German Vintage Modules

ドイツ等のビンテージ業務用録音機材紹介、ラッキング、モディファイなど。

Telefunken U373a 続編

2008-05-30 18:49:37 | vintage gear
石崎資材 布団まとめて圧縮袋 LLサイズ2枚入 バルブ式・マチ付ふとん圧縮袋 FL-02B 石崎資材 布団まとめて圧縮袋 LLサイズ2枚入 バルブ式・マチ付ふとん圧縮袋 FL-02B
価格:(税込)
発売日:



実際のラッキング説明の前に少し前回の補足説明をします。
コンプモードの際もリミッターは+6dBで動作します。

as for u373a - it has just 2 controls. one for release time (3 static, 3 program-dependent), and one switch which engages the limiter only, or limiter and comp together, the latter with 3 different settings affecting threshold, make-up gain and ratio - "presets" if you will, for light, medium, and heavy compression. light compression has high threshold, 10dB make-up, and about 2.5:1 ratio. heavy comp. has low threshold, 20dB, and about 3.2:1. medium values appropriately.



上記の解説も含めて『Old German Compressor』と言う興味深いスレッドがここにありますので参考にして下さい。

それでは、作業について説明して行きます。

31pin_conneコネクターは70~80年代のユーロカード(V672 等)でおなじみの 31 pin コネクターで、オリジナルのピンアウトはこちらです。基本的にはV672の時と同様、ピンアウトに従ってIN/OUT、+24VDCといくつかのジャンパーを接続すれば使用可能となります。
今回はジャンパーについて少し説明して行きます。

U373a_shem_inputまず、Pin 3-4のジャンパーですが、これはI/Pトランスのプライマリー側が2巻あり、これがPinに出ていますのでジャンパーして接続します。本体のバイパススイッチを利用する場合にはそれで終了ですが、『ハードウエアーバイパス』を増設する場合は3P等のスイッチでこのようにバイパス時にこのジャンパーをOffする事により不必要な音声信号がモジュールに入力されるのを防ぎます。特にU373aは初段に20dB程のゲインを持たせるモードがありますので思わぬ過大入力からモジュールを守る事が出来ますのでこの方法をお勧めします。

U373a_shema_out次に、Pin 22-23 のジャンパーですが、これもトランス関係です。O/Pトランスのセカンダリー(最終O/P)が同じように2巻ありますので、通常の場合ジャンパーして使用して下さい。その状態で1:1となります。また、V672の時と同じように方側ずつ使用して2つのO/Pを出力させる事も可能ですが、この場合は当然出力レベルが下がりますので、前回ご紹介したようなメイクアップゲインが必要になります。

U373pboardU373シリーズは『a』タイプの他に『p』と言うタイプがありますが、基本的なPCB、パーツは全く一緒で出力段に10~20dBのゲインを持つカードが増設されているので、上記のように使用する際のゲインを補う物だと推測されます。

Pin 7-8-21-29のジャンパーは0Vですので、IN / OUTのシールド線をそこに接続して下さい。

次のポイントはコンプなのでステレオソースの場合カップリングしないと左右どちらかに大きな入力が入った時にセンターの音像が反対側に引っ張られます。それを無くすために各モジュールのPin 24同士を接続するとフロントパネルの設定が同じであれば、左右どちらか大きな入力が入った方に合わせてゲインリダクションするようになりますので単純なon/offスイッチを使用して『Stereo - Mono』モードの切り替えが可能となります。

最後に、Pin 27- 28はゲインリダクションメーター用の端子です。100uAタイプを使用して下さい。調整はフロントパネルの『Instr.』となります。

後はシールドがしっかり出来たラックに納めれば結線作業は終了です。ピンアウトはこちらです。



 


Telefunken U373a

2008-05-29 01:50:37 | vintage gear
乙葉 : UREI (憂い) 乙葉 : UREI (憂い)
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2002-03-30




U373aいよいよコンプレッサーです。スタジオではUREI 1176やNEVE 33609等がおなじみですがドイツにも素晴らしいコンプがあります。その中でも有名なTAB U73のディスクリート版 U373aです。

コンプはご存知の通り音声信号を圧縮するエフェクターですが、まるでコンプしているのが解らない程自然なタイプと、ドラム等の処理でおなじみのエフェクターみたいにコンプするタイプまで種類によって様々です。中でもこのTelefunken U373aは『Real Smasher』と言われる程に過激なタイプで想像通りのサウンドに変化させてくれます。

U373ainner使用には少々慣れが必要でフロントパネルにあるスイッチは、入力ゲインとそれに伴うコンプ/リミッターの切り替えとリリースタイムしかありません。『Aus』はバイパス、『B』はリミッターモード、『K』はコンプモードで、赤い字の所はアタックタイムをオートで調整してくれるようですが細かい事はわかりません。下のツマミはリリースタイムで、2.5sからは多分アタックオートです。トータルコンプする時は『6s』が以外と渋いです。ハードコンプ時のアタックタイムはほぼ1msで攻撃的なレシオカーブ設定になっています。

何故慣れが必要かと言いますと『アタックタイムが自動調整で、IN/OUTボリュームが無い1176』のようなモジュールで、実際の録音には入力段にスレッショルド代わりの-10dB程のアッテネーターと出力段に+20dB程度のメイクアップゲイン回路が必要で、それらを色々調整しながら好みのサウンドに持って行く必要があります。最初のうちは少々面倒ではありますが、これで上手く調整出来てハマった時のサウンドは他の何者にも替えられません。ドラムはもちろんアコースティックギターのアタックを上手く調整出来た時は演奏のグレードまでもが何段階も上がって聴こえます。

前後に必要な回路又はモジュールを挟まないで直接+4dBを入力すると何をどう調整しても『???』にしかなりませんので、実際に試す機会がある方は是非上記の使用法でお試し下さい。ちなみに私はアッテネーターにNeumann RV75TAB W372sを使用して、W444staV672でメイクアップゲインしています。メイクアップゲインの所にNEVE 3415xを使用してU373aを少し浅めにかけると不思議な事に33609的でもあります。

Gateway MasteringのBob LudwigさんもNTP 179-120のスレッショルド代わりにRV75を使用して『Burr-Brown』でメイクアップゲインしてるようです。

それでは、次回はピンアウトと実際のラッキングについて解説する事にして本日はこの辺で。

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Neumann W444sta DC漏れ??

