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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

飯能の聖地巡礼の地が……

2019-12-31 12:59:59 | 登山

今年は山へ行く機会が皆無という体たらくであったが、その反省の意味も込めて今日の大晦日に久々に飯能市内へ出かけて天覧山を登りに行った。
ただ、目的はそれよりも『ヤマノススメ』の聖地巡礼の場所の一部であるコンビニエンスストアのような「タイムズマート」が閉店すると最近知り、その前に見納めしておきたかったからで、登山のあとに立ち寄ると撤収はほぼ終わっていたが、少々の見切り品の販売は続けていた。

せっかくなので、何かの足しになるかはわからないがいくつか買い物した。冷蔵・冷凍の棚がもう止まっていたので常温保存できるものを選択して、レジも無くなっていたので主人のざっくり暗算でしかも全品半額扱いであった。

来年に同市内の美杉台へ移転するそうだが、まだ再開の目途は立っていないようなので、今後の展開も注視しておく。
飯能というと今年は春にメッツァビレッジの「ムーミンバレーパーク」が開業して飯能駅前からのシャトルバスの本数の多さにびっくりしたが、未踏のそちらは来年はもう少し暖かい時季に行ってみたいものだ。

ではまた来年。

都心のふたつの登山用具専門店の閉店というか移転

2017-12-25 23:59:59 | 登山

今秋、僕個人的には大学時代から慣れ親しんできた東京都心のふたつの登山用具専門店が閉店(営業終了)した。というか閉店からの、ほかの支店と統合して存続しているようなカタチではあるが。

ひとつは池袋の「秀山荘」が新宿に移転し、もうひとつは上の写真の秋葉原の「ニッピン秋葉原店」が神保町に移転というか統合で。
冒頭の「僕個人的には」というのは、僕は20年ほどだが、亡父はそれ以前から東京都心の登山用具店のなかでもこのふたつは特によく利用していた、らしい。ほかには高田馬場の「カモシカスポーツ本店」と神保町の「さかいやスポーツ」も利用頻度が高く、その店舗オリジナルの道具が家に多くあり、僕も亡父の影響で幼少期からそれらをたまに使うことはあった。
僕はここ数年は登山用具店というと、好日山荘やICI石井スポーツだけで済ませてしまうことが多く、秀山荘とニッピンへ出かける機会は減ってしまったが、それでも毎年のセールの時期などには出かけていていつまでもあると思い込んでいたので、今年にまとめての閉店劇? はとても淋しいものだ。



今月中旬に、閉店後の様子を改めて観に行くと、秀山荘のほうはファミリーマートが入り、開店したてのまだとてもきれいな店舗であった。店内には広めのイートインもあり、利便性はなかなか、かもしれない。
それに、数あるコンビニエンスストアのなかでも東池袋に本社があるファミリーマートがここに入るのが妥当なところである、という印象。


池袋駅から線路沿いの道を通ってここへ行くときに写真左側の公園の看板というか周辺地図を凝視することはめったにないのだが。


おそらく設置してから(一応、平成時代に入ってから)20年ほど経っている地図を改めてじっくり見ると、近隣でほかにも閉店してすでになくなっている店が多い。ついでに「ビッグカメラ」という誤字を見つけたりとか。
この地図、予定では19年5月に平成からまた元号が変わってしまう次の時代にもまだ残すのだろうか。


ここへ出かけるときについでによく立ち寄るD-BOXビルも、以前は2階に「S.R.C.池袋店」や「コージツ池袋店」(現在の池袋西口の「好日山荘池袋店」へ移転する前の店舗)があった頃はよく行っていたが、最近はその機会は減ってしまった。最近は自転車専門店の「チャーリー」へたまに行くくらい。
この建物も結構古く、3階と4階のボウリング場はまだ健在だが、そろそろ建て替えも視野に入っているのでは……。


別の日に、秀山荘が新宿へ移転した様子も確認した。東京都健康プラザハイジアのこの店舗、先に「S.R.C.」が十数年前に池袋から移転して「新宿店」になって以降もたまに行くことはあったが(実は池袋にあった頃に、まだ登山用具専門店へ入るのはハードルが高いなあと思って敬遠していた高校時代からたまに通っていた)、ここに9月から秀山荘も入り、1階が秀山荘で2階がS.R.C.という棲み分けになったようだが、実際には店内の陳列は旧来の秀山荘らしい岩登りや沢登りや雪山関連の道具の数が増えたものの、店内の雰囲気はあまり変わっていない。


建物の外の看板のようなものは、変わらずS.R.C.の表記のみなので、現在も秀山荘がここに移転したというのは昔からの常連客や東京近郊の山道具マニアのような好き者しか知らないことなのかも。


ニッピン秋葉原店。神保町の神田小川町店との統合。ニッピンはどちらかというと秋葉原店のほうへよく行っていたので、神田小川町店のほうは年に2、3回行くかどうかという感じだなあ。
建物の耐震強度が、ということなので近いうちに解体するのだろうが、まだそういった動きはなし。その前に、年内にぜひ写真を撮りに行きたかったもので。
ちなみに池袋と秋葉原の写真はそれぞれ別の日の朝に、人通りのまだ少ない時間帯を狙ってしっかり撮りに行った。最近は秋葉原のこのへんで日中に写真を撮ろうとすると、メイドカフェなど萌え系の店舗の呼び込みやチラシ配りのコスプレ従業員? が写り込むことによってその経営者らしき男からいちゃもんをつけられて暴力沙汰に発展しそうな話もあるので(今年もそういった嫌な話はツイッターで散見された。本来は公道では人物以外の、単純に風景写真を撮るぶんには何も問題ないはずだが)、それを避けるには朝に行くしかない。
近々、また撮りに行くかも。


西側から。周りは虫食い状に建て替えが進んでいるところもあるが、8月末のネタでもカレー店「ベンガル」について少し触れたように、同様に古い建物がまだ多い。


北側から。以前はいわゆる「ジャンク屋さん」はそんなに多くはなかったと思うが、現在はそれらにニッピンが囲まれて、唯一浮いた存在になって異なる雰囲気を醸し出していたのがちょっと面白かったりしたのだが、おそらく解体してしまうのはホントに残念……。ヒトも建物も寿命があることを改めて思い知る師走……。

最初の「山の日」はトークイベントが目当てで「TAKAO 山モリ!フェス 2016」へ

2016-08-15 23:59:59 | 登山

今年から施行の新しい祝日の、世間でもそれなりに話題になった11日の「山の日」に僕は何をしていたかというと、東京都・高尾山麓の「TAKAO 山モリ!フェス 2016」を覗きに行っていた。

