goo blog サービス終了のお知らせ 

Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

2014年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2014年12月31日 20時50分14秒 | ホーム・シアター(ソフト)


毎年恒例の「2014年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」です!

※2014年に発売され、購入したBlu-rayソフトを中心にベスト10を構成しています。
 このため2013年以前に発売され2014年に購入したものは入っていません。
 ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。
 

過去の記事はこちら
「2013年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2009年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」


第1位 Blue Is the Warmest Color
(邦題:アデル、ブルーは熱い色) 



2013年カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞作。
本来、監督のみが受賞する最高賞=パルムドールですが、主演のアデル・エグザルコプロス、レア・セドゥも異例の受賞で話題となりました。女性同士の恋愛映画とあって、シャイなWaraにとって劇場での鑑賞は敷居が高く断念。その代わり無修正な北米版をインポートしました。

「運命の出会い」には”ひとめぼれ”という形態もある。高校の授業で教師が言ったその言葉に捕らわれたように、主人公アデルは道ですれ違った、髪を青く染めた画学生エマに心惹かれる。そして、偶然入ったバーで再会すると、たちまち恋に落ちてしまうが・・・。

当然の事ながらその手のシーンは存在しますが、あくまでも恋愛映画の範囲内であり、官能的というよりもむしろ美しい。エマ役のレア・セドゥは「美女と野獣」の美女ベル役が記憶に新しい美形ですが、Wara的にはアデル役のその名もズバリのアデル・エグザルコプロスの何気ない仕草にも垣間見える美しさに惹かれますね。所謂”ひとめぼれ”ってやつですかね。
テーマである”ブルー”が随所に使われているのも印象的で監督の拘りが感じられます。


第2位 グランド・ブダペスト・ホテル


ヨーロッパ随一の超高級ホテル=グランド・ブダペスト・ホテルの“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)が、自分に掛けられた常連客殺害の容疑をベルボーイ見習いの少年ゼロ・ムスタファの協力で、危険をかいくぐりながら晴らしてゆく・・・
レイフ・ファインズ、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、エドワード・ノートン・・・その他豪華キャストが送るミステリー、サスペンス・テイストなコメデイ。時代に合わせた画角(スタンダード、シネスコ、ビスタ)の変化は、ミエミエなマニア受け狙いですが、敢えてCG色を薄めたミニチュアな特殊撮影は、アナログ的美術でとても好感。でも、ラストはチト切ないかなぁ。


第3位 ゼロ・グラビティ(原題:GRAVITY)3D&2D ブルーレイセット

邦題である「ゼロ・グラビティ」=無重力を表現する映像ばかりがクローズ・アップされる本作ですが、臨場感溢れる無重力空間の映像はあくまでも物語のスパイスであって、主題(テーマ)はそこにある訳ではありません。「最愛の娘の死」が生み出す心への重力=GRAVITYに苦悩する女性エンジニア(サンドラ・ブロック)が、宇宙空間での事故で無重力の世界に放り出されますが、本能によって生への執着を取り戻し地球に生還するという物語。劇中では”転生”を表現する幾つもの象徴的なシーンがその証という事でしょうか。宇宙船のドッキングベイでの膝を抱えて丸くなる場面は胎児を思わせますし、ラストの地球に生還するシーンでは出産を連想させるポイントが多数あります。これはSF映画とは呼べないなぁ。サンドラ・ブロックの熱演はとっても良かったですが、ジョージ・クルーニーはさらにイイ!最高ですね。いい味出してる、でも幻だけど。

本作は劇場鑑賞前にドイツ版Blu-rayをインポート。改めて劇場鑑賞後に日本版3DのBlu-rayを購入。「何やってんの!」(by じゃ~ま)


第4位 鑑定士と顔のない依頼人


偏屈な天才オークション鑑定士が、なかなか姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄される・・・劇場鑑賞時は2014年の第一位か?とも思っていましたが、Blu-rayによる家庭劇場鑑賞では印象がやや後退してしまった。結末は理解できるが、もう一ひねりが欲しかった。なんせ、ジュゼッペ・トルナトーレ監督で、曲者のジェフリー・ラッシュが百戦錬磨の天才鑑定士を演じてるんですから。


