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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

近場の「第1回三芳町クリテリウム」を観戦

2018-05-31 23:59:59 | 自転車

なんか最近は私生活でいろいろあるせいでブログの更新が滞ってしまうが、ネタはいろいろあるのにやる気スイッチが入らないのは写真の撮りすぎか五月病のせいなのかもしれない。10日ほど前から本ブログのアクセス数が(おそらく、栗城史多遭難死の影響で)一時的に伸びたことも把握しているが、その件も含めて後出しでネタをいろいろ追加するかも。


遡って20日(日)に、今月初めにツイッターで知った埼玉県三芳町で開催の「ツール・ド・東入間 第1回 三芳町クリテリウム」を観戦しに行った。
といっても、実際には出遅れて、カテゴリーで言うところの午後の「レディース」の終盤と「エリート」のみになってしまったが。








































主会場とコースは、普段はウチから自転車で1時間弱で行けるところだが、先月から普段使いの自転車が故障中で、そこまで徒歩と電車・路線バスを乗り継いで行くと2時間近くかかってしまった。
鉄道駅から遠く、アクセスの広報も乏しくてそのぶん徹底的に地元向けのややマニアックな雰囲気の催しではあったが、市区町村の町レベルでこのようなレースを催すのは珍しい。今のところは毎年観に行っている「さいたまクリテリウム」や以前に観に行ったことのある「ツアー・オブ・ジャパン」のような大会と比較すると小規模ではあるが、今後も細部を改善しながらゆるく継続できると面白いと思う。

自転車の交通はあまり改善されていないような気が……(仮)

2016-06-30 23:59:59 | 自転車

1日(水)で昨年の、道路交通法の一部改正で自転車の違法行為についても14項目が改めて明示されてからちょうど1年が経った。それに関して各種媒体の報道もあったが、ここではおさらいの意味で一般社団法人全日本交通安全協会のリンクを参照しようかね。報道の一例は朝日新聞の記事を。

で、この1年、その改正によって悪質自転車運転者が対象の「自転車運転者講習」も義務化されたことによって周りの自転車の交通はどう変わったのか否かを、地元をはじめ旅先でも近年たしかに増えている自転車専用レーンを中心に、各地の道路を例年よりも注視してきた。ときには交差点などで立ち止まって路上(といっても歩道)で、小一時間は自転車の交通を(僕の得意な)交通量調査のように観察もしながら。夜間は無灯火かどうかのチェックも含めて。
という、この1年のあまりよろしくない印象について、追記は後日。

上の写真は、18日(土)に東京都清瀬市の「けやき通り」を西武池袋線・清瀬駅から北上した途中のところ。ここからさらに北東にある「旭が丘団地」が主舞台の(その団地に20代後半まで住んでいた)是枝裕和監督の新作映画『海よりもまだ深く』に関する展示が清瀬市郷土博物館であったもので(映画は、僕も幼少期から多少は土地勘のある団地で、特に樹木希林さんの動きが面白かった)、この日はそれを観に行ったついでに自転車レーンも視てきた感じ。土曜日の昼下がりは自転車もそれなりの交通量はあったが……。

「埼玉サイクルエキスポ2015」はちょうど良い規模であった

2015-03-18 23:59:59 | 自転車
10日前に遡るが、8日(日)に、埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催の「埼玉サイクルエキスポ2015」の2日目に行ってきた。この催しは昨年から知っていたが、今年は会期のタイミングが合いまして。
自転車系の催しは久々だったが、会場の規模は数年前に行った千葉県・幕張メッセで毎年11月に開催の「サイクルモード」の4分の1程度と小規模ではあったが、ブースの出展は有名どころが出揃い、試乗コースもスポーツサイクル・シティサイクル・キッズサイクルと棲み分けがきちんとできていて、会場内の催しもいろいろあり、思ったよりも充実した内容で結局は11時すぎから終了時間の16時頃まで入り浸った。楽しかった。



会場の入口。スーパーアリーナのなかに入るのも約3年ぶりか。


会場の東側を俯瞰するとこんな感じ。
会場西側のメインステージで8日には、この催しを間借りした感じで「第3回埼玉クイズ王決定戦」の本戦が行なわれ、決勝を見届けた。出題というか問題読み上げを(「アメリカ横断ウルトラクイズ」優勝経験者でもある)能勢一幸氏が務めていたのも面白かった。埼玉県職員の能勢氏はクイズ業界のみならず県報など県内の媒体にもよく登場するくらいの県内有名人、だと思う。ニューヨークに憧れていたウルトラクイズ世代としては、ちょいと感涙。


出展・協賛団体のブースも、自転車好きであれば大概は知っている主要なところが多く出揃っていて、ホントにサイクルモードと比較しても遜色ないと思う。ただ、各ブースの出展の面積は狭く、目当てのブースは空いている頃合いを狙って計画的に行くほうがよいと思ったけど。写真は、僕も大学時代からの自転車旅の輪行袋とサイドバッグの利用でお世話になっているアズマ産業で。


会場中央のワークショップステージ(右手前)の講座も充実していた。ここで、近年の自転車業界においての才色兼備ヒロイン的な立場の絹代女史(あだ名:きぬえった)も初めて観た。


会場内にはいろいろなゆるキャラもいて、来場者と触れ合いながら鈍足で闊歩していたが、その一部の、右の(とあるブース出展らしい)初音ミク? は置いておいて、左の昨年デビューの「さいたまっち」は初めて観た。
これは前々からの埼玉県の公式キャラクターの「コバトン」と関係が深いのかと思っていたがそれとは出自が異なり、バナナマンの番組から生まれたそうで(この番組は観ていないので具体的なことはわからないが、設楽統が秩父盆地、厳密には皆野町出身だからという影響もあるのだろうね)。それで現在の埼玉県公認のゆるキャラとしてはコバトンとさいたまっちの二枚看板で活動しているので、今後はそのように認識を改めなければ。


会場内で試乗するさいは誓約書の記入と身分証明書の提示が必要。健康保険証でも大丈夫だった。それを通過すると誓約の証拠にもなるこのリストバンド型の試乗パスを着けられるが、これがあれば各ブースの試乗車を、車種を問わず乗り放題になる。


最初に、受付の近くにあったninebotの二輪を試した。一輪もあったが、難しそうだったので回避。僕はセグウェイも含めてこの類の乗り物は初体験だったが、面白い。またの機会があればもっと長い距離を乗り回したいものだ。最近は観光業や、某通販倉庫内の移動や、公園など公道ではない場所での映像作品の撮影でもこの手の乗り物が利用される機会が増えているらしいが、今後はさらに普及するだろうね。


