一般的にフウロソウと呼ばれる花の品種はとても多く、草丈、花の色やサイズなどさまざまな品種があるようです。
ウォーキング中に4種類のフウロソウを見かけました。
アメリカフウロ(亜米利加風露)
アメリカフウロは北アメリカ原産の帰化植物です。
葉は3~5裂し、それぞれが更に細かく分かれ、葉の縁が赤みを帯びることがあります。
草丈は約20~40cm、全体的に白い軟毛があり、枝分かれしながら横に広がっていきます。
花は花弁5枚の淡いピンク色で大きさは5㎜ほどです。
花が散った後の果実は中央部分が伸びて、熟すと黒くなります。
生命力が強く、道端や空き地など、全国的に広く分布しています。
ヤワゲフウロ(柔毛風露)
ヤワゲフウロはヨーロッパ原産の帰化植物です。
葉は5~9に裂け、さらに浅く切れ込む形をしています。
全体に軟毛が生えていて、質感が柔らかいのが特徴です。
花は淡いピンク~薄紫、花弁は浅く2裂します。
果実は表面に毛がなく、6~9本の横しわがあります。
『ヤワゲフウロの花』と画像検索すると、ほとんどの花弁が深い切れ込みになっていたのです。
[ヤワゲフウロの花(写真AC)]
だから、見つけた花がヤワゲフウロかどうか自信がなかったのですが、『岡山理科大学・波田研』のページに花弁に切れ込みがない花を見つけました。
見つけたヤワゲフウロの花とそっくりだったのです。
きっとヤワゲフウロにもいくつか品種があるのかもしれません。
ヒメフウロ(姫風露)
ヒメフウロの特徴は・・・
花:ピンク色の花弁が5枚あり、紫がかった筋が入ります。
葉:深く3~5裂し、葉の端が赤みを帯びることがあります。
茎:高さ20~40cmほどで、細長く伸び、先端で枝分かれします。
薬草としての利用:『医者泣かせ』とも言われ、リウマチや腫瘍、風邪などに用いられるようです。
特有の臭いがあって、それが塩を焼いた(?)臭いに似ているからと、別名では『シオヤキソウ(塩焼草)』と呼ばれています。
ヒメフウロは開花するとすぐに自家受粉してしまい、1つの花の寿命は2~3日、花が終わるとすぐにタネになってしまうようです。
だからなのか、花よりもタネの方が目立っていました。
アケボノフウロ(曙風露)
アケボノフウロはヨーロッパ、西アジア原産で、日本には園芸用として入ってきました。
比較的暑さにも強く、丈夫な性質なので古くから親しまれています。
草丈20~50㎝。
茎は這うように伸び、良く分枝して、全体に毛が多くなっています。
葉は長さ4~5㎝ほどで、7つに深く裂け、さらに3つに分かれています。
花は直径2.5~4㎝ほどで、ピンク~紅紫色、5枚の花弁には濃い脈が目立っています。
数多くのフウロソウ類はこのアケボノフウロを親元として品種改良がされていると言われています。