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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

東武東上線沿線アニメ

2015-03-31 23:59:59 | その他趣味

今クール(1月から3月)はいつになくアニメを観まくっていたのだが、数えてみると今クール限定のものと昨年10月からの2クール(3か月×2)やそれ以上の放送期間のものも合わせると、もちろん昨年末に触れた『ガンダム Gのレコンギスタ』(以下、Gレコ)と『ガンダムビルドファイターズトライ』(以下、GBFT)も含めると全部で、1週間で22本だった。
テレビドラマもいくつか観ているというのに、最近は30分未満のアニメもあるものの、時間にすると週に10時間以上とはホントに観すぎだな……。でも一応これでも“アニヲタ”や“萌え豚”ではないつもりなのだが……。

22作品のなかでも個人的に注目すべき点は、僕の身近な東武東上線沿線がアニメの舞台、いわゆる「聖地巡礼」の場となったことか。具体的に駅名で言うと、『神様はじめました』(2期。以下、神はじ)で川越駅、『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた』(以下、冴えカノ)の一部で和光市駅、あと全話は観ていなかったが『デュラララ!!×2 承』(2期)で池袋駅、の3作品と3か所。

で、上の写真は『冴えカノ』7話で出てきた公園で、聖地巡礼についてよくまとめられている「あにたび -全国アニメ聖地巡り-」というウェブサイトを参考にすると、(左から)波島出海、安芸倫也、加藤恵が円形ベンチに座って夏のコミケ(コミックマーケット)の出展や同人誌に関する話をしているシーンで。
この公園のモデルの、和光市駅南口から徒歩3分で東京外環自動車道そばの「チビッコ公園」は僕が普段から(東京都内へ自転車と電車で出かけるときの経由地としての)和光市へ行くときによく通りかかる、見慣れたどころか見慣れすぎた公園で(東武東上線・東京メトロの下り電車からも見える)、まさかあの、なんの変哲もない公園がアニメの舞台のひとつになるとは、と驚いた。
ちなみに写真の撮影日は26日(木)で、ベンチに囲われた後ろの木は桜なので咲き始めの頃になった(べつに開花時期を狙ったわけではなく、偶然)。
ほかにも5話から7話にかけて和光市駅前の各所を劇中では「和合市駅」の駅前として扱っているが、これは(僕はチェックしていない)原作からこのあたりが舞台のひとつに設定されているそうで。なんでだろう。


5話のラストで、霞ヶ丘詩羽が佇んでいる駅前(南口)。26日撮影。画角もなるべく劇中の画に沿うように狙ってみた。


12話(最終話)の、完成前のゲーム(いわゆる“ギャルゲー”)画面の背景にも使われていた、7話と同じ公園。29日(日)撮影。26日から3日間は気温が高まった影響で桜はほぼ満開になった。ホントはアニメどおりの桜の葉が茂った状態を狙うのであれば、6月か7月が最適なんだろうけど。

でも主舞台の学校は和光市ではなく、東京都豊島区から新宿区にかけての都電荒川線沿線で。そのへんも馴染みのある地域なのよね。


それから、東武東上線からは外れるが、『四月は君の嘘』(以下、君嘘)で西武池袋線と新宿線の練馬区・杉並区・西東京市あたり、『SHIROBAKO』で主舞台はJR中央線・武蔵境駅あたりだが中盤の話数で関越自動車道・練馬ICから嵐山PAへ誤って行ってしまったという小ネタもあり、『ローリング☆ガールズ』では地元が所沢市(しかしストーリーはロードムービー的な展開で西進して広島まで旅した感じ)、と、身近な地域を扱う作品が多かったのは感涙モノであった。
しかし、なぜ同時期にこんなに埼玉県と東京都西部の地域ネタが集中したのだろうか。まあそれが今クールにアニメにどっぷりはまってしまった主な原因ではある。

また、以前も触れたかと思うが、近年はマンガや小説(ライトノベル)のアニメ化が年々盛んになっているが、それによって注目度が高まって掲載誌や単行本の売り上げがさらに伸びて連載中の作品は弾みがつく、という版元もアニメ制作会社もWin-Winとなる? 現象を出版業界目線で注目していることもあり、その興味からアニメを観ているということもある。まあ、好んで読んでいたマンガがアニメ化で絵が動くのが面白そう、という従来の愉しみ方もあるけど。書店のコミック売場でも、その時期の映像化作品の特集を組んで原作を陳列しているところも最近は多いよなあ。