スポーツサイクルの試乗コース。会場全体は景品のあるスタンプラリーついでに小一時間あれば一周できてしまうので、14時頃から16時の終了間際までの2時間近くは試乗車の順番待ちを繰り返してここでいろいろ乗り回していた(その合間にこことは別のシティサイクル試乗コースも1回行ったが)。ここ数年は泊まりがけの自転車旅や日帰り程度のサイクリングは低調なのだが、そろそろその復活のために新しいロードバイクが欲しくなっちゃうなあ。
ちなみに、今回の試乗で最も気になったのは(最近は「サイクリング入社式」が話題の)ホダカのスポーツバイクブランド「KhodaaBloom」で、10万円未満で重量10kg未満のロードバイクとクロスバイクは好感触だったので本気で検討し始めている。地元企業というのも惹かれる要素で。


16時の終了前のメインステージでのエンディングでは、なんか唄ったり踊ったりして盛り上がっていた。


毎秋の幕張メッセは遠いし入場料も取るので手間がかかってしばらく足が遠のいているが、さいたまのこの催しのちょうど良い規模で充分楽しめるし、ウチからも片道1時間程度で行けるくらい近いし、なにより地元の企業や団体が多く参画しているから親しみやすいし、しかも入場無料で良い情報を得ることもできるため、埼玉県民としてはご機嫌ですな。
今後も協賛してくれるところと良好な関係を保ちながら、さいたまクリテリウムとともに末永く継続してほしい催しである。

自転車パンク修理歴約30年で初めての……

2014-11-03 00:30:00 | 自転車

MTBやロードバイクなど趣味・スポーツ用の自転車ではなく、最近の普段使いのママチャリに関することを。

ウチで、一昨年からたまに僕も乗っていたが主に父が日常の買い回りに利用していたヤマハのPAS、つまり電動アシスト自転車のことだが、昨年に父が亡くなったあとはしばらく空車状態だったが、今年の年始あたりから母が継いで乗るようになり、当初はおおむね重量が27kg以上である電動アシスト自転車では致し方ないそれ自体の重さと取り回しに違和感があったものの、最近は電動アシストなしの自転車にもう戻れないくらいにすっかり慣れてしまった(電動アシストのほうを普段乗っている方はよくわかると思うが、特に登坂ですいすい進む感触は何回乗っても面白く、ホントにラクになったよねー)。
が、先週、初めて前輪がパンクした。
しかも、その原因は画鋲が刺さったという古典的なもので、今どきそんなことがあるのか、と金色と銅色の中間みたいな色の安価で一般的なあの平べったい画鋲が1個刺さっているのを取り外しながら、家庭内自転車修理担当の僕としては苦笑しながら前輪のチューブを取り出して修理用のパッチを貼る作業に勤しもうとしたそのとき。

念のために、その画鋲以外の箇所で空気漏れがないかどうかを確認するためにチューブを水に浸けながら一周すると、写真のような線状(V字形?)の漏れが画鋲跡とは別のところで見つかった。
クルマなし一家のウチでは自転車が必要不可欠であるために僕も小学生の頃に父からパンク修理を教わってから30年近く経つが、このような形状の穴は今回初めて見た。まあおそらく、画鋲が刺さって空気が抜けたあとに自転車を引きずってウチに押して帰るときにできた傷の一部なのだろうが、電動アシストだから余計に重いのでこうなってしまうのかもなあ、と勝手に納得した。

で、この穴というか傷ではパッチを複数枚並べて貼っても無駄な摩耗だと判断してチューブ交換に切り替えて、交換用チューブを買いに近所のホームセンターと自転車専門店を巡った。
が、ママチャリでは全国的に供給量の多い一般的な26インチで英式バルブでWO形式の、「26 1 3/8」(通称“ハチサン”)のチューブをふつうに探せばよいのだろうと思っていたが、今回改めてPASのタイヤをよく見ると、これは同じ26インチでも「26 1 1/2」という、“ハチサン”よりもやや太い、しかもパンクに強い肉厚のチューブを採用していて、これがなかなか見つからないこと(PASを取り扱っている店でも在庫がないこと)があるのを初めて知った。結局は5軒目のホームセンターでやや埃をかぶって包装のビニール袋も色褪せていて1、2年かそれ以上はデッドストックだったらしい(新品とは言い難い)税抜1280円のチューブをその日のうちに辛うじて入手できて、交換もその日のうちに終わってめでたし、であった。前輪は後輪よりも交換しやすく、新品チューブがあれば作業は20分程度で終わるのが幸いであった。

ただ、今回の一件で、電動アシスト自転車の需要は今後は(より高齢化社会へ進むことを想像すると)より高まってゆきそうなのに、「26 1 1/2」のタイヤとチューブの在庫量が少ないのはどういうことか、とやや心配になった。
まあこれは、ついでに自転車売場でヤマハ以外のメーカーの電動アシスト自転車のタイヤを観察すると、ふつうに「26 1 3/8」を採用しているモノもあるし、ヤマハにしてもタイヤとチューブを「26 1 3/8」に交換すればよいだけのことだが。

ちなみに、今夏には僕の電動アシストではないふつうのママチャリでも後輪のタイヤの擦り減り具合が酷かったのでタイヤとチューブを同時に交換したが(後輪なので、その交換はスタンドやブレーキも一旦取り外す手間がかかり、前輪よりもめんどくさい)、最近はこのサイズでも「スーパーチューブ」などというやや豪華な名称で肉厚の耐パンクチューブがあるので助かる。交換の手間を考えると今後は、店によっては600円前後で買える通常の厚さの安価なチューブよりも、そこから数百円上乗せしてでも肉厚のチューブを選択するほうがよいと思う。

しかも、先程改めてヤマハのウェブサイトのPASのタイヤに関する説明を読むと、駅や商業施設の駐輪場などで最近どんどん普及している自転車のレール収納に「26 1 1/2」のタイヤでは収まらない、という問題もあることに気付き、ハッとした。
まあそこは駐輪場でもレールなしの箇所に停めさせてもらえるように交渉したりすれば済むが、ヤマハとしては完成車に(耐久性の高い)標準装備として「26 1 1/2」のタイヤとチューブを採用しているのであれば(このサイズは、国内では今はブリヂストンしか生産していないらしいが、ホントのところはどうなのだろうか?)、交換用のそれらも全国的にもっと充実させるべきだと思うが、電動アシスト自転車の需要はまだまだ低い(自転車店も追加注文し難い)ということなのかなあ。それとも、たまたまウチの近隣が在庫薄だったせいなのだろうか。
今回の僕のように、直ちに交換したいのにそれらの在庫が見つかりにくい、という事例は今後も増えると思うのだが、現状のままではちょっと困る。

