日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

シコンノボタン(紫紺野牡丹)

2023-11-10 07:00:00 | 植物

「シコンノボタン(紫紺野牡丹)」が咲いているのを見つけました。

 

この花の紫色が何とも言えなくて、大好きだったので、戸建てに住んでいたときには庭に植えていました。

最近はあまり見かけなくなったのですが、やっと見つけました。

もう花も終わりに近いのでしょうか、咲いている数が少なくて、ちょっと淋しい気もしました。

もう少し早く出会えれば、鮮やかな紫色の花が木いっぱいに咲いているのが見られたかもしれません。

本来ならばこの花は一日花なのですが、次から次へとたくさん咲くんです。

 

シコンノボタンの特徴は何といってもこの花の色。

そして雄しべも紫色で長く、カールしています。

この花の名前をただ『ノボタン』とだけ呼んでいる場合もありますが、正しくはシコンノボタンなのです。

 

 (お庭の窓口より)

「シコンノボタン」はノボタンという名前で売られていることも多いですが、ノボタンという植物は別にあります。

ノボタンは奄美諸島や沖縄、中国南部や台湾などに自生する植物。

シコンノボタンよりやや小ぶりな花と、紅紫色の花びら、花の中心部分の短い雄しべが黄色くなることなどが特徴です。

対してシコンノボタンはブラジル原産の植物。

ノボタンより少し大きな花と、花のほとんどが濃い紫色になるのが特徴です。

ノボタンはノボタン科ノボタン属、シコンノボタンはノボタン科シコンノボタン属と、属するグループも違います。

園芸で用いられるのはほとんどがシコンノボタンの方です。

 

(ノボタンの画像をお借りしました)

[ノボタン]

 

 


 

「シコンノボタン」

学名:Tibouchina urvilleana

英名:Princess flower、Purple glory tree、 Brazilian glorybush

別名:野牡丹、ブラジリアン・スパイダー・フラワー

科名・属名:ノボタン科 シコンノボタン属

原産地 ブラジル

 

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「ヤマボウシ」、「ソヨゴ」の花と実

2023-11-08 07:00:00 | 植物

数日前の記事で花と実が一緒に見られる植物のことを書きました。

ボケ---冬ボケという種類の花があるので、冬の花と実が同時に見られる

ジュズサンゴ---花の開花時期が長いので、先に咲いた花の実と後から咲いた花が同時に見られる

これらの木は花と実がいっしょに見られる要因があるのです。

 

 ところが、ソヨゴとヤマボウシの木も花と実が同時に見られたのです。

[ヤマボウシ]

ヤマボウシの実ができるのは9月~10月、だから今は実の時期なので、赤い表面がボコボコとしている、サクランボのような実がたくさんできています。

それと同時に花も咲いていました、ちょっと小さい花でした。(実際にはびらのように見える部分は総苞片なのですが)

花の時期は5〜7月なのに・・・

 

そして、同じようにソヨゴも。

[ソヨゴ]

花は数も少なく、中央部分が膨らんで、すぐにでも実に変わりそうな花でした。

ソヨゴの開花期は5~6月頃なのですが・・・

 

夏があまりにも暑く、長かったためでしょうか、それとも別の要因があるのでしょうか?

不思議ですね。

きっと他にもこのように花と実が同時に付いている木や草があるのかもしれません。

 

 

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浅間温泉「菊之湯」

2023-11-06 07:00:00 | 温泉・宿

城下町松本の奥座敷として知られている「浅間温泉」に行ってきました。

浅間温泉は市街からほんの少し離れただけなのですが、レトロな建物が残る静かな、歴史ある温泉です。

温泉宿を選ぶ時、第一に温泉が良いのはもちろんのこと、そしてやっぱり第二には料理が決め手になります。

その結果、浅間温泉での宿は「菊之湯」となりました。

 

最近では温泉に行く時はいつも宿に直行で、途中の観光などよほどの事が無い限りはあまりしません。

ほとんどが既に行ったり、見たりしたことのある場所なので・・・

寄るとしたら途中にある道の駅くらいかな。

ところが今回はあまりに天気が良かったため、『松本城』に寄ってみました。

松本城は去年の夏以来です。

秋の松本城。

黒塗りの「大天守」が青空に映えて、さすがに国宝に指定されるのも納得です。

 

松本城だけを見学して「浅間温泉」へ向かいました。

ほんの10分ほど車を走らせるともう温泉の入り口です。

 

「菊之湯」は伝統的な本棟造り(ほんむねつくり)の宿でした。

本棟造りとは長野県中部~南部地方に伝わる建築様式で、板葺(いたぶき)・切妻造り・妻入りなどが特徴になっています。

玄関前の植え込みではハギ、ムラサキシキブ、シュウメイギク、ミズヒキなどの秋の花が迎えてくれ、暖簾をくぐり中に入るとレトロな空間が広がっていました。

 

