German Vintage Modules

ドイツ等のビンテージ業務用録音機材紹介、ラッキング、モディファイなど。

Neumann V472-2 - Duo Ausgleichsverstärker

2011-11-26 02:16:55 | vintage gear
ZIPPO(ジッポー) ハンディーウォーマー ブラック #40287 【USより直輸入】 ZIPPO(ジッポー) ハンディーウォーマー ブラック #40287 【USより直輸入】
価格:(税込)
発売日:2011-12-01




V4722The BeatlesやPink Floydですっかり有名になったV72のトランジスタ版後継機で、Telefunken V672やSiemens V372等とは兄弟関係にあり、用途は他の機種と同様、多目的アンプでバッファー用途から、Telefunken U373aやNTP 179-120等のコンプレッサー用Makeup GAIN Amp、Eckmiller W86A等のパッシブEQ等のフォローアップゲインアンプ、更にはゲインが46dBあるのでマイクプリに至るまで多目的に使用出来ます。

V472-2もいくつかのバージョンがあり、初期はオペアンプOA20を使用した完全ディスクリート構成ですが、後期のものはICベースに変更されており、音色に定評があるW444staOA12バージョンのハイゲイン版OA20を使用したディスクリート版に軍配が上がります。

入出力にはお馴染みHaufeを装備したトランスバランスで、入力トランスのセカンダリ側の結線を変更する事により、同じRG抵抗値でも0-40dBと6-46dBまでのゲインが選択出来となり、OA20アンプ1段構成ながらクリアな増幅を可能にしています。

コンデンサーもROE社製EKコンデンサーが使用されており、このEKが採用されているNeumann製品は全て期待を裏切りません。

電源は+24Vdc / 2 x 50mAの完全デュアルモノ設計となっており、ピンアウトはこちらです。

 

 


AL RACK with VU meter for Danner Modules

2011-11-20 00:07:35 | Metal work
スタンダード・pH試験紙 1.0~11.0スタンダード・pH試験紙 1.0~11.0
価格:(税込)
発売日:



Danner_vu_rack_front2かなり前にW444staのラックにVUメーターを付けられないか?との問い合わせを頂いて「急がない」と言われたのを良い事に半年以上経過して漸く完成しました。


言い訳のようですが、ただサボっていた訳ではなく要求されたリクエストが、録音やMIXでも使える精度のVUメーターで、W444staの出力と独立した外部入力をスイッチで切り替えられて、バランス/アンバラどちらでも使用出来て、メーター感度切替付、フェーダーなので操作の際に手が疲れないポジションで、、、等、少々無理なリクエストを頂き、中でも小型VUで精度の高いものはなかなか見つからずビンテージからからチャイナまで色々試した末、遂に見つけました。

Danner_vu_rack_inner234mm程の大きさで高級品ではありませんが、手持ちのSifam R22AFと比べても感覚値と指示値の誤差も少なく、かなりイケてます。外観が似ているだけの粗悪品も数多くありますが、某メーカーのALシリーズをOEMしているメーカーで、工作精度も満足出来ます。

Danner_vu_rack_rear入出力は通常のXLRに加え、A入力には楽器からの入力にも便利なTRSタイプを採用してアンバランス入力にも対応しています。


Vurack_panel_innerその他、メーターをドライブするアンプカードは本格的なTL071ベースの物を使用して、メーターがぶら下がっていてもいなくてもブラインドテストでは全く遜色ない所まで追い込みましたが、「本線にメーター回路をぶら下げるは嫌だ!」と言う方にはMeterサイドのINT/EXT切替スイッチで、INT側で録音レベルを確認して、録音する際にスイッチをEXT側に切り替えればフィジカル的にも本線には全く影響を与えません。

Danner_vu_rack_frontMeterサイドのEXT INPはOUTスルーですので、通常のVUメーターのように独立したVUメーターとしての使用も可能です。(画像のラックはバックアップラックですのでメーター感度切替は付いていません)


