Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

秋雨の神通川

2011年09月17日 23時22分20秒 | 鮎釣り


9月17日、「敬老の日」がらみの三連休初日、朝から雨が降っているにもかかわらず、神通川に向かった。本来 この三連休は、”じゃーま” (ハニー) の実家の稲刈りのお手伝いの予定だったが、朝からの雨で出鼻をくじかれた形となる。しかし、雨で稲が濡れているため稲刈りはお休み。遠慮なく神通川への釣行となった。折りしも、”Team Jinzoo” 管理人三人衆の 富山の真さん が、今期初の神通川・一日フル釣行とういことなので、とりあえず「ご尊顔を拝して」とういことで、おっとり刀で駆けつけたという訳だ。

~ 成子大橋上流 すぐに満員状態に・・・~


しかし、オトリ屋”ふなさき”さんに7時集合後、大沢野、塩を経由して成子大橋上流に到着したのは8時近くとなり、目指すポイントには続々と釣人が来入してくる。本日の釣行には、ふるほんさんとそのお友達も加わっていたので、とても割り込むのはムリと判断。ここで、真さんたちとお別れして、(一人なら)潜り込めそうなポイントを探す。

~ ここで、真さんとはお別れ・・・ ~



再び上流から入れそうなポイントを探すが、どこも一杯、満杯状態・・・・。 元の成子大橋に戻ると、何と橋の下・左岸側が空いているではないか。右岸側からのほうが釣りやすいポイントではあるが、贅沢は言えない。小雨降る中で着替えをして、川面に立ったのは9時30分を回っていた。

~ 何故かポッカリと空いていたが・・・ ~


まず、手前のかけ上がり付近を泳がせてオトリを取り、それから核心の流芯付近を攻める。そんなプランを立てる。予定通りすぐにかけ上がり付近で入れ掛かりとなる。しかし、ここでは小型が中心となる。


~ 小型ながら入れ掛かり    ~



手前がかなり深いので、流芯付近にはなかなか届かないが、うまく泳がせると徐々にサイズが上がってくる。10尾ほど掛けてオトリを交換して顔を上げると、いつの間にか釣人が割り込んできている。地元組の老人釣師だが、入れ掛かりを見て割り込んできたようだ。間隔は竿半分程。現在、日本一混雑している川とは言え、気分が良かろう筈がない。このポイントはあきらめて、下流の深場に入るが、流芯までの距離が離れたため、思うように数が出ない。結局、午前中は12尾で終了となった。


~ メスも掛かるが・・・ ~



昼食後、真さんたちの様子をうかがうと、既に移動した模様。こちらも2尾のオトリをオトリ缶に生かして、ポイントを移動することに。有沢橋上流まで順番に見てまわるが、とても入れそうなポイントはない。無理して入って、無用なトラブルになるのは、絶対に避けたい。そこで、本日50トン放水で、難しいと思われる勝利バーまで移動する。


~ 勝利バー 50トン放水? ~


勝利バー 下流のほうは、そこそこに釣人は入っているが、太田橋から上流ではパラパラとしか入っていない。やはり、釣り難いからなのか。しかし、中野放水より上流では平水のため、神通川並みの混雑ぶりとなっている。ふと、中野放水の下流を見ると、いかにもWaraが好きそうな荒瀬を発見。平水ならば平瀬だろうが、本日はかなりの流れになっている。

~ 勝利バー いきなり良型が・・・ ~ 


この荒瀬では20cmオーバーが良い引きをして楽しませてくれたのだが、空中バレとなった良型は23cmは超えていたと思われ悔いが残った。

~ 本日のMax ~


勝利バーでは15時から17時までで12尾。雨の中4時間ほどの釣行だったとはいえ、トータル24尾と残念な釣果となった。
う~ん、明日は稲刈り再開だ!