第5位 マディソン郡の橋


世界中で大ベストセラーとなった同名小説の映画化で、中年?老年?男女の不倫を描いたものですが、劇場公開時から賛否はありました。特に、世界中を旅する独身のカメラマン=ロバート・キンケイドを演ずるクリント・イーストウッドの当時の年齢が65歳とあって、あり得ないとか気味悪いとか、イーストウッドに恋愛という題材は扱えないとか・・・随分とヒドイ言われ方もしてましたねぇ。しかし、Wara的にはイーストウッドの年齢を感じさせないカッコよさは不変ですし、情熱や衝動を抑えた本作の細やかな演技は巧いとしか言いようがないと思っています。
泣かせるシーンが多い本作ですが、終盤の雨の中で家族と生きる道を選び、別れを選択するフランチェスカ(メリル・ストリープ)の切ない表情は泣けます


第6位 スター・トレック イントゥ・ダークネス 3D&2Dブルーレイセット


シャーロック・ホームズ現代版である英国ドラマ、その名も「シャロック」で日本でも人気上昇中のベネディクト・カンバーバッチが、スタートレック史上最強の敵”カーン”を演じてますが、スーパーサイヤ人並みに強くてカッコイイのよ、これが。クリス・パイン以下レギュラー陣が完全に喰われてますわ。


第7位 キャプテン・フィリップス


ソマリア沖で海賊の襲撃に遭い人質に取られたコンテナ船の船長リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)が米国海兵隊・殊部隊“SEALs”に救出されるまでを描いたサスペンス溢れるドラマ。実話を基にしているため緊迫感やリアルさはピカイチな映画ですが、どこか米国万歳が見え隠れして鼻に突く点がマイナスポイントかな。


第8位 ホビット 竜に奪われた王国 エクステンデッド・エディション


「ロード・オブ・ザ・リング」の前日談に当たる三部作の真ん中。スター・ウォーズでいうところのEPⅡに相当。前三部作に思い入れが深いWaraとしては、世にもオトロしいドラゴンはすんごく良いのだが、全体的に重々しさというか、物語の厚みが不足しているとかは感じます。まぁファンタジーとしては及第点かなぁ。


第9位 オール・ユー・ニード・イズ・キル 3D&2D ブルーレイセット


トム・クルーズ主演の今回も手塚治虫チックなSFアクション。漫画的だと思ったら、原作は日本の漫画だそうな。何度もリセットしてやり直しってとこは、手塚治虫の「ザ・クレーター」第12話「大あたりの季節」を思わせますね。まぁ、ゲーム感覚でお楽しみください。


第10位 ピクニックatハンギング・ロック HDニューマスター<コレクターズ・エディション>

1900年2月24日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たち数名が忽然と姿を消した・・・オーストラリアで実際に起こった事件の映画化ですが、わかり難いというか、神秘的というか。まぁ、出てくるおネェちゃんは美少女揃いなのでランクインですな。


2013年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2014年01月31日 15時55分38秒 | ホーム・シアター(ソフト)


昨年と同様に今年もアップが遅れていました!しかも、大幅に・・・。

では、「2013年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」です!

※2013年に発売され、購入したBlu-rayソフトを中心にベスト10を構成しています。
 このため2012年以前に発売され2013年に購入したものは入っていません。
 ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。
 

過去の記事はこちら
「2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2009年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」


第1位 「第三の男」

「ベスト・ワンの映画は何ですか?」と聞かれると、躊躇なく答えるのが本作「第三の男」。
小学五年生のときのNHK教育テレビの放送が初見だが、以来 変ることがない生涯のベスト・ワン映画。これまで、国内版のLD(レーザー・ディスク)二種類、米国版LD、国内版DVD、米国版DVDをそれぞれ一種類ずつ所有しているため、一つの映画で実に五種類のソフトを購入したことになる。そして、今回のBlu-rayソフトは六種類目。少し入れ込み過ぎか?

物語は、第二次大戦後のウイーンを舞台に、親友ハリー(オーソン・ウェルズ)の交通事故死に疑問を持った作家ホリー(ジョセフ・コットン)が、ハリーの恋人アンナ(アリダ・ヴァリ)とともに事件の真相を追う・・・
光と影が織りなすコントラストの妙と地下下水道に響く靴音がサスペンスフルな物語を一段と際立たせる。撮影の構図と効果的な照明の使い方による映像美、テンポ良く展開するストーリーは、40年以上もWaraを魅了し続けている。そして、ヒロイン演じるアリダ・ヴァリが実に良い。偽造旅券での入国と恋人の死による不安げな表情、徐々にホリーに心開き一瞬見せる可憐な仕草、有名な長いラスト・シーンで、ホリーを完全黙殺する凛とした美しさはWaraにとって永遠のものとなった。また、この映画は観たことはなくても、CM等で広く使用されている有名なチターのメロディを知らない人は少ないのではないかと思う。エビス・ビールのCMといえば、「ああアレか」と思い当たるのではないだろうか?
※「第三の男」とは、交通事故死に立ち会った三人の男探すが三人目の男が誰かわからない
というところから。




