Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

移りゆく季節の中で (今季最終釣行) 常願寺川

2015年09月30日 21時27分55秒 | 鮎釣り


昨年も同様でしたが、取得し忘れた夏休みを計算どおり9月の最終日に持ってきての最終釣行です。”マツケンさんバ”と今年最後の鮎釣りを常願寺川で楽しみました。



前回もそうでしたが、抱卵している鮎は動きが良くありません。そこで、単線メタルを使用してみました。Wara的には超極細の0.04号ですが、トロで群れている鮎は見向きもしてくれません。で、やっぱり 石色が良い”タナ”の水温が上がりそうなヘチを攻めるとで掛かります。
オスは婚姻色が出始めている個体も釣れましたが、メスはキュートでプリチーなお姫様ばかりで、まだまだイケそうな感じ。



午前中は2時間半ほどの釣りでしたが、二人とも目標の”ツ抜け”は達成!
ランチタイムは、来年行ってみたい川の話題や遠征計画の話で盛り上がりましたが、鬼が笑いまっせぇ~。



午後は、秋の日差しを浴びながら、泳がせ中心に釣って”移りゆく季節”を見送りました。







天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  スペシャル・エムステージ 0.04号
つけ糸  フロロ 0.2号
中ハリス ナイロン 0.6号
ハリ   シフト 6.5号、エアスピード6号、6.5号
ハリス  フロロ 0.8号


過ぎ去りし夏の証しを感じながら  常願寺川

2015年09月27日 21時20分36秒 | 鮎釣り


9月最後の日曜日は神ちゃん&Kuraちゃんの三人で神通川・大沢野大橋付近に向かいます。しかし、ものすごい数の釣人・・・。急遽、青空画伯が釣っている常願寺川へ転戦することになります。※大沢野大橋下の駐車スペースには”富山のトシさん”の車もありましたが、どこに入っているのかわかりませんでした。



常願寺川でも上流の方にあたる雷鳥大橋付近に到着したのは11時近く。この辺りで青空画伯が釣っているらしいのですが、中洲が森のようになっているため見つけられませんでした。森の向こう側で釣っていることは後で判明しますが・・・。



川には何人も釣人がいますが、友釣りは少ない…コロガシではないのですが、どうも引っ掛けて釣っているようです。違法?ではないのでしょうかね。透明度が高くヤマメも釣れるらしいこの川は、大きな石がゴロゴロの渓流相で、広い川原を何本もの流れが、分かれたり集まったりしています。従って小さなポイントは無数にあるようですが、終盤のこの時期では、縄張りを持つヤル気のある鮎の数は限られています。足で稼ぐのが確実なようです。



ほぼ、午後からの釣りになりますが、いち早くこの川のパターンを掴んだのが神ちゃん&Kuraちゃんでした、Waraがまだ竿を出さないうちに連打!型も良さそうです。慌てて仕掛けを穂先に結んで、竿を伸ばしていると、遠くの方で振り絞って鳴く蝉(ミンミンゼミ)の声が聞こえてきます。夏を生き抜いた蝉たちの次の世代に種を残した喜びなのか、過ぎ去った夏を惜しんでいるのか・・・。



石色が良い”タナ”の水温が上がりそうなヘチを中心に攻めます。予想が当たれば終盤とは思えないほどコンディションの良い鮎が飛び出します。弱くなったとは言え、秋の陽光を浴びながら、フライ・フィッシングの叩き上げのようにポイントを移動しての釣りは、気持ちの良い汗をかかせてくれました。しかし、そんな楽しい釣りができたのは、ほんの2時間程でした。山手からの強い風が吹き始めると、とたんにバラしの連続に会いペースが乱されます。失速感を感じながらも、それまでの充実した釣りができたことに感謝しながら終了とすることにしました。蝉の声はもう聞こえません・・・。



さて、次回はあるのか?


天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  メタコンポⅡ 0.05号
つけ糸  フロロ 0.3号
中ハリス フロロ 1.0号
ハリ   シフト 6.5号
ハリス  フロロ 0.8号


時間的束縛の間隙を縫って  犀川

2015年09月26日 19時12分35秒 | 鮎釣り

さて、いよいよ最終局面を迎えている今年の鮎釣りですが、神通川は前日までの雨により2m以上の水位で釣行は絶望的な状況です。自分も本日は御用繁多なため釣りはあきらめていましたが、午後に何とか2時間ほど時間ができました。丁度、師匠もWaraが釣っているところを見たいとのことなので犀川に向かいます。



本日の犀川は濁りはほとんどありませんが、水位は30cmほど高目なので、竿を差せるポイントは川がある程度広がっている場所に限られます。しかし、そのような場所には、いくら「今年の犀川は釣り人が少ない」とは言っても、釣人は何人も入っています。そんな中でも瀬肩から瀬にかけての美味しいポイントがポッカリと空いています。既に流した後かもしれませんが、とりあえず入ってみます。