などと、今回のチューブ交換で改めていろいろな気付きがあったのは収穫であった、と前向きに捉えておく。

今年もさいたまクリテリウムを

2014-10-31 23:59:59 | 自転車

観に行った。今回は15時からのメインレースのみだったけど。
昨年の初回は、初めての開催ということで当日の会場整理の不備や、事後に発覚したさいたま市の大会運営の費用の問題も見られたが、今年の大会名は「2014ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム Presented by ベルーナ」となり、それらの反省も活かされて運営は昨年よりも良かったのではないか、とレース観戦ついでに会場を少々歩いていて実感した。帰宅後にテレビ東京でも生中継していたものの録画も観たが、さいたまスーパーアリーナを貫通させるとかいうコース設定も面白かったし。
詳報は「cyclist.SANSPO.COM」がわかりやすいか。

ちなみに写真は、周回コース中盤のJR線路下のトンネル(アンダーパス)の西側の出入口で、ここから西方への上りが「山岳賞」ポイント争いの場だったりする。基本的に平坦ばかりの都市部のコースであっても、無理矢理に? 山岳賞も本家のツールに倣って設定するのよね。

来年以降もこの国際的なレースをさいたま新都心で継続してゆくのかなあ。F1レースの近年の日本開催がほぼ鈴鹿サーキットに固定されているようにこれの国内開催はさいたま市1か所に固定するのかもしれないが(1か所に固定というと、この前週に栃木県宇都宮市で歴史のある自転車ロードレースの「ジャパンカップ」もあり、これは昨年からはさいたまクリテリウムと日程がかぶらないように1週早めて、つまり現在は2週連続で国際的な自転車レースが関東で開催というカタチに落ち着いているが)、今後は他地域でも開催というか年ごとの巡業制のような可能性も模索することになりそうな気がする。

自転車の左側通行を全国的に啓蒙するには、HKT48を手始めに

2014-01-15 23:59:15 | 自転車
先週、自転車の左側通行の啓蒙に関する話で、福岡県警察がHKT48を起用した動画を制作したことを知ったが、このくらい単刀直入のほうがわかりやすいか。
しかも現在特に勢いのあるAKB48グループの一角が出ることによって、認知度はさらに上がるだろうし。良い方策だと思う。自転車に限らずどの移動手段の人に対しても共通のこのような全国レベルの公的な啓蒙活動はやはり、旬の芸能人を起用するのが最も手っ取り早いからなー。例えばAKBが男子向けとなると、女子向けの場合は(NHK紅白歌合戦の司会も記憶に新しい)嵐にするとか。
福岡県警察を機に、警視庁(→AKB48)も愛知県警察(→SKE48)も大阪府警察(→NMB48)も見習ってどんどん仕掛けていってほしいものだ。というか、大元の警察庁が動けばよいのか(最近、『相棒』をはじめ刑事ドラマの観すぎで警察組織にやけに敏感になっている……)。

今週にあった自転専用レーンや自転車ナビライン関連の記事では、栃木県宇都宮市の結果が興味深いものだったが(ここ数年、宇都宮は全国的にも特に自転車関連の施策に積極的な印象がある)、ほかの地域はどうかねえ。

そういえば、先月1日に自転車の路側帯の右側通行禁止を始めてから1か月半が経過したが、地元でもよく出かける東京都内でも自転車の動きを観察するとたしかに車道上の逆走は減って、僕も自転車利用のときにその輩とかち合う機会は例の処罰のことが認知された影響で減るには減ったが(でも、いまだにかち合う残念な瞬間はあるにはある。先程も地元の駅前を通りかかったさいにアホな逆走男との睨み合いがあった)、その代わりに歩道の通行がむしろ増えたように見受けられる。
車道上の逆走は処罰の対象だが、通行すべき方向が規定されていない(対面通行もできてしまう)歩道に「逃げる」ことによって容易に処罰を免れることができるため、明らかに意図的に車道はまずいからと急遽切り替えて歩道に上がる者が多い。

昨年2月の神奈川県川崎市の死亡事故を追ったことも踏まえると、やはり、そろそろ自転車の歩道通行についても厳罰化を考える時期に来ていると思う。自転車のしわ寄せばかりの歩行者の当然の権利としての、真っ当な通行空間を確保するためにも。というか前々から来ていると思ってはいるのだが。昨日も都心の歩道を歩いていると背後からスマートフォンで通話しながらの片手運転でしかもブレーキも握らず減速もせずに歩行者の間を縫って走るアホ自転車乗りを見かけ、蹴り倒したい衝動を抑えるのに必死だったが、そういう悪行を放置し続けていたらダメでしょう。
母子3人乗り自転車の問題も依然あるし、なんとかならんものかなあ、特に(取り締まりなどの基準を決める立場の)警察官僚がそういう現場で危機感を抱く機会がないと何も変わらないけど。冗談ではなくホントに、事件は会議室の前に現場で起こっているものだ。

まともな自転車乗りには喜ばしい今日からの改正道路交通法で、ホントに自転車の逆走は減るのだろうか

2013-12-01 23:30:59 | 自転車
今日から改正道路交通法の一部が施行されたが、人力移動派にとっての最大の注目点は「自転車の路側帯の右側通行禁止」で、警察庁のリーフレット(PDF)にも罰則付きできちんと明記されている。

で、疋田智氏のメールマガジンも参考に今日はこの法改正に関するネット上の記事をいろいろ読んでいた。以下に09年以降の記事で代表的なもの5つを。

自転車の右側通行はなぜ危ないか(yanok.net)
信号機のない交差点での出会い頭事故(Cycle Eco Project)
違反者続出間違いなし! 自転車の路側帯右側通行で罰金5万円の恐怖(週刊プレイボーイ)
「自転車の右側通行に罰則」新ルール周知へ 静岡県警が街頭指導(cyclist SANSPO.COM 、産経新聞・静岡版)
通行位置の基本(自転車の道路交通法)

ただ、これは「車道」の「路側帯」(歩道が設置されていない道路の、歩道代わりに引いた白線の外側部分)に関してなのよね。でもそれでも自転車の車道上の逆走が激減するはずの好機でかなりの進歩で、まともに自転車に乗っていて左側通行を遵守しているひとりとしてはとても喜ばしい法改正だ。

しかし、2月に川崎市幸区で起こった死亡事故の話でも挙げた歩道上の自転車の通行に関しては、これまでと変わらず容認状態のまま。歩道上で歩行者無視で自転車同士がすれ違っていてもお咎めなし、というふざけた現状も早急に改善すべきである。

