思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

3年経過

2014-03-11 23:59:59 | 東日本大震災
東日本大震災から3年で、もうそんなに経ってしまったのか。先週から今日までに多く放送される(この時季の恒例になってしまった)震災関連のテレビ番組の特番や新聞記事は、なるべくチェックしながら録画・保存するようには努めていた。

インターネット上での特に目立つ特集記事もいくつか。


お金でたどる震災3年(朝日新聞デジタル)

データで見る震災3年(NHK NEWSWEB)

東日本大震災から3年 つながろう、明日も(Yahoo!JAPAN)


このほかに、今日更新の東北楽天ゴールデンイーグルスの「とうほく」も観た。

そういえば先日は震災関連のドキュメンタリー映画でやらせ問題が話題となったが、それとは別にフィクションのほうでは、なかでも比較的わかりやすいマンガやアニメでも(復興支援チャリティ的な読切の作品集ではなく、ふつうに創作として)震災関連の事象を描く作品が徐々に出てきたが、マンガでは『モーニング』で不定期連載の『いちえふ ~福島第一原子力発電所案内記~』が面白い。「面白い」と言うと語弊があるが、しかしこれまでに発表された原発作業への潜入ルポ的な話では、例えば1日の作業で使う着替え・マスクの種類や作業後の発汗量の多さなどの細かい描写はやはり文章よりもとっつきやすい印象で。単行本は買うつもり。
アニメでは『Wake Up, Girls !』を観ているが、基本的には仙台で活動する7人組のご当地アイドルの成長物語ではあるが(ただ、大手と弱小の組織ごとのダンスレッスンの描き分けやプロ意識の高低などと『あまちゃん』の「アメ横女学園」や『THE IDOLM@STER』の「961(クロイ)プロダクション」よりも弱肉強食ぶりが露骨な描写もありつつ、現実では大人気で全国区の某アイドルグループの風刺も多々入っている?)、端々で仙台や石巻の「震災後」も描いていて、特に先週放送分の第09話の気仙沼のくだりはちょっと考えさせられる。作画は微妙だが、話の筋は良いと思う。劇場版も観たくなっちゃった。

昨年から経済的な理由などいろいろあって(青森県以外の)東北にはなかなか再訪できないが(最近では先月の甲信地方の大雪からの復旧具合のほうが、集落の孤立は2日(日)にすべて解消されたものの依然気になるし)、もう少し余裕ができれば再び足を運びたいものだ。
自分にもできることとして現状は、3年前のことを風化させないというか忘れないことに努めるしかない。
「忘れない」というとヤフーでもうひとつ、「Search for 3.11」も秀逸。
地理学的にも興味深い「ビッグデータ」という言葉とこれを使った見せ方も、NHKの番組で一昨年あたりから頻出したこともあって震災後はすっかり浸透した感じだなあ。

そういえば、ツイッターで誰かがつぶやいていたことに、「震災から3年」という表現はおかしい、「震災」は現在も続いている、というような意味のことがあったが、いわゆる「避難所」はすべて閉鎖されたものの復興どころか復旧もまだまだの地域も多く、たしかにそうかも。直接的な言い方ではあるが、「東北地方太平洋沖地震から3年」のほうが妥当か。今後は特に、来月からの消費税増税と20年の東京五輪の準備が東北へどう影響するのかが気になる。
僕個人的には今後は得意分野の旅の要素のある、「みちのく潮風トレイル」の整備の進み具合を軸に東北を注視してゆくことになると思う。


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