これは会場全体を覗いた印象では、昨年の山と溪谷社の「第1回Tokyo Metropolitan Mountain MTG(Meeting)」と、一昨年の好日山荘の「Mt.FESTA2014」のふたつの催しを高尾山麓で掛け合わせた感じだった。運営はどちらかというと山と溪谷社のほうが主導だったか。
まあ東京都内ということで、この日は全国各地で「山の日」関連の催しがあったようだがそのなかでも長野県・上高地の催しとともに人出は比較的多かったのではないかと思う。

それで、今回の主目的は事前予約制だったトークイベントで、11日午後のミック・ファウラーと、南谷真鈴(まりん)×伊藤伴対談、の2本だった。近年の世界レベルのクライマーの栄誉であるピオレドール受賞の常連のミック氏は『岳人』の記事ではよく見知っていたが、生で話を聴いたのは初めてで感無量(休暇の少ない税理士の仕事と先鋭的な登山との両立はホントに凄い)。5月にエヴェレスト日本人最年少登頂で話題になった(早稲田大学の)南谷と(東京経済大学の)伊藤の両氏は、伊藤氏のほうは6月に別の催しでその話は聴いていたので2回目だったが、エヴェレストのあとにデナリにも登頂したことでセブンサミッツ(世界7大陸最高峰登頂)を達成した南谷氏は初見で、やはり13歳から登山を始めてからまだ6年という若さと(日本の「山ヤ」の慣習に染まっていない?)帰国子女ゆえの勢いで達成した平成時代の寵児なのだな、という印象だった。
実は翌12日もこれまたトーク目当てで出かけていたが、この日は「ヤマケイ登山総合研究所」の久保田賢次、小林千穂、の2本だった。久保田氏は登山関連の別の催しでニアミスすることは数年前から複数回あったがちゃんと話を聴くのは今回が初めてで、11日は上高地の催しへ出かけていたところからこちらに転進した小林氏は2回目だった。

トークイベントが案外しっかりしていたこともあり、予想以上に有意義な場だった。11日はこの催しは知らなかったが高尾山への登山の帰り際に通りかかった一般の登山者も結構多かったし。その様子を見かけると、「山の恩恵に感謝する」ほどではないが「山に親しむ機会」の一助にはなったと思う。「恩恵」については来年度以降にこの祝日が世間にもっと浸透してからの話になるだろうし、今後は義務教育の社会科の授業でも山・森・海の連動性のことなどをもっと掘り下げてほしいものだ。
この催しは今回限りかもしれないが、またの機会があるといいなあ。主会場となった「TAKAO 599 MUSEUM」も年始あたりから気になっていたが、もっと涼しくなってから改めて静かなときに展示をじっくり観に行きたい。

そういえば12日は、前日に会場は網羅して満足していたので早めに退散して、久々に高尾山を登った。するとやはり、『Pokémon GO』をやっている人は結構多かった。1号路はGPS受信は途切れずに進めた感じで、ポケストップもいくつかある。今回初めて登りで利用した4号路は樹林のなかなのでほとんど受信できなかったけど。



17時前後の高尾山頂はこんな感じだった。まあこの日は平日でそれなりに暑かったからなので空いていたが、11日は祝日ということで秋の紅葉の最盛期並みに凄かったらしい。

登山の帰路の夜には、昨年に京王高尾線・高尾山口駅前にできた「京王高尾山温泉 極楽湯」にも立ち寄ったが、入浴料1000円は少し高い気もしたが、駅からほぼ直結なのでたしかに便利であった。露天風呂が多いのは嬉しい。よく考えたらこの入浴も含めて12日は高尾山に12時間も滞在していたことになる。それにしても、ここ1年で高尾山麓の玄関口の風景は大きく変わってしまったなあ。でも高尾山口駅の駅舎も含めてそんなに自然な景観を損なうものでもない変化なので、思ったよりも悪くない。

催しを満喫して楽しかったが、それとともに実は先月に右脚を負傷してから登山の機会を逸していたがそろそろ快復したのでリハビリと称して高尾山を登ることもできたので、ふたつの理由で満足度は高い。まあ高尾山は近いうちにまた行きますわ。(単独では行き難い)ビアマウントにもいつか行きたいものだ。

復活した地元の富士塚

2016-07-07 23:59:59 | 登山

数年前からゆるく継続している富士塚巡り、よく行く東京都内のほかにも近郊に点在するとは聞きかじっていて、埼玉県内にも、というか実は僕の地元にもあるにはあることは前々から知っている。そのひとつが10年前に埼玉県の有形民俗文化財に指定された志木市の「田子山富士塚」で。ただ、敷島神社の境内にあるこれは長らく立入禁止状態だったのが、一昨年から「田子山富士保存会」による修復が進んで(現在も続いている)、今月から再び登拝できるようになった。
と、いち早く報じたのは東京新聞だったりとか。

ということで、2日(土)の開山式には行けなかったが、開山式のあとは3日(日)15時まで登拝できるということで、3日午後に行ってきた。梅雨なのによく晴れて熱中症も気になるくらいに暑かったので、半袖でサンダル履きという「登山」にはふさわしくないふざけた格好だったが、それでもまあ地表からの高さは約9mとも約10mとも言われる案外大きなここにもそつなく登頂できた。幼児を連れた家族登山? も多く見られた。登山のおまけとして、登頂記念のスタンプもいただいた。

それで、富士塚によっては登拝は開山直後のみ、もしくは一年中入山できる、などと個体差があるが、ここの場合は3日以降は基本的に大安と友引の日のみ入山できるとのことで、この措置はちょっと珍しい。ウチから自転車で30分弱の近所なので、真夏は避けてもっと涼しくなってから「登山道」の周辺にある石碑や石像を改めてじっくり観に行こうと思う。

山と溪谷社が新たに手がける、東京都庁で都内の山を知る催し

2015-11-05 23:59:59 | 登山

3日(火・祝)の日中に東京都庁広場で開催した、山と溪谷社が今秋から始めた催し「第1回Tokyo Metropolitan Mountain MTG(Meeting)」を覗きに行った。
これはざっくり一言で言うと、東京都内の山間部で登山・トレイルランニング・MTBなどの野遊びによる付き合い方を紹介しながら交流の場も提供する、という感じの都内の自然環境への入口のような催しか(「都内」の括りなので、厳密には伊豆諸島と小笠原諸島も含めるべきか)。

タイトルからして主に都民向けの催しなのだろうが、多摩丘陵から雲取山まで都内の盛り上がった地形のところも馴染み深いいわゆる「埼玉都民」の僕でも、各社ブース出展や登山に関する講座やシンポジウムなど、(登山に出かけたほうがよかったかもと少々悔やむくらい)お日柄もよろしかったことも相まって、充分楽しむことができた。それとともに、来場者(大概は登山者)の雰囲気も多少は掴むことができた。
まあ僕はこのなかで主目的は、山と溪谷社ブースで午後に行なわれた山野井泰史氏の著書サイン会だったけど。その先着50名の枠になんとか上手く潜り込むことができた。

