Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

2014年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2014年12月31日 20時50分14秒 | ホーム・シアター(ソフト)


毎年恒例の「2014年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」です!

※2014年に発売され、購入したBlu-rayソフトを中心にベスト10を構成しています。
 このため2013年以前に発売され2014年に購入したものは入っていません。
 ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。
 

過去の記事はこちら
「2013年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2009年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」


第1位 Blue Is the Warmest Color
(邦題:アデル、ブルーは熱い色) 



2013年カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞作。
本来、監督のみが受賞する最高賞=パルムドールですが、主演のアデル・エグザルコプロス、レア・セドゥも異例の受賞で話題となりました。女性同士の恋愛映画とあって、シャイなWaraにとって劇場での鑑賞は敷居が高く断念。その代わり無修正な北米版をインポートしました。

「運命の出会い」には”ひとめぼれ”という形態もある。高校の授業で教師が言ったその言葉に捕らわれたように、主人公アデルは道ですれ違った、髪を青く染めた画学生エマに心惹かれる。そして、偶然入ったバーで再会すると、たちまち恋に落ちてしまうが・・・。

当然の事ながらその手のシーンは存在しますが、あくまでも恋愛映画の範囲内であり、官能的というよりもむしろ美しい。エマ役のレア・セドゥは「美女と野獣」の美女ベル役が記憶に新しい美形ですが、Wara的にはアデル役のその名もズバリのアデル・エグザルコプロスの何気ない仕草にも垣間見える美しさに惹かれますね。所謂”ひとめぼれ”ってやつですかね。
テーマである”ブルー”が随所に使われているのも印象的で監督の拘りが感じられます。


第2位 グランド・ブダペスト・ホテル


ヨーロッパ随一の超高級ホテル=グランド・ブダペスト・ホテルの“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)が、自分に掛けられた常連客殺害の容疑をベルボーイ見習いの少年ゼロ・ムスタファの協力で、危険をかいくぐりながら晴らしてゆく・・・
レイフ・ファインズ、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、エドワード・ノートン・・・その他豪華キャストが送るミステリー、サスペンス・テイストなコメデイ。時代に合わせた画角(スタンダード、シネスコ、ビスタ)の変化は、ミエミエなマニア受け狙いですが、敢えてCG色を薄めたミニチュアな特殊撮影は、アナログ的美術でとても好感。でも、ラストはチト切ないかなぁ。


第3位 ゼロ・グラビティ(原題:GRAVITY)3D&2D ブルーレイセット

邦題である「ゼロ・グラビティ」=無重力を表現する映像ばかりがクローズ・アップされる本作ですが、臨場感溢れる無重力空間の映像はあくまでも物語のスパイスであって、主題(テーマ)はそこにある訳ではありません。「最愛の娘の死」が生み出す心への重力=GRAVITYに苦悩する女性エンジニア(サンドラ・ブロック)が、宇宙空間での事故で無重力の世界に放り出されますが、本能によって生への執着を取り戻し地球に生還するという物語。劇中では”転生”を表現する幾つもの象徴的なシーンがその証という事でしょうか。宇宙船のドッキングベイでの膝を抱えて丸くなる場面は胎児を思わせますし、ラストの地球に生還するシーンでは出産を連想させるポイントが多数あります。これはSF映画とは呼べないなぁ。サンドラ・ブロックの熱演はとっても良かったですが、ジョージ・クルーニーはさらにイイ!最高ですね。いい味出してる、でも幻だけど。

本作は劇場鑑賞前にドイツ版Blu-rayをインポート。改めて劇場鑑賞後に日本版3DのBlu-rayを購入。「何やってんの!」(by じゃ~ま)


第4位 鑑定士と顔のない依頼人


偏屈な天才オークション鑑定士が、なかなか姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄される・・・劇場鑑賞時は2014年の第一位か?とも思っていましたが、Blu-rayによる家庭劇場鑑賞では印象がやや後退してしまった。結末は理解できるが、もう一ひねりが欲しかった。なんせ、ジュゼッペ・トルナトーレ監督で、曲者のジェフリー・ラッシュが百戦錬磨の天才鑑定士を演じてるんですから。


第5位 マディソン郡の橋


世界中で大ベストセラーとなった同名小説の映画化で、中年?老年?男女の不倫を描いたものですが、劇場公開時から賛否はありました。特に、世界中を旅する独身のカメラマン=ロバート・キンケイドを演ずるクリント・イーストウッドの当時の年齢が65歳とあって、あり得ないとか気味悪いとか、イーストウッドに恋愛という題材は扱えないとか・・・随分とヒドイ言われ方もしてましたねぇ。しかし、Wara的にはイーストウッドの年齢を感じさせないカッコよさは不変ですし、情熱や衝動を抑えた本作の細やかな演技は巧いとしか言いようがないと思っています。
泣かせるシーンが多い本作ですが、終盤の雨の中で家族と生きる道を選び、別れを選択するフランチェスカ(メリル・ストリープ)の切ない表情は泣けます


第6位 スター・トレック イントゥ・ダークネス 3D&2Dブルーレイセット


シャーロック・ホームズ現代版である英国ドラマ、その名も「シャロック」で日本でも人気上昇中のベネディクト・カンバーバッチが、スタートレック史上最強の敵”カーン”を演じてますが、スーパーサイヤ人並みに強くてカッコイイのよ、これが。クリス・パイン以下レギュラー陣が完全に喰われてますわ。


第7位 キャプテン・フィリップス


ソマリア沖で海賊の襲撃に遭い人質に取られたコンテナ船の船長リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)が米国海兵隊・殊部隊“SEALs”に救出されるまでを描いたサスペンス溢れるドラマ。実話を基にしているため緊迫感やリアルさはピカイチな映画ですが、どこか米国万歳が見え隠れして鼻に突く点がマイナスポイントかな。


第8位 ホビット 竜に奪われた王国 エクステンデッド・エディション


「ロード・オブ・ザ・リング」の前日談に当たる三部作の真ん中。スター・ウォーズでいうところのEPⅡに相当。前三部作に思い入れが深いWaraとしては、世にもオトロしいドラゴンはすんごく良いのだが、全体的に重々しさというか、物語の厚みが不足しているとかは感じます。まぁファンタジーとしては及第点かなぁ。


第9位 オール・ユー・ニード・イズ・キル 3D&2D ブルーレイセット


トム・クルーズ主演の今回も手塚治虫チックなSFアクション。漫画的だと思ったら、原作は日本の漫画だそうな。何度もリセットしてやり直しってとこは、手塚治虫の「ザ・クレーター」第12話「大あたりの季節」を思わせますね。まぁ、ゲーム感覚でお楽しみください。


第10位 ピクニックatハンギング・ロック HDニューマスター<コレクターズ・エディション>

1900年2月24日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たち数名が忽然と姿を消した・・・オーストラリアで実際に起こった事件の映画化ですが、わかり難いというか、神秘的というか。まぁ、出てくるおネェちゃんは美少女揃いなのでランクインですな。