第2位 「トランス」

意外な結末に賛否が別れそうだが、二回、三回と視聴を繰り返すことにより、伏線とともに隠された秘密と結末の必然性が浮かび上がってくるようで、家庭劇場(ホームシアター)向けの一作と言える。男女三人を中心に、盗まれた名画を巡って物語は展開するが、虚実が入り混じる混沌、錯綜したストーリーはミステリアスかつスピーディで、かなりクール。主人公サイモン役のジェームズ・マカヴォイ(ウォンテッド)は、後半に意外な怪演を見せるが、怪優ヴァンサン・カッセルは、物語序盤の迫力ある演技を除いて役不足な感は否めない。
また、ヒロイン=エリザベス役のロザリオ・ドーソンは、ボカシ無しの観音様的な体当たり演技で頑張ってはいたが、キャラが少し違うような・・・。目をそむけたくなるような暴力シーンもあるので、お子様には見せられまへんでぇ。国内版Blu-rayは2014年2月発売なのだが、日本語字幕、日本語吹替入りのドイツ版が2013年12月発売。一足お先にゲットン!・・・した甲斐はありました。




第3位 「女と男のいる舗道」

ジャン=リュック・ゴダール作品の中で一番好きなのが本作。若い頃、アンナ・カリーナ演じるショート・ボブの娼婦ナナは、やたらカッコ良く魅力的に見えたのだが、(もちろん今でも魅力的だが)年月を経て改めてじっくりと鑑賞すると、その無邪気な無軌道ぶりに妙な後ろめたさを感じる。大人(オヤジ)になったのだということなのだろうか・・・。全篇に流れるミシェル・ルグランの音楽が、哀れで悲しすぎる結末をより悲しくさせている。「何のために生まれて 何のために生きるのか わからないまま終わる そんなのは嫌だ」文章にすると哲学的な響きを持つ「それいけ!アンパンマン」の主題歌の一節がふと頭をよぎる。




第4位 「ジャンゴ 繋がれざる者」

血飛沫 飛び交うタラちゃん(クエンティン・タランティーノ)テイストのマカロニ・ウエスタン。同じくタラちゃん作品「イングロリア・バスターズ」でオスカー(助演男優賞)を獲得したクリストフ・ヴァルツの存在感溢れる演技が素晴らしい。本作で再び助演男優賞獲得は当然か。




第5位 「レ・ミゼラブル」

同名の舞台ミュージカルが豪華なキャストで映画化。セリフが全て歌、それもアフレコなし=撮影と同時録音のLive感も話題になった。ファンティーヌ役 アン・ハサウェイの意外な歌唱力と、あまりの不幸さ加減が、オスカー選考委員の琴線に響いたようで、助演女優賞を獲得した・・・確かに感動の大作であり、世界中で大絶賛されるのも頷けるのだが、何度も鑑賞するとかなり疲れる。




第6位 「ヘンゼル&グレーテル エクステンデッド・バージョン 」

みんな知ってるグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」(お菓子の家)の後日談でコメディ要素も随所に見られるアクション・ホラー。大人になったグレーテル=ジェマ・アータートンの美しさ色っぽさがステキだが、最近 大人し目な役が多かったファムケ・ヤンセン(96時間)が、ゾンビのようなオトロシイ魔女役で好演。「アンダー・ワールド」シリーズや「ブレイド」シリーズがお好きな方にオススメ。
2013年のWaraシアター稼働率 第一位!




第7位 「愛と哀しみのボレロ 」

クロード・ルルーシュ監督の3時間にわたる大作だが、複数家族・複数世代の波乱の人生が展開するため、内容はかなり分かりにくく、クライマックスの舞踏シーンを除いて評価がかなり分かれるようだ。Wara的にはオーディオ・ビジュアルの世界に引き込んだきっかけとなったのが本作であり、思い入れも大きくランクイン。今回のBlu-ray化にあたっては、”(修復された)映像と音楽の融合”の見事さを改めて実感することになった。




第8位 「サスペリア2」

イタリアンホラーの雄ダリオ・アルジェント監督の代表作。
「決して一人ではみないでください」とは、本作劇場公開時のコピーだが、サスペンス・ホラーというジャンルであり、それほど後は引かない。むしろ現代の国産ホラー(リングや呪怨)のほうが、はるかに怖いし、深夜、一人では観れないと思う。