これは「第1回」と銘打っているということは、来年以降も継続するのかなあ。登山業界の有名人も案外多く見かけることができて(普段よく読む山と溪谷社の雑誌の編集部員も含む)、眼福でもあったし。
今後も期待したい。

飯能の山頂ではない三等三角点、再び

2015-06-15 23:59:59 | 登山

もう1週間経ってしまって先週の8日(月)のことだが、埼玉県・飯能市は美杉台を約6か月ぶりに再訪した件を。
昨年11月はここに訪れたのが暗い時間だったので、三角点の写真を撮り直したかったからで。それに油断していると、登山からまた遠ざかっていて5か月ぶりになってしまってまずいまずい、とも思ったもので、ということでの再訪だった。

それで三角点の写真は撮れたが、そのあとに前回とは逆コースで飯能駅から時計回りでここから龍崖山を目指したが、龍崖山公園に近いその登山口でデジカメの電池切れという普段めったにやらないうっかりミスをやらかしてしまい、登山の感覚が鈍っているというか緊張感が欠けていることを反省。まあ、車道は近くて行動不能に陥ったりするような危険箇所もない見慣れたコースだからというせいもあるが。



よって、登山口からはスマートフォン(ワイモバイル)のカメラで済ませることに。実はスマートフォンでの自撮りは龍崖山で初めて試みたが、帰宅してから見返すと想像以上に画質が良くてびっくり。最近の機器の進歩は凄いですなあ(今更)。
ちなみにこの日は午後からの出発だったので、龍崖山の登頂は17時30分頃と遅い時間だったが、この時季は陽が長いので問題なし。ただ、このあとについでに多峯主山から天覧山へ縦走しようと思ったが、時間がかかるので多峯主山はやめて車道歩きでショートカットして天覧山のみにしておき、日没で暗くなりつつあった天覧山山頂で飯能市街の夜景を観賞しながら自撮りを試したら暗いところではよろしくなかった。仕方ない。

ちなみにこのコース全般ではワイモバイルでも電波が入る(入ってしまう?)ので、時折ツイッターを覗いていると15時すぎに関東甲信越で梅雨入りの報を移動しながら知ったりして、雨雲レーダーで西方から雨雲が移動していることも把握していたものの、おそらく雨が降るのは20時すぎだろうという予測も立ったので飯能駅を起終点にした周回コース上では雨に降られることなく済んだ(結局、降雨は帰宅途中の21時以降に)。
ということでこの登山、スマートフォンのテストのような様相にもなってしまった。おまけに最近入れたGPSアプリも試したりして、場所によってこんなに通話・メール以外の機能を使うことになるとは、と自分でも登山の質の変化をちょこっと実感した。
以前は、「携帯できる電話」自体は電磁波や基地局設置の影響の問題で苦手なほうだったのに、山でも肌身離さず携帯するようになるとは。習慣とは恐ろしい。



そういえば往路で遅まきながら、西武鉄道と京浜急行電鉄とのコラボ―レーション塗装の「幸運の赤い電車」にも初めて乗った。これ、運行は期間限定かと思いきや終了日は決まっていないという適当さ加減なのね。1周年を迎える来月以降も継続するのかしら。



もうひとつそういえば今回は、三角点やスマートフォンのあれこれのほかに試したいことがあって、登山用の靴下を新調した。
しかも、登山・トレッキング専業のメーカーではなく、靴下のメーカーとして歴史のある岡本の「CROSSPROトレッキング」のモノで。これは今春に知ったばかりだが、岡本の一般的な靴下を以前にも利用したことがあってその質はまあまあ知っていたが、最近はこういうモノも作っているとは知らなかったので試してみたら、履き始めから装着感は良く、しかも国産で信頼もできるし、ということで初日から気に入ってしまった。直ちにもう1足欲しい気分。
近年の登山で多く利用される靴下は2000円台のモノが一般的になり、学生時代から1000円以下のセール品ばかりだった僕としては消耗品である靴下1足あたりに2000円や3000円も出費してよいものか? という貧乏性からくる葛藤は20代の頃から十数年続いていたが、最近ようやくこのくらいの価格でも腑に落ちるようになってきた。縫い目の山を低くする(なくす)とか着圧とか左右非対称とか土踏まずサポートとか五本指とか、特長のあるモノも各社あるし。僕に限らず、足・脚が資本の人力移動派は靴下の質感に比較的こだわるほうだと思う。
靴下は好みの個人差とともに質の当たり外れが激しくて、安物では外れを引いてしまうことも以前から多かったが、それなりに出費すると外れの確率は低くできる、ということは今頃になってようやく学習しつつある……。
ちなみに、これまた今年知ったばかりでもうひとつ気になっているメーカーがアイファンで。こちらも国産でしかも安価なので、今後は特にスポーツタイツを試してみたいと思っている。マラソンでも使えそう。


という感じで、見慣れたコースで緊張感のないゆるゆる登山だったが、三角点のほかにもいくつか収穫はあり、年内の登山のそこそこ良い準備にはなったと思う。あとはいろいろやりくりして、やる気も見出して、実際に出かけるだけか。そこがまた大変なのだが。

全国「山の日」フォーラム

2015-03-30 23:59:59 | 登山

28日(土)と29日(日)に東京都・有楽町の東京国際フォーラムで催された、全国「山の日」フォーラムを覗きに行った。
28日は午後の2時間ほど、29日は午前11時前から(途中で昼食の中抜けはあったが)ほぼ全時間帯、で計6時間くらいか。

これは来年から8月11日が国民の祝日の「山の日」となることが昨年5月に決まり、その啓蒙活動のような、登山業界全体で取り組んだ催しで。先月に知った案内以上に力が入っていることは覗いてみてよくわかった。その大きな証拠が、業界有名人が多く登壇するトーク&ライブとシンポジウムで。ホントに豪華メンバーでしたなあ。
結果、29日午後に(事前申込を経て)出席したシンポジウムDも含めて予想以上に収穫は多かった。当初はミーハーなので単に有名人目当てのつもりだったが、何気にシンポジウムの資料などは今後の仕事にも役立つかもしれない。

2日間のトーク等で実際に見かけた方を(敬称略で)すべて挙げると、田中正人、●田中陽希、片山右京、●KIKI、近藤謙司、野口健、●なすび、花谷泰広、石塚真一、●石井弘之、山本正嘉、●飯田肇、●村越真、であった。あとは、あらかじめ時間の決まっていたトーク等とは別にロビーギャラリーの「はじめての女子山歩き応援ブース」で、四角友里、仲川希良も。地上広場の好日山荘ブースでは(今週が最終回の)『山のぼり☆大好き』にも出演している登山ガイドの加藤智二・荻野なずなの両氏の小さな講座のようなものもあった。
ちなみに、●印は初見ということ。僕はここ十数年で登山業界人の講演やトークイベントは(ミーハーなので趣味的に)人一倍聴いているほうだと思うのだが、それでもまだ見聞きしたことのない方はいるので、その点も今回は大きな収穫であった。

