German Vintage Modules

ドイツ等のビンテージ業務用録音機材紹介、ラッキング、モディファイなど。

RFZ AÜ43 - Transformer

2008-08-29 18:43:47 | vintage gear
ハンドメイドフェルトケースDX MacBook Air用 ブラックハンドメイドフェルトケースDX MacBook Air用 ブラック
価格:(税込)
発売日:


Rfz_au43 ”RFZ” (Rundfunk und Fernsehtechnisches Zentralamt)のVintage Output Transformer(1:1)です。
サイズは35mm程の立方体でコンパクトにまとめられていますが、音質は非常に奥行きの深いダイナミックなキャラクターです。V781のO/P用にMarinair LO1166、LO1173 やHaufe等有名なトランスを数多く試しましたが、V781に関してはこれに勝る物はありませんでした。逆にNEVEでこのトランスをドライブさせたら??と思う程のポテンシャルを感じましたが、まだ実際に試すには至らずです。


Rfz_au43_innerこれぞ、ザ・ハンドメイド的な非常に手の凝った作りで、同じような見た目の物を探すのはかなり苦労しますが特性/音質はどれも素晴らしくステレオペアでも問題無く使用出来ます。詳しい方に試して頂いた所、ウエスタンより気に入って頂けたようです。構造については余り詳しくないので、その時のコメントを引用させて頂きます。

"トランスのコアの側面を一周、ぐるっと見るとコアの側面に「継ぎ」が見られません。分解しないと分かりませんが恐らく「O字型」+「I字型」ではなく漢字の「日の字型」のコアではないかと想像します。コアの切れ目は、漢字の「日の字」の真ん中の横棒の片側1か所だけだと思います。私が想像する構造であれば、このコアを巻き線が巻かれたボビンに「日の字」の真ん中の横棒を 曲げて1枚1枚差しこんでゆきます。コアの厚さが分厚いと真ん中のコアを簡単に曲げることができませんから大変な手間です。 既定の枚数のコアを差し込んだらコアとボビンの間にベークライトのような絶縁材を打ち込んで完成です。「E字型」コアを使用するとコアの突き合わせ箇所は3箇所になります。コアの突き合 わせ箇所が少なければ低域や中低域に強みを発揮するはずです。”

レアメタル高騰の折、録音機材からトランスはほぼ無くなりつつありますが、音楽を心地よく再現するには無くてはならない存在ですね。それにしても恐るべきVintage German Technologyです。


いつもご落札頂きありがとうございます。
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V781 & W444sta 出品中です。こちらからご覧下さい。





Headphone Amp for Summing System

2008-08-01 02:42:41 | Neumann Summing System
DR.DAC2DR.DAC2
価格:(税込)
発売日:2007-08-15


本業の方が予定外に多忙で久しぶりの更新となってしまいましたが、一向に作業が進まないNEUMANN SUMMING SYSTEMの続編です。

Hpamp~Mark Levinsonにも使用されたBurr-Brown OPA627 ~『団塊1.5歩手前の世代』にはグッと来る売り文句でしたが、ちょっと待てよ、、、その頃のLNP 2とかって『バウエンのモジュール = API 2520』だったなんて記事があったよなぁ~ と冷静さを取り戻して『試作』してみました。 Summing System用のHeadphone Ampです。

まずは、ちょっと前にブームだった『Chu Moy』さんの所を参考にしての製作ですが、W444staの事件以来DC恐怖症で、いきなり『Stereoペア 8000円』のICを火炙りにするのもちょっと何なんでOPA 2134(350円)での試作です。まずは、回路 / 定数は『Chu Moy』さんの所にある通りに作りましたが、ちょっとそのままでは下記の不都合があります。

1. MDR-CD900ST(63Ω)だとゲインが高すぎる。→ R3を変更 (音質は1KΩも良いです)
2. 低域はOPAmpの特性そのままなので、ちょっと取り留めのない感じ。→ カップリングコンデンサー追加
3. DualのICで試作したので左右に極端なレベル差があるソースは不安定な感じ。→ 2 x OPA627に変更
4. 電源電圧が006P(9V)で足りないのか歪み易い。→ DC24Vを分圧で解決
5. これだけの回路でヘッドフォンアンプと言えるのだろうか? → 以外と『印象良し』なので結論は先送り

この5点を改良すべく回路上の定数を変えたり、O/Pにカップリングコンデンサーを入れたり色々試していたら『かなり良い感じ』で鳴るようになりました。(3.はOPA134でも試しましたがこの定数では高域に変なピークが出来て聴きづらいので却下です。)

主な変更点は基本回路図のR3の1KΩを2.2kΩに、C1の0.1ufを0.33ufに変更、ロード(保護)抵抗をフィードバックループの外に出して15Ωに、その後にカップリングの470ufを追加して、出力Zの影響を少なくするために1kΩでGNDに落としてあります。カップリングは音楽鑑賞用には470uf辺りが上下のレンジもバランス良く / 適度のパワー感で聴いていて楽しいのですが、実際の録音の場合は超低域が含まれる音源も多々ありますのでEQ /Filter等の処理が必要です。モニターとしてはもう少し低域まで聴こえている状態でローカットする感じがリニアに把握出来る方が最終的なMIXの仕上がりは良いので1000ufにしようかと思ってます。

実際のSumming Systemに組み込むにはバランスI/Pにしたり、電源を24Vに変更したりでOPA627は最低4個と大きな容量のかさばるコンデンサーが必要になりますが『350円のOPA2134』でこれだけ良い感じに仕上がると思うとかなり期待が持てます。大音量時の歪み感は少々気になるので、OPA627はもちろん、定番のシグネティクス5532/5534、NEVE B440, 640やAPI 2520,Neumann等のディスクリートAMPもあるので時間がある時に試してみようと思っていますが、『NEVE Vシリーズコンソール』に付いていたヘッドホンアンプって、、、ひどい音だったなぁ~ なんて記憶も頭を過りました。

使用するヘッドフォンに合わせていくつか定数を調整すれば、かなりクオリティーの高いモニター環境が簡単に安価で製作出来ると思いますのでちょっとした気分転換にもお勧めです。

いつもご落札頂きありがとうございます。
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良さげなW444staが入手出来たのでこちらに出品中です。