第9位 「オブリビオン」

手塚治虫チックなSF漫画にありがちな設定で、話の筋や先の展開はミエミエなのだが、不思議と心惹かれる一本。荒廃した地球の景色など、映像美には一見の価値がある。主人公はクルーズじゃなくてもよかったかも。




第10位 「バンド・オブ・ブラザース Blu-rayコンプリートBOX」

スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが、「プライベート・ライアン」の後に製作した、映画ではない全10話のTVドラマで、日本ではWOWOWで放送された。2009年にBlu-ray化されたが、すぐに廃盤となり再販されるのをてぐすね引いて待っていた。リアリティ溢れる戦闘映像とケレン味を廃した演出で、ドキュメンタリー映像を観ているような錯覚さえ覚える。




2013年 WaraシアターのBlu-rayコレクションはようやく300タイトルを超えました。増殖ペースは年60タイトルほどになりますが、DVD時代の半分のペースです。いよいよ財力の低下を感じますわ。2014年はどうなることやら・・・ですわ。



2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2013年01月28日 20時43分45秒 | ホーム・シアター(ソフト)


これもアップが遅れていました・・・・・恒例の「2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」!
※2012年に発売され、購入したBlu-rayソフトを中心にベスト10を構成しています。
 このため2011年以前に発売され2012年に購入したものは入っていません。
 ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。
 また、今回より映像系機器にソニー製の40インチ液晶テレビを導入して、
 ようやくフル・ハイビジョンでのベスト10選びが可能になりました。
 三管プロジェクターもいよいよ終わりを告げるのでしょうか・・・。


過去の記事はココ
「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2009年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」

毎年購入できるBlu-rayソフトの枚数が減少しつつあるが、何とかベスト10を決められる
レベルにある。新作映画のBlu-rayは、3~4千円台と高額なため、映画館で観て
気に入った作品、世間の評価が高いものを中心に購入しているが、旧作については
多くが1枚1,500円~2,500円の廉価版で登場してくれているおかげで、安心して
購入ができる。ランキングに旧作が多いのはこのためではあるが、魅力的な新作映画
が少なくなってきているのも確かだとも言えるだろうか。

第1位 「裏切りのサーカス」 コレクターズ・エディション

現実離れしたアクション・シーンばかりが目立ち、内容が希薄になりつつある、
老舗の某スパイ映画とは一線を画した、リアリティ溢れる正統的スパイ映画?
2位の「ダーク・ナイト ライジング」とで、かなり迷ったが・・・。
邦題の”サーカス”とは、某スパイ映画と同じく英国諜報部=MI6のことだが、
原作者がその英国諜報部出身という真面目な”ハク”が付いている。
1980年頃の東西冷戦下におけるソ連の二重スパイ=”もぐら”捜しが、
スリリングかつサスペンス・フルに展開してゆく。派手なアクション・シーンは
まるでないが、非常に面白い謎解き劇となっている。
派手さがないのが、逆にリアルな印象を持つのだろう。
演じるのは、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ジョン・ハート・・・等々、
クセ者・・・もとい実力派ぞろい。”狐と狸の騙し合い”的な演技合戦を楽しもう。
ただし登場人物が多いので、一回の視聴ではかなり難解な内容だ。
オススメは、まず日本語吹き替えでストーリー展開と人間関係を追う。
二回目で、所々に張られている巧妙な伏線を確認しつつ、唸りながら視聴。
で、三回目はオリジナル音声(英語)と日本語字幕で役者達の演技に感嘆しよう。

Ps. コード・ネームはモチロン”00”(ダブルオー)ではありません。





第2位 「ダークナイト ライジング」

監督:クリストファー・ノーラン、主演:クリスチャン・ベイルのバットマン三部作の三作目。
前作の「ダークナイト」が遺作となったヒース・レジャーのサイコな演技が、今も強烈な
インパクトを持って脳裏に焼きついているが、ヒースが生きていれば、間違いなく本作にも
出演していたはず。そうなれば、こちらが一位だったかも・・・。
ここでも大好きなゲイリー・オールドマンが出演しているが、Wara的にはアン・ハサウェイの
ヒップ・ラインのほうが気になる。(ウソ)