そういえば、今回は聴けなかったが出演者のなかに芸能人の小林綾子が含まれているのは「?」の方も多いと思うが(KIKIは登山専門誌への寄稿や著作で、なすびは東日本大震災後の「エベチャレ」で露出があるので、業界的にもよく知られているが)、『実践!にっぽん百名山』の今月放送分のゲストとして登場したさいに、そこで『おしん』で全盛の? 幼い頃から家族の影響で登山をやっていて登山歴は結構長いという話があり、これは僕も番組で初めて知った。という流れで今回も登壇者のひとりに含まれていたのだろうが、当日はそれを知らない来場者も多かったはずなので事前説明を少しくらい出しておいてもよかった気がする。

まあとにかく、情報的な収穫はあり、業界有名人を多く見かけて眼福でもあり、この催しの来場者も「山の日」を認識できただろうし(もう国の決定事項なので、8月11日ではお子様の夏休みや世間の盆休みとかぶったりしてほぼ無意味云々、とかいう雑言は収束に向かうか……)、単発の催しにしてはおおむね成功だった感がある。
「山の日」を施行する来年も、8月11日の前後で業界的にこのような大きな動きは再びあるのかなあ。

標高84mでも登山は登山

2015-01-31 12:00:00 | 登山

11日(日)のことを。
昨秋にも行った川崎市の生田緑地を、というか「川崎市岡本太郎美術館」を再訪したのだが、その前にこの緑地内にある桝形山(84m)を登った。思いっきり低山なので、登山と言えるのかどうかはわからないけど。でもここは正真正銘の登山だと言い張りたい。
しかし登ったといっても、小田急線・向ヶ丘遊園駅から徒歩30分強で登頂できるし、頂上台地? は結構広くて展望台があり、立派なトイレが設置されていたりお子様向けの結構大きな遊具もあったりして完全に公園の様相で、この日はよく晴れた日曜日だったのでやはり家族連れや、全力で駆け回る幼児が多かった。
登山というよりも観光地というよりも、思いっきり地元住民の普段使いの憩いの場であった。

まあ、鎌倉時代から多摩川沿いの南側の丘陵地にいくつかある山城のひとつである、みたいなこの近辺の歴史には疎かったので、その点も歩きながら多少は勉強になった。

でもこの日の主目的はやはり美術館のほうで、昨秋から「開館15周年記念展 TARO賞の作家II」とともに企画展示していたが観逃していた「岡本太郎の沖縄」をじっくり観て、ためになった。
年始から続いていた体調不良からやや復活した頃合いで、久々に健康で文化的な良い休日であった。

ちなみにこの山、地理院地図では標高点があるが(厳密には最も高いところは84.4mなのね)、現地には山名入り標柱のほかに公的に標高がわかるようなものは何もなかったような気が。
そういえば地理院地図は8日(木)からリニューアルで、新しい画面に慣れるのに時間がかかりそうだなあ。でも今年もバリバリお世話になるだろうから、なるべく早めに慣れたいものだ。

自信作なので、精力的に

2014-12-01 12:00:00 | 登山
先月に触れた『サバイバル登山入門』(服部文祥、DECO)の件の続き。
実際に売れているのかどうかはよくわからないが、しかし先月に東京都内では神保町と池袋の書店に入荷していたサイン本がすべて売れていたのは先週に確認したので、(定価が高いわりには)好調なのだろう。

それで服部氏、直接的な本の宣伝というわけではないが、直近では長野朝日放送で明日に放送の紀行番組『ネイチャー&ヒューマンスペシャルシリーズ2014 秘境・秋山郷 マタギの里の恵み』に出演するそうで。というか、この取材で秋山郷へ行っていたことは9月に聞いていたけど。昨年のNHKBSのシベリア取材よりももっと「サバイバル登山」の経験を活かすことができる感じの話なのかしら。
僕は後々のBS朝日での放送を楽しみにする。
ここ数年、長野朝日放送はこのシリーズ特番では長野県内の飛騨山脈(北アルプス)の登山を扱っているが、今年は狩猟なのね。

あとは今月以降に発売の雑誌にも、本の宣伝に引っかけた狩猟企画にも登場するそうで。それとは別に、各種媒体の書評のページでは扱ってくれるのかなあ。
ひとまず先月に覗いたところでは書評というほどでもないが、(DECOの近所の)『本の雑誌』の連載「帰ってきた炎の営業日誌」11月12日(水)分で触れていて、面白かった。僕は教科書採用までは期待していないが、全国各地の学校内の図書室にも動植物の図鑑や百科事典よりも生々しく著したこのような本が1冊くらいあってもよいのではないか、とは思っている。

そういえば、先月27日(木)にあったモンベルの「冒険塾」を“塾生”のひとりとして聴きに行った。この「冒険塾」という催しも、それ以前に登山話を中心に頻繁に実施されているモンベル品川(東京会場)での催しも初体験だった。
しかし僕は服部氏の狩猟や生い立ちの話は他所も含めてもう6、7回は聴いていてすっかり慣れているが、それでも毎回の服部氏のトークイベント用の尖ったネタを初めて聴く(この日も100人以上いたと思われる)聴衆の、特にサバイバル登山中に行動し続けるための食料として自分の手で動物を殺し、植物を採り、という新刊でも詳述した獲物を得ることに関する反応を眺めるのが楽しく、今回も面白かった。



その終了後に、僕はまだだった新刊へのサインをこのようにいただいたが、先月の発売前から版元の通販分や書店分も含めてサインはすでに100冊以上はこなしているのかしら。既刊のとき以上に精力的に行ない、販促にかなり力を入れている印象で。そりゃそうか。

新刊、僕は版元からいただいたぶんも含めて現状は2冊所有しているが、少なくとももう1冊は欲しいなあ。

今月の登山×3

2014-11-30 23:59:59 | 登山

今月、今年は(というか昨年から)足りなかった登山の時間を増やし、久々に月3回も行ってきた。
それを写真中心で。


●4日(火) ヨマギ入、大仁田山(506m) 











