映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画 ヤバい経済学 

2011-12-17 21:09:00 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
映画 「ヤバい経済学」は経済学者のスティーヴン・D・レヴィットと、ジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーによるベストセラーを映画化。あまり期待していなかったが、これはおもしろい。
「30万$売りだした不動産に29万$で客がついた。話に乗るべきか?」「子どもは名前で人生が決まる」「大相撲の八百長問題」「ニューヨークで1990年代に犯罪が激減した理由」「賞金で高校生の成績が伸びるのか」といった多彩なテーマを短編仕立てに料理していく。見事だ。
日本の相撲界の八百長問題にメスを入れる映像は、アメリカだからつくることができた映像だと思う。曙や小錦も映像に姿を現す。死んだ親方の写真や板井も出てきて、これを見るだけでも価値がある。

映画は原作本の著者の大学教授とジャーナリスト2人の対談形式でスタートする。
第1のテーマは不動産売買。
30万ドルで売りに出した自宅に29万ドルの買い手が現れた、不動産業者は先のことはわからないからと確実な29万ドルでの売却をアドバイスする。手数料は売却額で決まるのだから少しでも高く売りたいが顧客のことを考えて早期売却を勧めるという。それを信じてよいか。。。。
第2のテーマは名前の付け方。
黒人と白人ではそれぞれの名前の付け方に特徴がある。黒人の方が大胆な名前を付けることが多い。多数の企業にまったく同じ履歴書を名前を変えて送りつけた。黒人らしい名前で出した場合は白人らしい名前で出した場合より連絡が少なく就職できるまで時間がかかった。あとは「痴女」という言葉の名前になった黒人の子の行く末を語る。
第3のテーマは大相撲の八百長。
7勝7敗の力士が同クラスの力士と対戦した時の勝率はなんと75%。しかも同じ組み合わせで次に対戦すると、結果が逆になっている。相撲で八百長が行われていることは明らかだとする。八百長を暴露した大鳴門親方が病院で死んでいる。この死に方はおかしい。その後司法解剖もされていない。何か黒い動きがあったのではないかと。。。
第4のテーマはニューヨークの犯罪の減少理由
犯罪率の減少はニューヨークのジュリアーノ市長の重罰化や軽犯罪検挙の成果だけではない。1973年中絶を合法化したことにより、望まれない子どもが劇的に減ったことが20年後に効いてきたのではないかという推論をたてるが。。。。
第5のテーマは賞金で高校生の成績が上がるか?という実験
シカゴ大学の先生たちが、高校生に成績が上がったら賞金を出す実験をしてみた。いったいどうなるのか?という話だ。

いずれも痛快だ。
高校生になって成績が伸び悩んでいる我が娘に実験をしているが、ちっとも成績があがらない。
第5のテーマがいちばん身近だったけど。。。。
コメント
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