また、3月に触れた自転車ナビラインや自転車専用レーンのような「歩道が設置された道路」の「車道外側線」(白線)の外側(左側、路肩)に設けられた通行帯は、現状では自転車の通行に関する道路標識がない限りは単にそこの通行を推奨しているだけで法的な拘束力はないようなので、車道外側線の内側(右側)の通行でも問題ないと。3月の投稿の写真で言うと、青色の舗装の上の通行に固執することなく白線の右側でも通行可、ということ。もちろん(道路を進行方向から見て中央部分か、センターラインが引いてあればそれよりも右側を通行する)逆走の場合はどちらにせよ罰則ありですけど。

ちなみに、警視庁のサイトでは○×クイズ形式で自転車の通行に触れているが、今回の法改正によりQ2の「路側帯」の点が間違ったままなので、こちらも早急に変更してほしい。実際に自転車乗りを取り締まる側の警察が情報提供(と実際の路上をパトロール時の白自転車の通行方法)を間違えてはいけません。なんのための警察なのか。

まあこれで、前々から逆走の自転車にいつも辟易しているまともな自転車乗りとしては、もし今後は(今年も数人と直接対決=口論して時間を無駄にしたりしてめんどくさかった)自己中心的逆走自転車逆ギレ野郎と車道上でかち合っても今回の法改正を盾により強く注意・忠告できるので、今後しばらくは僕もたぶん「3月以下の懲役だっ!!」よりも効果的な「5万円以下の罰金だっ!!」と言う回数が増えるかもしれない。だから、自転車移動のさいに精神的にも随分ラクになると思う(思いたい……)。
でも実は僕は、人命の重さを考えるとその程度の罰則でもまだまだ甘いと感じていて、それぞれ倍増の「6月以下の懲役」と「10万円以下の罰金」でもよいと思っていたりする。さすがに(クルマならまだしも)自転車で10万円も取られるとわかれば、逆走はやめて左側通行を厳守すると思うなあ。

さて、どうなりますやら。明日からの平日、道路上の自転車をこれまで以上に注視してみようっと。
それで、警察庁はもっとマスコミを活用するなりして、今回の法改正の更なる周知徹底に努めてほしいものだ。なぜなら、これは道路という比較的身近な場でヒトの生死に直結する問題だから。


※3日(火)の追記
昨日と今日のテレビ番組を観ると、ニュースでも朝・昼の情報番組でもこの法改正と自転車の通行方法についておおむね結構ちゃんと取り上げていてなにより。ただ、2日のNHKニュースで扱っていた東京都世田谷区での警視庁の啓蒙活動で、自転車を路側帯に誘導していた様子にはがっかりしたけど。基本的に自転車が通行すべきところは路側帯の白線よりも右側、つまりこの映像で厳密に指すと警察官の立ち位置あたりなので。警視庁は何をやっているのだろうか……。
そのさい特に、自転車活用推進研究会の理事長の小林成基氏が啓蒙に奔走している印象。
小林氏は自転車好きのゆるやかな集合体であるチームキープレフトの活動にも深くかかわっているので、これを契機にこの活動がもっと盛り上がるといいなあ。

なお、一昨日からの自転車の通行方法の図解は、たまに覗いて笑わせてもらっているツイッターのサザエbotの1日付のツイートが特にわかりやすいと思う。
でも原則は車道の通行で、まあ路側帯も進行方向左側のみ通行できますよ、ただしそこは歩道代わりの空間なのでそこを通行する歩行者がいる場合は徐行して配慮しながら、という感じで。

自転車交通の問題解決は、今後は裁判よりもADRのほうが手っ取り早い場合もあるか

2013-06-15 17:45:30 | 自転車
そういえば、最近はNHK『あまちゃん』からの流れでよく観る『あさイチ』で、この番組は基本的に女性(主婦)向けの話題が多いなかでたまに交通問題についても取り上げてくれるが、今週は自転車に関するADR(裁判外紛争解決手続)について触れていた。

これまでに僕が聞きかじってきた印象では、ADRは時間的にも金銭的にも裁判を起こすほどでもない日常の生活の問題(いわゆる「ご近所トラブル」みたいな争いごと)の解決で利用されるものなんだろうなあ、という程度の認識だったが、今年からは自転車事故自転車事故・物損事故を専門に扱うところも出てきた、というのは初めて知った。自分により身近な問題にも対応してくれるとなると俄然、興味が湧いてくる。

本ブログでも自転車にまつわる問題や事故(とその可能性)に関することには敏感でしょっちゅう触れるが、今後はもしホントに何か起こったさいはまずはリンクにある事業者でお世話になりそう。
しかしまあ、ADRにするかどうかは最近増えつつある自転車保険への加入の有無や、事故の被害や相手方の対応の仕方というか態度の程度にもよるかも。自転車対自転車とか自転車対歩行者とか、自転車対自動車よりも比較的軽微な事故にはADRで、長期の入通院・後遺症レベル以上の被害の場合はこれまでどおりにいきなり裁判所へ、となるか。
ADRについて、今後もっと勉強する必要があるな。

埼玉県民の僕にとっては、東京都行政書士会、一般財団法人日本自転車普及協会、埼玉県行政書士会、と相談できる窓口が近場に3か所もあるのは幸い。現状の政令指定都市のほかにも、窓口が全国各地にもっと増えて自転車交通への理解の一助にもなるといいねえ。

関戸橋フリマに初めて出店してみた

2013-04-20 23:00:01 | 自転車

昨年10月の投稿でも触れた自転車系のフリーマーケットである“関戸橋フリーマーケット”、今春の開催は例年どおりに4月第3土曜日というと今日だったので、半年ぶりに多摩川河川敷を再訪した。
それで、今回は行っただけではなく、初めて出店してみた。

ただ、自転車関連のモノ限定での商売となると、品数的には僕ひとりではあまり用意できないので、昨年から出店するときには一緒に売り捌いてくれと友人から頼まれていた部品も併せて出品した。
このフリマ、昨秋の投稿にもあるように当日の日の出頃から自然発生的に始まって正午までには出店者も客も徐々に引き揚げてなんとなく終わる雰囲気は、主に週末の公園や公共施設で実施する一般的な有料フリマとどう違うのだろうか、とやや不安だったが、実際にやってみるとホントに自分のペースで適当な場所に店を広げることができるので、思ったよりもラクな展開だった。例年よりもやや寒かったこと以外は特に問題なし。天気は曇りのためか花粉の飛散量も少なくて、助かった。

