沖縄本島には多くの城跡があり、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された。
全部を回るのはとても無理なので、その中でよく知られている城跡を回ってみた。
今帰仁(なきじん)城跡
北部にある今帰仁村の「今帰仁城跡」は海を見下ろせるダイナミックなスケールの城跡で、万里の長城のような堅牢な石造りの城壁が続いていた。
また、カンヒザクラの名所としても知られていて、訪れた時がちょうどその開花時期だったので、濃いピンクの花が満開で城跡を彩っていた。
勝連城跡
沖縄の城の中でも最も古いといわれる勝連城跡。
12世紀ごろに築城されたとか。
一般的に城は小高い山の上にある、ここも同じで下の駐車場からきつい坂道と石段を登って一の曲輪(くるわ)に到着した。
広場となっていた一の曲輪に大パノラマが待っていて、金武湾、中城湾を望むことができた。
座喜味城跡
読谷村にある座喜味城跡は、築城の名手として名高い護佐丸が、15世紀初頭に建立した城跡。
ここもなめらかな曲線を描く城壁の上を歩くことができた。
沖縄最古といわれる優美なアーチ門などがあり、こちらの城壁の上からは東シナ海が一望できた。
石積みにも様々な技法があり、ここでは主に「布積」という方法で石が積まれているが、他にも「相方積」や「野面積」といった技法も見ることができた。
園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)
ここは守礼の門の少し先にある。
竹富島出身の西塘(にしとう)によって造られた。
国王が首里城を出て各地を巡る際に道中の安全を祈願した拝所で、石門の背後が御嶽となっている。
世界遺産に登録されていてるのは、この「園比屋武御嶽石門」と「首里城跡」。
首里城跡とは地下の遺構に当たる城跡のこと。
残念ながら首里城の正殿や北殿は火災に遭ってしまったが、それらは世界遺産ではない場所。
世界遺産の部分である首里城趾の方はどうなっているのかは調査中らしいが、無事であって欲しい。
こちらの園比屋武御嶽石門は離れているので大丈夫だと思う。