2008-05-27 00:50:58 | Neumann Summing System
ポータブル放射線測定器(ガウガーカウンター)ポータブル放射線測定器(ガウガーカウンター)
価格:(税込)
発売日:




トランスにDCを流すと『磁化』して高域特性が落ちますね。
NEVEとかの回路は片側が0Vにつながっていますので、まずDCが掛かってる事はないと思ったのが原因で、

ト ラ ン ジ ス タ と ば し ま し た 。

W495stbの裏の注意書き! 納得しました。 これもトランスレスの状態だとDC掛かってると思うのでカップリングコンデンサとトランスで受けて下さい。

回路図をよ~く見なかった私が悪いんですけど、Outputトランスのプライマリ側にはDCが掛かっています。その前から引き出しているので、コンデンサーでDCカットしないでPanpotにつなぐとOPampのトランジスターは焼けます。まさかこのブログと同時進行で同じ作業を進めている方は居ないと思いますが注意して下さい。

w444staの回路図としてweb上に出回っている物は肝心な所に・が抜けています。何処かと言うとここなんですけど。
正確にいうと『DC漏れ』ではなくて『そういう回路』なので、セオリー通り『バランス伝送』に変更すべきか?最初の計画通り『UNBAL』で行くか?実際に音を出して『両方』試して見なさい!と言われたような気がするので、どちらが良いか試す機会に恵まれたと思って、焼いたトランジスタを手持ちのモトローラ 2n1890と交換して一件落着です。それにしても初期型のOA12タイプで試してなくて良かった。。。前のブログも少し追記して本日は終了です。

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Neumann W444sta

2008-05-23 04:18:05 | Neumann Summing System
実験回路で学ぶトランジスタとOPアンプ―ブレッド・ボードで回路を作って理解しながら進む (電子工作シリーズ)実験回路で学ぶトランジスタとOPアンプ―ブレッド・ボードで回路を作って理解しながら進む (電子工作シリーズ)
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2006-08


Neumann Summing System続編でW444staフェーダーです。

W444inner_2ワイアリングは通常のトランスIN/OUTは何もモディファイせずダイレクトアウトとして利用するのでピンアウトに従ってBelden 87761を使用してそのまま配線しました。しかし、ミキサーとなるとMuteやSoloも欲しくなるのでUMBAL回線をそれに当てますが、普通に配置すると1モジュールにつきスイッチが4個必要となります。しかし、モジュール上のスペースはDPDTのスイッチが2個分しかありません。ラックの寸法を見直して6Uにすれば4個のスイッチも並びますが、それだとモジュールを横に2個で1Uと言う計画が不可能になってしまいますので2個分のスペースで出来る事を考えました。

1. Soloは割り切ってPFLのみとする。  
2. Solo / Muteの際はLEDを点灯させたい。
3. 本来はCh毎にSolo / Muteが欲しいが、これも割り切ってステレオ分でON / OFFする。

W444switch上記の条件をクリアするにはON-OFF-(ON)の片側モメンタリのスイッチを使用してモメンタリ側でPFL、もう一方の側でMuteとして、『4Pのリレー』でMute、別のリレーで『Solo』を切り替える事で解決します。操作は多少の慣れが必要かも知れませんが、これによりスイッチは1個で横には2色のLEDが並びPFL / MUTEをそれぞれ点灯表示する事が出来ます。Aux と Panは3台のSamming Ampが収まるモジュールにそれぞれ配置する事にしました。

W444rackinnerリレーの基板はコネクタープレートの裏側に配置して、コネクターとコネクタープレートの止めネジを利用して固定する予定ですが『4Pのリレー』と『バッファアンプ位』は一緒に載せたいので基板待ちです。

先日モジュール内から引き出したUNBAL O/PのPre/Post分の4本をBelden 87761以来お気に入りの『テフロン被膜線』でピンアウトの『赤字』の番号にハンダ付けして今日の作業は終了です。


Dannersこの後は、Panpot / Send Vol. / Headphone Amp用のパーツが届いたので順次テストして行きます。

蛇足ですが、W444staはこんな面倒な配線をしなくても単純にラッキングして、DAWの前に挿んでラインアンプとして、また、最大で約20dBのゲインがありますので『ドラム』等の録音にも入力インピーダンス(2kΩ)を考慮して使用すれば下手なマイクアンプより良い結果が得られて大変便利です。また、一部オーディオマニアの方はご存知かと思いますが、CD等からダイレクトにパワーアンプに接続する場合に非常にクォリティーの高いボリュームとして使用で来ますので、録音関係以外の方にもオススメです。







この度も沢山のご入札ありがとうございました。
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Telefunken V672 続編

2008-05-22 04:49:16 | vintage gear
WBT 銀入りハンダ(500g) WBT-0845WBT 銀入りハンダ(500g) WBT-0845
価格:(税込)
発売日:



Telefunken V672 を Mic Preとして使用出来るようにワイアリングしますが、これからの説明を試される場合は『全て自己責任において』お試し下さい。

