Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

リベンジならず九頭竜川

2009年06月28日 21時56分44秒 | 鮎釣り


九頭竜川、手取川、神通川、今年は三つもの川の解禁に立ち会う事ができた。これは私の長い鮎釣り人生で初めてのことだ。釣果の手取川51尾、神通川53尾は、天然遡上天国の日本海側河川では「可もなし不可もなし」というところだが、九頭竜川の15尾はチョット寂しい釣果だ。

今週末は好調だった手取川、神通川が降雨による増水と濁りで、川石の苔(垢)がすっかり洗い流され友釣りが難しい状況だ。九頭竜川の情報収集をすると、場所ムラはあるものの、高速道路の辺りから鳴鹿大堰堤下までの下流のエリアが好調で、人出も多いらしい。
一方、鳴鹿大堰堤より上流のエリアは数は期待できないが20cm以上のクラスがチラホラ・・・・ここは当然、上流エリアへGO!
出掛けにモタモタしたため、浄法寺堰堤下流の高圧線下のトロ場?深瀬?(谷口)に到着したのがAM8:00、しかしこの広いエリアには釣人は数人しかいない。やはり6月では上流エリアは無理だろうか・・・でも、とりあえずやってみよう!

~ 広い谷口界隈 ~



養殖オトリにハナカンを通し、ヨチヨチと沖に向かって泳がせる。う~ん、なかなか掛からない・・・オトリの顔を水面近くまで引き上げて下流に移動させようと竿先を上げる。水面近くにオトリが見えてきた。その刹那、オトリの後方がギラリと鈍く光り、同時にひったくる様な魚信が竿に伝わってきた。ヤバイ!鮎でないことはすぐに分かったが、如何せん水中糸は0.03号、無理は出来ない。下流に下がりゆっくりと寄せてタモで救い上げると、30cmオーバーのウグイだった。ウグイくんは九頭竜川にお返し。気を取り直して、再度オトリを送り込むと、またも大きく竿が引き絞られる。今度は写真の18cmほどのキカン鮎ちゃん!しかし、後が続かない。午前中(11時30分)に同型を6尾追加して、7尾を今晩の肴に確保して納竿した。これだけ掛からないと、根気が続かない。

~ キカン鮎ちゃん 18歳もとい18cm ~


帰路の途中、寄り道して下流エリアを偵察していると、そこそこ掛かっているポイントを何箇所か発見した。次回はそこか!?
※お昼過ぎ、「内水面総合センター前」でお仲間と昼食&歓談中のD社のI名人を発見!沢山釣ってんだろうなぁ・・・

釣果:17~18cm 7尾
竿:銀影競技 中硬々T90(メガⅡ早瀬にトラブル発生!)
天井糸:フロロ 0.6号
水中糸:ターボV TS-Special 0.03号
ハリ:一角 7号・4本イカリ



神通川解禁!

2009年06月20日 23時52分13秒 | 鮎釣り


今日は神通川の解禁日なのだが、用事があるため午後には金沢に戻らなければならない。午前中限定の釣りとなった。

時速10尾・・・鮎の友釣りで普段から目標としている数字なのだが、なかなかに難しい。たとえ束釣り=100尾釣りを達成できても12時間掛かれば時速8.3尾となってしまうのだ。今日は時速10尾を念頭に午前中で50尾~60尾の釣果を本日の目標に設定した。また、目標とは別に、先週、九頭竜川で初めて使用し、思うような結果がでなかったPTソリッドについても、仕掛の変更とポイントの選定で何とか良い結果を出したいと言う思いもあった。以上の点から勝負が早く、PTソリッドの利点を活かせる長い早瀬が続く某ポイントに照準を合わせることにした。(某ポイントについては「Team Jinzoo」HPでメンバー向けに情報開示しています。)

~ 2009年 神通川 最初のキカン鮎ちゃん ~


竿を出したのはAM5時30分、思っていたよりも随分と早い時間だ。九頭竜川での仕掛から、天井糸をPE0.3号からフロロ0.6号へ、水中糸をTS-Special0.03号から複合メタル0.06号へ変更し、ハリも6.5号から7号へサイズを上げ、スーパーウエポン背バリを装着したオトリを送り出す。すると、すぐに反応が・・・キリキリとPTソリッドを絞り上げたのは写真の17cmほどのキカン鮎ちゃん!
その後、10尾目を掛けたところで時計を見るとAM6時30分、時速10尾だ。

次第に強くなる風と、前後の釣り人からのプレッシャー(竿一本分くらい開けて欲しいものだ!)にもめげず、同様のペースで掛けていたが、AM10時30分に引舟の鮎が超満員になる。オトリカンに鮎を移すため一旦ポイントを離れ、数を数えると53尾(オトリ3尾を除く)、時速10尾の釣果だ!
しかし、元のポイントに戻ろうとしても、前後にいた釣人が詰めてしまい、入れる所がなくなってしまった。辺りを見回してもスペースが全くない!少し早い時間だが本日の釣りを終了とした。
帰り支度をしていると一人の釣人が休憩のため川から上がってきた。強風の中、深瀬で良型をバンバン掛けていた人だ。話を聞くと神奈川県から一人で遠征してこられたと言う。しかも「Team Jinzoo」HPの読者?だ!しばし歓談して再会を願って別れた。

