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世界の将来について、一緒に考えていくブログ
-2006年から大恐慌の到来を予想
-6年半ぶりに投稿

(大)不況がやってくる!?  その9

2006-09-22 18:06:34 | 世界経済
阿部氏が自民党総裁に選出され、阿部内閣が成立する。総理大臣が若返ることは、日本の指導層全体の若返りを促進することに繋がるので、喜ばしいことだと考えている。阿部氏が支持されたのは、小泉路線に対する幅広い支持が、事実上の後継者である阿部氏に集まったこと、総理大臣の席を目の前にしながら病に倒れて志を遂げることが出来なかった阿部晋太郎氏への同情などがあろうが、前評判通り勝ち抜くのは、政治の世界では非常に難しいことと想定され、大きな運命の力に後押しされてのことであろう。

一方で、2世3世が跋扈する政治の世界は、まるで江戸時代の封建社会への逆戻り(阿部氏の再チャレンジ論とは正に逆を行くものであると思うが)をも想起させ、アメリカにおけるブッシュ家やケネディ家などの特定の一家の興亡も思いあわすと、人類の進歩というのは多分に幻想に過ぎないのかという気もするところである。

話しが若干それたが、ただその阿部政権の前途は大変多難である。もともと、来年の参院戦が鬼門と言われているところに、景気後退の足音が近付いてきている。昨日フィラデルフィア連銀景気指数が急落下した様だが、私の見方では、今後数ヶ月に、悪化を示す米国経済指標が相次ぐことも想定され、遅かれ早かれ日本経済にも直撃する可能性が高い(日本或いはアジア経済への影響を経由して)。既に、色々な指標でもその兆候が見られるが、その顕在化のタイミングが参院戦前であれば、阿部政権にとって事態は非常に深刻であろう。小泉路線が色々な軋轢を産みながらも支持されたのは、結果として日本経済を回復させたという実績からであろう。結果として、一旦復興したように思われた日本経済が、世界経済と共におかしくなれば、時の宰相が責を問われるのは、歴史の厳しい現実だろう。

こういったこともいずれ時と共に明らかになろうが、まずは、総理大臣の若返りは素晴らしいことだと思う。


◎海外株概況米国株、反落――フィラデルフィア連銀景気指数の急低下受け
 「正午ごろに発表された9月のフィラデルフィア連銀景気指数がマイナス0.4と前月の18.5から急低下。市場予想(15前後)も大幅に下回った」
http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.cfm?genre=c8&id=d3l2106m22&date=20060922

http://www.phil.frb.org/econ/bos/boscharts/GAC.html