映画とライフデザイン

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映画「THE BATMAN-ザ・バットマン」

2022-03-13 20:40:57 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「THE BATMAN-ザ・バットマン」を映画館で観てきました。


映画「バットマン」はロバートパティンソンがバットマンを演じる新作である。バットマンことブルースウェインのルーツにも踏み込むストーリーだという事前情報だけで映画館に向かう。ジョーカーも含めて、このシリーズは絶対に見逃せない。ちょっと3時間は長いなあとそれだけが心配だ。思ったほど観客が多くない。3時間に怖気付いたのでは?

ゴッサムシティの市長選候補が覆面をした謎の何者かに殺される。悪の親玉ペンギンや盗人女のキャットウーマンも事件現場の周囲をうろうろしている。そして、ブルースウェインの自宅にバットマン宛の小包が届くと爆弾が仕掛けられてウェイン家の執事が重傷を負う。自分に狙いを定めていることがわかって、バットマンは犯人を追う話である。


ちょっと期待ハズレかな?
前半戦は自分の理解力も弱いせいもあるかもしれないが、固有名詞が連発しているセリフで、人間関係がよくわからない子どもが見たら絶対理解できないんじゃないかな?意味不明と思っているうちに、いかにもバットマンシリーズらしく高らかに音楽が鳴り響くのにウトウトして目が閉じてしまう。明るいエリアを映す映像がほとんどない。ずっと暗いままだ。それはそれでいいけど、ブルースウェインの父親の話も出てくる上に、ペンギンやキャットウーマンをクローズアップして登場人物が多く、頭脳の整理がつかない。

しかも長い!
ペンギンやマフィアグループの親玉やキャットウーマンそれぞれの一歩踏み込んだ話が流れる。それでもポールダノが登場するくらいには、少しづつ整理されてきて面白くもなってくる。あれもこれもになりすぎたのでは?ちょっと疲れた。観に行く人は、先にトイレに行ってスッキリしてからドリンクも飲まずに観てください。ちょっと覚悟がいる。

⒈ペンギンとジョンタトゥーロ
映画を見終わり、エンディングロールで配役を確認すると、コリンファレルが出ているではないか。しかも、ジョン・タトゥーロも。え!出てたっけかと思うくらい原型をとどめていない。ペンギンをコリンファレルが演じていたとは本当に驚いた。強烈なメイクだ。以前、「バットマンリターンズ」ダニー・デヴィートがペンギン役をいかにも異形の悪役らしく演じたのはお見事だった。今回も悪くはないが、以前ほどの役柄にインパクトがない。


悪者たちの根城であるクラブの主がジョン・タトゥーロで、その下にペンギンことコリンファレルなので、ちょっと調子が狂う。スターウォーズシリーズ同様、作品ごとに時間軸が前に後ろにスライドするので、またここで頭の整理が必要だ。

⒉キャットウーマン
バットマンの盟友ロビンは出てこない。その代わりでもないが、キャットウーマンがストーリーの肝になる。ゾーイクラヴィッツはもう少し若い頃のハルベリーの雰囲気を持つ。実は「バットマンリターンズ」にもペンギンと共にミッシェルファイファーのキャットウーマンが出ていたのを思い出す。キャットウーマンの母親が悪者の本拠地のクラブに勤めていてなんてルーツ話が出てくる。盗人女にすぎないようで、バットマンのピンチを助けたりちゃっかり活躍している。


⒊ポールダノ
ポールダノは自分の好きな俳優だ。気がつくとほとんど出演作を見ているしビーチボーイズのブライアンウィルソンを演じたラブ&マーシーがいちばん好きだな。監督作品ワイルドライフも映画館で観た。よかった。

この映画では始まってからその姿を2時間以上見せない。満を持していつもながらのポールダノのナイーブそうな表情で映像に登場する。でも、異常人物なのだ。部屋はひと時代前の宮崎勤の部屋みたいなオタクの部屋だ。感じとしては、プリズナーズで演じた変質者気味の被疑者に近い役かもしれない。不思議なもので、ポールダノが出てきてから映画が締まってきた印象をもつ。まさに適役だ。
コメント
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