格の上昇が鈍化する中でもなお借金増に歯止めがかからない。金利上昇局面での負債増加は個人消費を圧迫する可能性がある。

 米連邦準備理事会(FRB)の資金循環統計で明らかになった。3月末時点では可処分所得に対する負債の倍率(借り入れ依存度)も1.3倍と過去最悪となり、所得を上回る過剰な消費を続ける構図が一段と鮮明になった。

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