私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ジャガーへの思い

2016-07-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 英国ジャガーは、フォードに売られ、その後フォードの台所事情が悪くなり、インド・タタ自動車に売られ、その資本で運営されているそうだ。しかし、製造プラントは英国であり、英国車であることに違いはない。

 ところで、最新のXJシリーズ(X351)なるクルマだが、時々見掛けるが斜め後方から眺めた時、これは何処製の国産車なのかと思うことがある。しげしげ眺め、例のエンブレムを見て、ジャガーなんだと判るのだ。往年のXJ6みたいな、如何にも英国車、如何にもジャガーという気風はまるでない。もっとも、この様な例は、ポルシェ・パナメーラも同じで、「エッ、これがポルシェ!」と、そのらしくない、そしてブサイクなデザインには呆れているのであるが・・・。

 そんなジャガーであるが、往年のEタイプには魅力を感じ続けて来た。クーペとロードスターがあるが、やはりロードスターが似合うクルマだろう。エンジンは、3.8L(マイチェンで4.2L)ストレート6(後年V12モデルも出るが魅力なし)のFR駆動で、サイドドラフトSUキャブを3連を備え、ブレーキはレーシングカーでジャガーが初採用のディスクブレーキを装備していた。車体はダッシュパネル(ファイヤウォール)後方はモノコック構造であるが、ダッシュパネル前の骨格は、トラス状のスペースフレーム構造、そして車体前部を覆うフロントカウルは、これが前ヒンジでチルトしてエンジンの整備が行えるという、非常にレーシーともいえる構造を持ったものであった。もっとも、現在の衝突安全基準では、この様な華奢ともいえる車体前部の構造は、潰れ剛性が低すぎ認可を受けることはできないだろう。

 現実に、Eタイプをドライブしたことはないが、これだけ排気量の大きい、すなわちトルクの大きいエンジンであるから、4速MTミッションはワイドレンジにされたハズであり、ファイナルレシオも小さめにされたことを想像する。そうとう以前のことだが2.8LのMTで、ロー発信でスピードが伸びる気持ち良さに驚いたことがある。通常の1.6L~2.0Lクラスだとローギヤの最大速度は50km/h程度であろう。そしてセカンドで8、90km/hといったところであろう。それが、ローで6、70km/h、セカンドで120km/hくらいのギヤレシオがセットされたと想像するのだが。何れにせよ、現代のダウンサイジング(小排気量+ターボ)と多段ミッションでは、味わえない今や昔のドライブフィールだったと思う。





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