第3位 「死刑台のエレベーター」

ようやくBlu-ray化された、25歳のルイ・マル監督のデビュー作にして
ヌーヴェル・ヴァーグの傑作。ジャンヌ・モローの美貌とマイルス・デイビスのトランペットが、
クールで緊張感溢れる極上のサスペンス映画に昇華させている。
発売されているDVDのクオリティが低かったため、これまでNHKのBS放送録画とサントラCDで
ガマンしてきたのだが、本盤は非常にキレイに修復されて、満足のゆく愛蔵盤になった。
待ちに待ったが、待たされ甲斐があった!
最近、阿部寛 主演でリメイクされたが、残念な内容でオリジナルの偉大さが改めてわかる。
まぁ、決して阿部寛や吉瀬美智子の演技が悪いわけでないのだがね。





第4位 「ドラゴン・タトゥの女」 DXコレクターズ・エディション

スウェーデン発の世界で800万部?(ウィキペディアでは800万部になっていますが、
本の帯には6,000万部と書いてありました)の売り上げのベストセラー「ミレニアム」三部作の
一作目の映画化。スウェーデンでは既に三作とも映画化(視聴済み)されていて、
本作は一作目のハリウッド・リメイク版である。
オリジナル版はかなり過激でエグイ印象があったので、監督=デビッド・フィンチャーの
本領発揮かと、劇場視聴ではかなり身構えた記憶があったが、本作はややソフトな感じで
肩透かしぎみか・・・R15+ですから、こんなもんでしょうか。
主演のダニエル・クレイグは某スパイ映画の主人公に見えて仕方がなかったが、
上手く演じていた。敏腕ハッカーの調査員リスベットを演じるのはルーニー・マーラ。
フィンチャーの前作「ソーシャル・ネットワーク」にも出演していたが、今回の体当たりな
演技には驚かされる。まぁ、最後はカワイくなっちまってたけど。





第5位 「トーク・トゥ・ハー」

第10位の「私が、生きる肌」と同じく、ペドロ・アルモドバル監督作品。
2012年は過去のアルモドバル作品の中から「抱擁のかけら」、「ボルベール <帰郷>」、
「バッド・エデュケーション」、そして本作 「トーク・トゥ・ハー」がBul-ray化された。
その中で一番のお気に入りが、この 「トーク・トゥ・ハー」である。
”眠れる美女”二人をめぐる”純粋な愛情”と”異常な愛情”。二つの愛はどちらも真摯なもの
であるが故に、結末は実に切なく悲しい。”異常な愛情”の犠牲になった”眠れる美女”の
一人であるアリシア役のレオノール・ワトリングが実に美しく、その身勝手な愛情には
怒りすら覚えるのだが、最後に見える 幾条かの光が、この映画の希望の光となる。
初見の折に、「ひょっとしたら、この監督は”ゲイ”ではなかろうか?」と思っていたが、
この勘は当たっていた。(爆)
あとは、「オール・アバウト・マイ・マザー」のBlu-ray化を切に願う。





第6位 「パリ、テキサス」 コレクターズ・エディション

ヴィム・ヴェンダース監督のロード・ムービーの傑作。
同監督作品では、「ベルリン天使の詩」もBul-ray化されたが、ナスターシャ・キンスキーが
大好きなWaraはこちらをランクイン。公開当時は結構感動した覚えがあるが、
こんなに淡々としてたっけ?でも、最後に登場するナタキンはやっぱべっぴんさんやなぁ・・・。
ちなみにタイトルの”パリ”はフランスのパリではなく、テキサス州のパリのこと。
ハイビジョン・リマスターされた本Blu-rayは、テキサスの空の青さと荒野のコントラスト感が、
目に沁みる。「バクダット・カフェ」のBlu-rayも丁度、こんな感じがしたが、Blu-ray化の
恩恵を感じる、とてもイイ仕事である。





第7位 「パルプ・フィクション」

正調 映画オタクのクエンティーン・タランティーノ監督 二作目にして、カンヌ国際映画祭の
最優秀作品賞受賞作。いくつかのオムニバスが、順序と時系列を越えて
一つの結末に集合して終息する構成は、さすが”オタク”と唸ってしまう。
また、一作目の「レザボア・ドッグス」と同じく、数々の薀蓄を下世話な話で披露する
演出も楽しい。

この映画を見るまでは、すかした演技のジョン・トラボルタは嫌いな俳優の一人だったが、
本作によって見方が激変した。まぁ、決してトラボルタの中年太りに親近感がわいた
わけではない。あと、マクドナルドで”チーズ・ロワイヤル”は注文しませんけどぉ・・・。





第8位 「イングリッシュ・ペイシェント」

第69回アカデミー賞では9部門でオスカーを獲得した、多くを語る必要がない名作。
戦場という特殊な環境の中で、燃え上がる激しい愛と、慎ましやかに進行する恋。
二つの恋愛が見せるコントラスト描写がいい。
そして、それぞれの恋愛を演じる二人の女優=クリスティン・スコット・トーマス、
ジュリエット・ビノシュが美しい。





