大きな公園では「サンシュユ(山茱萸)」の黄色い花が満開でした。
鮮やかな黄色は遠くからでもよく目立ちます。
この公園にはサンシュユ、ハナミズキ、ヤマボウシがあちこちに植えられています。
この3種類の木はすべてミズキ科なのでとっても良く似ているのです。
だから冬の時期、花や葉や実などがついていないと木の幹だけを見てもなかなか区別ができません。
でも、こうして花が咲くと一目瞭然、真っ先に黄色い花が咲くのがサンシュユの木だと分かります。
この後、4月~5月にハナミズキ、5月~6月ごろにはヤマボウシが次々と開花するので、それぞれの木の区別が容易になります。
サンシュユは江戸時代に薬用として日本に入ってきたのですが、花がきれいだったので庭木として栽培されるようになったようです。
そして、この木は春と秋の両方に別名があります。
春は鮮やかな黄色い花が咲くので『春黄金花(ハルコガネバナ)』、そして秋にはサンゴのような真っ赤な実が生るので『秋珊瑚(アキサンゴ)』となっています。
[サンシュユの実]
漢字表記の「山茱萸」の茱萸(シュユ)はグミのこと、だからサンシュユの実はグミにそっくりです。
この実の種を抜いて果肉を乾燥させたものが滋養強壮や疲労回復に効果があるようです。
学名:Cornus officinalis
英名:Shan zhu yu
別名:ハルコガネバナ、アキサンゴ
科名・属名:ミズキ科 ミズキ属
原産地:中国、朝鮮半島