Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2012年01月03日 22時34分44秒 | ホーム・シアター(ソフト)

年が明けて最初の話題はこれ!「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」!
※ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。

第1位 「わたしを離さないで」


第2位「英国王のスピーチ」の感動を軽くいなしてしまう衝撃作。
他人に臓器を提供するためだけに生かされる存在。現実にはとてもあり得ない話だが、主人公にどっぷりと感情移入してしまうWaraにとっては、文字通り決して手を離すことができない、重たい作品となった。三人の主人公の逃れられない運命と、その光なき未来の残酷さを思うと、遣り切れない悲しみや切なさに今でも心が支配されてしまう。また、演じるキャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、三人の俳優たちが良い。特にキャリー・マリガンの抑えられた演技で、淡々と運命を受け入れる表情がつらく悲しい。
また、原作の世界観やリアリズムが損なわれることなくできていると思っていたら、原作者のカズオ・イシグロ(日本生まれの英国人作家)が制作指揮を執っていた・・・なるほど。
購入日に3回連続の視聴、通算でも10回はいったか・・・当然の1位。


第2位 「英国王のスピーチ コレクターズ・エディション」


うっかり劇場公開を見逃してしまってのBlu-ray購入だったが、「わたしを離さないで」に出会わなければ、文句なしの1位。英国王:ジョージ6世を演じるのはコリン・ファース。「恋におちたシェイクスピア」で憎たらしい貴族を演じたり、「ブリジット・ジョーンズの日記」でシャイな弁護士を演じたり、「シングルマン」でゲイの愛人を亡くして失意の大学教授を演じたりと、元々色々な役を上手にこなせる役者だと思っていたが、王位継承に関わる兄との確執と吃音症の苦悩を見事に演じた。
また、コリン・ファースや彼を支える言語聴覚士を演じたジェフリー・ラッシュが上手い事は分かっていたが、王妃役(エリザベス1世)のヘレナ・ボナム=カーターは、最近のハリー・ポッター・シリーズやティム・バートン・カラーから一転しての献身妻を好演。「眺めのいい部屋」以来の好印象で思わぬ収穫か。
ラストの開戦のスピーチは感動的、見るべし!!

第3位 「山猫」


イタリア貴族の末裔であるルキノ・ヴィスコンティ監督が、滅びゆくシチリア島の貴族(山猫の家紋)を描いた作品。若き日の美貌のアラン・ドロンが出演している。また、とことん修復されたフイルムが、次世代フォーマットでマスタリングされたこともあって、マニア間でかなり話題となった本作であるが、フルハイビジョン非対応のWaraシアターの三管PJではイマイチ本領を発揮できず。しかし、ラストの舞踏会の豪華絢爛な衣装は一見の価値あり。
それにしても、洋画のパッケージ・ソフトで定価7,560円とは、がめつい東宝もビックリの高額さ。もっとも、コアな講買層(いわゆるオタク)をターゲットにしているアニメや邦画もかなり高額ではあるので、仕方がない部分ではあるが・・・。

第4位 「太陽がいっぱい」


こちらは、アラン・ドロンの出世作。ここでも若き日のドロンの美貌を堪能できるが、役どころそのままに役者としての野心が感じられる強烈な視線(目力)がいい。高画質なハイビジョン映像で甦った本作だが、ディスク容量の関係なのか著作権の関係なのか、故野沢那智の日本語吹替えがないのだけが残念。


第5位 「恋人たちの予感」


最近は泣かず飛ばずのラブコメの女王メグ・ライアンを初めて知った作品。当時、所属していた金沢映画サークルの月例会作品(タイトル失念)と同時上映だった映画で、メインの映画よりもこっちらのほうが断然面白かった記憶がある。若いメグはとってもキュートで魅力的。その後の評価が高かったエピゴーネン的なラブコメとは、一味違う面白さがある。また、全編に流れるJazzyな音楽も良い。(ハリー・コニックJr.)センスのない邦題よりも原題の「When Harry met Sally・・・」がしっくりくる。


第6位 「ブラックスワン」


前評判が高かったので、視聴前の期待も高かったのだが、それとは裏腹に低調な評価となった。原因は序盤のうちに展開と結末が読めてしまう伏線にあるのだが、このあたりの演出には少々ガッカリ。本作でオースカーを獲得した主演ナタリー・ポートマンの役作りは見事だったが・・・。


第7位 「地獄の黙示録 3Disc コレクターズ・エディション」


ベトナム戦争の狂気を描いた映画は多いが、Waraシアターでの稼働率が一番高いのは、この「地獄の黙示録」。冒頭のウイラード(マーティ・シーン)の酩酊状態から最後まで観る者を酔わす。ワーグナーをバックにしたヘリコプターからの地上攻撃のシーンがあまりにも有名だが、今のCG全盛時代では到底得ることができないリアリティがここにはある。


第8位 「ヒア アフター」


冒頭に東日本大震災を思わせる大津波のシーンがあるため、日本での劇場公開が中止となった残念なイーストウッド印。齢を重ねると死後の世界とか霊魂とかが気になるのは、洋の東西を問わぬのか?イーストウッドに丹波哲郎を見た。佳作を続けてきたイーストウッドだが少し疲れてきたか?


第9位 「アンノウン」


ヒッチコック的”巻き込まれ型”サスペンスかと思いきや、意外な展開を見せるサスペンス・アクション。クワイ・ガンジン=リーアム・ニーソンの親父アクションも「96時間」ほどの派手さはないが、板についてきた感じ。悪くない!


第10位 「エイリアン・アンソロジーBOX」


エイリアン・シリーズ4作と特典映像を6枚のディスクに収録し、フェイス・ハガー(エイリアンの幼生)をレリーフで象ったBOXに納めたコレクターズアイテム。例によって異常に高い国内版はスルーして、半額以下のイタリア版をインポート。日本語字幕、日本語吹替えありで、国内版とまったく同じ仕様でオトク。


第10位 「ジュラシック・パーク アルティメット・トリロジー」


1作目から、はや20年近い歳月が流れているのだが、当時のCGによる恐竜の動きには度肝を抜かれた記憶は新しい。アニメ以外で子供と一緒に観た最初の映画(DVD)であるのも思い出深い。これも、高い国内版はスルーして、半額以下で日本語字幕、日本語吹替えありの英国版をチョイス。

第10位 「スター・ウォーズ コンプリート・サーガ BOX」


作品自体の魅力やソフトのクオリティは満足なのだが、もう一ひねり欲しい・・・・。



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