シーギリアロックに登ってみた。
シーギリアロックはスリランカの世界遺産に登録されている。
200メートルのほどの高さの岩山で、その上には、5世紀ころのカッサパ1世時代の宮殿・要塞跡がある。
入場料を支払ったところから、遠くにシーギリアロックを見ながらしばらく広い公園のような場所を歩いた。
回りには壕が張り巡らされていて、当時はここにワニを放していて外からの敵の侵入を防いでいたらしい。
岩山の下に着いてから1000段とも1500段とも言われている岩でできた階段を登った。
この階段の幅が狭かったり広かったり、高さもまちまちで登るのに大変だったが、所々に広い場所があって、一息つくことができた。
このように大きな岩の間の狭い場所などもあった。
やっと岩の階段を登ったと思ったら次は人工のらせん階段が待っていた。
このらせん階段は狭いので一列になって登らなければならない、この日は土曜日だったため学生や観光客が多く、下からどんどん人が来るので、ただひたすら足下を見ながら登った。
回りは網が張ってあったので景色も見られたのだが、景色を楽しむどころではなかった。
そして途中でやっと「シギリヤレディ」を見ることができた。
写真は禁止。
このフレスコ画を見たくて来たのだが、とにかく次から次へと人が登ってくるので、ゆっくりと見ている暇もなく上へと押しやられてしまった。
岩山を3分の2くらい登ったところにライオン広場があった。
ものすごく大きな石造りのライオンの足だけが残っていた。
宮殿の守り神だったという。
この上部には頭もあったらしいが残っていなかった。
ここからはさらに思いっきりきつい階段を登らなければならなかった。
ライオンの足の間からまた階段が続いている。
今度は一方通行のため、上から降りてきた人とお互いに励まし合ったりしながら登った。
そしてやっと頂上に着いた。
高い場所なので眺望が良く、下には一面の緑の森が広がっていた。
絶景を堪能してから宮殿跡を歩いてみた。
広くて、プールの跡などもあったが、建物は一切残っていなかった。
宮殿について
5世紀後半、カッサパ王は庶子だった。
本当ならば王位は継げないのだが、父親を殺して、無理矢理王位に就いてしまった。
そこで自分もいつ復讐されるか分からないため、この岩山の上に宮殿を造って、敵から身を守っていたらしい。