熊本県山都町にある水路橋として日本で一番大きな橋。
対岸にある白糸台地は水の便が悪かったため、どうにかして水を送れないかと、対岸にある白糸台地に水を送るために江戸時代に造られたアーチ型の石橋。
橋の上部には通水管が3本通してある。
その通水管は、石をくりぬいて並べ、それらを漆喰で継いで造ってある。
そしてサイフォンの原理を応用して水をくみ上げ対岸に送水している。
時々放水するのは通水管に詰まった堆積物を取り除くために行なわれている。
毎週土日に観光放水が行われていたが、現在は震災後の工事中のため放水禁止・入場禁止となっているらしい。
その昔、この橋は教科書に載っていた。
一度は行ってみたいと思っていた。
単に田んぼの真ん中にある橋だと思っていたが、とんでもなかった。
ダイナミックで、重厚感があった。
また放水時の迫力もあり、その時は虹が架かっていた。
接着剤やゴムなどない時代に石と漆喰だけで水路を作り上げ、わずかな高低差の土地に水を送った技術は相当高度なものだと思う。
当時の職人さんの苦労が偲ばれる。