月桂樹の大きな木に花が咲いていた。
カイガラムシがたくさん付いているけれど、これは雄花。
月桂樹は雌雄異株。
雌株には雌花、雄株には雄花が咲く。
雌株か雄株かは花を見れば分かる。
両方とも花弁は淡いクリーム色で4枚、雄花には雄しべが8~12本あり、葯の色が黄色のため全体的に黄色い花に見える。
雌花は中央に緑の太い部分を持つ雌しべがあるだけなので、花弁の色が目立ち、全体は淡いクリーム色に見える。
こうして違いを書くとどうしても両方を見て比べたくなってしまうんですよね。
でも、日本で目にする月桂樹の多くは雄株で雌株はほとんどないということになっているらしいんです
ところがあったんです
あちこちの月桂樹を探し回って見つけました。
中央の太い雌しべの色が緑色から赤っぽく変わってしまっているけれど、雄花とは全く違っているのが分かる。
これは紛れもなく雌花。
学名:Laurus nobilis
英名:laurel
和名:ゲッケイジュ(月桂樹)
科名・属名:クスノキ科 ゲッケイジュ属
原産地:地中海沿岸
月桂樹にはいくつかの呼び方があり、日本語では月桂樹、フランス語ではローリエ(laurier)、英語ではローレル(laurel)となっている。
スパイスではローリエやローレルだったりしているけれど、両方とも同じもの。