German Vintage Modules

ドイツ等のビンテージ業務用録音機材紹介、ラッキング、モディファイなど。

Schulz TH-315/1 - Lautsprecher

2009-06-06 01:57:21 | vintage gear
絵とき「フライス加工」基礎のきそ (Mechanical Engineering Series) 絵とき「フライス加工」基礎のきそ (Mechanical Engineering Series)
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2007-03

 


Th3151造形美に惚れて音も聴かずに購入したSchulz TH-315/1スタジオドライバーユニットです。通常ラージモニターはスタジオの壁に埋め込まれているためWoofer口径が8インチ以上のドライバーユニットは自己所有のために興味を持つ事は余りありませんでしたが『RFZ』がご縁でご紹介頂いたWEBの画像を見て一目惚れして以来、紆余曲折ありましたがようやく手元に届きました。

Network1スペックは資料がないので確かな事は言えませんが、315mm Woofer + 50mm アルミ製 Dome Tweeter、15Ωの同軸ユニットで、クロスオーバーは1700Hz辺り、84dB/W/m max 30VAなので98dB/30W/mと若干能率は低めです。Wooferはフェルトで覆われいる上に金網でガードされているので表からの様子は焼き肉グリルのようですが、裏のマグネットカバーを外すと景色は一変します。


Th3151_plateこの様子は、直感的にW85と何やら相通じるモノを感じた訳ですが、このユニットのルーツを遡るとO15dynと言うEckmiller設計のKlangfilm直系のステレオ用同軸スピーカーに行き着くようです。その後継機としてO17a (Typ148TH)やO18a (TH-315/1)があるようですが、詳しい方の情報によると"O"ナンバーはエンクロ込みの呼び方で、括弧内の"TH"ナンバーはユニットの呼び方のようです。この"O"シリーズは『RFZ』でお馴染みのDeutsche Post公式スタジオモニターとして当時採用されており、現在ではスタジオでもたまに見かける、ドイツ公共放送公式モニターメーカーGeithainがこの技術、精神の正当な継承者のようです。

仕事歴に反比例して自宅のオーディオ装置は縮小する一方でしたが、久しぶりに自宅でもしっかり音楽を楽しめるようにエンクロ製作に取りかかろうと思います。

2018/06/28 一部修正加筆。

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