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世界の将来について、一緒に考えていくブログ
-2006年から大恐慌の到来を予想
-6年半ぶりに投稿

イラクの宗派間戦闘、内戦発展に備え米が対応計画 & イラク部隊・米軍が民兵と交戦

2006-08-07 20:52:21 | 中東問題
またイラク内戦の記事。シーア派、スンニ派の対立だけでなく、イランよりとされるサドル師の部隊とイラク治安部隊が衝突するあたりに、根の深さを感じる。


◎イラクの宗派間戦闘、内戦発展に備え米が対応計画
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060807i111.htm
 米誌ニューズウィーク最新号(7日発売)は、米ホワイトハウスと国防総省が、イラクの宗派間の戦闘が内戦に発展した場合に備えて対応計画の策定を進めていると報じた。

 ブッシュ大統領の側近の話として伝えた。米国は内戦が差し迫った状況ではないと強調しているが、対応策づくりは最悪の事態も想定していることをうかがわせるものだ。

 同誌によると、内戦に陥った場合、イラク駐留米軍は<1>対立する宗派を引き離し、虐殺を防ぐ<2>武装勢力の移動を阻止する<3>テレビとラジオによる暴力の扇動を禁ずる――などの措置を講じ、拡大を食い止める。

 仮に全面的な内戦にまで発展したら、戦闘に巻き込まれるのを避けるため、イラク国外に米軍を退去させる方針という。

◎イラク部隊・米軍が民兵と交戦、幼児・女性ら3人死亡
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060807i115.htm
 イラク治安部隊と駐留米軍は7日未明、バグダッド北東部のイスラム教シーア派地区サドルシティーを急襲し、民兵組織メンバーとの交戦で女性と3歳児を含む市民3人が巻き添えとなって死亡、10人以上が負傷した。

 サドルシティーは、シーア派強硬指導者ムクタダ・サドル師派の民兵組織「マフディ軍」の拠点。マリキ政権は、テロ攻撃が頻発する首都に治安部隊や米軍を増派するなど治安対策を強化しており、今回の作戦も、宗派抗争の原因ともなっている民兵組織の摘発を狙った可能性がある。

 一方、バグダッド北方のティクリートで6日夜、地元評議会議員の葬儀が行われていた会場で自爆テロがあり、参列者15人が死亡し、30人が負傷した。


イラク内戦の可能性

2006-08-07 16:32:39 | 中東問題
イラク内戦の可能性についての議論が高まってきた。常に対応の遅いブッシュ政権のこれまでの対応ぶりを見ていると、現地司令官が言及する段階というのは既にかなり状況が進んでいると思われる。

レバノンにおける紛争などシーア派を巡る衝突が拡大の一途にある。漁夫の利でイラクを得たシーア派と米国との利害も大きくずれているので、今後イラクも含めた中東情勢は混迷の一途を辿ろう。イランが原油禁輸を武器に使うことをほのめかしているが、前々から主張してきた良くない方向性が、徐々に明確になりつつある。


◎8/4米中央軍司令官「イラク、内戦に向かう可能性」
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M0400O%2004082006&g=G1&d=20060804
 米軍の中東地域での作戦を統括するアビザイド中央軍司令官は3日、上院軍事委員会で証言し、宗派間の抗争が激化しているイラク情勢について「(抗争が)止まらなければ内戦に向かう可能性がある」と指摘した。目標としていた年内の駐留米軍兵力の大幅削減にも悲観的な見方を示した。

 ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官はイラク情勢が内戦に発展する可能性に関して言及を避けてきた。だが、現地司令官が厳しい状況認識を表明したことで、米国内ではブッシュ政権のイラク政策への批判が一段と高まりそうだ。

 司令官は、特にバグダッドでの宗派間抗争はこれまでになく悪化していると分析。今後も米軍の犠牲者が増える恐れがあるとの懸念を表明した。ブッシュ大統領は先週、バグダッド周辺への米兵増派を発表している。

 上院軍事委ではラムズフェルド長官も証言。「宗派間の抗争は最終的にはイラク人が解決する問題だ」と語り、イラク政府による調停努力が必要だと訴えた。

◎8/7米国務長官、イラク「内戦突入とは思わない」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060807AT2M0700R07082006.html
 ライス米国務長官は6日、米タイム誌とのインタビューで、治安悪化が懸念されるイラクについて「内戦に突入するとは思っていない」述べた。そのうえで「イラクの統一を国民があきらめたわけではない」とも強調。宗派抗争の問題は生じているが、国家は分裂しないとの見解を示した。

 米国では中東地域の作戦を統括するアビザイド中央軍司令官が3日に「(宗派抗争が)止まらなければ内戦に向かう可能性がある」と上院で証言したばかりで、対イラク政策を巡るブッシュ政権への批判が高まっている。