しかし結果は、(ホントは最も売り捌きたかった)友人から預かっていた新品同様のもし店舗で買うとなると1万円超の部品はまったく売れず、僕が用意したモノと同レベルのもっともっと安い部品や古本がいくつか売れた程度と低調で、結局は売り上げはなんとか1200円は超えて交通費と昼食代は賄える程度に終わった。出品する荷物の大きさ・重さには会場との往復であまり変化はなかったなあ。がっくり。
ちなみに、ここは元々はマニアックな自転車乗りが集まるため、それに対応するには出店する側も、競技でも旅でもなんでもよいからある程度の自転車乗りとしての知識と経験が必要不可欠だろうね。

でもまあ、曇り空の下で朝8時前から4時間程度の出店ではあったが会場の流れと雰囲気はよくわかったので、今後も売り捌きたい自転車モノがいろいろ出てきたらここで再度の出店を、と思う。
今後も4月と10月の開催のこのフリマの動向は気にし続けてゆく。

ようやく浸透するか、自転車ナビラインと自転車専用レーン

2013-03-31 23:59:59 | 自転車

先日、国土交通省が整備する「自転車ナビライン」の東京都心のふたつの試行箇所のひとつ、港区の「札の辻交差点」を視てきた。
これまでは車道外側線だった箇所を、交差点の直近は青色の舗装で自転車の通行帯と明示し、交差点の進入箇所では青色の矢印で進路を誘導している。写真は薄暮時なのでややわかりにくいが、こんな感じ。
ただ、従来どおり? に車道のここではなく歩道を通行する自転車のほうが実際にはまだまだ多く、行ったこのときは帰宅ラッシュ時の歩道の歩行者と自転車が交錯する様子も時折見られた。

まあたしかに自転車乗りの心理を考えると、この地点は時間帯を問わず交通量の多い、しかもクルマの車速も速い国道15号なので、こういった幹線道路ではそれを避けたいのはわかるし、路面の舗装を変えたからといって交差点での自転車を左折車が巻き込む事故の可能性は依然あるっちゃああるし、荷捌きや路上駐停車によって自転車の進路が遮られることも多々あり、浸透するのは当分先なのだろうが、自転車の運転者もクルマのドライバーも、双方の意識の差をこういった注意喚起によって根気強く変えてゆくしかない。

都内のもう1か所の文京区の「千石一丁目交差点」は、この記事がわかりやすいか。近々、こちらの様子も視に行きたい。札の辻のほうも、もっと明るい時間帯、できれば朝の7時台と8時台のラッシュ時に再度視に行かねば。

警察庁のウェブサイトに自転車のルールに関する案内もあるが、自転車専用レーンとともにこのルールももっと浸透してほしいものだ。
自転車ナビラインと自転車の走り方について、青色舗装の自転車専用レーンはここ数年で全国的に徐々に増えているし、実は今月中旬から僕の地元駅前でも都内のその試行に倣ってなのか似たような自転車レーンの整備が見られるようになったので、ほかにも挙げておきたい今月の写真を後日追加する。

以下、追加の写真。
埼玉県新座市の東武東上線・志木駅南口の自転車専用レーンと、東京都江戸川区のJR小岩駅南口(フラワーロード)の自転車専用レーンの写真も併せて出しておく。


●東京都港区、札の辻交差点・続き


自転車の走行範囲を看板で明記してあるが、ここを通過するクルマの車速は大概速いので、1回の通行では読み取れない気がする。毎日のように日常的に利用しているクルマであればわかるのだろうけど。


歩道橋からレーンの矢印というかナビラインを観ると、こんな感じ。ただ、夜間だと今後もし塗装が薄くなってくると、見にくくなるかもなあ。


ここの自転車専用レーンは幅60cmほどと狭い。ゴミも多いし、かなり狭く感じるよなあ。幹線道路でクルマで片側3車線を確保するにはこうするしかないのか。うーむ。


●埼玉県新座市、東武東上線・志木駅南口の自転車専用レーン


こちらは幅1mほどの空間で、随分走りやすくなった。交差点でレーンが途切れても矢印が大きいので見やすい。レーンの延長は300mくらい。


ただ、前々からそうだったのだが、レーンが敷設されても逆走の自転車は相変わらず多い。この場合は逆走+携帯電話使用の2悪。ちなみに、歩行者の斜め横断も多い。横断歩道も3本あるが、写真右側の銀行や駅方面へ急ぐのにそれをやる人が多いのが常態化。


今回は自転車専用レーンとともに「遮熱舗装」というのも併せて行なったそうで、これはよく知らないが夏場へ向けた対策なのかねえ。


上の写真の数日後、「遮熱舗装」が完了すると通常のアスファルトよりもやや明るい灰色に。塗装の厚みは自転車専用レーンとほぼ同じ。


このように進行方向もわかりやすくなった。なのに、逆走する自転車がまだまだ多い……。


注意喚起の立て看板もいくつか新設された。横断歩道・信号前の停止線は、クルマの停止線よりもやや前に。停止線の位置は全国的にはこれとクルマと同じ位置と2通りあって、まだ自治体によってばらつきがあって統一されていない観はある。今後、規格の統一感はどうするのだろうね。


クルマのほうもレーンが新設されたことはまだわかっていないようで、このようにはみ出してくることもよくある。まあこれはそのうち慣れるのか。


レーンが新設されたこの道路の南側にはイオンがあり、そこの出入口付近に人待ちなどで駐停車するクルマが時間帯を問わず多く、このようにレーンをふさがれることもしばしば。


交差点手前の矢印部分も、直進・左折と右折の2車線に車列が分かれる場合はこのように自転車には辛い状況になることはあまり変わらず。道路の元々の幅員を考えると致し方ない。でもまあ青色舗装によって以前よりも車速は抑えられて、多少は注意喚起の効果はあるように思う。


ひとつ前の写真に戻るが、イオン側の駐停車は日中、特に休日は数台連なることもしょっちゅうある。駐車場に入るほどでもない短時間で用件が済む、もしくは駐車料金をケチるためにこういうことをやるのだろうが(しかもイオンの利用ではなく、本来は駅前ロータリーや大通りから一本裏に入った空いている道路でやるべき待ち合わせ・送迎や荷捌きのようなことにも使う輩もいる)、自転車にとっては大迷惑な、この常態化が今後の最も大きな課題か。こういう自己満足の塊のような輩はもっともっと厳しく取り締まって、じゃんじゃんレッカー移動してほしい。


●東京都江戸川区、JR小岩駅南口(フラワーロード)の自転車専用レーン


歩道上が屋根付きになった商店街のような「フラワーロード」は延長600mくらいだが、歩道上からこういう表記が目立つ。


こちらでもタイミングの悪いときはこのように車線の両側で駐停車のクルマもあり、ホントに困る。


小学生くらいの子どももちゃんとレーンを利用していたが(クルマを避ける場合に車道中寄りに膨らむのは仕方ないが)、これはウチの地元周辺ではほとんど見られない光景なので、感動。


