OL主婦の小さな幸せ。

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廃棄物を97%再資源化する企業の工場見学・その2

2014年05月30日 | リサイクル

減量化リサイクル化総合プラント、石坂産業株式会社の工場見学、その2です。
廃棄物を97%再資源化する企業の工場見学・その1

前回も書きましたが、石坂産業さんは解体した家屋や建築物の産業廃棄物を97%リサイクルしている会社です。
埋め立てたり焼却したりするのではなく、非常に細かく分類して資材や燃料に生まれ変わらせています。

見学は二人の社員さんが、おもてなし感あふれる対応で案内して下さいました。
※「顧客」のみならず「従業員」、「地域・社会」から愛される経営を実現し、経済産業省主催で行われた「おもてなし経営企業選」に、2013年3月選定されたそうです→HPより抜粋)


まず、本社内の展示室に案内されました。産業廃棄物から資源化されたものや商品なども見られます。


敷地内にある花木園やくぬぎの森、雑木林などの紹介も。



次回のレポでアップしますが、広大な落葉樹の雑木林・蛍が飛び交う里山などが保全されており、日本生態系協会からも最高ランク認定評価を得ているそうです。


こちらは手選別後の廃棄物の一例。



廃コンクリートがこんなに細かく粉砕されています。3段階に分類され、道路工事や造成工事等の埋め戻しなどに再利用されるとのこと。



スクラップは鉄・非鉄類に選別され、鉄は建築用の鉄筋などの鉄原料にリサイクルされます。



木材は製紙用・ボード用・敷料エコモアチップ(牛小屋などの敷料)、廃プラスチックは固形燃料に。


展示室を出ていよいよ工場見学です。
まず述べておきたいのは、石坂産業さんの工場は近隣への環境配慮のため全天候型、つまり屋根のあるプラントなのです。
「産業廃棄物処理場」のイメージからすると、露天(屋根のない処理場)で山になった廃棄物を、次々埋め立てていくなどの処理を思い浮かべますが、こちらは屋根があるため、外にホコリが舞いません。



しかも昼間は、明かり取りガラス(窓からの太陽光)でお仕事、暗くなったらLED照明に切り替わるそう。

そして重機はエンジンでなく、電力で動かしています。

すべての重機は、天井からのケーブルとつながっています。(矢印)
騒音も抑え、排気ガスも出さないEV重機ということです。すごい!
露天の処理場では実現不可能。


エンジンと比べると、CO2排出も削減され、環境負荷が低いことがわかります。



これは粉じんを吸うダクト。
ガラス越しでしたが、工場内はホコリっぽい感じがしません。廃棄物を受け入れ・分類しているのにきれいな工場です。


重機でラインに投入された廃棄物は、なんと手選別されます。





それぞれ担当が決まっているそうですが、大変なお仕事です。。。
ちなみに室内には、きれいな空気が供給されているそう。


こちらは木材のチッププラント。建築廃材を選別・破砕・加工されて木材チップを作ります。

こちらも、もちろん屋内、EV重機、明かり取りガラスでの作業。




ちょうど、木材の受け入れをされていました。
右側にいる方が査定員さん。適正処理にかかる料金を査定中。私たちが通りかかると手を止めて挨拶して下さいました。作業員の方も皆さんそうですが、本当に自然に挨拶してくれます。





このあたりは、木のいい匂いがしました!





一緒に見学した皆さん^^


今回アップさせていただいた画像はほんの一部で、プラントとしては、
廃コンクリートプラント
木材チッププラント
廃プラスチックプラント
分別・分級プラント
減量化プラント
有価物プラント
があります。

どこを見ても、働く人への配慮があり、環境負荷を低くした施設で、今までの私の「産廃」のイメージとはかけ離れています。
「脱産廃」を掲げ、すでに周辺住民の方々の理解・信頼も得ており、ここまでの道のりの社長さんのご苦労は想像を絶するものがありました。
また、会社のことを理解し、伝えてくださる社員の方にも頭が下がります。

さて、次回はさらに「産廃」のイメージを覆す、緑地帯の紹介です。






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