第9位 「インディー・ジョーンズ」 コンプリート・アドベンチャーズ

みんな知ってる、冒険活劇の代表選手。
ジョージ・ルーカス製作、スティーブン・スピルバーグ監督の夢のタッグが話題となった
本シリーズだが、主演のハリソン・フォードの当たり役にもなった。
LD(レーザー・ディスク)時代に散々見倒した本シリーズだが、改めてBlu-rayで観ると、
当時の思い出が甦る。随分と年をくったなぁ・・・(ポロリ)
4Kプロセス・スキャンによるハイビジョン・マスタリングという最新技術の恩恵は、それほど
感じさせないが、「レイダース 失われた聖櫃」の聖櫃を取リ出すシーンで見える
”CP3O”と”R2D2”はハッキリと確認できる。





第10位 「私が、生きる肌」

ペドロ・アルモドバル監督の問題作。
人工皮膚開発の権威としても知られている世界的な形成外科医が、交通事故の大やけどが
原因で亡くなった妻にそっくりな美女を自宅に監禁する。非常に秘密めいた設定に、ぐぐっと
引き寄せられる。そして、「イイ女やなぁ」と思っていたら、とんでもない”どんでん返し”が・・・。

医師役アントニオ・バンデラスの出演作を観たのは「ファム・ファタール」以来で、久々だったが、
かつてのセクシー男優も随分とオッサンになったなぁ、と。
それにしても、「この監督はやっぱり”ゲイ”だ!」と、改めて思った。





第10位 「メン・イン・ブラック」 トリロジー

「メン・イン・ブラック」、「メン・イン・ブラック 2」の二本に最新作「メン・イン・ブラック 3」を
3Dバージョン と 2Dバージョンを別ディスクにし、さらに特典ディスクを付けた
5枚組BOX仕様。Waraシアターは 3D には対応していないが、そろそろ準備か?
にしても最新作の画質は最高!やね。






2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2012年01月03日 22時34分44秒 | ホーム・シアター(ソフト)

年が明けて最初の話題はこれ!「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」!
※ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。

第1位 「わたしを離さないで」


第2位「英国王のスピーチ」の感動を軽くいなしてしまう衝撃作。
他人に臓器を提供するためだけに生かされる存在。現実にはとてもあり得ない話だが、主人公にどっぷりと感情移入してしまうWaraにとっては、文字通り決して手を離すことができない、重たい作品となった。三人の主人公の逃れられない運命と、その光なき未来の残酷さを思うと、遣り切れない悲しみや切なさに今でも心が支配されてしまう。また、演じるキャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、三人の俳優たちが良い。特にキャリー・マリガンの抑えられた演技で、淡々と運命を受け入れる表情がつらく悲しい。
また、原作の世界観やリアリズムが損なわれることなくできていると思っていたら、原作者のカズオ・イシグロ(日本生まれの英国人作家)が制作指揮を執っていた・・・なるほど。
購入日に3回連続の視聴、通算でも10回はいったか・・・当然の1位。


第2位 「英国王のスピーチ コレクターズ・エディション」


うっかり劇場公開を見逃してしまってのBlu-ray購入だったが、「わたしを離さないで」に出会わなければ、文句なしの1位。英国王:ジョージ6世を演じるのはコリン・ファース。「恋におちたシェイクスピア」で憎たらしい貴族を演じたり、「ブリジット・ジョーンズの日記」でシャイな弁護士を演じたり、「シングルマン」でゲイの愛人を亡くして失意の大学教授を演じたりと、元々色々な役を上手にこなせる役者だと思っていたが、王位継承に関わる兄との確執と吃音症の苦悩を見事に演じた。
また、コリン・ファースや彼を支える言語聴覚士を演じたジェフリー・ラッシュが上手い事は分かっていたが、王妃役(エリザベス1世)のヘレナ・ボナム=カーターは、最近のハリー・ポッター・シリーズやティム・バートン・カラーから一転しての献身妻を好演。「眺めのいい部屋」以来の好印象で思わぬ収穫か。
ラストの開戦のスピーチは感動的、見るべし!!

