タンポポには日本固有種と外来種がある。
でも最近は外来種がはびこってしまって、日本固有のものはあまり見ることができなくなった。
その違いは総苞片(いわゆる萼と呼ばれているところ)を見ればすぐ分かる。
セイヨウタンポポ
ニホンタンポポ
比べてみれば分かるようにセイヨウタンポポは総苞片が反り返っている。
それに比べてニホンタンポポの総苞片は普通に上を向いている。
でも最近ではこの二つの混ざったようなものも見かけるようになったので、見分けるのが難しい場合もある。
これは自然交配されたものかもしれない。
こうして日本固有種がなくなってしまうのは寂しい気がする。
変わったタンポポを見つけた。
帯化(タイカ)した茎のもので、これは突然変異や遺伝的な原因、物理的な原因(踏まれるなど)などではないかと言われているが、まだ詳しくは分かっていない。
帯化は石化(セッカ)とも言い、キク科、アブラナ科、ナデシコ科などの植物にもよく見られる。
タンポポに似た花
ブタナ
外来種で、タンポポモドキという別名がある。
花茎には葉が無く、途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつける。
葉はロゼット状となっている。
ハルノノゲシ
帰化植物で、葉には刺があるが柔らかい。
葉は茎を抱き、中に空洞がある。