僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

赤塚不二夫氏のトキワ荘物語

2008-02-01 13:51:31 | 漫画
 昭和40年9月5日発行の少年サンデーに連載された「おそ松くん」です。ちび太、イヤミ、デカパンなど個性的なキャラクターばかりでしたよね。
 この作品で時の人になった赤塚不二夫氏ですが、若かりし頃、トキワ荘で仲間とともに研鑽した時代がありました。故石ノ森章太郎氏も彼の友人のひとりで、赤塚氏がデビューしたての頃、一生懸命漫画のストーリーを聞いてくれて、アドバイスもしてあげていました。
 お互いに貧乏で、風呂代がないために炊事場に水をためて汗を流したこともあったそうです。昭和31年にトキワ荘に入り、藤子不二雄氏や寺田氏また大御所の手塚治虫とも知己になって青春時代をすごしたようです。

カブトガニ

2008-02-01 08:34:58 | Weblog
 瀬戸内海に棲むカブトガニは、その名の通り、カブトのような形をした奇妙な動物で、剣のような長い尾を含めると、体長は約80センチに成長します。見た目ではエビに近い形をしており、名前からは、カニの仲間かしらと思いがちです。しかし分類上はクモに近い節足動物です。
① 頭に触角がない
② 頭胸部に6対の胸肢がある
③ 胸肢の第一対は、はさみ状になっている
④ 呼吸は鰓書(えら)でする
⑤ 血清がクモ類に一番似ている
 以上5点からクモの仲間に近いと言えるのです。
 
 このカブトガニ、何億年も前の古生代に栄えた三葉虫の子孫で、生きた化石だということがわかり、今では天然記念物に指定され、保護されているのです。
 また最近では、カブトガニからエイズに効く薬ができるかもしれないということがわかりました。カブトガニの血球から見つけたタチプレシンという物質に抗エイズウイルス作用があるというのです。
 今までは食用にもならず、せいぜい肥料にしかならなかったカブトガニから、人類を救う薬ができるかもしれないなんて、想像できなかったですよね。

竹の花が見たい

2008-02-01 00:03:53 | Weblog
 竹に花が咲くそうですが、私はまだ本物は未確認です。真竹の開花周期は、実に百二十年という長期のものもあるのです。
 しかし、「花が咲くと枯れる」といって、人々から喜ばれていません。花が竹に悪い影響を与えてるのでしょうか。
 竹は地下茎で繁殖する植物で、新しく伸びた地下茎から次々と新しい芽、筍を出して、それがまた竹になって増えていきます。
 しかし長年一つの土地を占有していると、竹に必要な土地の中の栄養分が不足していきます。そうすると竹やぶ全体が一挙に枯れてしまうので、種族維持の手段として種子を残すために花を咲かせるのです。つまり「花が咲いたから枯れる」のではなく、「枯れるから花を咲かせる」のです。
 私の実家には真竹の林があって、毎年春に筍を送ってくれます。真竹の筍は孟宗竹の筍のように、糠であく抜きしなくて良いから簡単に食べられます。わたしの母が嫁いだ年にどこからともなく筍が発生し、竹林がいつの間にできたということです。不思議な事ですが、竹の花は未だ発見できません。
 親戚の笹も老朽化してくると花を咲かせます。この時できる実はネズミの大好物で、笹の花が咲いた年は野ねずみが異常発生するようです。