第3位 「山猫」


イタリア貴族の末裔であるルキノ・ヴィスコンティ監督が、滅びゆくシチリア島の貴族(山猫の家紋)を描いた作品。若き日の美貌のアラン・ドロンが出演している。また、とことん修復されたフイルムが、次世代フォーマットでマスタリングされたこともあって、マニア間でかなり話題となった本作であるが、フルハイビジョン非対応のWaraシアターの三管PJではイマイチ本領を発揮できず。しかし、ラストの舞踏会の豪華絢爛な衣装は一見の価値あり。
それにしても、洋画のパッケージ・ソフトで定価7,560円とは、がめつい東宝もビックリの高額さ。もっとも、コアな講買層(いわゆるオタク)をターゲットにしているアニメや邦画もかなり高額ではあるので、仕方がない部分ではあるが・・・。

第4位 「太陽がいっぱい」


こちらは、アラン・ドロンの出世作。ここでも若き日のドロンの美貌を堪能できるが、役どころそのままに役者としての野心が感じられる強烈な視線(目力)がいい。高画質なハイビジョン映像で甦った本作だが、ディスク容量の関係なのか著作権の関係なのか、故野沢那智の日本語吹替えがないのだけが残念。


第5位 「恋人たちの予感」


最近は泣かず飛ばずのラブコメの女王メグ・ライアンを初めて知った作品。当時、所属していた金沢映画サークルの月例会作品(タイトル失念)と同時上映だった映画で、メインの映画よりもこっちらのほうが断然面白かった記憶がある。若いメグはとってもキュートで魅力的。その後の評価が高かったエピゴーネン的なラブコメとは、一味違う面白さがある。また、全編に流れるJazzyな音楽も良い。(ハリー・コニックJr.)センスのない邦題よりも原題の「When Harry met Sally・・・」がしっくりくる。


第6位 「ブラックスワン」


前評判が高かったので、視聴前の期待も高かったのだが、それとは裏腹に低調な評価となった。原因は序盤のうちに展開と結末が読めてしまう伏線にあるのだが、このあたりの演出には少々ガッカリ。本作でオースカーを獲得した主演ナタリー・ポートマンの役作りは見事だったが・・・。


第7位 「地獄の黙示録 3Disc コレクターズ・エディション」


ベトナム戦争の狂気を描いた映画は多いが、Waraシアターでの稼働率が一番高いのは、この「地獄の黙示録」。冒頭のウイラード(マーティ・シーン)の酩酊状態から最後まで観る者を酔わす。ワーグナーをバックにしたヘリコプターからの地上攻撃のシーンがあまりにも有名だが、今のCG全盛時代では到底得ることができないリアリティがここにはある。


第8位 「ヒア アフター」


冒頭に東日本大震災を思わせる大津波のシーンがあるため、日本での劇場公開が中止となった残念なイーストウッド印。齢を重ねると死後の世界とか霊魂とかが気になるのは、洋の東西を問わぬのか?イーストウッドに丹波哲郎を見た。佳作を続けてきたイーストウッドだが少し疲れてきたか?


第9位 「アンノウン」


ヒッチコック的”巻き込まれ型”サスペンスかと思いきや、意外な展開を見せるサスペンス・アクション。クワイ・ガンジン=リーアム・ニーソンの親父アクションも「96時間」ほどの派手さはないが、板についてきた感じ。悪くない!


第10位 「エイリアン・アンソロジーBOX」


エイリアン・シリーズ4作と特典映像を6枚のディスクに収録し、フェイス・ハガー(エイリアンの幼生)をレリーフで象ったBOXに納めたコレクターズアイテム。例によって異常に高い国内版はスルーして、半額以下のイタリア版をインポート。日本語字幕、日本語吹替えありで、国内版とまったく同じ仕様でオトク。


第10位 「ジュラシック・パーク アルティメット・トリロジー」


1作目から、はや20年近い歳月が流れているのだが、当時のCGによる恐竜の動きには度肝を抜かれた記憶は新しい。アニメ以外で子供と一緒に観た最初の映画(DVD)であるのも思い出深い。これも、高い国内版はスルーして、半額以下で日本語字幕、日本語吹替えありの英国版をチョイス。

第10位 「スター・ウォーズ コンプリート・サーガ BOX」


作品自体の魅力やソフトのクオリティは満足なのだが、もう一ひねり欲しい・・・・。



2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2011年01月12日 23時39分36秒 | ホーム・シアター(ソフト)

昨年と同様、今年もこの時期はこれ!「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」!
※極力ネタバレしないようにしてますが、力不足?の場合もありますので悪しからず了承願います。