建物自体は古い造りなのですが、とてもきれいになっていて、和小物や民芸品などが飾られ、落ち着いた懐かしい、和の雰囲気の宿でした。

通された部屋は不自由なく、すべてが揃っていたのですが、景観は望めません。

街中ですからしょうがないですね。

 

 お風呂のこと 

お風呂は「菊風呂」と「紅風呂」の2つがあり入れ替え制でした。

 

『菊風呂』

2つの菊をかたどった大理石が湯船の中央にありました。

そして湯船の縁はゆるくカーブしているので、その中に体を入れられるようになっていました。

そのカーブの具合がちょうど良くて、とっても気持ちよく、ゆったりと湯船に浸かっていられました。

泉質はアルカリ性単純温泉で、やさしい温泉でした。

湯船の中の菊の花びらには温泉の成分が、白い塊になってびっしりと付いていました。

 

『紅風呂』

菊風呂よりも小さい湯船ですが、外に露天風呂があって、湯船の中を通って外に出るようになっていました。

 

 食事のこと 

この宿を選んだのは食事の評判が良かったからなのですが、正解でした。

食事会場も落ち着いた雰囲気で、料理も季節感が溢れ、品数も多く、味も控えめになっていました。

懐石料理だったのですが、一品一品丁寧に作られ、係の人が運んでくださるタイミングもちょうど良かったので、本当に満足しました。

 

 

この宿は落ち着いた、静かな大人の宿です。

たった1泊しただけですが、温泉・料理・接客とすべてに満足させられました。

 

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琉球朝顔「オーシャンブルー」

2023-11-04 07:00:00 | 植物

朝顔の花の色が変わっていました。

夏場よりも秋の今の方が元気そうに見える「オーシャンブルー」、夏の間は青い花ばかりだったのですが、この数日間にピンク色の花が多くなっていて、ちょっとビックリ。

不思議に思い調べてみました。

 

「真夏の朝のオーシャンブルー」

萎んだ花はピンク色になっていました。

 

「秋の朝のオーシャンブルー」

ピンクの花が多く、紫色の花もピンクっぽくなっていました。

 

オーシャンブルーは花色の変化が楽しめる花で、朝に咲いた青い花が午後になるとピンクに変わるという特徴があるようなのです。

このように変化するのは、花に含まれているアントシアニンという色素が原因のようです。

気温が下がるとアントシアニンのph値が低くなり、それと同時に花の色もピンクに変化するのだそうです。

気温が下がるというのが重要だということが分かりました。

夏の間は朝晩の気温があまり変わらないからなのでしょうか、ほとんどが青く咲いたままで、萎んだ後の花がピンク色になっていました。

秋になって朝晩の気温の変化が激しくなるから、青からピンクに変わりやすくなってのいくのでしょうね。

色変わりしているのが一目で分かるようになりました。

変わるというよりも、最初からピンクの花になっているものが多く見られました。

 

朝顔には同じような花がたくさんあって、区別するのが難しいのですが、オーシャンブルーの特徴を並べてみました。

①オーシャンブルーは多年草(普通の朝顔は一年草)。

②花は明るい青~青みがかった紫色で、花冠の中心部は淡く、時間が経つと赤紫色~赤になる。

③真夏は昼すぎまで咲き、秋になると 夕方まで咲いている。

④開花時期が非常に長く、夏から霜が降りる前まで咲く。

⑤種が採れない。

 

夏に書いたオーシャンブルーの記事です----「宿根朝顔 オーシャンブルー」

※ シュッコンアサガオ(宿根朝顔)、ノアサガオ(野朝顔)は琉球朝顔の別名です。

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ボケ(木瓜)

2023-11-02 07:00:00 | 植物

「ボケ(木瓜)」の実です。

ぱっと見たときに『カリン』かと思いましたが、その場所には確かに「ボケ」の木があって春には花の写真も撮ったことも覚えていました。

こんなに近くでボケの実をまじまじと見たのは初めてでした。

ボケは秋になると5cmほどの香りのよい、黄色い実を付けます。

このボケの実は食べられるのですが、酸味と渋みが強いようなので、一般的には加工して果実酒やジャムとして使われているようです。

 

そして実のなっている木の近くには別の木があって、それが何と花が咲いていたのです。

秋なのにボケの花?

あまり見たことがなかったので、早速調べてみました。

そうしたら、ボケは開花時期が11月頃から咲く種と4月頃から咲く種の2種類があるようなのです。

特に、11月頃から咲くボケのことは「寒木瓜」と呼ばれているとのことでした。

 


 

学名:Chaenomeles speciosa

英名:flowering quince

別名:カラボケ(唐木瓜)

科名・属名:バラ科  ボケ属

原産地:中国

 

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