~ タモの中の鮎たち・・・タモが巨大(鮎が小さく)に見える ~





前回の九頭竜川では入ったポイントが平瀬であったが、水量が少なく仕掛けにも不備がありバラシを連発したが、今回は渇水状態とは言え十分な水量があるポイントでもあり、思い切りPTソリッドを曲げて引きまくった。ハリも一回り大きくしたおかげで、風によるキャッチ・ミスを除きバラシは少なかった。何となくではあるが、PTソリッドのイメージが固まってきたようだ。

本日の釣果 10cm~19cm(16cmメイン) 53尾
竿:メガトルクⅡ早瀬90+PTソリッド(フナヤ・オリジナル)
天井糸:フロロカーボン 0.6号
水中糸:複合メタル・乱 0.06号
ツケ糸:フロロカーボン 0.3号
ハリ:一角 7号
ハリス:1号



手取川解禁!

2009年06月16日 21時50分27秒 | 鮎釣り


今日は、石川県内のほとんどの河川で鮎の解禁となった。毎年6月16日は曜日に関係なく鮎の解禁日であり、県内の鮎師の祭礼という訳である。今年は久々に、この祭礼の日に有給休暇を取得し手取川へ出撃する事が出来た。(会社のみんなに感謝)何年ぶりのことだろうか。本当は明日も有給休暇の予定だったが、さすがに仕事が心配なので取り止めにした。

金沢市内では犀川、浅野川、森下川が解禁を迎えたが、浅野川は昨年の氾濫による復旧工事のため放流なし、犀川は天然遡上が不調(一説には下流部での○○○の工事の影響とか)、森下川は友釣がほとんどできないヤブ川であることから、必然的に手取川への出撃となった。同様の理由のためか、今年は県内ナンバーの車が多かった。オトクな高速道路割引は週末限定だから県外組が少なかったとも言えるか・・・

同行は我が師匠=御年79歳のオヤジ殿とその友人のG様。危険がないよう石が小さな美川公園前のチャラ瀬で手取川の釣り初めとした。手取川下流部では、営業時間が遅い手取フィッシュランドを除いて、オトリ屋さんがまったく無いため、金沢市内で入手するか、鮎ルアーでオトリ採りをするか二者択一だ。我が師匠は鮎ルアーの達人、私など足元にも及ばない。あっという間には鮎ルアーで10連発!3人分のオトリを釣ってしまった。ところが、オトリを付けると掛からない。たまに掛かっても小型でオトリ継ぎに苦労してしまう。渇水のため土用隠れ状態のようだ。午前中は8cm~15cmのサイズでジャスト20尾だった。

友人G様が午前中で帰る事になったため、二人で石の大きな上流某所へ・・・
13時~15時の二時間で、13~17cmのキカン中高生鮎が31尾のプチ入れ掛かり!何とか間に合った!しかし、草むしりの雑草が大量に流れてきてオトリに引っ掛かりロスト2尾・・・・ヒドイ!

釣果:8cm~17cm 51尾(持ち帰り49尾)
竿:銀影競技 T中硬々90
天井糸:フロロ0.6号
水中糸:Fujino TS-Special 0.03号
つけ糸:ナイロン 0.25号
ハリ:エアスピード6.5号4本イカリ
ハリス:0.8号

※本日はオヤジ殿のパジェロミニで出勤のため、デジカメを忘れてしまい、残念ながら現場での写真はありません。その代わり、今晩の夕食になったその後のキカン鮎をどうぞ。まだ黄色いヨ!
今年の手取川の鮎は旨い!香り最高!

~ 手取川のキカン鮎 ~


~ こちら一昨日めでたく人妻となった可愛い姪のAyuとご主人(お幸せに) ~




九頭竜川解禁!

2009年06月13日 23時13分18秒 | 鮎釣り

本日 めでたく鮎釣りが解禁となった九頭竜川へ出撃した。子供の用事があったため、本日の出撃はあきらめていたのだが、来週に変更になったためスクランブル発進となった。ってことは、来週20日(土)解禁の神通川はどうなる!?ピンチ!

