2024年2月18日(日)の活動ブログ
こんにちは 15回目の定期演奏会レポの後編(演奏会)は、引き続き事務局の馬場が担当させて頂きます。
** 後編 **
13:30
開演です
様子を見たところ客席が前から後ろまでけっこうまんべんなく埋まっている~~ ということで来場していただいたお客様に感謝しつつ舞台へ入場 そしていよいよ演奏開始です
セビリアの理髪師序曲
第15回定期演奏会のオープニング曲はこの曲
若くして音楽家としての地位を固めたロッシーニは、その後美食家としても活躍し数多くの「ロッシーニ風」を流行らせたことで有名ですが、そんな関係性から私の中ではこの曲を演奏していると、美味しそうな牛フィレ肉のステーキ(ロッシーニ風料理の代表格?)を満足顔で頬張るロッシーニの姿を連想し、1曲目特有の緊張もほぐれてきた訳ですが、かねてより粟生田先生からもロッシーニの音楽ユーモア感覚(同じppでも楽しげにふざけて小さくしている感じにするなど…)を持って表現した方が良いという指導もいただいており、そんな茶目っ気を楽しみつつの演奏となりました。
リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲から
18分におよぶ4楽章構成の組曲ですが、私自身過去オーケストラで2回ほど耳にしたことのある楽曲で、特に第1楽章のイタリアーナは、その出だしがよく印象に残っていて、その曲を吹奏楽で演奏できるとあって、興味深いものがあった訳ですが、実際に演奏してみるとアンサンブルを楽しむ感がすごくある曲と感じました。第2楽章の宮廷のアリアは、最初は重々しい雰囲気でスタートしますが、途中から華やかな宮廷の様子が描かれる場面に入り、それが終わるとダカーポして重々しく終わる感じ。第3楽章のシチリアーナは、オーボエのソロから始まる哀愁にあふれた曲だが、だんだんと金管群が入り重厚感を増してくるところが印象的。第4楽章のパッサカリアは、どこかバッハの音楽を感じる香りする…。と1曲でいろいろなイメージを感じながらの演奏となりました。
スクーティン・オン・ハードロック
ホルジンガーの曲はとにかく伴奏が休みなしで大変…。という印象をいろいろな意味で裏切らない楽曲で、気持ちからすればコンピューターミュージックじゃなくて人間がやるんだから、もうちょっと配慮して欲しいというものがあります。この曲は副題に「3つの即興的ジャズ風舞曲」がつけられており、いわば3つの曲のメドレーという形になっています。印象からすれば、1つめと3つめの曲はアップテンポで雰囲気が似ていて、2つめの曲はスローテンポで一見吹きやすい感じがしますが、中に不定期なリズムの罠が仕掛けられており、粟生田先生の「もう1回やってみましょうか!」の繰り返し練習のおかげでなんとか罠を克服できた感がありました。
パリのアメリカ人
第2部の始まりは、今回の定期演奏会で最長にして最難関。練習でかけた時間もおそらく一番長かったであろうガーシュウィンのシンフォニックジャズの大定番曲の演奏となりました。私自身はこの曲の参考演奏として、ユーチューブで探した愉快バンドさんの演奏(2022愉快バンドクリスマスコンサートより)を繰り返し聴いてイメージを作っていたのですが、演奏後に粟生田先生から「パリのアメリカ人は、劇ムズでくじけそうになったこともありました。」との言葉通り、楽譜が配られた当初は、ゴールが全く見えない感じがありました。とはいえ約半年間はコンマスの指導で細かく区切りながら千里の道も一歩からの気持ちで1つ1つできるところを増やしてゆき、各自がある程度自分の役割を把握したところで、粟生田先生の指導で曲がつながってゆく感じがあって、とても感慨深いものがありました。そしてこの曲はソロ演奏が多くのパートに散りばめられており、私自身も2か所ソロの役割を与えられていましたが、とてもよい緊張感の中、なんとか失敗せずに乗り切ることができたのはとてもよい経験になりました。
フェスティーボ
1967年にネリベルが作曲した吹奏楽の定番曲で、私自身は20年近く前に買った「ベスト吹奏楽100」というCDに入っていた曲の1つ…というくらいの淡い印象に留まっていたのですが、実際に取り組んでみるとパリッとした爽やかな感じがあって、吹奏楽らしい重厚なサウンド感がとても心地よい曲そしてこのウィローブログで昨年「ウィローの金管はすごい!」という記事を書かれた団員さんがいましたが、ネリベルというと金管が前面に出ることが多い作風なので、そのすごい金管パートの方々の活躍に引っ張られる形で木管パートが呼応し、打楽器パートがさらに輪をかけて盛り上げ、ネリベルらしさを感じる演奏になった感がありました。
たなばた
酒井格氏が高校生の時(1987~88年)にかけて作曲したという、35年超の歴史ある曲なのですが、素朴な疑問として日本人が作曲したのになぜか楽譜はデ・ハスケというオランダの出版社のものなのか…。とは言え音楽に国境は無いということで、タイトルが日本語でないというくらいの意味しか持たない訳ではありますが…。そしてたなばたはVRアプリBRASSOの公開演奏を聴いてイメージを作りましたが、これはBrassoの音楽・楽曲監修に粟生田先生が携わっておられるという縁と練習中に先生から「是非Brassoのたなばたを聴いて下さい」というお薦めもあってですが、演奏しながら織姫と彦星の幸せなひとときを感じた演奏になりました。
オブラディ・オブラダ 40th ver.
アンコール1曲目は、粟生田先生より「またかと思われる方は違うんです新アレンジとなっておりますのでお楽しみください」との紹介がありました。補足すると第14回定期演奏会のアンコールで演奏したのは、吹奏楽ポップスの父・岩井直溥氏による編曲版であり1972年にリリースされたもの、今回演奏するのは真島俊夫氏アレンジの40th verで2012年にリリースされたものということで、吹奏楽の世界に金字塔を打ち立てたニューサウンズインブラスの歴史を垣間見るひとときになりました。
また逢う日まで
アンコール2曲目は、粟生田先生より「この私と楽団の皆さんの気持ちです。来年も是非お会いしましょう。」とのお話があってからの演奏スタートとなりました。アンコールの定番曲としてよく演奏されますが、また来年という気持ちで元気よく演奏して締めくくりとなりました
15:35
演奏会が終演し、退場となりました。今回はお客さんへの感謝の気持ちを込めてのお見送りが5年ぶりに再開され、各自ご来場いただいた皆さんにお礼かたがたお話させていただく機会を持つことができました。
最後に
ということで、時間を追う形でレポートをさせていただきました ウィローは、次回の練習よりまた次の第16回定期演奏会へ向けて活動を続けてゆきますのでどうぞ応援をよろしくおねがいいたします
そして一緒に活動していただけるメンバーを大募集中 ちょっとでも興味がわいたら是非見学においで下さい~。 心よりお待ちしております。
*** ウィローウインドオーケストラよりお知らせ ***
[次回の練習]
2024年3月3日(日)
18:00~22:00
千曲市更埴文化会館あんずホール 地下軽運動室
[第16回定期演奏会]
2025年X月XX日(日) 13:30開演
日程・会場は調整中 決まり次第お知らせいたします。
[入団者随時募集中]
詳しくは→https://www4.hp-ez.com/hp/willow/page8