まず、このアンプは『zero-ohm entrances』と呼ばれるアンプデザインですので、アンプの最初の入力に抵抗を入れて任意のインピーダンスを設定します。オリジナルデータシートには600Ω伝送で4.7KΩを推奨していますが、50dB程のゲインを持たせるには少々抵抗値が高いので、ここでは750Ωにしてマイクプリ化して行きます。この抵抗値はゲインに影響しますので、リボンマイク等でハイゲインが必要な方は40Ωで試してみて下さい。(それ以下は無理です)ゲインを下げたい方は6.8KΩ等大きい抵抗値にすれば下がります。ピンアウトはこちらです。

1. エントランス抵抗をハンダ付けします。
コネクターのPin 1-3と2-4に抵抗をハンダ付けします。バランス回路ですので1%精度の抵抗を使用、さらに複数から選別して実測で揃えた方が良いと思います。また、LO-Z / High-Zを切り替えたい方はDPDTまたはロータリースイッチでも問題無く切り替えられます。

Buswire22. ジャンパー線をハンダ付けします。
まず、pin 17 - 21 と 22 - 23 と 24 - 27です。次に、Pin 13 -29です。

3. インプットの接続
2芯シールド線でXLRのHotをPin 7、ColdをPin 8に接続します。シールドはPin 13 -29のジャンパー線にハンダ付けします。



Inout

4. アウトプットの接続
2芯シールド線でXLRのHotをPin 19、ColdをPin 20に接続します。シールドはPin 13 -29のジャンパー線にハンダ付けします。もう一系統バランスアウトがありますので、必要な方はPin 25、Pin 26をそれぞれOUT2のXLRのHot / Coldに、シールドも同様に接続して下さい。これで、エフェクト音/素材音の同時パラ録音等に色々使用出来ます。 

Vol5. ゲインボリュームの接続
250KΩ、500KΩ等色々な説がありますが、500KΩだとゲインが急に変わりすぎたり何かと使いにくいので250KΩ LOG(Aカーブ)を使用します。このように左側の端子に2.2KΩの抵抗をハンダ付けします。次に2芯シールド線で、その抵抗からPin 9に、真ん中の端子からPin 10にそれぞれハンダ付けします。コネクター側のシールドはPin 13 -29のジャンパー線にハンダ付けします。ボリューム側のシールドは今の所、ショートしないようにしてそのままにしておきます。

6. 電源の接続
電源が入っていない事を確認して、DC24Vの0Vを先程ジャンパー線をハンダ付けしたPin 29に、+をPin 31に接続します。

7. シャーシグランドの接続
Pin 30からラックのアースポイントに接続して下さい。ラックがなくピッグテールでご使用の場合は0Vに接続します。

以上でコネクターのハンダ付けは『ほぼ』終了です。コネクターの向きを間違わないようモジュールにさして下さい。(抵抗が付いている方が上、DC24Vラインが下です。)通電はもう一度ピン番号等に間違いがないか確認してからにして下さい。

8. 間違いなければ、DC24Vを通電します。
このセッティングでゲインボリュームを左に回し切った状態で約20dB程のゲインだと思います。
先程そのままにしておいたゲインボリューム側のシールドをボリュームの本体に『付けたり/ 離したり』してみて下さい。ハムノイズ等がない方のセッティングが良いと思います。付けた方が良ければハンダ付けを、離した方が良ければ絶縁チューブ等で処理して下さい。

以上、シンプルな方法をご紹介しましたが、これに+48Vファントム電源、O/Pフェーズ切替、LO-Z / High-Z切替、ライン入力用PADスイッチを増設すれば実際のスタジオ録音でもかなりの武器となりますのでモジュールを入手する機会がある方は是非お試し下さい。




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IDを無料で取得出来ます。長電話の方、オススメですよ。

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Telefunken V672

2008-05-19 20:30:16 | vintage gear
送料無料新製品想定外究極の100Msサンプリング25MHzカラーポータブルデジタルオシロスコープフルセット送料無料新製品想定外究極の100Msサンプリング25MHzカラーポータブルデジタルオシロスコープフルセット
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発売日:

ビートルズ等で有名なV72(真空管)の 後継機種V672(ディスクリート)です。

V6721_face一概にV672と言っても、一番初期の『グリーンo/pトランス』を2個装着したものから、ANTになってからのV672Dと言われるモデルまで様々な種類があります。V672/1,V672/2と呼ばれるモデルは『グリーンo/pトランス』の代わりにHaufeの丸形トランスを1個あるいは2個装備したもので、ビンテージとして価値があるのはそのモデルまでだと思います。ここでは『グリーンo/pトランス』のオリジナルV672について説明して行きます。

I have compared these to NEVE 1073 pres (in a console at Michael Beinhorn's studio in LA, CA) and a MAL NEVE 1272 pair... on vocals, Acoustic guitar , bass and a Baritone Guitar (the latter two via TDI). The producer and engineer as well as myself at the shootout agree 3-0 the V672 sound equally good on the vocal and acoustic guitar, the edge going to the Telefunken V672 because it was a bit more smooth and more musical. But when it came to the more dramatic sounds of a bass and a more full range Baritone guitar that is where the difference was heard in 2 seconds of listening... the Telefunken V672 had lower, tighter and punchier low end and the highs were smoother, more musical and much more open than the Neve 1272. I HIGHLY reccomend these modules and think they are the best deal (bang for your buck) in vintage pro audio.