なんだかんだでタイミングが合わなくて昨年から沢登りに行っていなかったのだが、約2年ぶりの沢登りとして、昭文社『山と高原地図』の「奥武蔵・秩父」の範囲内で言うところの南側に位置する飯能市内の大仁田山の北東の、「ヨマギ入」という沢に行ってきた。この名称は国土地理院の地形図には掲載されていないので、完全にこの地図頼みだが。
ただ、距離が短いわりに倒木がやたら多くて、それに秋は水量は減るので、ほとんど沢登りというよりも小一時間の倒木乗り越え歩きのような感じだった。2枚目の写真のようなところをひたすらまたいだりくぐったりしながら。しかしまあこのような沢をあえて突き進むマニアックな先人の踏み跡も多少はあって道に迷うほどではなかったので、予想以上にすんなりと稜線に上がれた。久々の沢登りだー、と意気込んで出かけたが、沢登りに必要な道具は一応すべて用意して行ったものの結局は沢靴も登攀具も不要でも行ける沢であった。せっかく持参したので沢靴は履いたけど。

その後、4枚目の(以前から気になっていた)大仁田山に沢靴のまま初めて登頂するとそこに設置された三角点は三等三角点であることを知り、帰路はそこから東進して5枚目は昨年5月に行った「お散歩マーケット」のコースの一部だがここにつなげることができて、僕個人的には短距離の行程だったが未知の沢と既知の山道をいっぺんにつないだことで満足度の高い日帰り登山であった。
以前から僕の登山の本拠地である「奥武蔵・秩父」の範囲内で未知のルートを、尾根でも沢でも巡礼路でもなんでも四季を問わずできるだけ多く辿ってより深く知りたい欲は常にあり、今回もその一環として出かけたのであった。来年以降も埼玉県西部の、特に飯能市から西と北西の山々を突き詰めてゆきたいものだ。


●10日(月)~13日(木)、大滝山(2615m)





















以前も触れたかと思うが、僕個人的な登山の決めごととしてたまたま1998年から続いている、サッカーW杯の開催年は飛騨山脈(北アルプス)の山へ行くシリーズを今年も継続したくて長野県・安曇野へ出かけたのだが(今年最大の遠出……)、これも夏から計画は練り続けていたものの仕事や「家庭の事情」で出かけるタイミングが掴めずにずるずる先延ばしになり、なんだかんだで実際に行けるのは11月になってしまった。この時季は山小屋は閉まって水の補給をしっかり考えなければならないこともあり、さらに降雪のある山も増えて無雪期の装備で行ける山の選択肢は限られてくるので(これは単に気分の問題だが、11月の山はまだ雪山用の重い装備では行きたくない……)、いくつかの選択肢から消去法で結局は最も行きやすい表銀座のあたりになってしまった。
で、4年前の12月下旬に蝶ヶ岳と常念岳を狙って行ったものの結局は雪遊びになってしまったことのリベンジとしてこのへんの山を再び目指すことにしたが、その前に蝶ヶ岳のやや南の大滝山を登り、そこから常念岳までの2泊3日のテント泊縦走を、という計画にした。

が、結果としては10日(月)にJR松本駅で前泊(駅寝)してから翌11日(火)朝に大糸線・一日市場駅から歩き始めて12日(水)に大滝山の北峰と、6枚目の三等三角点がある南峰に達したものの、この日の稜線は風が強くて(たぶん風速15m以上はあった)7枚目のように視界も悪く、大滝山荘で風を避けながら30分ほど検討したが、結局はそこから蝶ヶ岳方面の縦走を断念して登ってきた尾根道を引き返した。またもや蝶ヶ岳と常念岳に登れず、僕はなぜかこのへんの山とはタイミングが合わず、縁がない……。
しかしまあ、一応は雪が少々積もっていた積雪期? の2600m峰には手が届き、その道中の尾根道にある4枚目の鍋冠山(2194m)の三等三角点にも触れて2つの山を登頂したことにはなったので、それで満足とした。
この日の天気は下り坂で、結局は夜には2000m以下でも雪が降ってきたので13日(木)朝には登山口付近(標高約1720m)の平坦地のテント泊でも8枚目のように真っ白に変わっていた。そこから下山して、積雪は1400mあたりまでだったことを知る。
あとは9枚目の、4年前に金欠で行きそびれていた「ほりでーゆー 四季の郷」での入浴も13日(木)の下山後にようやく堪能した。そこから4年前の登山の終点にも設定したJR豊科駅まで歩き、大糸線沿線から稜線まですべて徒歩で往復したことになる。そのため、アルピコ交通の松本-新宿間の高速バスが主体の今回の交通費等の出費は8500円弱で済み、思ったよりも安上がりの登山となった。

それから今回、僕の登山では初の試みが3つあった。1つめは松本への高速バスを往復で利用したことで、事前に往復で買うと運賃は割引で6100円(コンビニで買う場合は手数料込み、7日間有効)で、過去に片道利用は数回あるが往復割引は700円も節約できることがわかり(ただし事前に復路の乗車便も指定する必要があって購入後の変更はし難いが)、あえて夜の上り最終便を選択した復路では乗客が4人と少なくて車体が軽かったこともあってか松本から3時間弱で新宿に到着したくらいのお手軽さも改めて実感し、今後も積極的に利用したいと思った。
2つめは、今回の登山届は長野県警察へのメールにしたこと。僕でさえもこの提出を紙に手書きではなくメールで済ませる時代になったとは。定型フォームに入力というのは案外ラクだった。
ちなみに登山届というと、昨年からだったか日本山岳ガイド協会が主導で進めている「コンパス」もあるが、僕はこの仕組みには否定的で。というのも、いちいち会員登録してログインにはIDとパスワードを入力するという手間をかけさせるのが、公私ともに頻繁に入山する登山者や登山家? ならまだしも、僕のように山には年に数回程度しか行かないような者や普段からPCやスマートフォンと疎遠の方には毎回のその入力が面倒でパスワードも忘れやすいだろうに、それに会員制度という「囲い込み」によって個人情報が継続的に管理されるのも心配、という思いもあってあまり親切ではないというか腑に落ちない仕組みのような気がする。僕は今回は登山届を提出するポストのようなものがルート上になかったから事前にメールにした、ということもあるが。
そういえば8月の八ヶ岳・編笠山(山梨県)のときは観音平にポストがあって紙を提出できるようになっていたので紙にしたが、このように1回ごとの登山で従来の紙のポスト投入・事前郵送とメールの使い分けで充分だと思う。最近は長野県の隣の岐阜県の主要な山域で登山届の義務化の動きもあったりして今後はこのような措置が各地に広まってその提出が(特にこれから入ってくる経験の浅い)登山者にさらに浸透するのかもしれないが、今後はメールでの割合が高まると思うので1回ごとにより書きやすい、そして(個人情報を一時的に)処理しやすい仕組みを各都道府県警察が整えてほしいものだ。
3つめは、2泊3日のテント泊の食事4食分をすべてカレーにしたこと。これまではカレー好きを自認していても1回の登山で1、2食程度にしていたが、朝食はインスタントラーメンにすることが多いのに初めて朝もカレーを食べることにした。それで今回選択したレトルトカレーが10枚目のような感じで、僕は遅まきながら今年初めて試したいなば食品の「タイシリーズ」も山でも結構いけることがわかったのが特に収穫であった。ちなみに左手前の沖縄県産の「肉みそ仕立てのコク旨島豚カレー」が約490円と最も高価だった。たしか震災後に現れた右の「温めずにおいしく食べられるカレー職人」もホントに温めずに朝食にすると、案外良い(まあ調理済みのレトルトカレーはどれもそのまま食べられるはずだが、可能であれば温めるほうがよいに決まっている)。奥の最近流行りの「妖怪ウォッチカレー」はお子様向けの甘口。これはシール付きだが、僕はコマさんを引き当てた。世間一般では特に目立つジバニャンやウィスパーが人気なのだろうが、僕は(猫派にもかかわらず)コマさんが好きなので嬉しい。実は『妖怪ウォッチ』の今年のアニメは春以降にたまに観ているので、お子様の会話に多少は付いていける程度の知識はあったりする。お子様の親世代にツボの懐かしいアニメ・ドラマのパロディーネタも結構多くて楽しめるし。