マンガ原作で今クールに観ていたほかの作品で言うと、『ワールドトリガー』、『七つの大罪』、『弱虫ペダル GRANDE ROAD』(2期)、『黒子のバスケ』(3期、週刊少年ジャンプの連載は終了で、結末までアニメでも描くはず)、『幸腹グラフィティ』、『暗殺教室』、が特に注目されていたように思う。
あと、『寄生獣 セイの格率』は旧作で2クールのアニメ化だったが、同時期に実写映画化とともに単行本の新装版も作られたりして今になって掘り起こされたというか再評価されているというのも面白い。今後もこのように(映像を扱う分野で企画を作る・現場を指揮する立場に成り上がった人々が、若い頃に好んでいた原作を掘り起こしたい? という心意気というか私欲から)旧作を映像に引き上げる傾向もしばらく続く気がする。

ただ、『君嘘』の「連載インタビュー」(の原作者・新川直司編以降)にあるが、原作の(月刊少年マガジン)連載とアニメを同時期に終了させるという条件付きの試みもあり、この場合は(近年は常にフル稼働状態の?)A-1 Picturesによる制作は物凄く大変になるのだろうが、作品を儲かるからと安直にではなく大切に扱っていることが放送を観ていてもわかる、ということもある(「連載インタビュー」の立石謙介編で、アニメ化を一度断っていた経緯の話はグッとくる)。このような同時進行ぶりは、僕個人的には『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』以来か。


22本は過去最高なくらい多すぎたので、来月以降の4月クールはもっと減らしたいものだ。と言いつつ、すでに観ようと決めている作品が3月以前からの2クールものも含めて少なく見積もっても13本はあるけど……。
そのなかで埼玉県民としての目玉は、また県内のご当地アニメだが「浦和の調(うさぎ)ちゃん」で、思いっきりさいたま市内というか旧浦和市内限定の舞台設定で、これまたよく知っている地域なのだが、萌え要素は強くても一応観ることは観る。今春からは狛犬代わりに兎のいるあの調神社も「聖地巡礼」の舞台となり、たぶん若い“アニヲタ”が殺到……。

まあとにかく、映像化によって「聖地巡礼」が捗るのは地域(再)活性化の観点からも良いことであるよ。それが地元の、しかもウチの近所でできるようになるのであれば尚更。でも遠方の方にとっては、「聖地」が旅先の一部というか旅の主目的になることもあるよね。今後の旅行・観光業はそういった可能性も考慮すべきでしょう。
例えば『神はじ』は、川越市が市内観光に採り入れているのは一昨年から知っていたが、原作もアニメ1期も観ていないのでピンとこなかったのだが今回の2期を全話しっかり観て、ご当地めぐりの地図にもある名所の頻出ぶりによって県民でも再発見しやすかった、ということもあるし。

ただ、『Gレコ』の26話(最終話)のラストシーンで未来の富士山を扱っていたが、昨年の『ヤマノススメ』(2期)とともにこの日本最高峰が二重に巡礼の場所となった影響で、今夏以降はあまり登山と縁のない男子がさらに多く入山することになるのかな、となると装備はしっかり整えたうえで行ってほしいな、と少々気がかりではある。登山業界関係者は、最近はこのような経緯からの新しい流入もあることを頭の片隅には入れておいたほうがよいと思う。





※ややマニアックな? 補足というか蛇足

以下は本文で挙げた・挙げないにかかわらず、作品を観た方だけがわかればよい限定的な一言二言三言の感想ネタ。
本文では今クールに観たのは22本としたがこれはほぼ全話追っていたもののみで、実は『デュラララ!!×2 承』のように3、4話程度は観たことがあるものも含めると30本近くあったりする……。ホントに観すぎだなあ……。
その22本を1週間の日曜日始まりで順にあえて挙げると、

ワールドトリガー、(ハピネスチャージプリキュア!→)Go!プリンセスプリキュア、七つの大罪、SHIROBAKO、弱虫ペダル GRANDE ROAD、神様はじめました、黒子のバスケ、夜ノヤッターマン、純潔のマリア、ヒーローバンク、GBFT、寄生獣 セイの格率、アイドルマスター シンデレラガールズ、冴えカノ、みりたり! 、君嘘、幸腹グラフィティ、暗殺教室、Gレコ、艦隊これくしょん -艦これ-、山賊の娘ローニャ、ALDNOAH.ZERO(アルドノア・ゼロ)

という感じ。
ほかにも深夜枠ではない全日帯の比較的健全な? 内容の長期アニメでは例えば、ちびまる子ちゃん、サザエさん、クレヨンしんちゃん、ドラえもん、名探偵コナン、なども時間のあるときにたまに観るが、それらは除外している。それでも22本ということで、こんなにアニメに浸かるのは最初で最後にしておきたい……。

