乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『坐敷芸忠臣蔵』 10(二段 『仮名手本忠臣蔵 二段目・諫言の寝刃』と、『坐敷藝忠臣蔵』二段目)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

2021-06-01 | 山東京傳

 

 

『坐敷芸忠臣蔵』 10(二段 『仮名手本忠臣蔵 二段目・諫言の寝刃』と、『坐敷藝忠臣蔵』二段目)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

 

 

『仮名手本忠臣蔵 二段目・諫言の寝刃』

 

力弥使者の段)

 足利直義が鶴岡八幡に参詣した翌日のこと。

 時刻もたそがれ時、桃井若狭之助の館ではあるじ若狭之助師直から辱めをうけたと使用人らが噂している。

 若狭之助家老加古川本蔵はそれを聞きとがめる。

 そこへ本蔵の妻戸無瀬と娘の小浪も出てきて、若狭之助の奥方までもこの噂を聞き案じていると心配するので、本蔵

「それほどのお返事、なぜとりつくろうて申し上げぬ」

と叱り、奥方様を御安心させようと奥に入る。

 塩冶判官の家臣大星由良助の子息である大星力弥が、明日の登城時刻を伝える使者として館を訪れる。

 いいなづけの力弥に恋心を抱く小浪本蔵戸無瀬が気を効かせ、口上の受取役となるがぼうっとみとれてしまい返事もできない。

 そこへ主君若狭之助が現れ口上を受け取り、力弥は役目を終えて帰った。

 

(松切りの段)

 再び現れた本蔵を去らせ、主君に師直の一件を尋ねる

 若狭之助は腹の虫がおさまらず師直を討つつもりだと明かす。

 ところが本蔵は止めるどころか、若狭之助の刀をいきなり取って庭先に降り、その刀で松の片枝を切り捨て「まずこの通りに、さっぱりと遊ばせ」と挑発する。

 喜んだ若狭之助は奥に入る。

 見送った本蔵

「家来ども馬引け」

と叫び、驚く妻や娘を尻目に馬に乗って一散にどこかへ去っていく。(ウィキペディア)

 

 

 

 

 『坐敷藝忠臣蔵』

とんび役のもろなほ(師直)がからす役のもゝの井(桃井若狭之助安近)に向かって、小馬鹿にしたことにこだわるほんぞう(本蔵)。

 二段目ではこうもりに扮したもゝの井(桃井若狭之助安近)を褒め、もろなほ(師直)に憤慨。

 もゝの井(桃井若狭之助安近)、言う。

「此しゃくしを耳となし、かうもり(蝙蝠)の身振りにて、つらはぢをかゝせるつもり。」

 しゃくし(杓子)でこうもりの耳に仕立てたもゝの井(桃井若狭之助安近)に

ほんぞう(本蔵)、

「鳥なきさと(里)の かうもり(蝙蝠)と、世の人口を思ふゆへ、明日のしゆかり(主役くらいの意味か)を、なんぢととくとうちあわすこと。」

 云々

ほんぞう(本蔵)

 御らんにいれんと ひとこしをぬきはなし、かたな(刀)のはわたし(駒の歯 渡し 掛け言葉:刃渡り)座敷ごま

 にほいはみがき、はんごんたん(ちゃっかり、広告まで、台詞に組み入れて言い回す。現在の歌舞伎でも、劇場近くの店や、興行中の歌舞伎興行の宣伝を、台詞に紛らせて行われていることがある。)

 すっぱりとあそバせと、かへすかたな(刀)に、にハの松、ゑだを

 はつし(擬音)と切りおとせば、

「言ふにおよば。われなきあとハ、さんしよ(山椒)のくやう。やなぎのしたで、水をたむけよ。」

『坐敷藝忠臣蔵』

 山東京傳 戯作 

 歌川豊国 戯画

 山東京傳 1761-1816

 歌川豊国 1769-1825

 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810]

 19cm

 和装
 印記:只誠蔵,斎藤文庫,洒竹文庫
 関根只誠,斎藤雀志,大野洒竹旧蔵

 早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

『坐敷藝忠臣蔵』ヘ13 02377

 