●28日(金)、龍崖山(246m)





















3つめは、また飯能市に戻ってきた。まあこの日は寝坊したので、選択肢はまたもや消去法で午後からでも行ける近所になってしまったからだが。
それでこのときは、飯能市や日高市で馴染みの天覧山、多峯主山、日和田山では芸がないので、昨年からハイキングコースが未踏ゆえに気になっていた西武鉄道・飯能駅の西方で現在も宅地造成中でまだまだ開発途上の美杉台の近くにある龍崖山(りゅうがいさん)にした。このあたりのハイキングコースは市販のガイド的な本でもまだ紹介されていないようで。今春だったか、『山と溪谷』の後ろの2色ページで初めてこの山を取り上げていたのを見かけた気が。
それで、龍崖山公園ではなく北側の名栗川(入間川)方面の登山口から登るとすぐに「男坂」と「女坂」に分かれていて、他所でもどちらかと言うと険しい山道であることが多い男坂のほうはたしかに急傾斜で、しかも3枚目のようにこの近辺の山によくある木製の階段も何もない状態で、降雨時はかなり滑るだろうなあという印象。しかしこのほうが山としては真っ当でしぜんな状態なので、なかなか登りがいのある道だった。
龍崖山、手作りらしき山名板では標高246mとなっていた。三角点も標高点もない山頂なので半信半疑だったが、帰宅後に地理院地図で山頂付近をひたすら右クリックで探ると最も高いところは245.6mと出るので、まあ小数点以下の四捨五入で合っているのだろう。ちなみに、山頂には登山記念ノートがポリプロピレン製の収納ケースに入れた状態で置いてあった。
午後からの登山だったので6枚目の「あさひ山展望公園」に着いた頃はすっかり日没で。開けた場所のここでひとつ確認したかったのは、地形図(地理院地図)では公園のやや北側に三角点の表記があることで、暗くなってはいたがそこから100mほど山のほうに入るとホントに7枚目のように三角点があり、三等三角点であった。たまに見かける山頂ではない場所に設置の三角点だなあ。なぜかこれで今月は4日から三等三角点を埼玉県と長野県で計4つ触ったことになる。べつにそれらを意識して狙ったわけではないが、三等三角点の設置数は全国的に多いからこういうこともあるのか。

そういえば、この日の目的は龍崖山もあるが、先月に旧モデルのセール品を約4200円で買った軽登山靴をおろすことで、最適のお試し登山にもなった。ホントは昨年からソール貼り替えができるそこそこの価格の登山靴を物色していたが、悩んでいるうちに予算が目減りして結局は比較的安価のHI-TECの靴に落ち着いた。幅広でいきなり履きやすいのは助かる。8枚目は入山前の吾妻峡・ドレミファ橋で。これは基本的に無雪期の低山用で3、4年は使うことができれば御の字だが、ソールがまだ著しく擦り減っていない1年以内であればこれでも夏の富士山や3000m級の山々にも行けるはず。

もうひとつそういえば、入山前の飯能駅から乗った国際興業の路線バスは偶然にも9月に見かけた『ヤマノススメ』のラッピングバスで。平日にもふつうに運行するのは知らなかったので、なんか得した気分。車内は、天井にも座席の背もたれにも降車ボタンまわりにも9枚目のようなアニメ1期と原作の画を散りばめた感じ。
『ヤマノススメ』つながりで言うと帰路で、原作でもアニメでも劇中で主人公・あおいの(山道具を買うための)アルバイト先「華彩菓すすき」のモデルになっている「夢彩菓すずき」に立ち寄り、以前からこの店の前はよく通りかかっていたものの今回初めて買い物をした。この日は閉店時間間際だったが、僕の10枚目のような単品お試しの客もいれば(上の「夢馬(むーま)クッキー」は鎌倉銘菓の「鳩サブレ―」とほぼ同じ味だった)、贈答用にセット品を複数買う近所の会社員らしき上客もいたりして、思ったよりも繁盛しているのは驚いた。まあ時間帯にもよるのか。今度行くときは生菓子も試してみたい。というか、ここで行動食を買ってから山へ向かう、という流れも良さそう。
アニメの「すすき」では、今月から登場のバイトの先輩で大学生のひかりは(原作よりも)軽いノリがなかなか良い。

という感じで、結果的には三等三角点巡りのような感じの登山になってしまったなあ。
それに、僕は学生時代からなぜか登山は11月に出かけることが多く、単に紅葉や山の幸が目当てというわけではなくて夏に計画しても計画倒れや先延ばしが続いてこの時季にずれ込むことがよくある。まあ季節変わりで徐々に冷え込んできたり日照時間が減ったりする微妙な時季なので、場所によっては登山者が減って幾分は自由に歩きやすい、冬が近いので空気が徐々に澄んできて遠望しやすい、温かい飲み物がより旨く感じるようになる、という利点もあるが、あえて11月に狙っているわけではない。今月の3つの登山も、いずれも当初は8月から10月のどこかで行きたいと思っていたから。特に水に濡れる沢登りは暖かい日のほうがよいので。
しかしまあ、結果的には思いがけない場所で紅葉観賞もついでに堪能できたりして(「大滝山」の登山の往路では、道端から完熟のりんごがたくさん生っているりんご園の木々の眺めも楽しかった)、満足度は思いのほか高まることが多いので、今月分もこれはこれでよしとしておく。

引き続き、御嶽山の状況が……

2014-10-11 23:30:00 | 登山
御嶽山の噴火から今日で2週間で、死者は今日現在で56人となってしまった。まだ発見されていない行方不明者の捜索の報道も気にしているが、その状況を今週からは報道機関よりも詳しい陸上自衛隊のツイッターとフェイスブックを特に注視している。捜索中、台風の影響もあって雨で水分が増してドロドロになった火山灰の山を歩くのは、おそらく雪山のラッセル以上に粘度があるために大変……。

