僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

野草園にて

2013-09-01 22:53:36 | 
山形市内では大鍋芋煮フェスティバルが真っ最中にもかかわらず、敢えて野草園に足を向けた。
幼い頃、お盆のお墓参りに女郎花や竜胆を携えていった。
そこいらの自然に野草は厳然と存したが、今その姿は稀有なものになってしまった。

女郎花の黄色、竜胆や桔梗の青紫、藤袴や葛花の香り、様々な万葉の時代からなる花々が郷里への想いとしてあふれ出す。


萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花また 藤袴 朝貌の花
(万葉集巻八 1538)

【ヤマハギ】


【桔梗】


【藤袴】


【女郎花】






【カワラナデシコ】




【尾花】


【葛】

花が咲いていなかった。同じマメ科のフジの花に似て良い香りがする。


「ノカンゾウ」



秋の七草に入れたい風情のある花である。


あたり一面に芳香が漂ったその花は「仙人草」、毒草でもある不可思議な花。


「ヨウシュヤマゴボウ」

インクベリーとも呼ばれる有毒植物。

「ウゼントリカブト」

ご存知有毒植物


気を取り直し、水面に顔を出す「オゼコウホネ」。周囲は「ヒツジグサ」。


夏、葉が枯れてから咲く「ナツズイセン」、ヒガンバナ科 ヒガンバナ属。

同じ仲間の「ヒガンバナ」は、花の後線形の葉を広げる。

「ツリフネソウ」


「オグルマ」


「ハンゴンソウ」

菊科キオン属の多年草、若芽は食用になる。


自然学習館の中にある、野草庵で蕎麦を食べた。天ぷらとたこ焼きも一緒に。










笹の葉に盛られたお蕎麦美味しかったよ!


大平沼の水も静かに小波を立てていた。




程よい散策に身を任せ素敵なひと時だった。