そのなかでベスト10を挙げつつ、ツイッターの140字では収まらないその感想などを少々。

1 ガンダム Gのレコンギスタ
もう、なにはともあれ半年間、70代になっても衰えない「富野節」をリアルタイムで堪能できたのが楽しかった。感無量。(近い将来、大人になる)子ども向けなのか大人向けなのか、「正義」とはなんなのかが話数が進むにつれてしっちゃかめっちゃかでよくわからなくなってくる(所属する陣営というか立場によって正義も変わる?)、今年に入ってからの後半も地球から月へ行き、さらに金星へ進んでそこから折り返して地球へ戻るなかでいろいろな陣営が入り乱れる「ごった煮」ぶりは何回も観直さないと理解し難いかも。わざとそういう情報量過多のつくりにしたのだろうけど。ツイッターのハッシュタグによる「実況」も22本のなかで最も面白かった。最近のアニメなど映像作品を盛り上げるうえでの「実況」のリアルタイム反応は今どきの大きな醍醐味だな、とGレコで特に実感した。ちなみに、今年の後半で特に好きだったキャラクターはケルべス中尉で。「実況」では前半によく“ポンコツ”扱いされていたアイーダ姉さんは終盤にいくらか存在感が出てきて良かったね。

2 SHIROBAKO
BSフジで観た。録画に失敗して前半で3話ほど観逃したが、それでも全体の流れというかアニメ制作の実情はよくわかった。今年に入ってからの後半では、16話は小笠原さん(ゴスロリ様)の小笠原道大の打撃フォームとドリームボール、19話のアンデスチャッキー、24話(最終話)で興津さんの松本IC出口から上高地へのドリフト走行、が秀逸であった。新旧問わず他作品のパロディーも多く、そんななかアニメ業界の裏の部分も丁寧に見せる「お仕事アニメ」としての完成度も高い。24話のラストの小ネタ『限界集落過疎娘』(『侵略!?イカ娘』のパクリ?)も本気で観てみたい。ちなみに、主演級の(アニメ同好会の)5人のなかでは後輩ポジションのりーちゃん(ディーゼルさん)がリサーチ等で下支えする感じが特に好き。なお、今クールのアニメで唯一泣けたのは、23話ラストのずかちゃんの敗者復活。あの場面に至る伏線およびシリーズ構成は凄い。「万策尽きた」と「変な話」は、年内いっぱいはアニメ業界界隈、特にコミケで、『艦これ』の夕立の語尾「~っぽい」とともに流行語になりそう。

3 四月は君の嘘
原作は講談社漫画賞(少年部門)受賞というのは知っている、となんとなく聞きかじっていた程度。フジテレビ・ノイタミナ枠での音楽系作品では『のだめカンタービレ』と『坂道のアポロン』の実績から当然良いことはわかるので(それらよりも低質のものを出すわけがないだろう、と信じていた)、それに加えて初回から色使いが良くてまさに「カラフル」な情景が良かった。しかし、かをりの体調が……、という鬱展開へ向けて色が徐々に退色してゆく様子、22話(最終話)のラストでかをりが公生についた「嘘」が判明、というタイトル伏線回収の展開も上手い。今年で10周年のノイタミナ枠で30本近く観てきたが、これはウェブサイトや関連イベントの充実ぶりも含めてベスト3に入る名作だと思う。今クールでは最も音と色の使い方が良かった。近々、まだ試したことのないカヌレを、西武池袋線沿線の洋菓子店へ買いに行きたい。

特にこの3本は、ここ50年だっけ? のアニメ史に残る、それこそ「今どきのアニメなんて」とアニメから離れた(大人ぶっている?)大人にも薦められる傑作である。と断言しちゃう。これらを同時期に観ることができたのはとても幸せなことだ。

4 ALDNOAH.ZERO(アルドノア・ゼロ)
地球侵略ものロボットアニメの新境地、だったのかも。実は2クール目に「デューカリオン」が宇宙に上がって、一方でスレインが仕掛ける火星のいざこざと月の決戦よりも、1クール目の火星側が地球に降りて進攻する、しかもカタクラフトの戦力は圧倒的な差があって地球側は大ピンチ、という絶望感のなかから伊奈帆が秀才ぶりを発揮して活路を見出す、という序盤の大逆転ぶりのほうがワクワク感があって面白かった。物理とか理系に疎い者としては「レイリー散乱」(キヤノンのサイトのほうがわかりやすいかも)のような豆知識も勉強になった。大団円は可もなく不可もなく。志村貴子のキャラクター原案ありきの設定が良く、特に力を入れていたと思われる女性陣もアセイラム姫やエデルリッゾやユキ姉や韻子など、みんな良かった。キャラクターやマシンに関しては(普段はあまり頼らない)ウィキペディアによくまとまっている。そんななか個人的には、マグバレッジ艦長が不見咲副長に対して「不見咲くん」から始まる不見咲が男性にもてないことについて論理的に解く、もてない談義を聴けなくなるのが寂しい。

5 ガンダムビルドファイターズトライ
最終話は4月1日(水)の25話だが、実質は前週でガンプラバトルU-19全国大会は「チーム・トライファイターズ」の優勝で終了している。キャラクター的には前半はギャン子が良かったが、後半はサカイ・ミナトが「トライオン3」を創るくだりや、全国大会決勝前のコウサカ・ユウマとの「昨日の敵は今日の友」的な関係がお子様向けのベタな展開ではあるものの健全で良かった。ただ、「実況」を眺めると3対3のチーム戦とは言いながらも最後に結局は1対1の個の対決じゃん、みたいな戦い方に関する違和感のようなツッコミも多少はわかる。でもそれらをすべてひっくるめて「ガンプラは自由」であることは伝わっていると思う。というか、次々にホントにアニメの作画に忠実なガンプラを売り出してゆく商魂はさすが。

6 ワールドトリガー
実は現在の週刊少年ジャンプの連載のなかで真っ先に読むくらい最も好きな作品なのだが(もちろん連載初回から読んでいて、最初の1か月ですでにアニメ向きの設定だなあと思っていた)、その原作と比較すると作画に難は多少あるものの、キャストが思いのほか豪華メンバーでびっくりでそれが画の拙さを補っている感があり、結局は面白い。最近の遊真のランク戦や千佳の「大砲」を観ても、やはりアニメは絵を動かしてナンボ、ということが“ニチアサ”で改めてわかる。

7 弱虫ペダル GRANDE ROAD
原作を初回からすべて読んでいる者としては、5クールも費やしたがインターハイの(小野田・今泉・鳴子の)1年生編を完結させてくれたのは良かった。1期から、CGではあるが自転車をしっかり描いてくれた点も良かった。作画も安定していた。また、総北対箱根学園の対決が主ではあるものの、異端としての京都伏見・御堂筋を好敵手(ライバル)というよりもスポーツマンシップにあまり則っていない「敵」としてきちんと見せたのも面白かった(しかし御堂筋は尊大な態度と面構えは置いておいて、自転車レースで勝利を掴むことに関しては最も貪欲で純粋なのかも)。1期の「ラブヒメ」のくだり以降の提供バックとエンドカードの悪ふざけは誰の趣味かはわからないが、緊張感のあるレース描写との硬軟のバランスを取るための遊びなのか、と勝手に受け止めておく。できれば、原作のストックができるまでしばらく間が空くのはわかっているので、ひと昔前のアニメのように連載の完結までアニメも追いかけてほしい。ここ2年のアニメ化の影響で原作は1200万部超も売れてきたのは人力移動派としても嬉しい。今夏の劇場版も楽しみ。

8 冴えない彼女の育てかた
原作(ライトノベル)を知らなかったので当初はあまり期待していなかったのだが、本文でも触れたとおりに馴染みのある地域を舞台にしていることもあって、あとは一応はヒロイン役のわりに存在感の薄い加藤の冴えないというか気の抜けた喋りが毎回新鮮で(でも見た目とは裏腹に観察眼は鋭くて勉強家でもある)、結局は面白かった。二次元のゲーム制作を指揮する倫也は置いておいてやはり、加藤、英梨々、詩羽、出海、美智留、の女性陣それぞれ普段の創作(同人誌・小説・ガールズバンド)で方向性が異なる二次元オタクの個性と役割分担の設定も上手い。ちなみに5人のなかで個人的に特に好きなのは加藤だが、現実にあんな娘がいたらめんどくさい(というか、5人全員がそれぞれめんどくさい)。それで実はこの作品の影響で、来月発売予定のPSVita版のゲームも試してみたいと思うようになり、これだけのためにPSVitaを買おうかと先週から考えている。まあこれはゲーム上も背景をホントに僕の馴染みのある場所で描いているのかが気になるのだが。ゲーム機からは20年ほど遠ざかっていたが、PSVitaはメールや電子書籍など別の使い方もあるので、これを機に本気で検討し始めている。

9 夜ノヤッターマン
レパードはじめドロンボー一味の末裔を主役として、ドロンボーとヤッターマン? の善悪が逆転するという斬新な設定だけでもう成功だと思う。しかし旧作とのつながりは薄そうだなあと思っていたが、12話(最終話)でようやくガリナとアルエットがヤッターマンに成る、という展開は良かった。(僕は再放送で観ていた)1970年代の昭和版のヤッターマンとは別の2008年から09年の平成版は全話観ていたので入り込みやすく、そのガンちゃん役・吉野裕行とアイちゃん役・伊藤静がそれぞれ今回もガリナとアルエットの役だったのが伏線というのは薄々感じてはいたけど(オダさまも同様)。というか今クールはこのほかに、SHIROBAKO、弱虫ペダル、GBFT、寄生獣、と吉野の掛け持ち出演作を偶然よく観ていたなあ。

10 幸腹グラフィティ
芳文社の『まんがタイム』系の原作は全然知らなかったが、シャフトの制作とともにシリーズ構成・脚本が『あの花』の岡田麿里だったことも観ていた理由のひとつ。艶っぽい見せ方が得意のシャフトの絵柄が上手くはまっていた。制作で「メシ作監」という斬新な役職があったように、食べ物の絵にはかなり力を入れていた成果も出ていて良かった。この影響で最近、四コママンガの原作を改めて読もうかと思ったりする。川井マコトの絵は上手いのね。ちなみにキャラクターは深夜アニメにも合致する“萌え豚”狙いであざとさ満載の女性ばかりだが、僕は主演級のリョウ、きりん、椎名の三択で考えると断然リョウで(いくら「おばあちゃん子」とはいえ、中学3年生であの艶はあり得ない……)、ほかに好きだったのは露子さん。逆にあざとくなかった2頭身キャラの予告も良かった。そういえばここ数年、講談社・集英社・小学館のような大手の版元に較べると大きくはない芳文社や一迅社の作品の(人気を獲得するための)アニメ化が盛んだが、その貪欲さは悪くない。

全国「山の日」フォーラム

2015-03-30 23:59:59 | 登山

28日(土)と29日(日)に東京都・有楽町の東京国際フォーラムで催された、全国「山の日」フォーラムを覗きに行った。
28日は午後の2時間ほど、29日は午前11時前から(途中で昼食の中抜けはあったが)ほぼ全時間帯、で計6時間くらいか。

これは来年から8月11日が国民の祝日の「山の日」となることが昨年5月に決まり、その啓蒙活動のような、登山業界全体で取り組んだ催しで。先月に知った案内以上に力が入っていることは覗いてみてよくわかった。その大きな証拠が、業界有名人が多く登壇するトーク&ライブとシンポジウムで。ホントに豪華メンバーでしたなあ。
結果、29日午後に(事前申込を経て)出席したシンポジウムDも含めて予想以上に収穫は多かった。当初はミーハーなので単に有名人目当てのつもりだったが、何気にシンポジウムの資料などは今後の仕事にも役立つかもしれない。

2日間のトーク等で実際に見かけた方を(敬称略で)すべて挙げると、田中正人、●田中陽希、片山右京、●KIKI、近藤謙司、野口健、●なすび、花谷泰広、石塚真一、●石井弘之、山本正嘉、●飯田肇、●村越真、であった。あとは、あらかじめ時間の決まっていたトーク等とは別にロビーギャラリーの「はじめての女子山歩き応援ブース」で、四角友里、仲川希良も。地上広場の好日山荘ブースでは(今週が最終回の)『山のぼり☆大好き』にも出演している登山ガイドの加藤智二・荻野なずなの両氏の小さな講座のようなものもあった。
ちなみに、●印は初見ということ。僕はここ十数年で登山業界人の講演やトークイベントは(ミーハーなので趣味的に)人一倍聴いているほうだと思うのだが、それでもまだ見聞きしたことのない方はいるので、その点も今回は大きな収穫であった。

そういえば、今回は聴けなかったが出演者のなかに芸能人の小林綾子が含まれているのは「?」の方も多いと思うが(KIKIは登山専門誌への寄稿や著作で、なすびは東日本大震災後の「エベチャレ」で露出があるので、業界的にもよく知られているが)、『実践!にっぽん百名山』の今月放送分のゲストとして登場したさいに、そこで『おしん』で全盛の? 幼い頃から家族の影響で登山をやっていて登山歴は結構長いという話があり、これは僕も番組で初めて知った。という流れで今回も登壇者のひとりに含まれていたのだろうが、当日はそれを知らない来場者も多かったはずなので事前説明を少しくらい出しておいてもよかった気がする。

まあとにかく、情報的な収穫はあり、業界有名人を多く見かけて眼福でもあり、この催しの来場者も「山の日」を認識できただろうし(もう国の決定事項なので、8月11日ではお子様の夏休みや世間の盆休みとかぶったりしてほぼ無意味云々、とかいう雑言は収束に向かうか……)、単発の催しにしてはおおむね成功だった感がある。
「山の日」を施行する来年も、8月11日の前後で業界的にこのような大きな動きは再びあるのかなあ。

『サバイバル登山入門』は増刷して、そうなると完成度は……

2015-03-21 23:59:59 | 出版・言葉・校正

昨年11月からしつこく触れている服部文祥氏の近著『サバイバル登山入門』は定価がお高いわりには売れているようなので、今月上旬に増刷した。それでこの2刷が、流通しやすい東京都心の書店以外の全国の書店にも、追加注文等でそろそろ全国的に出回っている頃だと思う。

この本の書評や服部氏自ら登場している取材・宣伝的な記事はこれまでに10誌ほど確認したが(登山専門誌では、『山と溪谷』『ワンダーフォーゲル』『PEAKS』『ランドネ』とほぼ網羅している)、ようやく今月になって服部氏の本拠地である『岳人』の15年4月号でも取り上げた。しかも、俳優の瑛太が最近のサバイバル登山(鹿撃ち)に同行した、という体で。
瑛太は『岳人』には12年6月号以来だから2年8か月ぶりの登場だが、宣伝としては当然ながら効果絶大の有名芸能人絡みのこの目玉企画的な記事を出したいがために、本の紹介をここまで密かに引っ張ってきたのね。まあ本を出版するときの、その帯に著者本人よりも世間一般的に有名な人物の感想などを添えた(要は有名人の言葉を借りて説得力を付け加えた)宣伝文句のような「権威付け」としては、(人間関係も)利用できるところは最大限利用しようという意味では至極真っ当な手法ではある。

また、昨年末にも触れた『Fielder』で、先月発売のvol.20にも服部氏が登場していて、となると2号連続か。この「道なき道を行く」という、地形図・コンパスやロープも積極的に駆使して行動するような山岳専門誌とはひと味違う野性的で突っ込んだ内容の特集も興味深かったもので。
ちなみにこの号から、服部氏は自宅で飼育中の鶏に関する新連載「ニワトリのいる暮らし」も始めていて、その挿絵を美大卒の奥様が描いている。つまり夫婦合作のような体の見開き記事になっている。どのくらい続くのかはわからないが、この雑誌としては昨秋から完全に服部氏に心酔したということなのかねえ。

それで、2刷は僕も先週に都内で行きつけの、それに売れ行きも比較的良いらしいジュンク堂書店池袋本店とブックファースト新宿店で確認したが、実は初版から修正している箇所がいくつかあり、結果的には改善されている。
とはいえ初版から全体的な内容に変更はなく、しかし著者の服部氏はじめ制作にかかわった者としては初版のままでは微妙(というか心残り)で増刷の機会に修正できるものならしておきたい、という細部の問題点があるにはあり、僕が昨秋の発売後に指摘した部分も含めて直してある。よって、本の完成度は2刷のほうがやや高い状態だが、まあ「やや」なので大差はなく、瑛太も狩猟免許取得を検討し始めたくらい読み込んでいるという初版でも内容的には問題なし。

書評等はそろそろ落ち着いたので、今後の販促はどうしたものかねえ。そういえば、地域を問わず図書館に入ったという話はほとんど聞かないが(先日、野暮用でたまに行く東京都立中央図書館にあることは確認したが、それ以外では……)、この本の最大の特長である狩猟に関する写真の数々が引っかかるのかねえ……。
今後もこの本に関する何か大きな動きがあればかかわった責任上、随時触れてゆくつもり。

2刷は「確認」しただけでまだ買っていないので、来月後半に振り込まれるはずの(先頃やや苦戦した)確定申告の還付金で買うつもり。最終的にはこの本を少なくとも3、4冊は所有することになるかもしれない……。


※15年3月下旬の追記
そういえば、『岳人』15年4月号は14年9月号のリニューアルから8冊目となって今年から新連載も増えてそろそろ安定してきた感が(ただ、誤植は相変わらず毎号漏れなく目立つけれども……)。それで昨年中は毎月買っていたが、今年からは毎月買うのはやめて特集やほかの記事の興味関心の有無を吟味して買うか否かを決めてゆく一昨年までと同様の形態に戻した。4月号の場合は、瑛太絡みのネタが面白いので買いですけど。

もうひとつそういえば、1か月以上先のことだが新規案件として、5月15日(金)に神保町の書泉グランデでトークショーが催されるそうで。つまり、なにがなんでもここで50冊を売り捌きたいということで……。売れるかな。僕ももう1冊をここで買うか否か、ここで申し込みの枠を(服部氏の話はしょっちゅう聴いている)僕が1枠取ってしまうことの良し悪しも含めてしばらく検討する。

追記の追記。上の5月15日の件だが、この催しの「参加方法」は『サバイバル登山入門』の購入のみかと思いきや、誤解を招きそうな書き方なので28日(土)に店頭で直接確認すると、購入はこれ以外の服部氏の著作でも可とのことで(つまり、安価の新書・文庫でも……)。ただやはり店としては、『サバイバル登山入門』刊行記念の催しなのでこれを買うのが望ましい、とのこと。そりゃそうだ。

「埼玉サイクルエキスポ2015」はちょうど良い規模であった

2015-03-18 23:59:59 | 自転車
10日前に遡るが、8日(日)に、埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催の「埼玉サイクルエキスポ2015」の2日目に行ってきた。この催しは昨年から知っていたが、今年は会期のタイミングが合いまして。
自転車系の催しは久々だったが、会場の規模は数年前に行った千葉県・幕張メッセで毎年11月に開催の「サイクルモード」の4分の1程度と小規模ではあったが、ブースの出展は有名どころが出揃い、試乗コースもスポーツサイクル・シティサイクル・キッズサイクルと棲み分けがきちんとできていて、会場内の催しもいろいろあり、思ったよりも充実した内容で結局は11時すぎから終了時間の16時頃まで入り浸った。楽しかった。



会場の入口。スーパーアリーナのなかに入るのも約3年ぶりか。


会場の東側を俯瞰するとこんな感じ。
会場西側のメインステージで8日には、この催しを間借りした感じで「第3回埼玉クイズ王決定戦」の本戦が行なわれ、決勝を見届けた。出題というか問題読み上げを(「アメリカ横断ウルトラクイズ」優勝経験者でもある)能勢一幸氏が務めていたのも面白かった。埼玉県職員の能勢氏はクイズ業界のみならず県報など県内の媒体にもよく登場するくらいの県内有名人、だと思う。ニューヨークに憧れていたウルトラクイズ世代としては、ちょいと感涙。


出展・協賛団体のブースも、自転車好きであれば大概は知っている主要なところが多く出揃っていて、ホントにサイクルモードと比較しても遜色ないと思う。ただ、各ブースの出展の面積は狭く、目当てのブースは空いている頃合いを狙って計画的に行くほうがよいと思ったけど。写真は、僕も大学時代からの自転車旅の輪行袋とサイドバッグの利用でお世話になっているアズマ産業で。


会場中央のワークショップステージ(右手前)の講座も充実していた。ここで、近年の自転車業界においての才色兼備ヒロイン的な立場の絹代女史(あだ名:きぬえった)も初めて観た。


会場内にはいろいろなゆるキャラもいて、来場者と触れ合いながら鈍足で闊歩していたが、その一部の、右の(とあるブース出展らしい)初音ミク? は置いておいて、左の昨年デビューの「さいたまっち」は初めて観た。
これは前々からの埼玉県の公式キャラクターの「コバトン」と関係が深いのかと思っていたがそれとは出自が異なり、バナナマンの番組から生まれたそうで(この番組は観ていないので具体的なことはわからないが、設楽統が秩父盆地、厳密には皆野町出身だからという影響もあるのだろうね)。それで現在の埼玉県公認のゆるキャラとしてはコバトンとさいたまっちの二枚看板で活動しているので、今後はそのように認識を改めなければ。


会場内で試乗するさいは誓約書の記入と身分証明書の提示が必要。健康保険証でも大丈夫だった。それを通過すると誓約の証拠にもなるこのリストバンド型の試乗パスを着けられるが、これがあれば各ブースの試乗車を、車種を問わず乗り放題になる。


最初に、受付の近くにあったninebotの二輪を試した。一輪もあったが、難しそうだったので回避。僕はセグウェイも含めてこの類の乗り物は初体験だったが、面白い。またの機会があればもっと長い距離を乗り回したいものだ。最近は観光業や、某通販倉庫内の移動や、公園など公道ではない場所での映像作品の撮影でもこの手の乗り物が利用される機会が増えているらしいが、今後はさらに普及するだろうね。


スポーツサイクルの試乗コース。会場全体は景品のあるスタンプラリーついでに小一時間あれば一周できてしまうので、14時頃から16時の終了間際までの2時間近くは試乗車の順番待ちを繰り返してここでいろいろ乗り回していた(その合間にこことは別のシティサイクル試乗コースも1回行ったが)。ここ数年は泊まりがけの自転車旅や日帰り程度のサイクリングは低調なのだが、そろそろその復活のために新しいロードバイクが欲しくなっちゃうなあ。
ちなみに、今回の試乗で最も気になったのは(最近は「サイクリング入社式」が話題の)ホダカのスポーツバイクブランド「KhodaaBloom」で、10万円未満で重量10kg未満のロードバイクとクロスバイクは好感触だったので本気で検討し始めている。地元企業というのも惹かれる要素で。


16時の終了前のメインステージでのエンディングでは、なんか唄ったり踊ったりして盛り上がっていた。


毎秋の幕張メッセは遠いし入場料も取るので手間がかかってしばらく足が遠のいているが、さいたまのこの催しのちょうど良い規模で充分楽しめるし、ウチからも片道1時間程度で行けるくらい近いし、なにより地元の企業や団体が多く参画しているから親しみやすいし、しかも入場無料で良い情報を得ることもできるため、埼玉県民としてはご機嫌ですな。
今後も協賛してくれるところと良好な関係を保ちながら、さいたまクリテリウムとともに末永く継続してほしい催しである。

4年後は、目に見えて交通が改善

2015-03-11 23:59:59 | 東日本大震災

東日本大震災から4年経ち、当然ながら今日の節目の日を中心に前後の数日間は、原発および福島県の風評被害の問題も含めて東北各地に関する報道の量も一時的に増えるのは毎春恒例になってきた。
今日の日中は在宅だったので14時46分前後のテレビ番組を観ていると、伝え方に難のある番組もあるにはあったが、2、3年前に低く予想していたよりも各種媒体が引き続き取材に力を入れていて報道に限ってはまだまだ「風化」はしていない印象で、その点は悪くないと思う。

それで、僕個人的に今年の東北のできごとで最も注目しているのは、昨年の国道6号の全通(ただしクルマのみ)以降の福島県から宮城県の海沿いの交通の改善ぶりで、Yahoo!地図ブログの6日付の記事と地図を改めて眺めてもわかるが、1日(日)の常磐自動車道の全通も特に物流面でかなり好影響と思われる。東京近郊から、仙台までの浜通りの各地を高速道路1本で行けるようになったから。また、今後のJRの運転再開に期待が高まる。

そんななか、クルマなし人間で人力移動とともに公共交通好きでもある僕としては特に、1月末からのJR常磐線・竜田駅と原ノ町駅を結ぶ代行バスの運行が最も気になる。竜田駅は12年9月、原ノ町駅は11年12月に行ったきりでご無沙汰なので、バス利用で近いうちにぜひ。
JR東日本・水戸支社に運行情報があるが、バスの本数は需要がまだわからないから1日2往復と少なめではあるが、(JR列車と乗り換えの接続がないことには目をつぶるとして)運行すること、路線をつなげることに大きな意義があると思う。
10日(火)に政府の、常磐線は3年後までに全線復旧の方針が示されたが、(これまでに本ブログでもしつこく言っていることだが)クルマに乗らない・乗れないから、そして純粋に鉄道を好んで望んでいる人もいるので、こちらも期待したい。

ちなみに、今日の震災関連の報道で最も良かったのはツイッターで知った、(上の実物写真もあるが)今日付の東京新聞朝刊1面の空撮写真で、これもまた東北のなかでも特に国道6号を取り上げた記事に力を入れているので、かねてから東北のなかでも仙台以南の地域を注視している僕としてはとても良い報道である。

さらに地域をもっと絞って4年前から気にしている亘理町も、名産の苺の出荷に関する朗報もあるね。また先日、NHK『鶴瓶の家族に乾杯』で1月中旬に笑福亭鶴瓶と大竹しのぶが巡っていた様子も観て町の近況はよくわかったが、ここもなんだかんだで3年以上もご無沙汰なので早めに再訪しなければ。

現状、もろもろの事情が上手くいけば早ければ4月中に1回行けそうな感じだが、また計画倒れにならないように善処したい。

「山手トンネルウォーク」の報告

2015-03-07 22:00:30 | その他趣味

そういえば、今日深夜の『タモリ倶楽部』でも触れていたが、1日(日)に雨が降るなか、今日の16時に全通した首都高速道路・中央環状線の「山手トンネル」の一部を開通前に歩く、「山手トンネルウォーク」という一般公開の催しに参加してきた。
全国各地で新規の道路(主に高速道路)の開通前にこのように徒歩や自転車で一般開放する催しはよくあるが、僕はその類の催しには今回初めて行ってみた。人力移動派としては地域を問わず常に興味深いのだが、ようやく今回初めて行けるタイミングが合った。もちろん面白かった。

普段はクルマに乗らない人間なので首都高は疎遠だが、仕事やら旅行やらの絡みのバス移動で通行することはたまにあるから、今後も多少はかかわりがあると思うし。ということで、この催しで歩くことのできる五反田料金所近辺の約2.5kmを4時間かけてみっちり観てきた。
大学への通学でよく通っていた五反田という見慣れた土地の大通り(山手通り)の地下で近年、このような大工事が行なわれていたとは、と久々に興奮しながら見回った。

ただ、例によって練り歩きながらいつになく夢中で写真を撮りまくっていると、帰り際にふと気付いたら400枚以上になってしまい(まあ電池交換を1回済ませているので、少なくとも300枚程度は撮っていたであろうことは知っていたけど)、その整理がまだ完了していないので、ここに追記するか月末ネタで改めて出そうかと思う。

開通の概要は、今夜の朝日新聞の記事がわかりやすいか。
ではまた。


それで、遅くなったが追記というか当日の写真の追加。以下に30枚。































































練り歩くと、こんな感じだった。開通に関する催しとは、どこもこのくらい脚色するものなのかしら。でもまあ、貴重な体験だった。