ほかに今週に得た今後役立ちそうな情報としては、まず気象庁が昨日から「火山登山者向けの情報提供ページ」を新設したが、御嶽山以外の全国の主要な火山についても見やすくまとまっている。

次に、講談社が今回の噴火を受けて絶版状態だったらしい本「『Q&A 火山噴火』の全文無料配信を始めたが、これは善い措置で。僕もダウンロードしたので、追々じっくり読んでおきたい。
配信期間は11月末まで。

それから、三浦雄一郎・イモトアヤコのヒマラヤ登山にも同行した国際山岳医の大城和恵医師が不定期で発行しているメールマガジンの5日付で、「火山を登る〜医療的問題」という、火山を登るさいの注意点について触れた。これの更新頻度は(まあ大城医師が多忙だろうから)緩めなのですっかり忘れていたが、ここにきて改めてバックナンバーもしっかり読もうかと。

よく考えたら(いや、よく考えなくても)、ここ数年は特に多くの登山者に大人気の富士山も当然ながら火山なので、たとえ登山者が比較的多いこの山であっても、今後は大城医師が記事で触れたような注意点を、先週から今回の噴火時の生存者への取材から続々挙がっている体験談も思い出しながら強く意識したうえで登る、もし何か起こっても周りの雰囲気に流されずに生還するための行動を条件反射的に取れる感覚を日頃から養うべきなのだろう(今回、避難時に注意すべき対象として噴煙よりも噴石がよく取り上げられたが、主にこの対処法を)。
今後の火山を登るさいの姿勢もこれを教訓に変えてゆかなければ、と肝に銘じたい。


※27日(月)の追記
噴火から1か月経ち、節目の日とな当時の状況に触れる話題がちらほら出てきたが、今後は報道が減って薄れていくだろうなあ……。
16日(木)で今年の捜索が終了となり、年内は57人の死亡という結果に。行方不明者の捜索は来春の雪融けを待つしかない。
御嶽山をはじめ火山の、それでも登山したい人たちのための噴火時への対応策、山小屋や退避場所などの設置も場所を選びながら急ぐべきだと思う。
来月以降に山岳専門誌でも噴火に関する検証する記事は出てくると思うので、山に人一倍かかわっているひとりとして、火山に関するあれこれは引き続き注視したい。

他人事ではないので……

2014-10-03 12:00:00 | 登山
先月27日(土)に、最初はツイッターで正午すぎの早い段階から知った御嶽山の噴火とその後の報道は媒体問わずもちろん注視していて、山好きとしては他人事ではないよなあ、と(今日までに判明している)亡くなった47人の方々と下山できた人々に関する情報や、今後の他所での(噴火の型としてはマグマか水蒸気かにかかわらず)噴火の可能性の話などに触れながら、複雑な気分の日が続いている。
噴火からもうすぐ1週間だが、被害と被災の全容が見えてくるのはまだまだ先のことだろう。

御嶽山は以前から登りに行こうとは思い続けていて昭文社のエアリアマップ(山と高原地図)も持っているが、実際にはまだ未登なので(御嶽山まわりでは11年前に自転車関連の催しで、現在の捜索活動の拠点になっている長野県王滝村の「松原スポーツ公園」とその周辺に一度行ったことがある程度)、僕個人的にはこの山とのかかわりは薄いので登山者や捜索に関して何か意見するのもちょっと違うと思い、状況の変化を静観するしかない。

ただ、噴火後の報道で特に違和感のあったことを1点だけ触れると、そのときに御嶽山を登っていた人たちをすべてひっくるめて「登山客」とよく言い表していたが、登山ツアーなどの受動的な登山形態で、もしくは山小屋や「御岳ロープウェイ」も積極的に利用したりして「お客さん」の状態であった人たちにそれを当てはめるのであればわかるが、そういったものに頼らずに自前の計画と覚悟を持って(わかりやすいところでは富士山と同様に独立峰なので裾野が広い)山麓から能動的に登っていた、「お客さん」よりも身体的・精神的に自立した「登山者」の人たちも厳密な実数は知る由もないが少なからずいたはずで、本来はそのふたつの表現はきちんと使い分けるべきである。
それでも登山していた人たち全体を指す場合も、どちらかと言うと「登山者」のほうが妥当、と僕は思う。

報道を観るさい、より精度の高い客観的な情報として、国土地理院アジア航測の空中写真を特に参考にしている。今後もいろいろ追加されるかもしれないので、こちらも注視したい。

地元による地元のための山頂標識

2014-08-20 23:59:59 | 登山
先の投稿から間が空いたのは単に夏バテで(まあ「家庭の事情」も少々あるが)、でもツイッターとか他所では辛うじてぼちぼち活動しております。こちらの更新が手薄になってすみません。
バテながらも、最近のニュースは良くも悪くも人並みにチェックしており、ここ1週間は沖縄県・辺野古の例の大規模工事に関する調査が始まったり、東日本の山岳遭難が相次いだり、今日の広島市(政令指定都市)の豪雨災害のような報道も気になる……。

そんななか今日知った良い、というか興味深い地元のニュースのひとつに、埼玉県最高峰の三宝山(2483m)の山頂標識が地元の高校生の手によって建て替えられる、というものがあった。
僕はこの山は1995年夏にここより少し南の甲武信ヶ岳(2475m)などの縦走登山の折に寄り道したことがあるが、早めに2回目の登頂を、と思い続けているうちにもう19年も経ってしまった。なぜだろう。
別の報道では来週27日に山頂の設置作業を実施するらしいが、良い機会なので年内に再訪しようかと思い始めた。今年は元々は秩父や奥秩父の山に力を入れたかったこともあったし。と言いつつ、実際には今年は登山らしい登山はまだ2回しか行っていない体たらくなのだが……。

以前から、三宝山よりも(今年は深田久弥の『日本百名山』が発刊50周年やNHKBSの番組でも紹介している『グレートトラバース』の影響でブーム再燃の?)日本百名山の甲武信ヶ岳のほうが圧倒的に有名でそのぶん登山者も多く、そこよりもやや高い県内最高峰なのに奥秩父主脈縦走路から少し外れている位置関係から不遇の扱いだったが、これを機に今後は県外でももっと知られるようになるのかしら。しかし、ただでさえ山頂からの眺望は期待できない言わばマニアックな佇まいの山頂だからなあ……。