- David Marquette
(Marquette Audio Labsより引用)

このアンプの一番の特徴は『イケメン』な音が録れる事です。上記にもあるようにNEVE1272/1073の数分の1、数十分の1の価格にも関わらず、そこから出てくるサウンドは非常に音楽的にも音質的にも優れています。フリクエンシーバランスはほんの少し高域が足りない感じもしますが、それを特徴的な中域の感じで補っている事が『イケメン』サウンドと適度なビンテージサウンドにつながっているのではないでしょうか?これは同時に他のアンプと同じ録音レベルで比較するとこちらの方が太くしっかりした音に聞こえるのでMIXの際にも非常に助かります。NEVEにある『イギリス人のプライドのような微妙な陰』のようなサウンドはNEVEやMarinairのトランスに求めるしかありませんが、ドイツはドイツとしての音楽感はしっかりしていますので、むしろ性格が近い日本人にはこちらの方が理解し易いのではないでしょうか?日本は米英発信の音楽に慣れ親しんだ時代が長かったので、その辺はこれからの課題かもしれませんが、英米の人たちのトレンドはオークションの動向を見てもこちらに軸足を移しているように感じます。

V672はNEVE1272と同じようにマイクプリとして開発されたものではなく、ラインアンプ、サミングアンプ等様々な用途に使用出来るように開発されたユニバーサルアンプで、その回路が上手く出来ていますので 50dB程のゲインを持つマイクアンプにモディファイ出来るという訳です。これから数回に分けて実際のモディファイをご紹介する予定です。

それでは、次回からこのPinoutに従ってラッキングをして行きますのでお楽しみに。


沢山のアクセスありがとうございます。 出品中の機材はこちらです。

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TAB / Telefunken V76S 続々編

2008-05-17 01:17:50 | vintage gear
天然コルクインシュレーター CORK INSULATOR 030(W30 x D30 x H10mm 8個1組)CI030天然コルクインシュレーター CORK INSULATOR 030(W30 x D30 x H10mm 8個1組)CI030
価格:(税込)
発売日:


V76sbott私のV76sの内部の様子です。
コンデンサー等のパーツは奇跡的に全てオリジナルでハンダもやり直した形跡はありませんが、特性はカタログスペック以上です。

購入時にオリジナルの音質とは多少違っていても『安心して使用出来る』リキャップしたものにするか?それとも多少のリスクは承知でなるべくオリジナルパーツが残っているものにするか?迷いますが、この"s"タイプを手に入れてからはすっかり『オリジナル派』になってしまいました。今まで何台ものV76を入手しましたが、同じアンプとは思えない程の個体差があります。妙にコンプっぽくて押し出しが強く厚かましいヤツや、真空管アンプとは思えない程クールなヤツや、いかにも古めかしい音質でVintegeを主張するヤツ等、一概にどれが正解か解りませんし、好みにもよると思いますが、私のアンプは『柔らかいけどクリア』で『アタック』が滲みません。

V76s_inner何故それほどの違いがあるのか?ちょっと考えてみたのですが、真空管、コンデンサー等パーツ以外の理由として『Metal Bond』と良く言われるEF804Sが2本乗っているインプット部分(写真左寄り)のフローティング構造の良否が大きく関わります。製造から40~50年経過していますのでこのサブシャーシを浮かせている『ゴム』は殆どの物が劣化していて、中には修理の際に全く動かないように固定してしまった物もあります。(修理していないのは最悪でクリップノイズや音切れの原因になります)これは真空管の振動を絶妙に打ち消したりする構造ですので固めてしまっては意味がなく、オリジナルパーツはもう何処を探してもありませんので『何で代用するか?』と言うのが音質に大きく関わっていると知人のドイツ人テックが熱く語っていたのを思い出しました。

古い物なのでコンデンサー、真空管またフロントパネルの程度の良さに目が行きがちですが、今まで手にしたアンプを思い出すとフローティングがダメな物は間違いなく良い音がしません。

次に『リキャップ物』は別として『オリジナルパーツ物』はドイツで正しい電圧で使用されていたものに限ると思います。アメリカは117Vでステップアップすると多分240V辺りだろうしイギリスも240Vで真空管以外のパーツにも長期間ストレスが掛かっている気がします。その辺からの出物は、ほとんどの場合どこか修理又は全てリキャップされていますよね。

今手元に残ったアンプはどれも『ドイツ本国』から信頼出来るルートに頼み込んで仕入れたもので、購入価格はオークションの1.5~2倍はしましたが、その価格差でも充分に納得しています。すごく程度の良いV76/80は日本円で45~50万程度、V76sはその1.5~2倍辺りが本来の適正価格だと思います。が、、、

最近のヤフオクではV76のデフレ化が進んでいるようで少々心配しています。程度の程は実機を手にしてみないとわかりませんが、こんなに素晴らしいマイクプリを手放さなければやって行けないような、昨今の『音楽業界』の冷え込みは尋常ではありません。私も含めてですが、ちゃんとお金を頂ける音楽と人材を育てて来なかった事をしっかり反省して、これからの活動につなげて行きたいと思っています。

『程度の良いV76』は、NEVE他、『名作マイクプリ』の中でも秀逸ですので機会があれば是非お試し下さい。

いつもご落札頂きありがとうございます。
こだわりのビンテージ機材は間もなく こちらに出品予定です。

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TAB / Telefunken V76S 続編

2008-05-15 20:51:16 | vintage gear

SANWA デジタルマルチメータ PC510SANWA デジタルマルチメータ PC510
価格:¥ 19,740(税込)
発売日:

The King of Tube Mic Pre "TAB / Telefunken V76s" 続編です。

V76シリーズのラッキングについて、まず最初に述べたいのは2台お持ちの方も1台ずつランチボックスのような形状でのラッキングをお勧めします。私も以前は『2台でステレオ仕様だから』と3Uのラックに納めた事がありますが、重量は30kg近くになりとてもじゃありませんが持ち運びに苦労しました。

