2019年6月23日(日)の活動ブログ
6月23日の活動のブログ
を担当させていただきます、ホルンパート山城です。
1年半ぶりの当番。現在、長女が高校、次女が中学、長男が小学校で、それぞれ大会に向けて日々いろんな曲が交互
に流れる自宅
で書いています。
さて今回は、Willowの音楽監督である粟生田先生が来てくださる練習日。
20泊にも及ぶレ・ミゼラブル
の最終日、名古屋公演終了後、特急しなの
で、少し遅れての到着でした。
コンマス指揮で「ウイークエンド・イン・ニューヨーク」を合わせていると、1か月半ぶりにいらっしゃった先生の第一声は、『ニューヨーク中ですか?
』と、団員が思わず笑顔
になるトーク。
公演本番の衣装のまま、一流のオーラ
で、都会の風
とともに先生が登場
すると、練習会場の空気感も変わります。普段田んぼ
に囲まれて暮らす私には、新鮮で貴重な時間
です。
今回練習した曲は、
・アブラムの追跡
・フィエスタ
どちらも、今回初めて先生の指揮
で吹く曲でした。
1曲目のアブラムは、曲の序盤から転調
があるので、それを意識して吹くようにとのこと。
そして、4分の4の小節と、4分の2の小節が交互に出てくる部分は、聞いている人
が、“次はこれが来る”と思うものが来ない面白さを、4分の2を慌てずかっこよく
吹くことで表現するなど、細かく具体的
に指示していただきました。
49小節あたりからの曲調は、今アニメ映画の実写化で話題のアラジンのプリンセス「ジャスミン
」のような、オリエンタルな雰囲気の美しい女性が、タイトなドレス
にふわふわとした水色のヴェールをまとい、表情を一切変えずに、クール
に、そして優雅
に、ヴェールをなびかせてターンをしながら踊っているイメージとのこと。
87小節あたりからは5拍子になり、アクセントのついたフレーズをいろいろなパートで奏でていきますが、アクセントが、飛び跳ねるような
軽い感じにならないように。イメージは、人通りのほとんどない、とある外国の街で、無表情で何を考えているのかわからない人と対面し、緊張感が漂っている雰囲気・・・。
と、ここから、監督が以前、大阪フィルと共演された際、練習会場
だったとある街がそんな雰囲気だったとのお話。
大阪フィルと言えば、私にとっては高校の先輩のいる楽団・・・思わぬ接点にドキっとしてしまいました。そういえば去年、小学校の東海大会で、息子たちの審査員
をしてくだったのもその先輩でした。粟生田先生も、これからの時期、色々なところで審査員
をなさるので、お忙しい中ご指導いただけるありがたみを改めて感じつつ、意識を曲に戻して、次はフィエスタです。
冒頭まず言われたのは、「アブラムと同じ吹き方をしないこと」。アクセントのつけ方
、音色の明るさ
、和音の音程をどう気を付けるか、など、作風
も、雰囲気
も、違う曲なのだから演奏する側が言われる前に切り替えないといけないですね。
また、フレーズよって陥りがちな音程のずれ、メロディーと対旋律との音量のバランスのとり方等も、アブラムにも増して細かく指示
していただきました。
というのも、粟生田先生は、武蔵野音楽大学在学中、レイ・E・クレーマー教授
が、作曲者のフィリップ・スパーク氏ご本人から直接伝授された「フィエスタ」の抑揚などの音楽表現を指導する授業を受けていらっしゃいます。
(コンマスを務めていらっしゃる東京吹奏楽団では、スパーク氏とも、共演されていますし)
その貴重な、一流の音楽表現を、Willowにもシェアしてくださり、楽譜上に音量記号がない部分の表情のつけ方まで教えていただき、わくわくする
とともに、指示されたことをしっかり表現するには、もっともっと個人練習をしないといけないなと痛感した練習でした。
田舎の小さな練習場で、都会的な風
とプロフェッショナルな音楽のエッセンス
に触れられるWillowに、あなたもぜひ参加してみませんか?