アップル Apple ポータブル電源アダプタ (65W) M8943J/A 価格:¥ 9,030(税込) 発売日:2002-11-15 |
110/220VAC → 24VDC 1AのPower Supply Unitです。
電源のレギュレーションも近年飛躍的に向上して24VDC /1A位の容量であれば安価な物は3000円程度で入手出来ますが、音質にこだわるとしっかりした電源がどうしても欲しくなります。何故昔のレギュレーションが悪い昔の電源の方が音質的に有利なのか理論的には『???』がつく事が多いのですが、その方が良い音がするのですから仕方ありません。Neumann Summing Systemのように10本以上のモジュールを駆動するにはTelefunken N624位容量があった方が安心なのですが、残念な事にN624の電源トランスはプライマリが1巻きで220VAC専用となります。220VACと言うのがV76sの時にも書きましたが曲者で昇圧方法に悩む事になります。その点、Seimens N224aは2巻きあり110 / 220VACに対応しますので日本の電源事情で考えるとこちらの方が使い易いです。
PSUに関しては安全面と直接音声信号が通過する訳ではないので内部パーツは徹底的にリファーブして使用します。それにより100VACの入力でも安定して24VDC以上の電圧がクリーンな状態で出力されますので、このPSUでもモジュール10本程度は楽に駆動する事が可能となります。
ケースに入れないで使用する場合にはモジュールの0VとGNDは結線されていますよね。。。
私のステンレスラックはモジュール毎には0VとGNDはフロートしています。それに24VDCを供給する際にボディーアースを施した5 pinXLRを使用して外部から供給する事になり、GNDは、N224aのラックでリフトするか否かスイッチで切り替える仕様となっています。GNDに関する考え方は数多くあって『これがベスト』とはなかなか言い切れませんが、実際に使用した手応えを確認しながら『一点アース』になるべく忠実にと考えるとこの方法に落ち着きました。当然モジュール内の配線も市販のものに良く見られるようなパワーラインを『襷掛け』にする方式ではなく、一本一本引き回します。結構な手間と余分な線材が必要になりますが、そうする事により確実にモジュールのパフォーマンスは向上します。多くのモジュールを1つのラックに納めて使用している方はパワーラインの配線をチェックして『襷掛け』になっているようでしたら『マイナス側』だけでもモジュール毎に引き直すとその変化に驚くのではないでしょうか?
2013/10/22 追記
11ピンコネクターのピン配列です。
110VACで使用する場合の結線は、AC入力(Live→60、Neutral→59、ジャンパー 54-57、56-58)DC出力(0V→51 and 52、+24V→53) GND→61 です。因に220VACの場合はLive/neutralはそのままで、ジャンパーを56-57に変更します。入力電圧を変更する場合はフロントパネルのヒューズも表記されている容量に変更して下さい。
強電に関する接続で誤った結線は感電や火災などの被害が伴いますので、この記事を参考に接続される方は「自己責任」にて行って下さい。万が一、誤記や間違った情報等がありましても一切の責任は免責とさせて頂きます。