映画とライフデザイン

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オランダ映画「孤独のススメ」

2016-04-13 18:20:25 | 映画(欧州映画含むアフリカ除くフランス )
オランダ映画「孤独のススメ」を映画館で見てきました。


映画ポスターの雰囲気にひかれ見に行ってきました。
男やもめがあるルンペン男と出会い身辺が変化していく姿を描いたものだという。会社での地位が変化するに従って、孤独を好む性癖が自分についてきた気がする。みんなで群れあっているのが最近とみにうっとうしくなってきた。相変わらず毎日のように夜の宴席が多いが、疲れてきた。1人でいる方がすっきりする。せいぜい娘と外出するときくらいが楽しいくらいか。
そんな生活が続いていると、孤独という言葉に敏感になってくる。むしろ孤独な方が気が楽だ。そんな自分には「孤独のススメ」という題名がしっくりする。

映画が始まり、田舎道を走るいかにも欧州らしい路線バスが出てくる。題名はマッターホルンとなっている。孤独とはまったく無縁な題名ではないか。そして出てくるのはフィンランドのアキ・カウリスマキ監督の作品を連想させるような地味で無口な男だ。出演者の会話は少ない。寡黙な出演者が無表情で演技しながら朴訥に進む展開はいかにもアキ・カウリスマキ監督作品の影響を受けている印象を持つ。自分はアキ・カウリスマキ監督作品は大好きだけど、ちょっとこれはどうかな?よくわからないままに最後まで進んでいってしまった印象だ。


オランダの田舎町。妻に先立たれ、1人静かに暮らす初老の男フレッド(トン・カス)。信仰篤いこの町で、毎週日曜日の礼拝以外は周囲との付き合いを避けて、ひっそりと生活していた。そんな彼の前に、ある日突然、言葉も過去も持たない男テオ(ルネ・ファント・ホフ)が現れ、なぜか家に居ついてしまう。

やむなく始まる奇妙な共同生活。次第に2人の間に奇妙な友情が芽生え、ルールに縛られたフレッドの日常は鮮やかに色づいてゆく。ところが、保守的な田舎町に住む近隣の住民は、彼らのことを問題視。村から追い出そうとするが……。(作品情報より引用)

ガス欠だと言って、金をせびる変な男がいる。男はほとんどしゃべらない。信仰深い初老の独身の主人公は家に連れてくる。それでも口は開かない。食べ物をご馳走しようとしてもナイフフォークを普通に使えない。変な男だ。そんな男を泊らせて一緒に生活をはじめる。動物の鳴き声を模写することくらいしか、能がない。


なんかうっとうしい男だなあ。主人公は妻に先立たれ、息子は家を飛び出している。ここでは主人公の家族との思い出がポイントになる。だけど、ルンペン男との奇妙な友情という設定にどうしても感情流入できなかった。宗教的な絡みもよくわからない。教会の世話役の存在がうっとうしく思えるし楽しくないまま最後に向かって行ったという印象だ。

久々に007の主題歌で名高いシャーリーバッシ―の歌が出てくる。
挿入歌だ。もともとバッハしかきかないという主人公にこの曲が絡んでくる。
これはシャーリーバッシ―だ。↓
いかにもむかしのシャーリーはゴージャス



マッターホルンは最後に向けて登場
この山は実に美しくスケール感あるねえ

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