『坐敷忠臣蔵』  1 山東京傳 戯作  歌川豊国 戯画 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810] 早稲田大学図書館

『坐敷忠臣蔵』  2 『坐敷藝忠臣蔵』と『仮名手本胸之鏡』は同じか否か。それともよく似ていると言うだけか。部分的に一緒ではあるが、違う本なのだろう。

『坐敷忠臣蔵』 3 表紙   山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810] 早稲田大学図書館

『坐敷忠臣蔵』  4 裏表紙 及び 「坐敷忠臣蔵序」1、2、3  山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810] 早稲田大学図書館 (2枚)

『坐敷忠臣蔵』  5 出演者全員顔見世的一枚(一部、日本語漢文で記されている)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810] 早稲田大学図書館

『坐敷忠臣蔵』  6 大序(各出演者の簡単な芸などの説明)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810] 早稲田大学図書館

『坐敷忠臣蔵』 7(大序 かほよの兜「蘭奢待の香るこの兜こそ義貞着用のものに間違いない」)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画 小舟町(江戸) : 文亀堂, 文化7[1810] 早稲田大学図書館

坐敷忠臣蔵』8(序切 とんび役のものはほ(師直)がからす役のもゝの井(桃井若狭之助安近)に向かい小馬鹿にした事ばかりを並べ立てる)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

『坐敷忠臣蔵』 9( 二段 もゝの井「此しゃくしを耳となしかうもり(蝙蝠)の身振りにてつらはぢをかゝせるつもり」)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

『坐敷忠臣蔵』 10(二段 『仮名手本忠臣蔵 二段目・諫言の寝刃』と、『坐敷藝忠臣蔵』二段目)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

『坐敷藝忠臣蔵』 11(『坐敷藝忠臣蔵』 三段  「三段目口」「三段目」 三段目1/3、2/3)(2枚)(2枚)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

『坐敷忠臣蔵』 12(『坐敷藝忠臣蔵』 「三段目切」(もろなほがもゝの井に悪態をつきまくる)三段目3/3)(1枚)山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

『坐敷忠臣蔵』 13(『坐敷藝忠臣蔵』三段目( 歌舞伎:『仮名手本忠臣蔵 三段目』 ) 山東京傳 戯作   歌川豊国 戯画

 

 

『仮名手本胸之鏡』山東京伝 作 歌川豊国 画   早稲田大学デジタル図書

 通油町(江戸)  [蔦屋重三郎]   寛政11 [1799]   黄表紙

仮名手本胸之鏡 上 1 表紙 仮名手本胸之鏡 通油町 蔦十版 巳未春

仮名手本胸之鏡 上 2  一丁表

仮名手本胸之鏡 上 3  一丁裏 二丁表

仮名手本胸之鏡 上 4  二丁裏 三丁表

仮名手本胸之鏡 上 5  三丁裏 四丁表

仮名手本胸之鏡 上 6  四丁裏 五丁表

仮名手本胸之鏡 上 読了^^v  7  五丁裏

仮名手本胸之鏡 中 7 一丁表

仮名手本胸之鏡 中 8 一丁裏 二丁表

仮名手本胸之鏡 中 9 二丁裏 三丁表

仮名手本胸之鏡 中 10 三丁裏 四丁表

仮名手本胸之鏡 中 11 四丁裏 五丁表

仮名手本胸之鏡 中読了^^v  仮名手本胸之鏡五丁裏 12 六丁表

仮名手本胸之鏡 下 13 一丁表

仮名手本胸之鏡 下 14 二丁裏 三丁表

仮名手本胸之鏡 下 15 三丁裏 四丁表

仮名手本胸之鏡 下 16 四丁裏 五丁表

仮名手本胸之鏡(上中下読了^^v)  17 下 五丁裏

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『坐敷芸忠臣蔵』 9(二段 ... | トップ | 『枕草子 二』九曜文庫 29... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山東京傳」カテゴリの最新記事