14時スタート。まず、瀬肩の平水なら頭を出しているであろう沈んでいる大きめの石廻りを攻めて、すぐに少し小ぶりなオスが掛かります。水位があるため流れに乗って良く引きます。続いて掛かったのは20cmほどのオス。これもかなり引きました。



「そろそろ女子をナンパして来い!」とハッパをかけたのが功を奏したのか、ようやく待望の女子が掛かります。これも良型で流れに乗られて、のされそうになたためタモ受けはできません。振り子で抜いてキャッチ!岸では師匠が手上げて「三連発、見ていたぞ。」と合図をくれました。Waraの釣り姿を自分に投影していたのでしょうか。



この後、掛かるのはオスが多くナンパ成功率が悪い。瀬では確率が悪いのか?寒くなってきた16時過ぎ、瀬の中できれいなメスを掛けたところで終了としました。本日は2時間で12尾でした。




天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  メタコンポⅡ 0.05号
つけ糸  フロロ 0.3号
中ハリス フロロ 1.0号
ハリ   シフト 6.5号
ハリス  フロロ 0.8号


白銀週間始末記 常願寺川・犀川

2015年09月23日 21時20分29秒 | 鮎釣り


「敬老の日」が絡んでいるからなのか?「ハッピーマンデー法」と「敬老の日」の後に続く「秋分の日」と併せることでゴールデン・ウイークに次ぐ大型連休となるためなのか?いずれにしても、シルバー・ウイーク(以下、白銀週間)と呼ばれるこの期間辺りの休日は、”じゃーま”の実家の稲刈りがメイン・イベントであり、鮎師的には自由にならざる期間でもあります。



そんな白銀週間直前、運転免許証の更新を忘れていたことを思い出して、慌てて免許センターへ。講習は30分と短いため早めに終わりそうです。そして、空いた時間で川に行こうかと思っていたら、天気が良い間に少しでも稲刈りを進めたいとお勤めの”ツナギ”が入ります。



今年の稲は、夏の好天により例年よりも背丈がかなり高く、そこに”稲穂が首を垂れる”この時期にきて長く続く秋雨が到来したため倒れる稲が多くなっています。そして、倒れた稲は刈り取り作業の進捗を遅れさせるという負の連鎖。とりあえず、排水が悪く地面がぬかるんでいる難関の田んぼを早く済ませたいという意向もあり、急遽稲刈りヘルプとなりました。



白銀週間二日目の9月20日、米の乾燥機のタンクが満タンとなったたため、刈り取り作業が中断となったことから、一日フリーとなり鮎釣りが可能となります。いつものメンバー(神ちゃんBros.&クラちゃん)は常願寺川へ出撃するということなので同行させていただくことにします。



前回8月16日と同じポイントに入るますが、水位がかなり高く別の川のようになっています。朝一は水温も低めで鮎が掛かりそうにもないので、状況を確認するため各ポイントを歩き回って見て廻ります。各ポイントともハミ跡は確認できますが、鮎の姿が全く見えません。前回はかなりの鮎が浅場を走っていたましたが・・・。

実際に釣ってみると意外と瀬の中で掛かりますが、入れ掛かりには程遠く釣り返しも効かず苦戦が続きます。同様のポイントを足で稼ぐしか手はなさそうで、今年の北陸の天然遡上河川の難しさは常願寺川であっても変わらないようです。他のメンバーも同様のようでしたが、みんな表情は明るく楽しそうです。たとえ引き舟は軽くとも仲間たちとの語らいの時間は貴重な”刻”ですものね。この日はやっとの”ツ抜け”で12尾と残念な釣果でした。


<9月20日 常願寺川>
天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  メタコンポⅡ 0.05号
つけ糸  フロロ 0.3号
中ハリス フロロ 1.0号
ハリ   競技Special DF 7.0号
ハリス  フロロ 1.2号





白銀週間最終日の9月23日、午前中早々に稲刈り~出荷に関する殆どの工程が終了となったため、ようやく今年の”お勤め”はお役御免となり犀川への出勤が可能となります。10時30分に当初入ろうと画策していたポイントに到着しますが、そこにはすでに網漁の人が三人います。二人が川の両岸別れて、川を横切るように一反の流し網を仕掛けます。そして、最後の一人が下流の鮎を追い込んで獲っているようですが、こういう方法は違法ではなかったか?流し網一反は一人で操作しなければならなかったはず、おそらく遊漁券は一枚しか持っていないでしょうし・・・。



そこで、犀川上流域の定点観測所にもなっている天池橋付近に入ることにします。以前は鮎釣りでもフライフィシングでも良く入っていましたが、もう何年も釣っていませんでしたので気にはなっていました。それに、今年は釣っている釣り人も少なく竿抜けの可能性が高い…期待大です。

11時スタート。まず、天池橋の真下の瀬肩からスタートします。橋に竿を当てないように腹ボテな養殖1号を操作します。三角波のシワシワから徐々に強い流れのスジをトレースしていくと、大きなアタリ!下流の荒瀬に落ちないように緩い流れに誘導し、引き抜くと20cmオーバーの幅広な鮎・・・と思ったらここで痛恨の高切れ。編み込みの上が擦れて弱くなっていたようだ。スタートからワン・アンダーでんがな。



仕掛けを張り変えて、天池橋上流の岩盤帯を流れる緩い流れに移動します。連続の高切れはコワイですからね。腹ボテ養殖2号で岩盤帯の中に点在する石廻りを泳がせると、秒殺でオスの鮎が掛かります。そして、ここから循環が嵌りプチ入れ掛かりになりますが、小型が掛かるとそれもストップします。上流に場所を移動しながら丁寧にポイントを探って拾います。15時過ぎ、少し黒っぽいオスが掛かったところで終了としました。4時間半で28尾とこの時期ではまずまずの釣果でした。



<9月23日 犀川>
天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  メタコンポⅡ 0.05号
つけ糸  フロロ 0.3号
中ハリス フロロ 1.0号
ハリ   シフト6.5号
ハリス  フロロ 0.8号

カット

蛍の光を聴きながら 我が師匠について

2015年09月12日 22時15分34秒 | 心情吐露




鮎師と思われるこの人形は、人形作家をしている叔父が、義兄である我が師匠(親父殿)の若き日の釣り姿をイメージして作った物だと言われていますが、大阪の某百貨店での展示を終えたのち、今年の鮎の解禁日を待って、師匠に贈られた逸品です。写真ではわかり難いのですが、菅笠、作務衣そして藁草鞋というトラッドな鮎師の服装に日焼した顔と腕。川岸で見ている弟子(Wara)に向けて、僅かに微笑みかけながら、竿を操作している。そんな小さなドラマさえ見えてくる、とても素晴らしい作品です。写真のセンスも技術も良い機材も持ち合わせのないWaraですので、上手く伝えることはできませんが…。



そして、その師匠の鮎釣り人生は、もはや「蛍の光」状態。本人もそれは自覚はしていて、年々動かなくなってきている足の状態を鑑みても、「来年は川に立てないかも知れない。」と。きっと本人にも「蛍の光」が聞こえているのかも知れません。
私にしても、弟子としての思いは「おぶってでも川に連れていって、鮎を釣らせてやりたい」と思っていますが、息子としては「無理をさせて、少なくなった体力を失わせたくない」という思いもあり、葛藤状態なのです。



そんな師匠が鮎釣りができる川、ポイントは、車を横付けできて、川までの移動が短く楽なところに限定されます。具体的には、「浅野川・遊学館高校・野球グランド横」、「犀川・山側環状線高架下」、「手取川・美川公園横」の三か所しかありません。現在、石川県内各河川は、国土交通省の施策なのか、河原付近への車の乗り入れがほぼ不可能な状態ですので、鮎釣り的にはアンチ・バリア・フリーなのです。庄川や真名川もジープ・タイプの車なら、川に横付けできますが、車での移動距離が長いので、師匠の体力が持たないというのが正直なところなんです。



そして、その中で手取川は例の尾添川支流の崩落により今年の鮎釣りは不可能な状態、浅野川は8月1日の網漁解禁以降は友釣りは終了状態とあって、師匠が鮎釣りをできるのは「犀川・山側環状線高架下」だけという事になります。
弟子としては、師匠にオトリ鮎の提供と手を引いての川への誘導、帰りの車までの誘導が主な仕事となりますが、(ブログには書いていませんが)今年は、師匠の奥さん(私の母とも言いう)の協力もあって、実際に手を引いての誘導は師匠の奥さんが不在だった8月22日と8月31日でした。



以上の理由から、今年はこれまでにないほど犀川釣行が増えていた訳ですが、犀川がホームグランドな方には「老人向けのシルバー河川だとバカにしていたくせに、犀川ばっかで釣って、自己満足ブログに釣れたことばっかりしか書いてない。だいたい数釣りだけが鮎釣りじゃないってぇの。」と誤解されたようですな。確かに犀川や浅野川は地元の老鮎師たちの憩いの場所であり、行動力のある若い鮎師には、できるだけ老鮎師に譲ってあげて欲しいと思っていました。しかし、そんな思いはバカにしたことになるのでしょうかね。半人前とは言え何とか鮎師と呼べるようにしてくれた地元の川を大事にしたいと思いこそすれ、バカにするなど有り得ないことではないでしょうか?逆に「浅野川の鮎は型はイイけど、天然じゃないから魚体が汚い」と、バカにされて腹が立った事はありますけど。

とは言っても、今年の鮎シーズンもあと僅か。「蛍の光」を聴きながら、楽しい釣りをすることにしましょう。でも、釣れてない日の事も書いてますけど、これも自己満足なんですかね?(ひょっとしてドMか?)