立て看板で「同方向」を謳っているのは新鮮。


この道路はホントに注意喚起の看板が多く、ほぼ50mおきに何かしらはある。しつこいくらいに。でもそのくらい徹底しないと、自転車の車道左側通行はなかなか浸透しないのかも。


「一方通行」を謳う看板も、全国的に実は多そうで少ない。良い注意喚起だと思う。でもホントは「自転車ナビライン」のように路面の矢印の標示だけでそれが浸透すると良いのだけど。


まあバス停もあるので、こういうときは仕方ない。


「自転車安全利用五則」の看板も多いが(これは歩道側を向いているということは、歩道を走る自転車向けに設けたものか)、これには道路交通法を違反したときの罰則も明記されていて、文言が直接的すぎるがこのくらいやらないと浸透しないのかも、と僕は肯定的に見ている。


荷捌きでもなんでもないやむを得ない事情でもなさそうな、駐停車禁止の空間に停めるクルマもある。


この道路ではしつこい注意喚起のおかげか、1時間ほど観察しても自転車専用レーン上で逆走の自転車は1台も見ることはなかった、というスバラシイ結果だったが、信号無視は十数台見られた。そこは惜しい。


●おまけ


埼玉県新座市、に戻るが、ある晩の帰宅途中に「遮熱舗装」の作業の様子をちらっと見ることができて、この光景は珍しいなと思ったものでつい数枚撮ってしまった。
まあ「遮熱舗装」はよいとして、交差点手前の小豆色の駐停車禁止ゾーンよりも大がかりな舗装は人手もお金もかかるが、都市部の交通量の多いところでは自転車専用レーンを全国的にもっと推し進めるべきだ。車道左側を青色に塗るだけでも道路はかなり改善されるから。

またもや歩道上でがっかりする

2012-10-29 23:59:45 | 自転車
25日(木)、東京都大田区はJR大森駅から近いカレー店「ケララの風II」へ行く途中に山王商店街を通ると、こういう看板があった。

で、ここの歩道を歩いてみると、自転車の通行が結構多い。車道の交通量もそこそこあるにはあるが、比較的栄えている大森駅の東側よりは少なくて車道の左端も幾分通りやすいと思うけどなあ。まあこの自転車の通行ぶりは全国的によく見られる光景だけれども。
年配の方は致し方ないと思う面もあるが、やはり「徐行」とは言えない「歩行者優先」ではない走り方をする輩も多く、いつものようにがっかりする。

しかも商店街なので買い物で車道側の柵付近に停めている自転車も多く、さらには商店が歩道にまで商品や店の看板をはみ出して並べているところもあり(こういう歩道を塞ぐ常態も全国的によく見かけるが、道路使用許可がなければ厳密には違法行為)、それらが並ぶぶんだけ歩道が狭まっていて歩行者の通行に支障がある箇所も多い。そこに傍若無人の暴走自転車が突っ込んでくるからなあ。

ようやく初訪問の、自転車好きの熱気が特にあるときの関戸橋

2012-10-21 00:00:00 | 自転車

20日(土)、東京都府中市の多摩川に架かる関戸橋で毎年春と秋に行なわれる自転車系フリーマーケット、いわゆる“関戸橋フリマ”に初めて行ってみた。

この催し、公の媒体では告知されずにいつも自然発生的に開かれ、東京近郊の自転車に一家言ある人にはお馴染みで僕も数年前から存在は一応知っていたが、なぜか毎回、悪天や仕事や体調不良(特に春は花粉症のせいで)などでタイミングがことごとく合わなかった。それで今秋にようやく。
今回は単に興味本位で覗きたいということとともに、友人が出店していて観に行きたい、という理由もあった。あとで撮影データを確認すると、上の写真のある位置に(撮影時はどこにいるのかは全然わからなかった)その友人も写っていたりする。ウォーリーを探せ的な。

で、実際に各出店者の主にレジャーシート敷きの上の出品物を覗くと、自転車といっても主にロードバイクの部品を出品している人が多く、僕も使うことはなさそうなフレーム・ハンドル・ブレーキ・クランク・変速機などマニアックな品揃えのところが多かった。なかには自作の完成車を販売している様子も見られた。価格はピンキリでいろいろあり、まあとにかく自転車好きにはよだれものの空間であるね。

しかも天気はスカッと秋晴れで、日中は昼寝にも最適の気温で、正午前までの友人の出店を眺めているうちにホントにうたた寝してしまった。というくらい、温和な雰囲気の会場なのも良かった。
ただ、このフリマに関して検索するといろいろ出てくるが、今春に開催中のマナーに関するちょっとした問題が起こり、僕もその件については小耳に挟んで気を揉んでいたが、今回の開催が危ぶまれたりもしていたようだ。でも結局は当日はそのような問題が再発することはなく、(今春も訪れている友人によると今回は比較的小さかったこともあってか)規模も今回くらいがちょうど良いのではないかと思った。

この開催場所、多摩川の土手に前々から敷設されている自転車道、というか過去の歩行者と比較的飛ばす自転車(ロードバイクに多い)が接触する交通事故発生の影響で路面に減速するように注意喚起する緑色の凹凸の段差を増やしたりもして現在は通行のルールが変更されたことによって歩行者優先の遊歩道みたいになった道からは若干離れた位置なので、写真のようにワーッと自転車がたくさん停まっていてもそこの交通への悪影響はない。

実質は年に2日という限定的な日取りで、開催日も流れ解散的に午前中で終わってしまう感じですでに定着している催しなのだから、今後も春と秋の風物詩として続くといいなあ。

ありそうでなかった、埼玉サイクリングフェスティバル

2010-10-31 03:00:36 | 自転車

2週間前のことに遡るが、「埼玉サイクリングフェスティバル」という埼玉県限定の自転車の催しがあり、覗きに行ってきた。場所は熊谷市の熊谷スポーツ文化公園。

サイクリング大会と、県内の産業と自転車に関する出展や自転車交通の啓蒙活動を県内の1か所に集約したこの催しは今年になって初開催らしいが、今月始めに知ったばかりでうっかりしていた。

で、運良く行けるタイミングがあったので行ってみたら、ゲストも上田清司埼玉県知事をはじめ結構多くて、そこそこは楽しめた。まあ概要はウェブサイトを覗けばわかるか。
こういう催しはこれまでにありそうでなく(全国的には毎年11月に幕張と大阪で催される「サイクルモード」が有名だが)、よくよく考えたら県内にはこの催しにも積極的にかかわっている世界に誇る国内の自転車メーカーのひとつのブリヂストンサイクルがあるし、ほかにも自転車の部品を扱う企業もたしか大阪・堺や東京の下町とともに全国的には多いほうではなかったかな(三ヶ島とかノートンとか)。