DVDが産声を上げたのは1996年、我家にDVDが導入されたのは翌1997年のこと。以降コレクションの対象がBlu-rayに変わった一昨年までは、年間100タイトル程度のペースでコレクションは増殖し続けてきた。しかし、昨年2010年は、構造的な財政難により、購入ペースが大幅なダウンとなり、新作、旧作あわせて約40タイトル程度の純増となった。

そんな中で、年間ベスト10を新作映画のみで語ることは困難となったため、新旧の垣根およびジャンル(映画のみに限定しない)を取っ払った形でのランキングとなった。


第1位 「用心棒/椿三十郎 クライテリオン・コレクション」(米国盤 2枚組)


”世界のクロサワ”の「用心棒」と続編の「椿三十郎」の2作品をパッケージ化したお買い得品。これは米国盤だが、国内盤は東宝から発売されている。こういったモノクロ作品のほうが、Blu-ray化の恩恵がハッキリとわかるようだ。最近は時代劇そのものが少なくなったが、娯楽時代劇はさらに希少。何度見ても飽きない面白さ。
「桶屋!棺桶二つ・・・いや、多分三つだ!」シブイ・・・シブすぎるぜ。



第2位 「インセプション」
「マトリックス」的というか「攻殻機動隊」的というか、監督:クリストファー・ノーランらしい本作だが、賛否は分かれるかも。Waraは初見の「メメント」以降、ノーラン作品は好き。


第3位 「インビクタス / 負けざる者たち」
安心のイーストウッド印。毎回、ハズさない作品を創るクリント・イーストウッド監督には驚嘆するばかりだが、本作はチョット説教臭いので3位。2010年は南アフリカの年だったが・・・。


第4位 「ノッティングヒルの恋人」(英国盤)
版権の関係なのか、いつまで経っても発売されない国内盤に業を煮やして、英国盤(日本語字幕入り)をインポート。ジュリア・ロバーツ出演作の中で一番好きな映画で、DVDでは20回以上は観ている。無粋な日本語吹き替え(戸田恵子、井上純一 元夫妻)が入っていないので絶対買い!ちなみに、”じゃーま”はヒュー・グラントのファンだ。


第5位 「スタートレック(2009年)」
トレッキー(熱烈なスタートレック・ファン)ではないWaraでも、ニヤリとする楽屋落ちが多いので、楽しい一本。若き日のクルーは、それぞれに面影のある役者をキャストしているが、カール・アーバンのDr.マッコイはよく似ていて、これまたニヤリ。


第6位 「第9地区」
アパルトヘイト宇宙人編・・・やっぱり2010年は南アフリカ年だった。


第7位 「SALT(ソルト)」(独国盤)
アンジー!やっぱりこの路線なの?面白いっちゃぁー面白いんだけど。ドイツ盤だけど日本語字幕、日本語吹き替え入りがうれしい。


第8位 「バレンタインデー」
クリスマスが舞台の「ラブ・アクチュアリー」のバレンタインデー版といったところ。沢山の登場人物が絡み合い、ハッピーな結末へ。ジュリアはステキなんだけど、出番が少ないのが不満。ジュリアの姪=エマ・ロバーツはとってもキュート!今後が楽しみ~♪


第9位 「ホワイトアウト」
主演のケイト・ベッキンセイルは、「アンダー・ワールド」シリーズ、「ヴァン・ヘルシング」以降 お気に入りの女優さんで、密かにケイト・べっぴんセールと呼んでいる。本作はケイト以外はイマイチだったのだが、何んせ”べっぴんさん”なもんで、ついランク・インしてしまって・・・。
ちなみに織田裕二 出てません。ジャケット 松嶋菜々子じゃありません。


第10位 「ダイアナ・クラール  Live in Rio」(米国盤)
唯一の音楽ソフト。ボッサを歌うダイアナ・クラール・・・エエで、エエで!!


第10位 「バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作」(英国盤)
もはや、説明不要のエンターテイメント。国内盤の価格があまりに高いので、たまらず英国盤(日本語字幕、日本語吹き替え入り)をチョイス。だって半額以下なんだもん。


第10位 「プライベート・ライアン」
明らかにレプリカなドイツ軍のタイガーⅠ型重戦車(ソ連のT34中戦車ベース)が登場して、現実に引き戻されるまで、家庭劇場は戦場の中。サラウンドのリファレンス・ソフトとしても秀逸な一本だ。


ベスト10と言いつつ、第10位が3作入っているが、ご愛嬌。まぁ、作品に対する愛情と察してくたはれ。

今年は新年早々に「スター・ウォーズ」シリーズのBlu-ray化がアナウンスされた。早くも今年のランキング入り”間違いなし”か?。9月の発売が待ち遠しい!