German Vintage Modules

ドイツ等のビンテージ業務用録音機材紹介、ラッキング、モディファイなど。

AMPEX 4580200-01 - Bridging Transformer

2010-02-23 16:56:05 | vintage gear
Bridging Two WorldsBridging Two Worlds
価格:¥ 2,213(税込)
発売日:1997-05-05




AmpexSumming patch Bayの続編用写真を撮り忘れたまま実戦投入となってしまい急遽他の記事になりますが、2010年はUS/UK モノのオンパレードでGerman Vintageファンの方には恐縮ですが良品はご紹介しても損はないと思いますのでご容赦頂ければと思います。

有名なAM-10やAG-600B等に採用されていたトランスで、コネクターは8pinの真空管ソケットを使用しているのでLINE用やMIC用等、用途に応じて簡単に差し替える事が出来るUS的で合理的なコンセプトの入力システムのLINE用トランスです。

NTP 179-120に使用していた新品のJensenに少々不満を感じていたので、その代替候補として衝動的に入手した訳ですが、良いと評判のCD→Main AMP間のブリッジトランスとして使用する事からテストが始まりました。

その評判通り、とても良い感じで音楽がブレンドされ¥5000程度のCDプレーヤーでも、音質も音楽的にもかなりの満足感が得られます。(と言ってもCDプレーヤーは何でも良いと言う訳ではありませんが、、、)

それに気を良くしてステレオマッチングの為に更なる追加購入に至りましたが、どうやら見た目では2種類あるようでオクタルプラグ部がグリーンの個体と、ブラックの2色があり微妙にですが音質も違います。

個人的にはグリーンベースがバランス的にお気に入りなので、どのような違いかをいつもお世話になっているフォーラムで調べたら同じ#4580200-01でも共振周波数等、以下のような違いがあるようですが、このデータが実際の音色にどのように作用しているのかはよく解りません(笑)

Black Base:
150 H
DCR: 1.44 K
Leakage: 25 mH and 146 pf for a predicted resonance of 82 K CPS

Green Base:
188 H
DCR: 1.44 K
Leakage: 19 mH and 167 pf for a calculated resonance of 88 K CPS

入力Z=10KΩとの情報が多いのですが、古いAMPEX AG-600Bの資料には入力Z=20KΩとの記載があり、PIN OUTは、INPUT pin-4 and 6 、OUTPUT pin 3 and 2、pin 1はケースシールドで、Gainは1:1です。

また、#4580200-02と末尾が一つ違いのトランスは同じPIN OUTで、入力Z=600Ω、Gainは14dBとなっているようです。

このトランスへの交換でUS的な粗さが気になっていたNTP179-120も後日掲載予定のTriad HS-56Vと相まって非常に滑らかかつ、タイトで芯のしっかりしたコンプに更なる進化を遂げました。

オクタルソケットつながりでピアレス等のトランスも差し替え可能だとソース毎に簡単にキャラクター変更が可能になるな~等と考えていますが未だ実行には至っていません。


Ampex4/12 追記
グリーン/ブラックベースの金メッキピンVer.の他にピンが金メッキされていない一回り小さいブラックベースの後期Ver.があるようです。



いつもご落札頂きありがとうございます。 Siemens W291VSTD ステレオアクティブフェーダーこちらから出品中です。

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MOSSES & MITCHELL - Summing Patch Bay その1

2010-02-05 01:22:06 | Neumann Summing System
Summing Up the WorldSumming Up the World
価格:¥ 920(税込)
発売日:1993-10-11



Mm1昨年末から、このPatch BayとNeumann V475W444staRV75、Eckmiller W85等を使用したSummingシステムの製作ですっかり更新が遅れ、アッという間に2月になって、すっかりご挨拶が遅くなってしまいましたが、本年も宜しくお願い致します。

2008年5月以来、長期間手付かずになっていた "Summing System de PA" の続編です。予想通りレコーディング方向へ大きく舵を切って今回の "Summing Patch Bay" となりましたが『澄み渡った音場空間』実現への夢はまだ捨てておらず、PANPOTやAUXモジュールが到着次第、拡張出来るようなシステム デザインにしてあります。


スタジオではお馴染みNEVEコンソールに採用されているM&M (MOSSES & MITCHELL) 社製、接触不良の少ない銀パラジウム接点使用の 96 point Bantam Patchbayです。

本来Patch Bayは、コンソールのインサートポイントやエフェクターの立ち上げ等を一ヶ所にまとめて接続の効率化を計るものですが、100ch以上をSumming能力を誇るV475は、当初予定していたXLRパネルを使用した10ch程度のSumming Systemでは勿体ないので、複数台の192 I/OをD-sub25で簡単に接続するためのインターフェースとして最適ではないかと思い採用しました。

Danner_short_summingこれにより、フェーダーBOX (10ch程度)でMIXした音源に加え192 I/O 3台分 (24ch) のSumming Ampとしての使用が可能になりました。

しかし、良い事ばかりではなく内部結線済の新品パッチベイはELCOコネクター付きで、20万に迫る高額でそれに接続するケーブルまで含めるとSumming Amp本体以外で軽く20万越えしてしまいます。

Mm2偶然、オークションに価格もリーズナブルで程度の良さそうな中古品が出品されていたので早速入手した所、奇麗とは言え多少の接触不良も気になったので、結局は結線を全てバラし、ジャックも外して 96 x 3の接点も磨くといった完全オーバーホールとなってしまい、その手間を時間に換算すると結局新品にした方が安いなぁ~と。。。

その代わり内部配線は国産のモノからBelden 88761に変更して、接点の状態も下手な新品より磨き上げていますので手間を掛けただけあって状態、音質共に大変満足な状態に仕上がっています。

Dsub_plate2フレームは再利用して裏のコネクターは、ELCO用の穴を利用する新たなプレートを製作して、最近のトレンド D-sub25が8個取り付けてあります。8ch x 8個 = 64chで96chのパッチベイにはフルには対応出来ませんが個々のSumming Out はコネクターに接続する必要はないので問題ありません。

レイアウトは、左半分(24ch分)の上段を 3 x 192 I/O OUTとし、下段をSumming INとして上下はノーマル接続とします。一方右半分は左から16ch分のMONO INや8 in/out用のTie Lineも備えています。

残りは、フェーズやパラとしますが、裏のD-sub25で設定しますので、ケーブルを用意すればエフェクターの入出力用にも変更可能となっています。

概要は以上となりますが、次回は実際の結線やSumming抵抗のレイアウトから、フェーダーBOXの仕様等についてご説明する予定です。


いつもご落札頂きありがとうございます。 良品が入手出来ましたらこちらから出品します。

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