同行はそーさん軍団の”助さん、格さん”=蔵ちゃん、神ちゃん(黄門さまは・・・・)のイケメン・コンビ!あとから男前のQpapaさんも参加の豪華ラインナップだ!とりあえず、入川するポイントは私が選定し、三人とは現地で集合することになった。
午前3時出発、途中24時間営業のジャスコで食料と氷を調達し、一路 九頭竜川へ。
解禁ってことなので、車中での音楽はコンセントレーションを高めるトップガン サウンドトラックから「Danger Zone」! チト古いが結構好きな曲だ。



永平寺町にある「もりいし釣具店」には午前4時45分に到着した。年券とオトリを購入し、オヤジさんから情報を収集することに・・・先週の試し釣りの状況と本日のおすすめポイントについての要点は以下のとおりだった。

・五松橋の前後がベストだが、人が多いので覚悟がいる
・試し釣りの範囲ではなかったので、確かではないが高速道路下流の瀬がよさそう(D社のH名人もおすすめ)
・鳴鹿大堰堤直下のポイント(先日の「ザ・フィッシング」で放映された)は、試し釣りでは全く掛からなかったのでやめたほうがいい
・鳴鹿大堰堤上流は試し釣りではダメだったという話だが、全くダメということではなく、高橋砂利前や北島では掛けていた人もいた

上記を頭に入れて、空いている五松橋上流の瀬に入ることにした。

結果から言うと午前中は8cm~16cm弱が12尾、午後は高橋砂利前で3尾、合計15尾という貧果だった。”助さん、格さん”も同様だったらしい。
敗因はハリ合せを誤ったことに尽きる。15尾の鮎を取り込んだのだが、それ以上の数をバラシている。特に水中でのバレが多発した。今日はPTソリッドの筆おろしも兼ねていたのだが、6.5号の軽い小バリで対応してしまったたために、ハリ立ちが悪くバレが多発したのだ。反発力が強いパワータイプ・ソリッドとは言え、追い気の弱い渇水の小鮎が相手では、ハリの食い込みは当然浅くなる。気がついたのは帰りの車中だった。もっとも6.5号以上のハリは持ってこなかったので、どうすることも出来なかったのだが・・・。

~ Q様 ~



~ 神ちゃん ~


収穫は若い二人と一緒に釣りが出来たこと。昼食タイムも楽しかったです。蔵ちゃんは少し離れた場所にいたので、釣姿を観察できなかったが、神ちゃんは私の少し下流にいたのでじっくり観察させてもらった。写真はヘチの遊び鮎を立て竿で狙っている神ちゃんだがすごく絵になっている!色男の立て竿とは何とも意味深長な・・・・

竿:メガトルクⅡ早瀬90+PTソリッド、銀影競技T中硬々90
天井糸:PE0.3号
水中糸:Fujino TS-Special 0.03号
つけ糸:ナイロン0.25号
ハリ:エアスピード、ミニマム、一角、スティング、凌刃 各6.5号
ハリス:0.8号

~ 本日の貧果 ~




2009鮎解禁によせて

2009年06月12日 01時18分47秒 | 鮎釣り


いよいよ、明日の九頭竜川を筆頭に北陸の河川も鮎漁の解禁を迎えることとなった。
昨年の禁漁時点では、約八ヶ月半先の未来が気の遠くなるような先の事に思えたものだが、年々きつくなる仕事と日々の暮らしに忙殺され、あっという間に時が過ぎ去ってしまった。いわゆる時間が経つのが早く感じる年齢なのだ。

思えば中学生の時に父親から友釣りの手解きを受けて以来、37回目の解禁ということになる。
今年も大過なくこの解禁の日を迎えられる事は、無上の喜びを感じるとともに、家族の理解・協力には感謝の念を禁じえない。もっとも、父親が師匠で三代目の鮎師ともなれば、理解が得られぬはずも無いのだが、毎回快く送り出してくれる”じゃーま”には本当に感謝している。

私が友釣りを始めた頃は、金沢市内を流れる浅野川、犀川とも解禁時は沢山の鮎師で賑わったものだった。特に自宅から近い浅野川は、犀川よりも水温が高いため鮎の成育が早く、友釣りに有利だったこともあり、浅野川は私の友釣道場だった。ここ数年は、両河川とも釣果は芳しくなく、浅野川にいたっては、ほとんど釣人がいない様な体たらくである。何とも寂しい限りだ。上流域に増えた温泉群、流域の宅地開発、川沿いの遊歩道を作るための護岸工事・・・浅野川を取り巻く環境の大きな変化は、決して鮎、いや川に依存する生物達にとって良い方向へとは向かっていないように思う。

一方犀川は最近では、”街中でサクラマスが釣れる川”として雑誌にも紹介されるなど、全国的にも知られた川となった。これは、先に触れたように犀川の水温が低い事(ダムの底水を放水?)による恩恵であると思われるが、ここも現在建設中の辰巳ダムによってはどう変わっていくか心配である。辰巳ダムは一時期、ニュース番組や新聞紙上で不要論が展開されていたが、昨年のゲリラ雷雨による浅野川氾濫以降、すっかり批判の影を潜めてしまった。浅野川氾濫の原因は「ダムが無い事だ」とでも言うのだろうか。

蛍舞う川原で夜明けを待ちながら、西瓜の香にも似た鮎の香漂う川風に、酒杯を傾けたあの解禁の日々は遠くになってしまったのか。



※写真は犀川支流の内川・新内川ダム下流
  新内川ダムがなかった頃は良型のヤマメ・イワナが釣れた。
  川原だった場所が葦原に変わってしまったことから、富栄養化が進んでいることがうかがえる。