日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

浅間温泉「菊之湯」

2023-11-06 07:00:00 | 温泉・宿

城下町松本の奥座敷として知られている「浅間温泉」に行ってきました。

浅間温泉は市街からほんの少し離れただけなのですが、レトロな建物が残る静かな、歴史ある温泉です。

温泉宿を選ぶ時、第一に温泉が良いのはもちろんのこと、そしてやっぱり第二には料理が決め手になります。

その結果、浅間温泉での宿は「菊之湯」となりました。

 

最近では温泉に行く時はいつも宿に直行で、途中の観光などよほどの事が無い限りはあまりしません。

ほとんどが既に行ったり、見たりしたことのある場所なので・・・

寄るとしたら途中にある道の駅くらいかな。

ところが今回はあまりに天気が良かったため、『松本城』に寄ってみました。

松本城は去年の夏以来です。

秋の松本城。

黒塗りの「大天守」が青空に映えて、さすがに国宝に指定されるのも納得です。

 

松本城だけを見学して「浅間温泉」へ向かいました。

ほんの10分ほど車を走らせるともう温泉の入り口です。

 

「菊之湯」は伝統的な本棟造り(ほんむねつくり)の宿でした。

本棟造りとは長野県中部~南部地方に伝わる建築様式で、板葺(いたぶき)・切妻造り・妻入りなどが特徴になっています。

玄関前の植え込みではハギ、ムラサキシキブ、シュウメイギク、ミズヒキなどの秋の花が迎えてくれ、暖簾をくぐり中に入るとレトロな空間が広がっていました。

 

建物自体は古い造りなのですが、とてもきれいになっていて、和小物や民芸品などが飾られ、落ち着いた懐かしい、和の雰囲気の宿でした。

通された部屋は不自由なく、すべてが揃っていたのですが、景観は望めません。

街中ですからしょうがないですね。

 

 お風呂のこと 

お風呂は「菊風呂」と「紅風呂」の2つがあり入れ替え制でした。

 

『菊風呂』

2つの菊をかたどった大理石が湯船の中央にありました。

そして湯船の縁はゆるくカーブしているので、その中に体を入れられるようになっていました。

そのカーブの具合がちょうど良くて、とっても気持ちよく、ゆったりと湯船に浸かっていられました。

泉質はアルカリ性単純温泉で、やさしい温泉でした。

湯船の中の菊の花びらには温泉の成分が、白い塊になってびっしりと付いていました。

 

『紅風呂』

菊風呂よりも小さい湯船ですが、外に露天風呂があって、湯船の中を通って外に出るようになっていました。

 

 食事のこと 

この宿を選んだのは食事の評判が良かったからなのですが、正解でした。

食事会場も落ち着いた雰囲気で、料理も季節感が溢れ、品数も多く、味も控えめになっていました。

懐石料理だったのですが、一品一品丁寧に作られ、係の人が運んでくださるタイミングもちょうど良かったので、本当に満足しました。

 

 

この宿は落ち着いた、静かな大人の宿です。

たった1泊しただけですが、温泉・料理・接客とすべてに満足させられました。

 

コメント
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