~ 勝利バーでの2時間の釣果 ~



ロッド   メガトルクⅡ+PTソリッド 
天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  ハイパー・エムステージ 0.07号
ツケ糸   フロロ 0.35号
中ハリス ナイロン 1.0号
ハリ    J-TOP 7.5号
ハリス   フロロ 1.2号

<神通川>
釣果 15~19cm 12尾

<勝利バー>
釣果 16~21cm 12尾



渓流相河川の克服 手取川上流域 

2011年09月10日 22時32分38秒 | 鮎釣り

「一難去ってまた一難」
北陸地方には特に大きな被害はもたらさず通過していった台風12号。やれやれと思っていたところに、今度は日本全国から大漁?大量?の釣人が神通川、庄川に襲来してきた。予め予想していた事とは言え、地元組の鮎師は苦々しい思いでこの週末を迎えていることだろう。

隣(県)人としては、さすがに地元組に迷惑は掛けられないという思いもあって(ホントは混雑が嫌いなだけか?)、神通川、庄川の渋滞緩和に協力することとした。具体的には、今年せっかく年券を買ったのに、まだ一度も釣っていない手取川への釣行だ。

~ 一年ぶりの手取川 ハミ跡がデカイ! ~


今回の釣行は、手取川上流域を神通川水系・宮川に想定しての練習釣行という位置づけ。増水で網入れが遅れていた宮川だったが、今日のタイミングで打保ダムの放水が0トンになり、網入れが始まる。これにて本年の宮川釣行は、”The end.”だ。もしも放水が0トンでなかったら、実は本日の釣行は宮川のはずだった。

~ 宮川風のメタボチックなテロリ鮎 ~


8時過ぎスタート。いつものように、オトリを確保するため瀬肩から釣り始める。養殖1号が2mも泳がないうちに、”秒殺”で18cmが掛かる。3尾目のオトリを確保したところで、遅れて出勤してくる神亮さん(神ちゃんBros.兄)に、オトリ購入不要を電話で伝える。ついでに忘れてきた水分補給用ドリンク購入を依頼する。(アンちゃん、ありがとう!)

~ 放流鮎と天然遡上鮎が混棲 ~


10時過ぎに神亮さん登場。オトリを進呈して、今日のパターンと掛かりそうなポイントを説明する。神亮さんは下流の瀬肩へ、Waraは大きいハミ跡が見える短い瀬にそれぞれ移動する。

瀬ではギュイーンと20cmオーバーが竿を絞る。渓流相の瀬は落差があり石裏の弛みもあるため、鮎が止まりやすく、引き抜きは比較的しやすい。むしろ九頭竜川のように沈み石の瀬では、鮎が止まるところがないうえ、トルクフルな流れでもあり、引き抜きは難しいと言える。「九頭竜川返し」発祥の所以といったところだろう。 ここで、数を伸ばし午前中は20尾ジャスト・・・だったが、オトリ缶に入れる際に1尾脱走して、19尾だった。

~ 23cm このサイズが何本かいた ~


午後は、午前中のポイントに再度入るが、イマイチの反応。釣り返し効かないようなので、対岸の分流に入る。分流では小型の16cm~18cmの天然遡上が掛かるが、数は少ない。

~ 荒瀬の天然娘 ~


そして、午前中に神亮さんが入った瀬肩下流の荒瀬に入る。ここでは天然遡上の18cm~22cmが竿を絞るが、入れ掛かりには程遠いペースだ。
午後はペースダウンで16尾、合計35尾となった。

宮川同様、全体的に鮎は少なめだが、メタボチックな良型も多かった。釣り返しがきかないため、探りながら足で数を稼ぐパターンも宮川のようで、練習釣行は成功だったと言えるだろう。
来年の宮川釣行、渓流相河川の克服に繋げたいものだ。

~ 本日の釣果 ~


下の写真、右側からの黄色い流れが、石川県の鮎師にとっては、悪名高き「手取第三発電所」の放水だ。ここより下流は(水量は別として)この放水の水色によって、釣りの可否が決まる。今年は、この放水が澄むことはほとんどなかったため、まともに釣りができた日は少なかったようだ。
※下流域は伏流水により濁りが薄くなる場合もあるようだ。



ロッド   メガトルクⅡ+PTソリッド 
天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  ハイパー・エムステージ 0.07号
ツケ糸   フロロ 0.4号
中ハリス ナイロン 1.0号
ハリ    一角ライト 6.5号
       忍  7号
ハリス   フロロ 1.0号(一角ライト)
       フロロ 1.2号(忍)

釣果 16~23cm 35尾



「To be,or not to be・・・that is the question.」 神通川

2011年09月07日 22時39分28秒 | 鮎釣り


最初に
台風12号で被災されたすべての皆様にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方たちのご冥福を心よりお祈りします。