まあサイクリングの参加者とトークショーの聴衆を覗くと主に20~50代の男性が多い印象はあったが、家族連れで訪れてお子様も自転車にまつわる様々な体験コーナーもあり、年代を問わずそんなに混雑せずに楽しめる。今後ももうちょい規模を拡大しつつ、定着するといいね。
僕個人的には、県南部に住んでいるためにあまり行く機会のない熊谷よりも、荒川沿いのサイクリングコースも近いさいたま市と志木市の市境の秋ヶ瀬公園あたりで催してくれると幾分行きやすくて助かるのだけど。

ああそういえば自転車とはほぼ無関係だが、この催しへ行くのに合わせて熊谷? に近いところに住んでいるらしい知人のアフロあきら氏とも途中から合流したのだが(今年は東南アジアでの旅というか外こもり? をしていたが、それを終えて数か月ぶりに会った)、普段は二輪車を駆るライダーの印象が強い彼がこの会場にふらっとママチャリで訪れて、自転車とは無縁だろうという先入観を軽く覆された。旅に関する・関しないことすべてひっくるめて、現代日本の交通手段としての二輪車と自転車の共通するところと異なるところは再認識できたのだろうか。

元々は自転車好きの人がさらに自転車を好きになる、のももちろんよいのだが、それよりは普段の生活ではクルマ利用ばかりで自転車との縁が薄い人がこういった催しきっきかけで自転車についてより理解を深められる、裾野が拡がる、つまり自転車的な社会になるための一助の催しとなることを、今後も催すのであれば期待する。

100919、アフリカとチベットの自転車旅話を偶然にも東京と大阪で同日のほぼ同時刻に展開

2010-09-09 06:00:45 | 自転車
なんだか今春から今夏にかけては自分のことは棚に上げっぱなしで他人の告知ばかりしている掲示板のようなカタチになっている本ブログだが、ちょうど10日後に催される、もういっちょ面白い? ものを。
まあ基本的には僕の趣味嗜好に合う催しや、友人知人を含め仲間内がかかわっていることにしか触れないけどね。

具体的には、19日(日)に知り合いの自転車旅話を披露する機会が東京と大阪でそれぞれほぼ同時刻にあって、まずひとつめが04~05年のアフリカ5000km縦断などの実績で自転車関連の催しの主催や講演歴も多い山崎美緒さんのトークが、「NPO法人地球映像ネットワーク」が主催の「世界自然・野生生物映像祭in東京」という催しのいちプログラムとして組み込まれている。まあアフリカ以降も世界各国にじゃんじゃんわしゃわしゃ出かけていて、アフリカに限らず世界的な話になるのだろうけど。
渋谷区神宮前の東京ウィメンズプラザB1ホールで、13時~14時すぎ? くらいまで。無料。定員246名。

もうひとつが、本ブログでも5月に触れたアキオ少年の07~08年のチベットが中心の自転車旅話。 大阪の「風人の家(カジピトゥのいえ)」に招かれて。
昨年できたばかりの、大阪市淀川区西中島の琉球カフェ&バー「南ぬ風(ぱいぬかじ)」の2階で、14時~17時。1000円。まあ料理店での開催なので有料でこのくらいは取るか。定員約30名。
そういえば、アキオ少年はなぜかここ半年間でトークづいていて、これで今年3回目(東京で2回済み)の喋る場が実現した。なんかこの店に旅関連の知り合いがいることもあって、話がずんずん進んだようで。

ああそれで、この2件で僕個人的に何が面白いかというと、知り合いが同時刻にそれぞれ別の場所で喋るということもあるが(前者の東京のほうが時間はやや早め)、その場所というのが大阪出身の山崎さんが東京で、東京出身のアキオ少年が大阪で、それぞれ真逆のアウェイ? の地に登場するということ。このあべこべ感はなんなんだ、と両方の予定が出揃った先月に笑ってしまった。
まあでも、自分の体験を不特定多数の人々に披露できる機会がある、しかもそれに値する話や情報を持っていることは大きな武器で良いことだ。しかも、地平線会議とJACC(日本アドベンチャーサイクリストクラブ)でつながりもあるふたりとも、まだ辛うじて? 20代なのよね。若いっていいねえ。

ちなみに、僕は告知するだけしておいて、たぶん今回は仕事でどちらにも行けない。まだその日の勤務予定がはっきりしていないのよね。まあ、ただでさえ大阪へなんて経済的に無理だし。でも東京のほうだったら行きやすいので可能性はまだ少々あるか。それに、ふたりの伝えたいことは過去に話をそれぞれ直接聴いているし山崎さんのほうは著書も雑誌記事もだいたいチェックしているのでわかるし。

というか、この19日というのはなぜか僕好みの催しが複数かぶっていて、ほかにも自転車関連1、出版関連1、野宿関連1、でつまりこの日に計5件の興味深い催しがかぶっている。なぜ今年はよりによって3連休の中日に一気に集中するのだろうか。うーむ。
なお、最後の「野宿」というのは、最近では2日に渋谷東急本店7階に開店した「MARUZEN&ジュンク堂書店」にも常時在庫されるようになった野宿系ミニコミ誌『野宿野郎』の毎年6月と9月に催す恒例の「のじゅくの日」のことだが、今年は例年と異なり趣向を変えて? 東京都内以外の場所で行なうらしいのだが、その詳細はもうじき公表されるだろう、たぶん。
しかし、僕はこれにも行かないつもり。「のじゅくの日」は06年9月から8回連続で参加していて精勤賞状態だったのだが、今回はあえて外すことにする。だって今、自分の身近なことを片付けるだけで、生きてゆくだけで精一杯なんだもの。

というわけで、ちょっこし気合の入った? 長期間の自転車旅の内情を知りたい方は、どちらかを聴きに行くとよいでしょう。
僕は関西の知り合いは少なくて告知もあまり役立たないかと思うが、もし特に後者へ行かれる方は僕の名前を出すとアキオ少年は何かおまけを付けたりして優遇してくれるでしょう。ぜひ。

自転車乗りを「チャリダー」と呼ぶことの是非

2010-08-13 00:00:00 | 自転車
『BE-PAL』10年9月号のシェルパ斉藤さんの連載「シェルパ斉藤の旅の自由型」は、次男・南歩くんとの九州縦断自転車旅の3回シリーズの最終回なのだが、今月号の冒頭で南歩くんが「チャリダー」と呼ばれたことについて諭すカタチで、斉藤さんがこの表現を嫌う旨が記されている。二輪車つまりオートバイ乗りを一般的に「ライダー」と呼ぶことに引っ掛けて最後の「ダー」を付けることも含めて(「チャリ+ダー」が気に食わないということ)、「チャリダー」を「子供っぽくてセンスのない造語」とばっさり斬っている。