まあとにかく、再訪の件はまた口だけに終わらないようにしたいものだ。年内が厳しければ、1年以内に。

夜行日帰りで八ヶ岳南部

2014-08-08 23:59:59 | 登山

昨日、青春18きっぷと「ムーンライト信州81号」を利用して、八ヶ岳南部の編笠山と西岳を登ってきた。夜行日帰りで。

本来は編笠山のやや北の権現岳も含めてテント泊でじっくり行きたい山域だが、数年前からこのあたりで日照時間の長い夏場であればなんとか日帰りできるのではないか? と画策していて、夜行だが今回ようやく実行してみた。マイカー登山であれば比較的ラクに行けるのだろうが、クルマなし人間がJR駅からすべて徒歩で行くとなると、結構疲れた。
ちなみに行程は、始点はJR小淵沢駅で、観音平を経由してふたつの山を登り、下山は不動清水と富士見高原リゾートを経由してJR信濃境駅が終点、であった。半ば往復っぽい縦走みたいな。

それに、日頃の運動不足やら(1月の阿弥陀岳から)7か月ぶりの登山やら久々の夜行列車であまり眠れなくて寝不足だったことやらなんやらで、思ったよりも身体が動かず、反省材料が多くて満足度の低い登山であった。

後日、追記する。



それで、以下が追記。
と思ったのだが、なんか今月は書くのが面倒になってきたので、その代わりに写真を20枚。このように久々に山の景色や動植物をいろいろ見ることができて、ここ数年はこういう時間が減っちゃったのはいかんですなあ、と、またもや1日で300枚以上撮った写真を整理しながら反省しきりである。以前は思わなかったことだが、山へ行く回数が減った最近は山が癒しの対象となっているのもどうかとも少々思うが、このような感情の変化はそろそろ歳のせいなのだろうか……。











































20枚より上の1枚目の写真の補足だが、おそらくここ1年くらいの風雪による自然的な影響なのだろうが編笠山の山頂の標柱の上方にある「2524」の右側の「4」の部分が割れていて、実はセルフタイマーで写真を撮るときに「4」の割れたものがぶら下がっていたのを右手で押さえるというかくっつけるようにして撮っている。今後、補修はどうするのかはわからないけど。

ちなみに、夜行列車で小淵沢駅には3時すぎに着いたが、明るくなるまで駅前でごろんと寝そべって仮眠してから、駅出発は5時30分にして、信濃境駅に下山完了は20時となり、行動時間は14時間30分となった。1日でこれだけ歩いたのも数年ぶりで。
ただ、それだとどうしても寝不足で常に眠かったので、休憩時に登山道の脇で15分ほど昼寝というか居眠りも数回したりして、それらの休憩時間を差し引くと実質12時間くらいか。
日帰りで距離が長くなるとやはりきつかったし、寝不足状態では面白味も半減するので、やはり再訪はテント泊にしたいものだ。

『ヤマノススメ セカンドシーズン』の見どころは

2014-07-10 15:00:30 | 登山
かねてから注目している山アニメ『ヤマノススメ』の2期(セカンドシーズン)放送が昨日から始まったので、もちろん観ますとも。しかも放送時間は15分×2クール(全24話)と昨年の1期から拡大しているので、原作からどのくらい膨らませるのかは楽しみ。これを制作している新進の制作会社のエイトビットの絵柄も結構好き。

僕は今作は、翌日深夜のBS11の放送で観る。と言うのも、1期から主にTOKYO MXで放送しているが、ウチでは昨年からここの受信状況が悪くて録画にも難儀するため。BSのほうがなんとなく映像はきれいな気もするし。というか、最近観ているアニメの大半は完全にBS11頼みである。

それで、原作の単行本も先月発売の6巻まで進み、それらをすべて読んだことを踏まえて特に見どころは(以下、ややネタバレ含む)、登山経験を積んで行く山も進歩してついに最近流行りの? 富士山を目指すという大きな目標ももちろんあるが(アニメのスタッフの一部はロケハンで富士山を登ったそうで)、あおい・ひなた・かえで・ここな、という主要キャラクター4人のほかの新キャラクターも増えて、特にほのかが加わるのが大きいと思う(ウェブサイトのホームページにあるイメージ絵(キービジュアル)の右側の、かえでとここなのあいだにいる黒髪ショートカットの娘)。

ほのかは原作上の設定では群馬県在住でテント泊の単独行および風景写真の撮影を好む我が道を行くものの人付き合いが苦手なタイプだが、山であおいたちと出会ってから4人と登山に行くようになり、4人とは性格的にやや異質のほのかが混ざることによってあおいがどんな登山をやりたいのかを突き詰めるようになる、とかいう人間関係の変化と方向性の模索というあおいの成長を軸とした話の筋は結構面白い。
ほかにも、あおいが登山道具を買うためのアルバイトを始めたりとか部活(登山部)に飛び入り参加とか富士山のあとに行く山とか、原作の4巻以降でネタはいろいろ増えているが、アニメでどこまで描くのかは放送を追ってゆくしかない。

で、放送局によっては昨日から今日にかけての初回を観ると、原作にはない描写がかなり多くて良い意味で“盛って”いて、これはこれでよいと思う。基本的に短いツインテールのひなたがテントで寝るときに髪をおろした原作では見られない姿なんかは新鮮であった(しかも、ひなたの家は庭にアライテントの「エアライズ3」っぽい3、4人用テントを張れたりもして、とんでもなく大きいのはなぜ……)。ただ、昨年の1期は5分×1クールの放送でテンポが良かった早い展開とは違って良くも悪くも間延びしている感もあるにはあるが、それでも独特のゆるふわ感は健在。

ただ、原作で絵よりも文章(特にコラム)のほうで誤字が結構あったりして褒めてばかりもいられないツッコミどころが多いのは相変わらずだが(しかも6巻の絵では、あおいの高校のクラスでまだ衣替えの時期でもないのに制服の半袖と長袖が混在していたりもして、そこは編集担当の仕事の問題……)、アニメのほうも1期の装備面の協力では好日山荘からICI石井スポーツに変わったとか、ソフト面ではBDの廉価版とDVDを来月に発売するとか(制作の資金面のあれこれ)、みたいな大人の事情? も気になるが、しかしまあ引き続き飯能市も積極的に協力している「萌え」とはちょっと違う気がする方向性のゆるふわなご当地アニメを、下半期は存分に堪能したい。飯能にもまた行かなければ。

そういえば、埼玉西武ライオンズは最近はコラボイベントにも力を入れているが(昨年は「あの花」で)、今年は「ヤマノススメデー」が12日(土)にあり、オリジナルグッズの販売もあるそうで。でも僕はそれには行けなくなってしまって悔しいが、強力だった台風8号は明日には太平洋へ抜けて晴れそうなので行ける方はぜひ。
それから、富士山御殿場口新五合目に先日できた「Mt.FUJI TTRAIL STATION」のなかに、今夏限定でヤマノススメ関連の展示もあるそうなので、もし富士山へ行けそうだったら覗きに行きたいものだ。