3月20日、相良の平田寺の秘仏が特別開帳されるというので、見に行って来た。白鳳期の小さな仏像で・・・なんでそんなモノが相良にあるのだろう??と思ってしまう。開帳は40年ぶりだそうで、現在の住職も「今まで見たことがなかった」と言っていた。創建の古いお寺なので、なぜか聖武天皇の勅書なども遺っていて、当時のお坊さんの中に南都との関わりが何かあったのかも知れないけど、今となっては何の証拠もない。
平田寺は相良の集落の中にあって、しかも看板がろくに出ていないので、カーナビがないと本当に場所がわからないお寺です。駐車場から山門をくぐって行くと、本堂の右手に何やらテントが張られていて、受付がある。地元の檀家さんたちが法被を着て交替で受付をやっているらしい。
受付を通って宝物館に入ると、一昨年の地震で倒壊して破損した石塔が修理を終えて展示されていた。そして、三体の秘仏のレプリカが・・・文化財担当者が「透明・鍍金・黒の三色バージョンでレプリカを作った」と説明していました。「秘仏のジェットストリームアタック」とか、しょーもないギャグをとばしていましたが(笑)・・・で、本物はどこに?と思っていたら、「あちらのお堂の中です」と言われた。本堂に行ってみたけど、新しい仏像しかない。どこなのかな?と思っていたら、写真のように本堂左手に小さなお堂があった。なんと、秘仏は本尊ではなかった。入口に五色のヒモがあって、これをずーっとたどっていくと秘仏の体に巻き付けてあった。このヒモは秘仏に繋がっているので、ヒモを触ると秘仏に触ったのと同じ功徳があるのだとか。本物は白鳳物なので素手では触れませんね(笑)・・さでね本物の秘仏は・・というと、レプリカで見た通り、小さく素朴な立像だった。レプリカはかなりよくできていると思う。
お堂を出ると、立派な榧の木があった。樹齢何年あるのだろう?