乱鳥の書きなぐり

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仮名手本胸之鏡 上 読了^^v  7  五丁裏

2020-07-18 | 山東京傳

仮名手本胸之鏡 上 読了^^v  7  五丁裏

早稲田大学所蔵

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01505/

仮名手本胸之鏡 上

山東京伝 作

歌川豊国 画

早稲田大学デジタル図書

通油町(江戸)  [蔦屋重三郎]

寛政11 [1799]

黄表紙

仮名手本胸之鏡 上 7  五丁裏

 

 

五丁裏上 立ち姿の女出た言葉  

「はやのかんぺい、わかげのあやまり

 といへるハ、うべなるかな、わかきとき

 けつきさだまらず、いまはむる事

 たとへちうぎの心ある人もいろに

 まよえば、たちまちこいのふちに

 はまりて、その身をほろ

 ぼす、あゝ、つゝしむべし

 

五丁裏中

「たとへみにちうぎをいだい

 ても、このふちへはまり

 てハ、いゝぢはなひぞ

 

立つ男に、硯(離縁状)を渡す、座る女を写す

   迷いのかゞみ

   迷之鏡

 

鏡忠義を重んじ、女から逃げる男  忠義

「こいのふちへ、くびたけ

 はまつてハ、どぶもうかみ

 あがることがならぬ

    かなしや/\

 

 

 

仮名手本胸之鏡 上 7  五丁裏

右画 

 女 おかる

 男 勘平

仮名手本胸之鏡 上 7  五丁裏

 

五丁裏上 立ち姿の女出た言葉  

「はやの勘平、若気の誤り

 と言えるは、諾(うべ)なる哉、若き時

 血気定まらず、いまわむる事

 たとへ忠義の心ある人も色に

 迷えば、たちまち恋の淵に

 はまりて、その身を滅

 ぼす、ああ、慎むべし

 

五丁裏中

「例え身に忠義を抱い

 ても、この淵へはまり

 ては、いいぢは無いぞ

 

立つ男に、硯(離縁状)を渡す、座る女を写す

   迷いのかゞみ

   迷之鏡

 

鏡忠義を重んじ、女から逃げる男  忠義

「恋の淵へ、首たけ

 はまつては、溝(どぶ)も浮かび

 上がる事がならぬ

    悲しや悲しや

 

 

 

うべ 諾 宜(うべ)

 [副]《平安時代以降は「むべ」と表記されることが多い》肯定する気持ちを表す。

 なるほど。いかにも。むべ。

 

 

 

 

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