思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

五所川原市「立佞武多」と弘前市「ねぷた」の写真集

2007-08-20 21:00:00 | その他趣味
今月前半に観に行った、青森県五所川原市の「立佞武多(たちねぷた) 」と弘前市の「ねぷた」の写真をそれぞれ5点ずつ挙げておく。


●2007年8月4日(土)、五所川原市・立佞武多


写真1。JR五所川原駅から最も近い、立佞武多の運行コースの交差点付近。19時の運行開始1時間前ともなるとこのように歩道には多くの見物客が陣取っていて、人がすれ違うのもやっとの歩道を通るのに少々難儀する。歩道の半分以上が見物席として埋めつくされる。建物側には十数mおきに出店も点在しているし、見物場所ではパイプ椅子を設置しているところもあって場所をかなり取っているし。
一部の見物席ではすでに缶ビールをプシュッと開けて宴会が始まっていたりもした。



写真2。写真1の交差点の別位置。19時に始まってすぐの囃子隊。僕のような立ち見客もだんだん増えてくる。囃子もカセットテープではなく生で聴くと味わい深くて良い。



写真3。で、最初の立佞武多が登場すると「オォー、すげー」とそこかしこから歓声が上がる。これは駅前に格納されていたものだが、たしかにこのとき初めて観た僕も周辺の建物よりもはるかに高いこれを観て、思わず「でけー」と声に出た。



写真4。少し移動して、やや高いビルの隙間から立佞武多を見るとこんな感じ。やはりこの大きさはどこでも際立ち、幼い頃に何かのロボットアニメでこんな光景を見た記憶があるなあ、となぜか童心に返ることができたりもした。
このあと、周回運行コース南側の見物客が少ないところを狙って移動を繰り返し、10台ほど観賞した。



写真5。で、実は今回僕が立佞武多をぜひ観たい! という決め手になった、左手前が今回の目玉? のガンダム(RX-78-2)の立佞武多。ほかの立佞武多に比べると数m低くて小さいが、それでもこうして立体的なものが動いている様子を見るとちょっと感動する。4~8日の開催期間中にこれを観て、「ガンダム、行きまーす!」とガンダムのパイロットであるアムロ・レイ調で心のなかで叫んだ20~30代男子は少なくとも3000人以上はいたであろう、と見た。僕もそのひとり。
僕個人的な希望としては、あと、ガンタンクやシャア専用ズゴックのも観てみたい(基本的にずんぐりむっくり体型のモビルスーツが好き)。まあより派手さを求めるのであれば、Zガンダムの百式が最適なのだろうが、あまりに金ピカすぎると目が眩みそうだな。


●2007年8月5日(日)、弘前市・ねぷた


写真6。翌日、一旦青森に出て荷物を置いてから日帰りで弘前に向かった。
それで運行6、7時間前の昼頃にJR弘前駅前の運行コースを歩いてみるとすでにこのように行く先々でシート類やガムテープを使って場所取りがされていた。名字や何かの団体名もご丁寧にガムテープで表記されていた。ちなみに、ねぷたの運行コースは1~4日、5~6日、7日と3回替わるので(それぞれ一方通行)、ほぼ毎日別の場所でこのような静かな闘い? が繰り広げられるようだ。
観る位置が少し高めに設置されている有料観覧席もあるが、これらの場所取りはもちろん無料で観たいほう。このような取り方はご遠慮ください、というたぶん弘前市による貼り紙もあちこちにあったが、そんなことにかまわずにクルマで来てベタベタ貼りまくる、という光景を数回見かけた。



写真7。19時すぎに運行が始まってから1時間は、ねぷたが待機している幹線道路から運行コースに出てくる出発地点である交差点で観賞していた。ここは弘前駅前ほどは見物客は少なく、扇形のねぷたをじっくり観ることができた。
なかには、このように7月中旬の新潟県沖地震のその後を心配し、復興を期待する山車? もあった。地域を問わず祭りを催すというのは、地元住民の伝統継承のほかにも(やや乱暴に言うと)自己満足のため、という面もあると思うが、そんなこと言っている場合ではない地域もたしかにあるわけで、こういうふうにほかの地域も気にかけている、という表現があると安心する。



写真8。僕が観に行った5日は、19時30分頃から30分ほど集中豪雨になり、練り歩くほうも観るほうも、傘も役に立たないくらいにずぶ濡れになった。そんななか、練り歩くほうはいろいろな演目を予定どおり? にきっちり演じていた。年に1度のこの晴れ舞台(今年は“雨舞台”?)のために鍛錬を重ねてきたのだろうから、そりゃあ雨が降ろうがどうなろうが気合は入るよな。
大半の見物客は雨がしのげる建物に逃げていたが、ねぷた以外のこれらもきっちり観たい僕としては怯まずに間近で見物し続けた。おかげでパンツまで濡れたけど。



写真9。JR弘前駅前。20時をすぎると雨が弱まった。で、写真1のように陣取っていた見物客が降雨によって方々に避難していなくなったおかげで、逆に沿道を移動しながら見物する僕としては人垣が減ったぶん見物しやすくなったので、結果的には良かったのかもしれない。でも駅前から後半のコースはそれでもさすがに人出は依然多かったが。特に目立つこのへんで、ねぷたの扇形をくるくる回転させたりして見物客を魅了していた。



写真10。地元民がはっぴや浴衣を着て練り歩いている様子を観ると、子どもたちが多く参加していることがわかる。ねぷたは青森ねぶたのように他所者を受け入れるということはせずにパレードのように起点から終点まで滞りなく練り歩く感じなので、女性や子どもも比較的参加しやすいようだ。そのため、ねぶたのように他所者が参加できないのはつまらない、閉塞的だ、と言うねぶた命のハネト(津軽弁で言うところの“ねぶたバガ”)もたしかにいるけど。
でもまあ、祭りは東京都・浅草のサンバカーニバルや高知県のよさこいや沖縄県のエイサーのように対外的に大々的に主張するものもあるが(特に踊る催しで)、それ以前にまずは地元の人たちが楽しむ、ということが前提にあるべきだから、これはこれで祭りのカタチとしては良いのかもしれない。人生いろいろ、祭りもいろいろ。


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