V76sface次に、ラックに入れずに『TuchelからPigtail』だと220VAC動作なので市販のステップアップトランスが必要になりますが、これが曲者で100V→220V表示のものでも殆ど235V以上になり真空管にはシビアな状態での使用を余儀なくされます。それでも音は出ますが真空管の寿命が短くなる上に音質も私はあまり好みではありません。『少しでも高い電圧で使用した方が、、、』と思っている方が多いと思いますが、EF804Sも今では相当高価な方なので適正値での使用をお勧めします。V76の動作条件は220V/+5~-15%なのでむしろ低めの方が良いと思います。

これらの問題点を一気に解決すべく実際のラッキングに付いて説明して行きます。


Trafo182d110_2まず、220VACに昇圧するトランスはHammond社の182D110で、これはDIGIKEYで入手出来ます。これは110V→220V仕様ですが、100Vで使用すると218~224V辺りで非常にV76にとって理想的な電圧を供給出来ます。実際の接続方法ですが『強電』なのでリンク先のデータシートを見てわからない方は素直に業者さんにお願いして下さい。


T60048v次に、『Tuchelコネクター』の結線ですが、Pinoutに従ってAC2本、I/P 2本、O/P2本、GND1本、シールド線2本。これをXLRコネクターに接続すれば完了です。これにRamping+48Vファントム電源、フェーズスイッチ、T-600アウトボリューム等を増設すると、このようなラックが完成します。音声ラインのケーブルはGotham GAC-1/4を使用していますが、柔らかくクリアな音色でV76とは相性が良いと思います。フロントにMarolly T-600のO/Pボリュームを配置している関係でケーブルは一度フロントまで延ばしますので、フェーズはリレーを使用せずスイッチで切り替えています。音質的にはV76のO/Pから直XLRが一番良いのですが、実際のスタジオ作業ではフェーズをチェックするのにいちいち差し替える訳にもいかないので『使い勝手優先』でこのような仕様となっている訳です。
V76s_pinout


V76/80,120等のPinoutはこちらです。V76sとはピン配列が違うので間違えないようにして下さい。

ここまでの所で注意した方が良いのは、ラックの中にトロイダルトランスを一緒に組み込むので、設置場所はハム等のノイズを拾わないようにラック内で色々な場所を試して下さい。その際に220VACが流れていますので感電しないよう充分に注意して下さい。

もう少し詳しく解説した方が良いとは思いますが、ヤフオク等を覗きますと『Tuchelケーブル製作』をご商売にしている方もおられるようなのでこの位にしておきます。ご自分でラッキングをされる方で何かご不明な点がありましたらコメント欄にでも投稿をして下さい。わかる範囲内でお答えします。

次回は、実際に購入する時に気をつけるべき点について解説しようと思います。


 


TAB / Telefunken V76S

2008-05-13 21:00:02 | vintage gear
日章工業 トランスフォーマSKシリーズ(電圧アップ・ダウン両用タイプ)AC220V⇔AC100V60W SK-60E 日章工業 トランスフォーマSKシリーズ(電圧アップ・ダウン両用タイプ)AC220V⇔AC100V60W SK-60E
価格:(税込)
発売日:



The King of Tube Mic Pre "TAB / Telefunken V76s"です。

Oliver Archutさんの説明によると、1956年に生産された最初のモデルはV76で、1960年には80Hzと3KHz, 120Hzと3KHzのフィルターを持つV76/80, V76/120の生産がラジオ曲とTV放送曲向けにスタートします。
それと同時にレコーディングスタジオ向けにV76s、"s"は"Schallplatte"の略で、1965年に"Studio"と正式な呼び方が変わります。

Dsc00411V76シリーズの中でもこの"s"タイプは特別で、数段階のハイ/ローフィルター以外にも、通常はフェライトコアで製作されているフィルターインダクタも、より良いサウンドパフォーマンスのためにNI/FE alloyで製作されています。インプットトランスも他のモデルと同じパーツナンバーでありながら巻き方等違う製作過程を経ているようです。

『ブロードバンドフィルター』をバイパスしたV76/80は回路的にほぼV76sと同じになるはずなのですが、音色が微妙に違うのは上記の理由による所が大きいと思います。V76/80も充分に素晴らしいですが、程度の良いV76sは『腰がトロけ』ますよ~

詳しい方には必要ないとは思いますが、念のため『ブロードバンドフィルター』について説明します。
V76sとV76m以外のシリーズは元々が放送用途であったためI/Pトランスの所にフロントパネルのフィルターとは別の、表からは操作出来ないバンドパスフィルターが入っています。これは30Hz以下と20KHz以上がかなり急激にCut offされていて、それを補うようにCut offする手前の周波数に多少のピークを持たせた音作りがされています。オリジナルの印象は少し『腰高な』サウンドです。この『ブロードバンドフィルター』のバイパス方法についてはPurple AudioのAndrewさんが詳しく書いていますのでこちらを参考にして下さい。

V76m『ブロードバンドフィルター』を持たないもう一つのV76mですが、こちらは"Messverstaerker"メジャーリングアンプの意味で、マイク入力を想定したI/Pトランスではないので残念ながらマイクアンプとしての使用には適していません。ちなみにV76mの入力インピーダンスは1:10 at 10KΩで、"s"を含むその他のシリーズは1:30 at 600Ωです。ゲインも"m"タイプは10dB程低いです。

その他、V76シリーズをラッキングするにあたり良く問題になるのは+48Vファントムパワーで、Ramped回路はI/Pトランスが1:30とハイレシオのために必需となります。何故かRamped回路を使用してもNeumann N448Kとは相性が悪く色々試しましたがFunk TonstudiotechnikのPWS-04a/PHが今の所、一番相性が良いです。