贅沢に時間を掛けただけあって、自己満足度の高いラックとなりましたが、ひとつだけ難点があります。モジュール個体差の少ないNeumann ですが、メーター付きだと「針一本」の精度でモジュールの精度が一目瞭然なので、このラックにインストールするW444staは選別に次ぐ選別が必要となり、予想外に自分の首を絞める事態となりました(笑)


いつも沢山のアクセスを頂きありがとうございます。実際に使用して納得出来る商品をこちらから出品予定です。

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Universal Audio 175b - Tube Limiting Amplifier

2011-11-05 02:33:31 | vintage gear
KARCHER 【充実した装備! パワフル洗浄! 】高圧洗浄機 K2.360 KARCHER 【充実した装備! パワフル洗浄! 】高圧洗浄機 K2.360
価格:(税込)
発売日:




175b_vu今回はGerman Vintageから逸脱してAmerican Vitageですが、Fairchild 660/670TAB U73/83に負けず劣らす魅力的な真空管コンプレッサーです。


ヘビーゲージのスティールシャーシの背面には6BC8 (for gain control), 12AX7、12BH7、 (output gain) 6AL5、(sidechain) OB2、 GZ34 (power)とUTC input and output transformersを従え、内部には、Langevin attenuatorsとmilitary qualityのパーツと基板を内蔵したBill Putnam氏設計の'60年代 Vari-Muコンプレッサーです。

この175シリーズは、175→175a,b,c→176→177と発展しますが、175→175cまではレシオは12:1で固定されており、176で漸く 2:1、4:1、8:1、12:1のレシオが選択可能になります。Attack time は100 ~1000ms、Release timeは27 ~ 527msの可変で、IN/OUTは2dBステップのLangevin attenuatorsなので、それぞれ微調整が出来るようにトリムノブがFパネルに設置されています。

真空管からFETに移行してスタジオではお馴染みのUrei 1176となりますが、キャラクターは全く異なり、とりわけ175b(程度の良い)は素晴らしい音質と音楽性を備えており、Black FaceのREV.??が良いとか悪いとかの論議は成層圏の彼方に吹き飛んでしまいます。個人的見解ですが、稀には良いBlack Faceの1176もありますが、殆どは首を傾げたくなるような個体で、近年ではSilver Faceの1176の方がかえって当たり外れが少ないのではないかと思っています。

175b_langevin回した時の手触りや感触が抜群のLangevin attenuatorsですが、オプションでBridged-T attenuator が装備された個体もあり、OUTPUTステージのみのモデルは"T"、IN/OUT両ステージのモデルは"TT"がモデルサフィックスに付加され、6dBのAdditional Gainをそれぞれのステージで獲得しています。


175b_utc2トランスは恐らくUTC社製 (A-33シールドケース入り)で、Huntington製造のTriadと単体で比べると艶や深み等ひと味劣るような印象がありますが、175bにインストールされた状態では充分魅力的であり、Bill Putnam氏の回路設計に対して天才的なスキルを痛感します。


175b_gain内部にはキャリブレーション用のスイッチやボリュームが並びますが、留意すべきは初段のゲイン設定(Cathode Balanceボリュームの両側にある抵抗のジャンパー)でHIGH gainのまま+4dBを入力するとInputを絞ってもメーターは行ったっきりになってしまいますので、+4dB入力の際はLOW gain側にジャンパーを設定する必要があります。

その他、1176で慣れ親しんだIN/OUTポジションでセッティングすると「壊れてないか?」って事になりますので、回路図を見ながらアッテネーターだと言う事を思い出してセッティングして下さい。正しくセッティングされた175bを使用すると前述のBridged-T attenuatorで獲得された+6dBが貴重だと言う事が納得出来るはずです。


旧ID(u_project2003)の際は沢山のご贔屓を頂きありがとうございました。日頃の忙しさにかまけてご無沙汰してしまったオークションですがGVM_GmbHから出品予定です。

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