僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

Tさんの庭に遊ぶ

2008-06-26 19:24:26 | 

「オカトラノオ」です。花穂がトラの尾のようだということで、この名があります。

わたしの好きな花ベスト3に入る「ホタルブクロ」です。
2枚ともTさんの庭に咲く野草です。

赤い実

2008-06-25 13:46:47 | 
Tさん宅の「梅桃」、ユスラウメです。サクランボに似た味で少し酸味があります。

同じくTさん宅の瓢箪木(ヒョウタンボク)です。実が2個ずつ接してヒョウタンに似ているのでこの名があります。見かけによらず、有毒なので食べられません。

同じ庭に、甘い実と有毒の実の植物が植えられているのでは、鳥も、どちらを食べたらいいか迷うのではないでしょうか。

マザー・テレサ

2008-06-23 22:36:22 | 人生論
今日の深いイイ話にマザー・テレサのエピソードがありました。1979年に彼女はノーベル平和賞をうけました。マザー・テレサは受賞者のための晩餐会の出席は断りましたが、賞金6000ドルはカルカッタの貧しい人々のためにうけとりました。賞金を受け取ったとき「このお金でいくつのパンが買えますか」といったといいます。そのときのインタビューの中で「世界平和のためにわたしたちはどんなことをしたらいいですか」と尋ねられたマザー・テレサの答えはシンプルなものでありました。
「家に帰って家族を大切にしてください」

四川大地震

2008-06-22 00:22:04 | Weblog
 四川省は諸葛孔明や劉備玄徳が治めた「蜀」という国です。マーボ豆腐、ザーサイ、パンダなどでも有名です。
 四川の大地が揺れたのは5月12日、多くの尊い命が奪われてしまいました。
 その危険地帯に日本の救援隊が真っ先に入りました。そして日本の公共施設に多くの募金箱が設けられました。救援隊の後医療チームも入りました。
 こうした支援に中国のメディアは「謝謝 我々は永遠に忘れない」と書きました。中国の人々の心が日本人に歩み寄った瞬間です。
 日本はかって中国を何度となく侵略し、罪のない人まで虐殺した歴史があります。それなのに現地で生き別れた子どもたちを、中国の人々はわが子同様育ててくれるという無辜の愛を示してくれました。
 そんな中国の人々に報いるためにも長年にわたっても、子々孫々仲良くやっていく義務があるような気がします。
 漢字が使われ、朱子学や陽明学などすばらしい思想を受け継いできた広大な国中国に尊敬の念さえ覚えるのです。
 

寸松庵色紙

2008-06-21 19:18:53 | Weblog

秋の月 山辺さやかに 照らせるは
       落つるもみぢの 数(かづ)を見よとか
「秋の月が山のあたりをこんなにもはっきりと照らしているのは、落ちる紅葉の数を見よということか」という意味になります。

東京国立博物館に所蔵されている「寸松庵色紙」で紀貫之筆とされています。



カルガモ親子現る

2008-06-21 19:06:32 | 生き物
 山形市の山形大小白川キャンパスの東側、山形五堰(ごせき)の1つ、笹堰にカルガモの親子がすみ着き、住民や学生を和ませています。
 今日、メイを散歩がてらカルガモちゃんに会いに行きました。



とても愛らしいです。そして母カルガモに寄り添う11匹の子カルガモがけなげです。



涼しい場所で、ひと休みです。

ナメクジウオ

2008-06-20 00:35:28 | Weblog



 ヒトなど脊椎(せきつい)動物の祖先はホヤ類ではなく、ナメクジウオ類であることが、ナメクジウオの全遺伝情報(ゲノム)解読で分かりました。京都大、国立遺伝学研究所や英米などの国際研究チームが突き止めました。19日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載されました。



 ナメクジウオは脊椎動物の前段階で背骨に似た筋肉組織を持つ「脊索(せきさく)動物」の一種。大きさは3~5センチ。頭部はないが尾びれに似た器官があり、魚のように泳ぎます。ホヤも同じ仲間で、今から5億2000万年以上前に、ホヤ、ナメクジウオ、脊椎動物の順に進化したと考えられてきました。

 研究チームの解析の結果、ナメクジウオのゲノムの大きさはヒトの約6分の1で、約2万1600個の遺伝子を特定しました。このうち、1090個の遺伝子をホヤと比較し、ナメクジウオの方が早く現れ、原始的であることを確認しました。また、遺伝子の6割がヒトと共通しており、並び順も似ていました。一方、ホヤは独自の進化を遂げた傍流と分かりました。

 佐藤矩行・京都大教授(発生ゲノム科学)は「ナメクジウオが脊椎動物の祖先に最も近く、ナメクジウオから脊椎動物が直接的に進化したと考えられる」と話しています。

太宰治

2008-06-20 00:19:44 | 文学
6月19日は、太宰治の誕生日であります。好みの別れる作家ではありますが、妙に惹かれる魅力を持っています。
 邪知暴君の王を除かなければならぬと決意したメロスは正義感に溢れ、義侠心に厚い人間として、人口に膾炙していますが、太宰の作品としては奔流を為すものではありません。
 人間失格の中にこそ、太宰の真実があるのです。人間に対してどこまでも真実の愛と信頼を希求し、そのため人間社会から葬り去られ、敗北していく過程を描いているこの作品は、永遠に残る太宰の名著です。

秋葉原の通り魔事件

2008-06-19 00:46:24 | Weblog
 犯人、加藤智大の生い立ちはどうだったのでしょうか。彼の3歳下の弟が赤裸々に明かしています。
 容疑者が中1の頃から、父、母、彼、弟と個人ごとの部屋があり、別々に寝ていたそうです。母が食事を告げると3人が部屋から降りてきて無言で食卓を囲み、また各々の部屋に帰るといった日常だったらしいのです。
 そして何よりも、犯人の母親が徹底的に子どもを管理し、洗脳していった経緯があります。
 先生受けする作文に何度も書き直させられる。男女交際は禁止。テレビは、「ドラえもん」と「まんが日本昔ばなし」だけ。漫画や雑誌を買うのも禁止。友人を家に招くのも訪問するのも駄目。成績が悪いと、「口のきき方が悪い」とか「態度が悪い」などと、論点がずれていって体罰にエスカレートしていくこともあったようです。

 もっと深い愛情を注いでほしかったと思います。成績だけでなく人間としての魅力をどんどん引き出して欲しかったとも思います。
 また彼の成績が下がったとたん弟だけを優先してしまったのも間違いです。
彼の両親には、彼が就職してからも温かく見守って欲しかったし、彼の鬱積した心の悲痛な叫びを聞き続けて欲しかった・・・切に思います。

雨あがる

2008-06-18 23:55:24 | Weblog


 監督 小泉堯史

脚本 黒澤明

原作   山本周五郎

主役、三沢伊兵衛 ( 寺尾聰)

大雨のせいで、川を渡れず、安宿での連泊を余儀なくされる、浪人三沢伊兵衛。
そこで出会った貧しい人たちに、賭け試合をして金を得、ご馳走や酒を振舞います。
長雨で宿泊客の心はすさみ、喧騒が絶えないその光景は、まるで黒澤監督の「どん底」を見ているかのようでした。
ゆったりとした時の流れと、侍ながら偉ぶらないヒューマニズムがそこかしこに感じられる名作でした。