次に、Purple AudioのAndrewさんはアウトプットは600ΩのT-pad アッテネータでターミネーションすべし!と言っていますが、知り合いのドイツ人テックはそんなの要らないよ!とも言っているので、これはお好みでアウトボリュームが必要な方はMallory等の600Ω T-padでやってみて下さい。

と言う訳で、説明だけで長くなってしまいましたので実際のラッキングとV76sの魅力についてはまた後日にします。

V76sとV76/80,120はPinoutが違いますのでリンク先の回路図で結線しないようご注意下さい。
その違う理由、V76sコネクター『謎の3a-b』についても、そのうち説明しますのでお楽しみに。


海外のテックとのやり取りに重宝しています。国際電話代無料です。
もちろん国内同士も無料です。長電話の方にもお勧めです。

 


Neumann W495stb

2008-05-12 20:22:37 | vintage gear

The Dark Side of the MoonThe Dark Side of the Moon
価格:¥ 2,042(税込)
発売日:1990-10-25

NeumannのEQの中でもBEST EQとされているW495(W495b-Mono / W495stb - Stereo)シリーズです。

1970年代後半からNeumannのマスタリング/カッティングコンソールにインストールされていたモジュールで素晴らしい特性を持っており、2ミックスに使用してもフェーズディストーション等の心配なく使用出来ます。数年前までは5~600ユーロで購入出来ましたが、最近では軽く1000ユーロ越えする注目の逸品です。音質は広いレンジ感とNeumann特有の『メジャーな感じ』で、ちょっと昔の『贅沢なレコーディング』を思い出します。それもそのはずで、その当時のレコード/ CDの殆どは最終的にこのEQを通ってマスタリングされていた訳ですね。これと同じような性格を持つComp Neumann U473a, NTP179-120/160等の機材も後々紹介して行きたいと思っています。

W495stbfront

実際のラッキングですが、モジュール自体にEQ On/Offスイッチは付いていますが、
1 完全な回路バイパスではない
2 PA使用時に万が一トラブった時に瞬時にバイパスしたい
この2点の理由で『2 x DPDTリレー』によるバイパススイッチを追加しました。
電源をOFFしてしまえばXLR IN→OUTに直接信号が流れる仕様です。

Bupassこの回路の場合、バイパス状態でもEQには信号が入力されているので、I/Pトランスのプライマリが2巻あれば図のように信号OFFしたい所なのですが、このEQの場合、プライマリは1巻なので2 x DPDTリレーでIN/OUT同時に切り替える方式にしました。

リレー用電源回路にはコイルの逆起電力をカットオフするために、手持ちの1N4004と0.1ufのフィルムコンデンサがパラで接続してあります。



Ck


スイッチはC&K社E201SYZQEで、これは表面に見えるナットが六角タイプではなく丸ナットなのでお気に入りで、その丸ナットから少し見える赤い丸もちょっとしたアクセントになっています。100円程でもDPDTスイッチは入手出来ますが、すぐに接触不良等で交換を余儀なくされますので少々コストは高いですがNEVE等でおなじみのC&Kはその点安心ですのでお勧めです。



W495stbrear

W495relay_2
Pinout
に従ってIn/outを接続して、電源はXLR 5pinで供給する事にして問題無く終了です。

最後に、この基板をハンダ付けする度に思うのですが、そろそろEAGLEでも良いのでダウンロードしてバイパススイッチ / フェーズスイッチ / Ramped +48Vの基板をOLIMEXにでも発注しなきゃなぁ~ とやはり今回も思っただけなので次回はその基板が来たら製作という事で『次の課題』にしようと思います。

追加:Data シートにもあるようにStereoのW495stbはO/PトランスがないのでNeumann 09463002等のトランスを外付けで使用する事を奨励していますがアンバラ入力に接続しなければ問題無くそのままでも使用出来ます。
もし、トランスを使用しないで1-3 pinをショートするアンバランスで使用すると壊れます。

Neumann 09463002 = Haufe RK310-2 で昇圧比 1 : 1 、 Z = 0.6~1kΩ (input)、>50Ω (output) です。
セカンダリー側は1kΩ + 1kΩでターミネートしてその中点から2200pfをコールド側に接続します。2009/01/22追記


ラックの表面仕上

2008-05-10 23:45:20 | Metal work
RELIEF マルチホビーグラインダ MHG-075RELIEF マルチホビーグラインダ MHG-075
価格:(税込)
発売日:


Summing System 関係はパーツ待ちなので、少し前に行ったステンレスラックの表面仕上について説明します。

Danneremptyopen

構想1年、やっと念願のDanner Module用ラックが完成しました。
デザインは1980年代のInter BEEに1Uパネルに16個のキャノンコネクターを並べたパネルを最初に出品したTさん。後に、彼は特許も実用新案出願もなしに出品した事を後悔していますので、今回の作品はその辺は充分考慮したつもりです。そんなデザイナーと『けんけんがくがく』毎日のようにやり取りしながら完成した力作で、何と言っても未だに1UでDannerとEurocardの共存は世界的にも例がありません。

それを2台で1Uに、10台で5Uにも、モジュラー方式ですのでお好みの数でランチボックスにも出来て、ユニット毎に後から増やして大規模なシステムを構築する事も出来て、モジュール入れ替えの際もフロントプレートのみ変更すれば後のラックパーツは無駄になりません。

