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【管球小部屋】FU-50シングルアンプの音質を良くするために〔その三〕

2011-07-16 19:05:12 | 真空管アンプ
5/25のブログで、FU-50シングルアンプの電源が110Vであったことから、ノグチトランスのステップアップトランスを入れることで、力強さが出てきたことをお伝えした。
しかし、高音に関しては相変わらず、もう一息欲しいところであったので、1段目のカソード抵抗にパラでパスコンを入れることにした。
直流以外パスすればよいはずなので、一般的な100uF/25V(ニチコン オーディオ用)をオークションで安く仕入れて入れてみた。



前にも書いたが、半田付け部分には白い何か異様な臭いのする物が塗ってあり、まずこれを剥がした。
シリコンかと思ったのだが、予想に反してブニョブニョしていて、イメージは木工ボンドの乾きかけみたいな感じ。
何なでしょうかね?
結局全部は取り切れなかった。



そこに、パスコンを入れた。



ついでに、右チャンネルのマイナス信号がボリュームから引いてなかったので、モガミ電線の0.5mm金メッキOFC線を用いて配線をしておいた。
GNDラインが、O形になってしまうのだが、信号の流れを考えるとあった方が良いだろう。



早速、試聴してみた。
サラ・ブライトマンの声が高音まで伸びているが、サ行きついし、低音がヤケにおとなしくなってしまった。
他のソースでも試してみたが、明らかに低音が抜けてしまっている。
こんな音では耳に良くないし、聞きづらい。

さて、こんなこともあろうかと、オークションでVishay/Roederstein MKP1837 0.01uF/100Vを仕入れておいた。
このコンデンサ無しではオーディオは語れないとまで書いてあるので、そんなに言うのなら買ってやろうじゃないかと用意したものだ。
1個¥160なので安い。
ただ、いかんせん足が短い。これもモガミ電線を付け足して電解コンデンサを外したあとに入れた。



さて真空管を挿そうと思ったら、ふとFU50がどちらを向いていたのかわからなくなった。
資料を見ても、ヒーターが丁度対角で、どちらに挿しても点灯してしまう。
確か、ガラスが飛び出ている方が前にあったようなと思って挿したら、内部で放電が起きてしまった。
軍用規格のくせに、フェイルセーフにできていないところは何とも間抜けな球だ。

昔の写真を引っ張り出してみると逆に刺さっていた。



さて、音の方はというと、お父さんお母さん、手術は成功しました、って感じ。
低音は元の力強さが戻ってきたし、高音が綺麗に伸びている。
前のように、ハイここまでね、って言うことはない。

古いサイモンとガーファンクルも雰囲気があるし、ギターも暴れが無く綺麗に聞かせてくれる。
女性ボーカルが前のこもった感じから、スッと晴れた感じがする。
ただもう少し、低音が少なくても良いかも、ボーカルが伴奏に埋もれてしまう。

さて、しばらくFU-50シングルアンプの置き台になっていたLAXMANのMQ80だが、たまには灯を入れないとと、鳴らしてみると意外とおとなしい音がする。
でもしばらく聞いて音を上げていくと、耳が慣れてくると大きな音でもすごく聞きやすい。
本当のHiFiとはこちらの方向性なのかもしれないと思った。
最近買ったアンプはすべて音が前に前に出てくる主張するもので、MQ80とは明らかに音作りが違っている。



ところでこのMQ80で使用している6336A(B)のヒーターは1本で30W、2本で60W食ってしまう。
消費電力は約200Wあった。



当然部屋はエアコンを入れないととても聞いていられない。
節電とは逆行しまくっており、近所に迷惑をかけない程度に音量を上げて聞いているのであった。


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