
5月23日(土)は、里山体験プログラム「兜川の生きものさがしとトンボの羽化の観察」で小川町です。

参加者は定員20名のところ11家族29名。今年度初めて、キャンセル待ちのままご参加いただけなかったご家族も出てしまいました…。ご容赦ください。

まずは川に入って生きものたちを捕まえてみてもらいます。

メダカはたか爺の網に入ったもの。そういえば、今回はアシスタントなしだったため、生きものの写真をちゃんと撮っておけなくて残念…。

ウシガエルのでかオタマで遊ぶ子どもたちです…。成体はヌマガエルが2匹捕まっていました。

羽化していたトンボは、残念ながらこのシオカラトンボだけです。はるたのパパが見つけてくれたのかな。

ダビドサナエです。

ホンサナエは、新井さんによると「希種で兜川では初めて確認」とのこと。埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類。トンボはアオサナエやアオハダトンボも含めて7種類確認できたそうなので、ホンサナエを入れて8種類いたことになりますね。

橋の下流側ではタイコウチが4~5匹、ミズカマキリも1匹捕まっていました。

このギバチを捕まえてくれた子は、背びれの棘で指を刺されておりました…。背びれと胸びれに3本の棘をもつ「義蜂」ですからね。ナマズ目ギギ科、埼玉県ではメダカと同じく絶滅危惧Ⅱ類ですが、ワンダースクールではよくお目にかかる魚で、たか爺は昔オタマジャクシのサイズから30㎝近くになるまで飼っていたことがあります。でも、刺された子はこの16年間で初めてだなぁ…。かなり痛いらしいけど、幼魚だし深くは刺されていなかったのでよかったですね。

最後に捕まった生きものたちを持ち寄って、新井さんに解説していただきました。

ヨシノボリを捕まえてくれたのは、はるパパだったかな。

今回シマドジョウは捕まっていませんでしたが、ドジョウは子どもたちも捕まえていましたね。

アブラハヤは誰が捕まえてくれたのかな。魚はメダカ・ギバチ・ヨシノボリ・ドジョウ・アブラハヤ・オイカワふうの幼魚たちの6種類でした。
写真は撮っていませんが、エビはアメリカザリガニ・スジエビ・ヌマエビの3種類。貝はカワニナ・シジミ・モノアラガイの3種類です。カエルもウシガエルのオタマジャクシとヌマガエルの2種類。

大きなコオニヤンマのヤゴで、羽化が近いものともう少し先になるものを新井さんに教えてもらっているところです。
水生昆虫は、ヤゴが7種類以上? たか爺が確認できたものはハグロトンボ(アオハダトンボかもしれません)・アオサナエ・ヤマサナエ・ダビドサナエ・コヤマトンボ・コオニヤンマ・コシボソヤンマでした。あとはアメンボ(も本当は何種類かいますが…)・ヒラタドロムシの幼虫・タイコウチ・ミズカマキリで、計11種類以上。まあ、小さな幼虫たちはみんなスルーしちゃっているとは思いますけれどもね。今年もとりあえずは25種類以上の生きものたちが確認できてよかったです。

午後は嵐山町まで移動して、オオムラサキ活動センターのテラスでお弁当。樹液にはアカボシゴマダラ・ゴマダラチョウ・サトキマダラヒカゲが来ていましたね。他の木ではコクワガタも確認できました。

お弁当のあと、蝶の里公園の中を通って都幾川まで。細い流れがたまる場所にいたトビケラの仲間の幼虫たちです。砂利を身にまとったほうは、ホタルトビケラあたりになるのでしょうか? もしかすると同種だったりして!?

嫌いな人はごめんなさいねぇ…。昨年はクリの木にうじゃうじゃいたオオトビモンシャチホコの幼虫です。

ヤブキリの幼虫も大きくなりましたね。

都幾川の水量は少なくて、中州から向うの流れは途中まで。子どもたちは笹舟のようなものや木の枝を流して遊んでいました。

こういう所をくぐりぬけるのも好きですよねぇ~。

岸辺沿いをヒラヒラ飛んでいたアオハダトンボ。埼玉県では準絶滅危惧種の本当にきれいなトンボです。東京ではすでに絶滅!?

カワトンボも。

クズにいたオジロアシナガゾウムシです。

ギンリョウソウはこんな場所で見られるとは思いませんでした。昔は高尾山、今は鹿沢高原で楽しませてもらっています。ラッキーでしたね。
この日は長靴よりも川に入れる靴のほうが正解なぐらいの陽気でしたが、やっぱりきれいな川はいいですねぇ~。生きものの種類も多くて楽しめます。これからの季節、ワンダースクールでは川の生きものさがしや川遊びの機会も増えていくので、しっかりした魚とり網と川に入れる靴のご用意を忘れずに。