ブロードバンド用の5000シリーズやメルボルン等にインストールされていたチャンネルストリップ33115です。
構成部品から音質は1081系にイメージされがちですが、出力トランスが違うので、どちらかと言うと「低域がタイト」な 1073/84/66系がしっくり来るように個人的には思います。
このラックはおよそ10年前に納品した今では大変希少となったBlakey製のユニットですが、驚く事に納品から現在に至るまでオリジナルパーツのままノートラブルで稼働して来ました。
流石に製造から30年以上経過しているため、CAP等に不具合が出てメンテナンスに帰って来たので、久しぶりに比較試聴してみると前述のような印象となった次第です。
内部カードはディスクリートのB438/440やICベースのB638/640など幾つか仕様がありますが、どちらの場合もターミネーション負荷により音質は大きく変わるのでGeoffさんの言う通り”the IC versions have advantages over the discrete if one ignores the hype, urban legends, and audiophile snobbery.”かも知れません。
ビッグネームである1073/1081の陰に隠れがちなモジュールの33115ですが、Class A NEVEの低域処理に戸惑っている方にはもっと評価されても良いモジュールだと思います。