Rackall


しかし、最大の問題は製作コストです。。。
日本製のステン板材を使用して、日本の板金屋さんに依頼するとホントに『驚くような価格』が算出されます。アジアのどこかに依頼すれば1/3~1/5で収まるかと思いますが、『錆びるステンレス』と『ねじれた箱』はごめんなので、Tさんの知り合いの板金屋さんに頼み込んで初期コストほぼ0、材料費+αで製作してもらいました。それでも、ラックの値段としてはかなり高い方です。そんなボランティアのような作業にも関わらず、仕上がって来たラックは『大変素晴らしい』もので、改めて日本の職人さんの技術力の高さを目の当たりにしました。コストの関係で表面仕上まではお願い出来ませんでしたが、それが後になって功を奏します。

と言うのは、、、

奇麗な方とは言え板金作業時の擦り傷、プレスライン等が気になるので、どうにかそれが目立たなくならないかと磨き方を色々調べていた所、ディスクグラインダーで磨けば傷が取れて、鏡面にもなる事が判明します。もともとメタルワークはあまり好きな方ではないのですが、そのまま組み立てるのは職人さんに失礼な気もしたので取りあえずトライしてみました。これが、結構ハマる作業と言うか楽しいんですね~ 鏡面も最初は『ちょっと下品かな~』なんて思ってましたが、光るにつれて『もっと』と言う気になって来ます。それと同時にラックに愛着が湧いて来ます。DIY感覚でお勧めですよ。

さて、実際の作業ですが、2ステップで完了します。
1 白棒サイザルディスクで下地を作る。この作業で細かな傷は殆ど無くなります。
2 青棒フェルトディスクで仕上磨き。結構な鏡面になります。

注意:室内で行うと部屋中緑色の粉で大変な事になります。
ディスクグラインダーの使用は充分にご注意下さい。
青棒の成分は『酸化クロム』ですので健康のため吸い込まないように換気とマスクが必要です。

Ntp


元々は自分が使用する事を目的として製作したラックで、販売する事はあまり考えてなかったので価格は少々高級ですが、素晴らしい『モノ作り日本』を少しでも応援したいと思いモジュールもラックも
1)10年は大切にご使用頂ける方(10年で割れば4000円です)
2)『モノの本当の価値観』をご理解頂ける方
に少数ながらご提供して行こうと考えています。
残念ながら金属価格の急騰の折、コストダウンはこれ以上望めません。もしもですけど、ご興味がある方がいらっしゃいましたら、このblogからリンクをたどって何とか連絡して下さい。 宜しくお願い致します。


いつもご落札頂きありがとうございます。 出品中の機材はこちらです。

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全体の構成 2

2008-05-09 23:16:58 | Neumann Summing System
はじめてつくる ヘッドフォンアンプ 1万円の本格オーディオ (1万円の本格オーディオ)はじめてつくる ヘッドフォンアンプ 1万円の本格オーディオ (1万円の本格オーディオ)
価格:¥ 1,764(税込)
発売日:2005-08-06


メインの5Uのラックには 4 x W444staと 3 x V475が収まるモジュールにPANとAUX関係のボリュームそれとOSCのH481。リモートの2UのラックにSifamのVUとモニター系のW482st、Mic pre / Comp / EQ は別のラックから5Uに必要数XLRで接続して。。。という結構大掛かりなものになってしまいそうです。

さて、本日はW444のフェーダー前からのUnbal O/Pを引き出しに掛かるのですが、選択肢が3つあります。
1 I/Pトランスの後から引き出してOPA627等のオペアンプでバッファーする。
2 そこに繋げる機材のインピーダンスを気にしながらI/Pトランスの後からそのまま引き出す。
3 Mic ampをV672等の2アウト取れるものにしてW444からは引き出さず5UにはXLRで入力する。

Preout

多分、正解は1なのでしょうが、このSumming Systemを製作するにあたり、なるべく『オリジナル機材』と出来るだけ『ディスクリート』で完結したい思っているので、2でどの程度の性能が確保されるのかテストしてみました。
その場合に多くの皆さんが所有していると思われる機材への接続がわかり易いと思ったので、私の手持ちのものは『Mackie 1202-VLZ』です。Line I/P は10KΩ、Mic I/Pは 1.4KΩらしいのでそれぞれ接続してチェックした所、10KΩは全く問題がありません。
2kΩフェーダーをドライブしているだけあって1.4KΩでもほぼ問題無く動作します。安全のためにはバッファが必要な気がしますが、AUXプリアウトをLo-Zのマイクインに接続する人は多分?居ないと思うので、とりあえずは2で進行する事にしました。前回と同じようにTuchel T-2700コネクターの空きPin 5,7に接続してモジュール内の配線は完了です。
最終的にもし問題が発生するようなら1にする事になりますが、問題無い場合も1チップのオペアンプで簡単なので後々それも試してみたいと思います。

Hookupcableもう一つ、モジュールとは直接関係はありませんが、ラック内の配線材について。
今まで、当たり前のようにBelden 8451か、V76等のスペースに余裕があるものはGothamとかで他の線材はあまり気にした事がなかったのですが、丁度在庫切れした所なのでBeldenの 8451 / 87761 / 1503を試してみました。
単価はそれぞれ@180 / @280 / @130 /m で87761は少々高いのですが、音質的には結構『艶っぽくて』気に入りました。そのかわりオールテフロン被膜なので固くて取り回しが少々厄介な事と、被膜を剥くのに8451のようには行かず指先がだいぶ厳しい感じになります。音質と作業性のバランスではやはり8451に軍配が上がりますが今回は敢えて87761にしようと思います。色々引き回した時にその『艶っぽさ』がどうなるか?と言う興味であります。


