MJ2955ベースのN424Aと同じような回路でパワートランスのHAUFE 90482と組み合わせると24V/4Aとして使用出来るPSUモジュールのNS424です。
'80年代辺りのNeumann PSUモジュールはN424 / N424A / NS424 / NS424A等いくつかのバリエーションがありますが、小規模ラックではバランス良く繊細なdetale描写が得意なN424 / N424A (1A)に対して、10モジュールを越えるような中規模ラックでも息切れする事なくダンピングの効いたサウンドをパワーで聴かせる反面、少数ユニットでは少々荒い印象の残るNS424A (4A)、1モジュールでは「過ぎたる」感はあるものの数モジュール~10モジュール程のラックを駆動するPSUとしては揺るぎない安定感とN424譲りの空気感を醸し出すお気に入りのNS424 (4A)です。
NS424AではコネクターがファストンタイプのDIN 41612に変更されているので4Aでも頼りない印象はありませんが、このNS424まではN424と同じDIN 41617が採用されているので、リード線の太いHAUFE 90482を使用する際にはコネクターに無理なテンションが掛からないよう注意が必要です。
10ユニットのNeumann Summing MixerのPSUでも数枚のN424A / 1Aで充分な結果が得られたのですが、大容量PSUの必要性に迫られた背景には普段ご縁のない女性のお客様から、1)自分で配線出来る。2)アンプ + スピーカーのみのコンパクトなシステム。3)ハイエンドシステム嗜好のご主人も興味を持つような構成や拡張性を有して超高価なシステムを違った意味で凌駕する。以上の条件を満たすシステムの製作依頼を頂いた事に始まります。
当初はディスクリートのV473 / V673 / V273等のユーロモジュール4Wパワーアンプを使用して全てGerman Vintageで仕上げようかとも思いましたが、V473は良くも悪くもトークバックアンプで音楽を聴く事を前提に設計されておらず「眠い音」しかしませんので、いくつかのD級アンプを購入してモディファイに励んでいるうちに、それを駆動するPSUとして4Aの登場となった次第です。
今更ながらGerman VintageとD級パワーアンプの融合ですが、Gaithain RL 906的なサウンドをコンパクトなデスクトップシステムで再現出来るか?日々奮闘していますのでお楽しみに!