斉藤さんの身近なところでは使う人はいないと続けて書いている「チャリダー」は、僕の身近な、特にここ数年活躍している若い世代の自転車で旅する人にはすっかり浸透しているという印象があり、その感覚の落差にちょっと戸惑ったりもする。僕はそんなに違和感ない表現だと思うし、自転車乗りがライダーに対して迎合や卑下しているとも周りからの蔑称だとも思わないんだけど。
むしろ、登山業界で言うところの「山ヤ」や「沢ヤ」や最近流行りの「山ガール」のように、その分野をさらに細分化して限定的に表す場合に都合が良いし、しかも前向きな愛称というか俗称というふうにも捉えられる。自転車業界でもほかに「マウンテンバイカー」とか「ローディー」みたいな区別もあるし、そのひとつとして自転車で旅する人の総称としての「チャリダー」もあってもよいと思うけどなあ。自転車といっても車種も、ママチャリ、クロスバイク、MTB、ロードバイク、ランドナー、フォールディングバイク、などいろいろあるが(ピストはブレーキ付きならまあいいか。それぞれの車種で最近も旅している知り合いも結構いる)、車種ごとの表現だと面倒なので、旅のときの総称ということでどうでしょう。

ただ、「チャリダー」は多種多様な移動手段のある旅のなかで特に雑誌などの媒体主導で一時的なブームとして流行ることよりも旅人たちのあいだでのクチコミのなかで特に(人力派の旅人に)通じるべき表現であり、あえて自転車で旅している人の旅情やその悲喜こもごもを理解する気も毛頭ない通りすがりのクルマやオートバイによる動力利用の一見さんが「チャリダー」を冷やかし半分で蔑称として軽々しく言い放つような使い方にはさすがに僕も立腹するが、そんなに批判・否定的な見方ではなく愛称として肯定的に見られるのであればもっと世間に浸透してもよい表現だ。
まあ明文化する場合はたしかに軽い表現なので僕もそんなに積極的には使わないし、基本的には本ブログでも自転車が好き、自転車で旅することが好きな人は「自転車乗り」と表記するほうが妥当と判断してそうしているけど(無理矢理に流行らせようとも思わない)、旅人同士の生の会話のなかにはふつうにあってもいいんでないの?

例えばここ数年の日本縦断の旅を見ても、一般的によくあるオートバイ・自転車・徒歩のほかにも人力車や竹馬やリキシャ(日本の人力車が由来の、現在は南アジアによくある自転車タクシー)であえて進む人も出てきているくらいに旅のカタチも多様化しているから(その選択理由や旅の目的も人それぞれ)、その形態を表現する場合の語句も多様化して然るべきで、軽い表現によって敷居が低くなるのはそんなに悪いことではないと思う。また登山に例えてしまうが、現に特に今年に入ってからの「山ガール」ブームの加熱によって爆発的? に登山に傾倒する女子が増えているし(登山初心者の洗練と淘汰はこれから徐々に進み、ホントに続けてゆきたい人だけが残るはず)、そういう今後の野遊びへの理解も含めたもろもろの可能性を考えるとそれと同様に「チャリダー」という表現が生きてひとまず入口が広い状態はアリではないかと。

僕は基本的に斉藤さんの書くものは全面的に大好きで、経済的にはまだ買えない今春発売の『シェルパ斉藤の島旅はいつも自転車で』(二玄社刊)以外の著作はすべて初版で持っているし、雑誌連載も毎号チェックするくらいにデビュー当時から好きな書き手なのだが、ここ数年はこういった排他的な記述もたしかに増えつつあるのも感じていて(現在は中学生以上の2児の父親になって、人生の守りに入った影響もある?)、僕は今回の「チャリダー」否定論には珍しく賛同できない(簡単に言うと大人気ない、という感じ)。

まあ、ある言葉に対しての語感の感じ方というか好き嫌いも人それぞれあるから賛否が分かれるのは致し方ない面もあるけど、大人も子どもも関係なく楽しめる野遊びを体験してそれを書いて広く伝えてゆく立場にあって、しかも近年のその分野の多くの書き手たちのなかでは実働20年超でもうベテランの域に入りつつあって実績・知名度ともに上位に位置する斉藤さんらしからぬ尖った一文で、失礼ながら最近の若い旅人との普遍的な価値観のズレの兆候なのかも、とも感じた。
旅に関しては特に発想で子どもっぽい面もあってよいと思うし(同連載のこの前のシリーズの「北海道のJR駅名しりとり」なんてその好例)、それを嬉々として楽しむ行動とそれをそっくりそのまま明文化する軽妙さがこれまでの斉藤さんの旅の売りだったはずだけど。ここ数年、顎・足・枕付きの取材混じりの「大人の旅」もたまに書くようになった影響もあるのかなあ。うーむ。

ほかの読者、とりわけ現役バリバリの自転車の旅人がこの一文を読んでどう思うのかも気になるところなので、この9月号の連載だけでもぜひ読んでみてちょ。現在の野外業界的にとても影響力のある人の書くことだから、そこそこ波紋を広げそうだなあ。
果たして今後、例えば斉藤さんが旅先で自転車乗りに出会ってしかもその旅人が自ら「チャリダー」を名乗ったりした場合にはどういう反応を見せるんだろうか。

「チャリダー」は旅先での旅にあまり興味・関心のない人との前向きな触れ合いにおいて使うにはなかなか有効な表現だと思うし(初対面の人と打ち解ける場合に、軽い表現が逆に良い方向に作用するのでは?)、実際に好んで自転車で旅している人はそんなに自らのその旅のカタチを卑下することもないと思うけど。卑下するくらいだったらクルマとかオートバイとか別の手段にさっさと乗り換えているでしょう。つい最近も、元々は世界各地を旅するライダーだがそれよりもラクだろうとたかをくくって自転車の旅にも手を出しかけたけれども結局は長続きせず、その旅用自転車(ジャイアント・グレートジャーニー)を他所に売却した知人もいるし。人力で旅するにはそれなりの覚悟と発想の柔軟さが要るものだ。

旅においてのヒッチハイクや耕運機やスーパーカブのような動力利用も結構多い(ついでに挙げるとここ数年は野宿・テント泊とともに宿泊まりも多い)斉藤さんよりも、なにがしかの運転免許はひとつも持っていなくて人力率の高い僕は引き続き「チャリダー」を、移動速度はさらに遅いそれに類似した徒歩の旅人を表す「徒歩ダー」も好意的に使い続けるつもり。