西日本を中心に各地に甚大な被害をもたらした台風12号であるが、幸にも北陸地方にはそれほどの降水や強風もなかったため、先週末にも神通川や庄川で、残り少なくなった釣期を楽しんだ釣人もいたようだ。Waraも9日の日曜日は、愛妻家の Kenji君 と神通川か庄川へ釣行する予定だったが、安全を第一に今回は釣行を断念することにした。Kenji君は行きたそうだったが、彼のblogで奥さんと娘さんの写真を見たからだろうか、中止を言い出したのは自分のほうだった。



そして、本日の神通川は「増水後の引き水」・・・鮎師なら心躍るフレーズ。ようやく減水してきた神通川へ久々の平日釣行となった。

午前8時、神通川に到着。下流から順番に川を見て行く。赤岩付近など増水前から好調だったポイントには、すでに何人もの釣人が入っていた。そこで、混雑するポイントは避けて、型が激小なせいで釣人も少ないというウワサの、某ポイントへ。

それにしても今朝は寒い。気温も低かったのだが、強風も吹いていて、濡れると体温が低下するのは明らか。仕方なくドライ・タイツをチョイスするが、これがまったくの裏目となる。

~ ようやく掛かったオトリサイズ 10時頃より活性が上がってきた ~


着替えに手間取ったりして、川面に立ってオトリをつけたのは9時半近くになってしまう。瀬肩付近でオトリにできるかどうかギリギリの12cmを2尾掛けた後、本命のトロ場に入る。10時頃に写真の黄色いオトリサイズが掛かる。そして、ここから入れ掛かりが始まった。

~ 激小のウワサは? ~ 


足元で掛かるのは12cm~15cmの小型サイズばかりだが、真ん中近くでは20cmクラスも混じる。しかし、真ん中まで泳がせる間に手前で小型が掛かってしまう。ドライ・タイツでは、立ち込みできる深さに限界があり、大型が待つポイントに近づくことができない。

~ 魚体のコンディションも良くなってきた! ~


それでも、午前中は小型のオトリ継ぎに苦労しながら、沖までまで泳がせるという展開で、大小合わせて27尾とまずまずの釣果だった。

~ トロ場はメスが多かったような・・・そろそろかナ? ~


午後も、トロ場を上下に移動しながらポロポロと掛ける。対岸の釣人も掛かっているようで、時々歓声があがる。こちら側は瀬肩付近に一人釣人はいたが、すぐにいなくなり、トロ場は自分一人の貸切状態。長閑な釣りとなった・・・・はずだった。

~ すっかり秋めいた装い・・・ ~


15時頃から手前でも18~20cmが掛かりだす。夕方になって大きな鮎が動き出したのか?今日はブレーキングによる遊泳速度の調節だけでもかなり掛かけることができたが、ここぞというときの縦の誘いも効果的だった。そして上の写真=懐妊中のご婦人をオトリにして泳がせているときに、事件は起こった!

~ コイツが問題のTo be(鳶) ! ~


良型の入れ掛かりに脳汁が耳から出始めた15時半頃、かなりの良型が竿を絞る。どうやら背バリも外れていないようで、流芯の向こう側まで走られたため、寄せるのに苦労する。本日のMax間違いなしか!何とか自分の下流まで寄せてきて、オトリを水面まで上げ、腰からタモを抜いたそのとき、黒い影が水面を襲った。

それはトビ、トンビ、鳶だった!鳶は器用にも掛かり鮎のほうを掴み、上空に舞い上がった。一瞬、軽いショックがあった後、ラインブレイクしてオトリ鮎は神通川に落ちた。以前にも似たようなことがあったが、すぐに気がついて事なきを得ていたのだが、今回は入れ掛かり中、しかも良型とのやり取りの最中でもあり、近くの木に鳶が待機していることさえ分からなかった。

~ 本日のMax ~


仕掛けを取り替えて、再び良型を掛けるが、16時過ぎに小型が掛かかりだしたのを潮に納竿とした。午後は38尾で合計65尾となった。

ドライ・タイツではなく、ウエット・タイツ+ウエット・ジャケットなら、もう少し攻められたかなぁと思うと、少し悔しかった。


~ 本日の釣果 ~



ロッド   メガトルクⅡ+PTソリッド 
天井糸  PE 0.3号
水中糸  ハイパー・エムステージ 0.07号
ツケ糸   フロロ 0.35号
中ハリス ナイロン 1.0号
ハリ    パワー・ミニマム 7号
       一角ライト 6.5号
ハリス   フロロ 1.0号

釣果 12~21cm 65尾