映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「ムーンライト」

2017-04-03 05:25:05 | 映画(洋画:2016年以降主演男性)
映画「ムーンライト」を映画館で観てきました。


アカデミー賞作品賞となれば、すぐさま見るしかない。でも映画館は割とすいていた。ララランドと違いジャケットの華やかさがないからかもしれない。いじめの話と聞いていたが、確かに小さい時からいじめられ続ける。やるせないと思いながら、彼に対してやさしく接する麻薬ディーラーファンのやさしさに心を惹かれる。

高校生になると、いじめはエスカレートする。おいおい最悪だ。その時には優しくしてくれたファンはもう亡くなっている。でも親しいケヴィンは優しくしてくれているのだが、とんでもないことをいじめっ子がたくらむ。ここまではやるせない場面が続くが。。。直後大逆転する。

黒人が密集するドツボ地域で育った1人の少年の物語だ。


作品情報をそのまま引用してみる。
// リトル
シャロン(アレックス・ヒバート)は、学校では“リトル”というあだ名でいじめられている内気な性格の男の子。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追いかけられ廃墟まで追い詰められると、それを見ていたフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。フアンは、何も話をしてくれないシャロンを恋人のテレサ(ジャネール・モネイ)の元に連れて帰る。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、シャロンもフアンに心を開いていく。

ある日、海で泳ぎ方を教えてもらいながら、フアンから「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな」と生き方を教わり、彼を父親代わりのように感じはじめる。家に帰っても行き場のないシャロンにとって、フアンと、男友達ケヴィンだけが、心許せる唯一の“友達”だった。


// シャロン
高校生になったシャロン(アシュトン・サンダース)は相変わらず学校でもいじめられている。

母親のポーラ(ナオミ・ハリス)は麻薬におぼれ酩酊状態の日も多くなっていた。自分の家で居場所を失ったシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。テレサは「うちのルールは愛と自信を持つこと」と、昔と変わらない絶対的な愛情でシャロンを迎えてくれる。 とある日、同級生に罵られひどいショックを受けたシャロンは、夜の浜辺に向かうと、偶然ケヴィンも浜辺にやってくる。密かにケヴィンに惹かれているシャロン。月明かりが輝く夜、二人は初めてお互いの心に触れることに… しかし、その翌日、学校ではある事件が起きてしまう。


/// ブラック
あの事件からシャロン(トレバンテ・ローズ)は大きく変わっていた。高校の時と違い、体を鍛えあげ、弱い自分から脱却して心も体も鎧をまとっている。ある夜、突然ケヴィン(アンドレ・ホーランド)から連絡がある。 料理人となったケヴィンはダイナーで働いていて、シャロンに似た客がかけたある曲を聴きふとシャロンを思い出し、連絡をしてきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていたシャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。 翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、ケヴィンと再会するのだが―。


ドツボなエリアをうろついている少年がいる。友人たちのいじめに耐えかねて逃げ回って空き家に逃げ込む。そこを助けたのが麻薬ディーラーのファンだ。幼い時の自分にどこか通じるところがあると感じて、優しく接する。でも母親はよくは思わない。亭主はいない売春婦まがいの生活をしている母親は、麻薬中毒である。しかも、母親はファンの筋から薬を買っている。


それでも、少年シャロンはファンになつく。この時まだ小さいリトルことシャロンはファンとその恋人のテレサに何も話さない。目の前の出来事に対して呆然としている。そのまなざしがいい。この映画で一番印象に残るまなざしだ。いじめは万国共通だ。程度は別として永遠になくならない。

悪い映画とは思わないが、「ラ・ラ・ランド」を大きく超越する映画とは思えない。「それでも夜が明ける」同様黒人主体の映画が仕組まれてアカデミー賞になってしまったという感じがしてならない。白人と黒人のたすき掛けというのはちょっとどうかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする