The Dark Side of the Moon
価格:¥ 2,042(税込)
発売日:1990-10-25
NeumannのEQの中でもBEST EQとされているW495(W495b-Mono / W495stb - Stereo)シリーズです。
1970年代後半からNeumannのマスタリング/カッティングコンソールにインストールされていたモジュールで素晴らしい特性を持っており、2ミックスに使用してもフェーズディストーション等の心配なく使用出来ます。数年前までは5~600ユーロで購入出来ましたが、最近では軽く1000ユーロ越えする注目の逸品です。音質は広いレンジ感とNeumann特有の『メジャーな感じ』で、ちょっと昔の『贅沢なレコーディング』を思い出します。それもそのはずで、その当時のレコード/ CDの殆どは最終的にこのEQを通ってマスタリングされていた訳ですね。これと同じような性格を持つComp Neumann U473a, NTP179-120/160等の機材も後々紹介して行きたいと思っています。
実際のラッキングですが、モジュール自体にEQ On/Offスイッチは付いていますが、
1 完全な回路バイパスではない
2 PA使用時に万が一トラブった時に瞬時にバイパスしたい
この2点の理由で『2 x DPDTリレー』によるバイパススイッチを追加しました。
電源をOFFしてしまえばXLR IN→OUTに直接信号が流れる仕様です。
この回路の場合、バイパス状態でもEQには信号が入力されているので、I/Pトランスのプライマリが2巻あれば図のように信号OFFしたい所なのですが、このEQの場合、プライマリは1巻なので2 x DPDTリレーでIN/OUT同時に切り替える方式にしました。
リレー用電源回路にはコイルの逆起電力をカットオフするために、手持ちの1N4004と0.1ufのフィルムコンデンサがパラで接続してあります。
スイッチはC&K社のE201SYZQEで、これは表面に見えるナットが六角タイプではなく丸ナットなのでお気に入りで、その丸ナットから少し見える赤い丸もちょっとしたアクセントになっています。100円程でもDPDTスイッチは入手出来ますが、すぐに接触不良等で交換を余儀なくされますので少々コストは高いですがNEVE等でおなじみのC&Kはその点安心ですのでお勧めです。
Pinoutに従ってIn/outを接続して、電源はXLR 5pinで供給する事にして問題無く終了です。
最後に、この基板をハンダ付けする度に思うのですが、そろそろEAGLEでも良いのでダウンロードしてバイパススイッチ / フェーズスイッチ / Ramped +48Vの基板をOLIMEXにでも発注しなきゃなぁ~ とやはり今回も思っただけなので次回はその基板が来たら製作という事で『次の課題』にしようと思います。
追加:Data シートにもあるようにStereoのW495stbはO/PトランスがないのでNeumann 09463002等のトランスを外付けで使用する事を奨励していますがアンバラ入力に接続しなければ問題無くそのままでも使用出来ます。
もし、トランスを使用しないで1-3 pinをショートするアンバランスで使用すると壊れます。
Neumann 09463002 = Haufe RK310-2 で昇圧比 1 : 1 、 Z = 0.6~1kΩ (input)、>50Ω (output) です。
セカンダリー側は1kΩ + 1kΩでターミネートしてその中点から2200pfをコールド側に接続します。2009/01/22追記
最新の画像[もっと見る]
- Telefunken U373a Stereo pair MINT ヤフオクにて出品中です。 1年前
- 新年のご挨拶 2年前
- 新年のご挨拶 3年前
- 「福」のお裾分け - NEVE Telefunken Neumann 他 6年前
- reMASTER - 8 units of Extreme SUS Rack© 7年前
- Active Relay Bypass Unit - ARBU 10年前
- Active Relay Bypass Unit - ARBU 10年前
- Active Relay Bypass Unit - ARBU 10年前
- Active Relay Bypass Unit - ARBU 10年前
- NTP 179-120 - キャリブレーション 11年前