次回はPanpotかAux sendかヘッドフォンアンプかパーツが届いた順に製作して行きます。






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全体の構成

2008-05-08 03:54:39 | Neumann Summing System
Neumann Summing System 全体の構成

すぐに使える!オペアンプ回路図100すぐに使える!オペアンプ回路図100
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2006-07-26


基本となる10 IN x 2 OUTのラインミキサーを5Uのラックに納める事にしました。

当初は最近海外で流行っているPanなしでNeumann W444sta x 4をSumming Ampで受ける単純なラインミキサーを予定していましたが、『Cafe de PA』だと、どうしてもMonoの必要性も出てくるのでPanpotが必要となります。次に、モニターも返す必要があるので最低2系統(pre-post切替可) のAUXも必要となります。これはRecording / Masteringの際はaux sendをはじめ本線が2BussしかないのでSub Busとしても使用出来るようにします。
これによって、10 IN x 6 Bus x 2 Out の構成になる予定です。

本日はその要となるW444staについて、

W444

このフェーダーはフォーラム等のリコメンドリストの中でもかなり優秀な部類に入ります。
フェーダーと言えばNeve等でおなじみのP&G社が有名ですが、感触も音質もそれに負けないくらい優秀です。
新品のP&Gフェーダーに少し足した金額でトランス付きのディスクリートアンプが手に入りますのでお得ですね。
因に、似た名前でW444stbがありますが、そちらはO/Pはトランスレス / NONディスクリートで形はそっくりですが傾向はまるで違うので注意が必要です。

W444sta_inside

内部を見ると『Haufe』のトランスが4つと初期バージョンはNeumannのディスクリートオペアンプOA12が搭載されていてなかなか贅沢な作りです。Ch Fader と Master Fader用はフロントプレートの付け替えで対応出来るように設計されているので、このフェーダー自体が+20dBのディスクリートのIP / OPトランス付きバランスのラインアンプとして使用出来る優れものです。

通常のトランスOUTはダイレクトアウトに使用する事にして、早速、Main Bus + Aux に使用するアンバラアウトの引き出しに掛かります。Haufe RK445=Neumann 90358だと思われるのでPin1と思ったらPin4でした。
このトランスは約1:2ですので予定通り-6dBで音色は低域がアンバラだと少しぼけるようです。
注意:このO/Pトランスのプライマリー側にはDCが掛かっていますのでコンデンサー / トランス等でフロートしないと壊れる可能性があります。(5/26追記)

We


そこで、ケーブルをBELDENの撚線からWEの単線に変更した所、低域はタイトになりました。このケーブルは折れ易いので折れないように工夫をしてとりあえずはこれで行こうと思います。

これで、Post Fader用のラインはコネクターのPin 2 / 10が空きピンなので、そこにアサインする事にしました。

T2700

この後、Pre Faderのラインをどう取り出すか?と言う事になるのですが、本日はこの辺で。


Summing System de PA

2008-05-07 01:17:09 | Neumann Summing System
Neumann Summing System

deep bluedeep blue
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2008-03-26


あれから何年経ったんだろうか?
NEVE1272を使ったオールクラスAのサミングミキサーが欲しくてロンドンの元NEVEのエンジニアと詳細な打ち合わせをして、もう少しと言う所で見積金額との大幅な相違が生じて仕方なく諦めて早4年。夢のNEVE Summing Systemは泡沫となりましたが、その予算で数多くのビンテージ機材を購入して興味は次第にNEVEからTelefunken、イギリスからドイツへと移って行きます。

その大きな理由はV76Sでした。V76/80も勿論素晴らしいですが"S"は絶品です。
NEVE程の強烈なキャラはありませんが、音の密度と言うか解像度と言うか全てがとにかく絶妙なのです。
それに気を良くしてV672,V676a, U373a,からNeumannまでとにかく手当たり次第試してみて最終的に気付いた事は『Samming』はNEVEでない方が良い。スタジオの仕事でも録りはNEVE、落としはSSLなんて良く言われていましたが、キャラはマイクアンプで作って、サミングはその個性をねじ曲げる事なく『より良く整える』アンプがベストです。日本では余りお目に掛かりませんが、マスタリング用のオールディスクリートのNeumannのモジュールが理想的だなぁ~と。。。

そんな構想を頭の中に描いていたある日、日頃お世話になっているプロデューサーの方から『インストア ライブ』の仕事を依頼され、普段ならPAは専門外なのであっさりお断りする所なんですが、何故かやってみたくなり会場へ出向きどうにか終了しましたが、理想とは程遠し。。。
彼女の音楽はもっと良い感じで聴いて欲しいなぁ~と。

こんな仕事をしている割には余りライブに行かなくなった理由を再確認した訳です。
音がデカイ、耳が痛い、拡声器みたいな音だ、、、等。PAの機材とは上手くやって行けそうにありません。
まだまだ理想の段階ですが、私が手掛けるライブは『澄み渡った音場空間』を実現したいと思います。

海外はボロい機材で良い感じに『音楽』が聴ける場所は沢山あるのに、何故か日本だと立派な機材でもそうはいかない訳ですね。

そうだ!!Summing System de PA 『小さなカフェ』でそういう『音楽』がPA出来るミニミキサーを作ろう。
録音からマスタリングさらにPAまでシームレスに使用出来る『NEUMANN SUMMING SYSTEM』です。
これからは、レコーディングもマスタリングもPAだってやります。 ついでにテックも。。。

Neumannmasteringrack

そうです。私はテクニカルエンジニアではないので間違った事を書くかも知れませんが、音の事はよくわかります。
基本的に『良い音が出て壊れなければ何でもあり』のスタンスで製作過程を公開して行こうと思います。

ほぼ自分の中では必要な機材の選別は完了しているので、連休明けから製作に掛かります。