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アメリカの世界戦略について その1

2005-01-22 00:24:37 | 中東問題


新聞によると、1月20日、ブッシュは米国大統領就任演説で、「我が国の自由を守るには、ますます他国で自由を成功させなければならなくなってきた。平和への最短の道は自由を世界全体に拡大することだ」と述べ、またすべての国に対し「選択は抑圧か自由のどちらかだ」と迫り、第1期と同様、ブッシュ政権の価値観に同調するかで敵味方を色分けする姿勢を貫いたという。一方、チェイニー米副大統領はテレビ番組で「世界の潜在的な問題地域を見回せば、イランがリストのトップにある」と述べ、ブッシュ政権がイラン問題を最重要課題と認識していることを明らかにした、という。

今後の世界情勢を見定める上で、アメリカの世界戦略を理解することは大変重要だと思っているので、私なりの私見を、今日から数回に分けて書いてみたいと思う。

私が最近読んだ本の中で、アメリカの政策に関する日高義樹レポート「アメリカ世界戦略図」と言う本がある。まるで、ブッシュの回し者かと思うくらい滑稽なほどに、プロ・ブッシュの主張で貫かれた本ではあるが、ブッシュの本音の様なものは伺えて中々興味深かった。

「アメリカ世界戦略」によれば、ブッシュの世界戦略とは、圧倒的な軍事面における優位性を背景に、一国覇権主義を達成するというものの様である。いかにもアメリカ中心の一人よがりの戦略に満ちているが、アメリカの自信(傲慢さ)の表れともいえるであろう。ただ、「剣をとるものは剣にて滅ぶ」という格言の通り、短絡的な武力による問題解決を図ろうとするブッシュの政策は、結果的に世界中を制御不能な地域紛争、暴力が荒れ狂う世界にするリスクがあると思っている。具体的な例を次回以降に書きたいと思う。

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