我ら Willow Wind Orchestra !

長野県千曲市周辺で活動する吹奏楽団 ウィローウインドオーケストラです。団員が交替で更新していきます♪

諸行無常の響きあり

2024-09-28 06:56:47 | Weblog

2024年9月23日(月)の活動ブログ

オーボエの板本です。
音楽を聴いているときに視覚的イメージを持つとすれば、常に「動き」のイメージになるそうです。
来年3月9日の第16回定期演奏会でアルフレッド・リード(1921年- 2005年)の交響曲第5番「さくら」を演奏します。
私は、この曲がどういう「動き」の曲なのか、つかめていなかったことに気がつきました。

では、この曲の「動き」は何なのかと考えると、あらゆる現象は絶えず変化し、永遠ではないという仏教の基本的な考え方の一つ、「諸行無常」ではないかと思えてくるのです。
こう思ったことにはいくつか理由があって、リードさんの曲は今までにもいろいろと演奏してきましたが、「さくら」の音の出し入れは、高校1年のときに演奏した「法華経からの3つの啓示」によく似ていると感じていたからです。
「法華経からの3つの啓示」ですから、諸行無常の動きは基調となっていることでしょう。また、桜のぱっと咲き、さっと散る姿は、古くから、諸行無常の感覚にたとえられ、はかない人生を投影する対象となっています。
いろは歌、「色は匂へど 散りぬるを」は、さくらの花は今を盛りと咲き出しているが、やがて散ってしまうという意味で、諸行無常の人生観を謳っています。
リードさんの指揮で吹いた経験があることも思い出し、親日家だったリードさんが、そのことを知らないはずがないとも思うのです。

さくら」は、洗足学園音楽大学が1994年、創立70周年を記念して委嘱したのですが、1995年夏、浜松市で開催されるWASBEの第7回大会に招聘されることとなり、70周年記念の年ではなく、WASBEにてリードさんの指揮のもと、初演されることとなりました。
1995年、もう約30年前になりますね。私が大阪の大学を卒業して就職した年です。1月17日に阪神淡路大震災があり、3月20日の卒業式の最中に、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起こったことを学長から知らされました。
野茂英雄選手がメジャーリーグに挑戦し大旋風を巻き起こしたのもこの年です。桜が散ることは諸行無常ですが、桜が咲くことも諸行無常です。今とも似た激動する時代に見た、この年の桜は今でも強く印象に残っています。

私は北海道の函館市出身なのですが、函館地区の上磯吹奏楽団が、今年の吹奏楽コンクール全国大会で「さくら」を初演するそうです。
今年のGWは、出身高校の吹奏楽部の創部50周年記念演奏会に参加していて、函館はちょうど桜の季節でした。どんな「さくら」を聴かせてくれるのか、楽しみです。

*** ウィローウインドオーケストラよりお知らせ ***
[次回の練習]
 2024年10月6日(日) 18:00~22:00
 長野市もんぜんぷら座 BOX4

[第16回千曲音楽祭] 
 2024年11月10日(日) 13:00開演
 上山田文化会館大ホール

[第16回定期演奏会]
 2025年3月9日(日) 13:30開演
 千曲市更埴文化会館あんずホール

[第15回定期演奏会の様子]
 よろしければご覧ください→https://youtu.be/EGuQKHNZY

[入団者随時募集中]
 詳しくは→https://www4.hp-ez.com/hp/willow/page8

 

追伸のお知らせ
さて、芸術の秋 巷ではたくさんの演奏会が予定されていますが、その中でウィローのメンバーが何人か出演させていただく演奏会が
ありますので、お時間ありましたら是非足をお運びいただき音楽を楽しんでいただけたらと思います。

大町市民吹奏楽団 第29回定期演奏会 
2024年10月6日(日)開場13:30 開演14:00
大町文化会館エコーホール

【プログラム】
・プロローグ・ワン
・カルメン・ファンタジー
・「もののけ姫」セレクション 他
詳しくは→http://omachishisui.web.fc2.com

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